皆さんは、「コイン精米機」を使ったことはありますか?
見かけることはあっても、使う機会はあまりないかもしれませんね。
そこで、今回は、コイン精米機の使い方をご紹介します。
また、精米コースのひとつである「無洗米」についても、メリット・デメリットなどをお伝えしていきます。
玄米を小分けにする方法とコイン精米機の設置場所
コイン精米機は、玄米を白米に精米する機械です。
最近では、無洗米にすることもできます。
お米は、精米すると賞味期限が短くなってしまうので、食べる分だけを何回かに分けて精米することをおすすめします。
まずは、30㎏の玄米を小分けにします。
ホームセンターで売っている米袋は1袋30~40円と安く、サイズも10㎏・5㎏・3㎏と豊富です。
『10kg×3袋』『10㎏×2袋、5㎏×2袋』『5kg×6袋』など、お米の消費量に合わせた分け方にしましょう。
はじめに計量して袋に分けておけば、コイン精米機で精米する際に運ぶのが楽ですね。
小分けにした玄米を持って、精米しに行きます。
コイン精米機の設置場所ですが、農協などに設置してあることが多いですが、いざ探すとなかなか見つからないこともあります。
そこで活用すると便利なのが、「コイン精米機設置場所マップ」です。
これは、全国のコイン精米機のある場所を共有するため、インターネット上に作られたものです。
お住まいの区市町村名や郵便番号を入力するだけで、コイン精米機の場所が検索できます。
コイン精米機はどうやって使うの?
コイン精米機には精米の流れがイラストで書かれているので、初めてでも失敗することなく、できるようになっています。
はじめに、お金を投入しますが、大抵は100円硬貨しか使えないうえに、入れすぎたお金は戻ってこないことが多いので注意してください。
お金を入れてから、精米機に玄米を入れ、精米コースおよび白さを選びます。
機械によっても違うと思いますが、精米コースには、無洗米コースもあります。
今回は、無洗米ではなく、白米(うるち米)の標準コースでご説明していきます。
しばらくすると、精米された白いお米が白米タンクに溜まってきます。
精米後、米袋を白米タンクの出口の下にセットし、足元のペダルを踏んで袋にお米を入れていきます。
ペダルを踏むと、白米タンクのストッパーが開いて、出口からお米が出てくる仕組みになっています。
使い方は簡単なのですが、精米後の白米を取り出す時、袋が小さいと大変です。
米袋の標準サイズは30㎏なので、取り出し口もそれに合う大きさになっています。
ですので、例えば10㎏のお米を精米して10㎏用の袋に入れたい場合、取り出し口と袋にかなりの間隔が開いてしまいます。
そのままペダルを踏むと、お米が飛び出してしまいますし、精米後のお米を取り出すことも難しいです。
10㎏の精米でも、取り出しには30㎏用の米袋を使いましょう。
米袋が破れた場合に備えて、大きめのビニール袋もあると安心です。
コイン精米機の料金と仕上がりの選び方!無洗米にするには?
