たまねぎの栄養とは!生のサラダで辛いとき辛味をとるには?

たまねぎはサラダや炒め物など・・様々な料理に使える万能食材ですよね。
どのご家庭にもある食材かと思います。

そんなたまねぎですが、どのような栄養が含まれているのかご存知ですか?
たまねぎの栄養効果についてお話したいと思います。

また、辛いたまねぎが苦手という方も多いですよね。
たまねぎの辛味が苦手な方にオススメの新たまねぎについてもお話します。

たまねぎのスライスサラダが辛い・・辛味をとる方法はあるの?

春野菜として人気の新たまねぎは、辛みが少なく人気ですが、たいていのたまねぎには辛みがつきものです。
たまねぎのスライスサラダが辛いことってよくありますよね。

この辛み成分を取る方法はあるのでしょうか。

その方法はもちろんあります。

辛み成分はもともと、血液をサラサラにしてくれる硫化プロピルという水溶性の成分なので、よくある、「水にさらして辛みを抜く」という方法は、実は体にいい成分も抜けてしまっているのです。

水にさらす前に試してほしいのは、まずは、スライスの方法です。
繊維の向きに対して横にスライスし、なるべく薄く切ります。
すると、辛み成分は揮発性も高いので、そのまま放置するだけでも、辛さは軽減されていきます。

また、お酢と混ぜると辛みが和らぐので、他の野菜を混ぜる前にたまねぎだけ先に混ぜておくのもオススメです。
最終的に、氷水でキュッとさらせば、シャキシャキ触感を残したまま、辛み成分もとれて、美味しいサラダになりますよ。

辛いたまねぎは加熱をするといい?栄養の変化は?

生のたまねぎのサラダはとても美味しいですが、どうしても辛いのがダメで…というのであれば、無理をして生で食べなくても大丈夫です。

たまねぎの栄養素は変化しますが、加熱調理をしても、体にいい効果は期待できるのです。

加熱をすると、辛み成分硫化プロピルがトリスルフィドという成分に変わって、コレステロールや中性脂肪の数値を下げる効果のあるものに変わります。
なんと、血液サラサラになる効果は、加熱しても期待できるのです!

しかし生たまねぎにも、ビタミンB1の吸収を助け、殺菌や疲労回復、風邪やインフルエンザの予防に効果のある硫化アリルという成分があるので、生のまま食べる魅力も捨てがたいですね。

生たまねぎの効果を最大限に引き出すなら、できるだけ水にさらさず、そのまま食べるほうが効果が高いです。

加熱してコレステロール値を下げるか、生のまま食べて血糖値を下げるか、悩むところですが、辛み成分をうまく緩和しながら、美味しくたまねぎの栄養効果を最大限に発揮させたいですね。

生たまねぎの辛味が苦手な人は新たまねぎのサラダがオススメ

たまねぎは、春に種を植えて、秋に集荷するのが一般的です。

たまねぎを収穫してから、約1か月ほど低温の貯蔵庫で乾燥させることで、長期保存が可能になります。

これが、通常のたまねぎとして販売されているもので、新たまねぎと比べると、乾燥させているので、みずみずしさに欠けてサラダには向かない辛みの強いものになります。

対して新たまねぎと呼ばれるものは、秋に種を植えて、春に先取りして出荷されたものを言い、低温で乾燥させていないため、長期保存には向いていません。
日持ちはしませんが、そのかわりに、みずみずしくフレッシュなたまねぎとなっているのです。

つまり、新たまねぎは白たまねぎと呼ばれ、生でも甘みが強くてサラダ向きです。
通常のたまねぎは黄たまねぎと呼ばれ、辛みが強いので、加熱調理向きということになります。

辛い印象の生たまねぎのサラダですが、たまねぎの種類をうまく使い分けることで、美味しく調理できるのです。

新たまねぎを使ったサラダを作ろう!辛味を抑えるには切り方も覚えましょう!