コイン精米機で1度に精米できる玄米の量は30㎏までですが、それでも10分ほどで精米できます。
精米機によっては、籾(もみ)から精米できるもの(籾摺り機)も一緒に設置してあるようですが、多くは玄米からの精米になると思われます。
また、精米する際の値段は多くの場合、10㎏100円~となっていて、10㎏単位で料金が変わるシステムです。
ですので、30㎏の玄米のうち10㎏だけを精米する場合は、きちんと量っていくことが重要です。
お米の仕上がり(つき方)によっても料金は変わりますが、それでも低価格です。
仕上がりには、上白米・標準・8分・5分・3分・1分とあり、お好きなものが選べます。
~分(ぶ)というのは、どのくらい白米にするか(どのくらい玄米を残すか)という意味ですので、お好みで選んでください。
わからない方は、標準がおすすめです。
コイン精米機には、無洗米にできるものとできないものがあるので、無洗米にしたい場合は注意が必要ですが、新しい精米機であれば、ほとんどできるはずです。
無洗米にする場合もボタンを押すだけですし、料金も普通の白米より100円ほど上がる程度です。
家事を楽にしたい方は、玄米からの精米時に無洗米にしてみるのもいいかもしれませんね。
無洗米のメリット・デメリット
ここで、改めて、無洗米のメリット・デメリットをご紹介します。
<メリット>
・研がなくていいので、家事の負担が減る
お米は食べたいけれど、研ぐのが面倒というとき、無洗米なら何度か軽く洗えばいいので、ご飯の準備が楽になります。
・研がないのでお米に傷がつかず、栄養(うま味)が残る
家庭でお米を研ぐと、強い力でお米に傷をつけ、うま味成分を流してしまうことがありますが、無洗米なら、その心配はいりません。
・節水できて、環境にやさしい
お米を研ぐには、かなりの水を使います。
生活排水で意外と多いのが、調理に使う水だと言われています。
また、震災などで水が使えない場合でも炊くことができます。
<デメリット>
・洗米加工がしてあるため、買うと値段が高め
通常の精米加工に加えて、洗米加工がしてあるのが無洗米です。
そのため、10㎏で数百円程度ですが、無洗米でないお米より、値段が高く設定されていることが多いです。
・精米工場でエネルギーが使われる
精米工場では、無洗米にするために機械を動かします。
その際のエネルギーを考えると、環境に与える負荷は同じといわれています。
コイン精米機でも可能になった無洗米ですが、メリット・デメリットを理解した上で活用したいですね。
玄米と精米後の白米・無洗米の保存方法は?
ここでは、玄米や精米後のお米の保管方法をご紹介します。
お米の敵はカビや虫の発生、移り香などですが、米袋で防ぐことができます。
玄米の保存には「柿渋ハッスイ米袋」や「ネルパック」という、お米用の保存袋を使うのがおすすめです。
柿渋ハッスイ米袋は、常温で長期間保存ができるのが特徴で、玄米ならば3年以上保存ができます。
ネルパックは、鮮度を保てる期間が1年間ですが、カビや虫が発生することなく、繰り返し使えるので経済的です。
玄米、コイン精米機で精米した白米、どちらでも保存できます。
また、本来は、お米を炊く際にその都度精米するのが理想なのですが、それは難しいですよね。
ですので、多めに精米した白米(無洗米含む)を、保存しておくことになると思います。
その場合は、2Lのペットボトルに入れて、冷蔵庫に入れて保管するのがベターです。
袋での保存は、大きめのフリーザーバッグに入れて、空気を抜いて保存するのが良いです。
精米したお米は、長期間保存すると味が落ちますので、2ヶ月くらいで食べきりましょう。
玄米を自宅で精米してお米の味を楽しもう!
「コイン精米機ではなく、自宅で玄米を精米したい」という方もいらっしゃると思います。
そこで最後に、家庭用の精米機を使った精米の方法をお伝えします。
最近の家庭用精米機は、機能が充実しています。
玄米から無洗米にすることはもちろん、白米からも無洗米にできる機種もあります。
再精米といって、白米の酸化した膜を取り除き、精米したてに近い状態にできるものもあるようです。
インターネットで完全無農薬の玄米が白米より安く売られていますし、玄米は白米に比べて、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富です。
精米してすぐのお米は弾力があり、モチモチした食感ですが、お米は精米した瞬間から酸化しはじめ、鮮度が失われます。
家庭で精米して、すぐに炊ければ便利ですよね。
使い方ですが、はじめに専用の計量カップでお米を量ります。
次に、容器(スクリーン(ざる)やブレード(はね)など)を本体にセットします。
そこに玄米を入れ、メニューを選んでスタートボタンを押せば、数分で精米されます。
精米されたお米とは別に、ぬかもできるので、これを料理に使うのもいいですね。
玄米から精米したての、美味しいお米の味を楽しんでください。
無洗米にもできる便利なコイン精米機!お米をもっと楽しもう!
ここまで、コイン精米機の設置場所の探し方や使い方、料金についてお伝えしました。
簡単に精米でき、無洗米にもできるコイン精米機は、とても便利ですよね。
また、無洗米のメリット・デメリットやお米の保存方法についても知ることができました。
美味しいお米にこだわりたい方は、家庭用の精米機を購入して、精米したてのお米の味を楽しむのもいいと思います。