美味しい新たまサラダを紹介します。

使うのは新たまねぎ1玉約200g、白だし大さじ1、ごま油大さじ1、鰹節約2gだけ。

新たまねぎは薄くスライスし、かるくもみながら水にさらして辛みを抜き、水気をしっかり絞ってボウルに入れます。
用意した材料をたまねぎの入ったボウルにすべて入れ混ぜるだけ。
美味しい和風サラダの出来上がりです。

もうひとつオススメレシピを紹介します。

新たまねぎと新じゃがの素敵な組み合わせサラダです。

新じゃが2個、新たまねぎ1個、キュウリ1/2本、ラディッシュ2個、お酢大さじ2、マヨネーズ大さじ4、マスタード大さじ1、塩コショウ適宜。

たまねぎは薄くスライスしてかるく水にさらします。

じゃがいもは皮をむき一口大に切ってラップをしてレンジで5分加熱。
柔らかくなったらボールに入れて粗くつぶします。

ラディッシュとキュウリは半月の薄切りにして、調味料をすべて混ぜれば出来上がりです。

とっても簡単なたまねぎサラダレシピですが、たまねぎを美味しく食べるコツは「繊維を断ち切るように切る」ということ、これ1つだけなのです!

新たまねぎは、縦半分に切って薄皮をむき、芯を取って繊維に対して垂直の向きにスライスをします。

切り方たったこれだけで、辛い成分が揮発しやすくなり、ぐっと食べやすくなるなんて、ありがたいですね。

たまねぎの栄養「アリシン」で疲労回復・スタミナ強化!

たまねぎに含まれる、硫黄化合物アリシンは、疲労回復とスタミナアップに効果があると言われているニンニクやネギ類にも含まれている成分と同じです。

この、アリシンという物質がビタミンB1と結合しアリチアミンとなることで、ビタミンB1の吸収を助け、働きを持続させる効果があります。

ビタミンB1は酵素の働きをサポートする補酵素(チアミンピロリン酸/TPP)として働くことで、疲労回復にも効果があり、ブドウ糖からのエネルギー生産を手助けすることで、脳の疲労回復にも効果が期待できます。
そのため、イライラや集中力の低下、不眠などの改善にも有効に働きます。

たまねぎに含まれるアリシンは、消化液の分泌を促進して、胃腸の働きを強化するさようもあるので、胃痛持ちの人にはオススメできませんが、夏バテで食欲が落ち込んだ時や疲れが溜まっているようなときには、生たまねぎのサラダがオススメです。

正しく辛い成分を抜けば、消化を助けてくれますよ。

たまねぎの辛い成分「硫化プロピル」は血液サラサラ・冷え性改善の効果が!

生のたまねぎに含まれる成分には、「硫化プロピル」という成分があり、これは非常に気化しやすい成分で、息を吸うだけでも吸収できるほどです。
硫化プロピルが空気に触れて酸化することで、トリスルフィドと変化し、加熱することでセパエンという物質に変化します。
これらの成分は、コレステロールや中性脂肪に働きかけ、血液をサラサラにする効果が期待できます。

また、生たまねぎに含まれる硫化プロピルという成分は、血液中の糖分の代謝を促進させるため、血糖値を下げる効果が期待できます。

これら血流改善の効果は、動脈硬化や、心筋梗塞、脳こうそくといった大きな病気の予防につながっていくのです。

もちろん、冷え性や、新陳代謝のアップにも効果が期待できます。

少し辛いとはいえ、調理法を工夫して、サラダとして生で食べても加熱調理するとしても、健康な体づくりをサポートする食材として日常的に摂取していただきたいほど、たまねぎは本当にオススメなのです。

日々の食事に上手に摂り入れましょう

いかがでしたか。

たまねぎは日々の食事に摂り入れやすい食材ですよね。

辛味の少ない新たまねぎが出回っている時期は、生のスライスサラダが絶品ですよね。

辛味が強いたまねぎの場合は、加熱して食べると辛味が気にならずに食べれるので、自分の好みの調理をしましょう。