さつまいも甘納豆を作る!さつまいもと甘納豆のレシピとは?

皆さんは、さつまいもは好きですか?

秋の味覚の代表的なイモ類のさつまいも・・。

焼いたり、ふかしたりしてホクホク熱々を食べるだけでなく、おかずやおやつにしたりと、色々な調理方法で楽しむことができる便利な食材ですよね。

今回は、そんな「さつまいも」で甘納豆を作ってみましょう。

まずは「さつまいも」と「甘納豆」の栄養や効能について知って、次に「さつまいも」と「甘納豆」を使ったレシピを紹介したいと思います!

さつまいもの栄養と効能

さつまいもは栄養満点な食材ですが、いつごろから日本で作られるようになったのでしょうか?

さつまいもは、16世紀末ごろに薩摩(現在の鹿児島県)にフィリピンから伝わったため、この名前になったといわれていますが、紫いもや白いものように色を表す名前や、唐いも、琉球いものように伝わった場所が名前になっているものもあります。

他の野菜と比べると腐りにくく、生でも食べられるため航海食として大航海時代に重宝されたそうです。
また、江戸時代に青木昆陽が飢饉対策のために関東にさつまいもの栽培を広め、多くの命を救った話はご存じの人も多いのではないでしょうか。

育てやすく保存性があるだけでなく、身体から余分な塩分を取り除いてくれるカリウムや、貧血に効果が期待できる鉄分などのミネラルや、ビタミン類も含まれています。

さつまいものビタミンCはでんぷんに守られているため、加熱するレシピで使用しても壊れにくく、食物繊維も豊富に含まれているため、便秘の解消に一役買ってくれる働きが期待できます。

焼き芋やさつまいも甘納豆を食べるとき、おならが心配になることがありますが、皮ごと食べると消化酵素のヤラピンのおかげで抑えることができ、胸やけもしにくくなる効果が期待できます。

 

美味しいさつまいもの選び方・食べ方&保存方法

スーパーの野菜コーナーをのぞくと、ほとんどの野菜が1年中みられるため、その野菜の旬が分かりにくくなっています。
さつまいもも長い期間店頭で見るため、はっきりとした旬を知らない人も多いのではないでしょうか。

さつまいもは8月ごろから収穫でき、旬は9~11月になります。
獲れたてはホクホクとした食感、貯蔵されたものは甘みを楽しむことができます。

美味しいさつまいもは、毛穴が浅く、色が鮮やかでふっくらとしたハリのあるものです。皮に傷がついていたり、痩せて細かったりするものは繊維質が多く食感があまりよくないので避けるようにしましょう。

保存方法は、土付きならそのまま、洗ってあるものは新聞紙に包み常温で、カット済みの場合はラップに包み冷蔵庫で保存しましょう。
生のさつまいもはダメですが、加熱したものなら冷凍保存も可能です。

さつまいものレシピは天ぷらや甘納豆などいろいろありますが、一番のオススメは低温でじっくり焼いた焼き芋です。
アルミホイルで巻き、160℃のオーブンで柔らかくなるまで焼くだけ。
時間の目安は90分です。
冷凍保存も可能で、温め直しても、半解凍で食べても美味しいです。

 

さつまいもの甘納豆を作りたい!甘納豆の栄養ってどんなもの?

甘納豆と聞いて頭に浮かぶのは、砂糖がまぶされた豆菓子ですが、そもそもなぜ「納豆」と呼ばれるのか不思議ですよね。

粘りのある納豆は大豆を納豆菌で発酵させているのですが、麹菌で発酵させている「浜納豆(浜名納豆)」という味噌のように調味料として使う納豆もあります。

甘納豆は、江戸の末期に考案された甘い豆菓子の見た目が浜納豆(浜名納豆)に似ていたため当初「甘名納豆」と名付けられました。
それがのちに呼びやすい「甘納豆」となったそうです。

さつまいも甘納豆は原料がさつまいもなので、厳密にいえば甘納豆ではありませんが、レシピが似ているためそう呼ばれています。
日持ちがよいことと、表面にまぶされた砂糖がすぐにエネルギーに変わりやすく、さつまいもの腹持ちの良さから、長時間運動するアスリートにオススメな食べ物として、某テレビ番組で紹介されていました。

身体のサビを防いでくれるビタミンEやマンガンが含まれ、美肌効果が期待できるビタミンCも多く含まれています。
ただし50gで544kcalと高カロリーなので食べ過ぎないようにしてください。

 

さつまいもで作る甘納豆のレシピ

さつまいも甘納豆は砂糖の蜜にじっくり漬け込むので、甘味の薄いさつまいもでも美味しく作ることができます。
たくさん手に入ったときの保存にピッタリな甘納豆のレシピは、覚えておくと便利ですよ。

それではさつまいも甘納豆を作ってみましょう。

【材料】
さつまいも 600g
砂糖 200g
グラニュー糖 適量

【作り方】
1.さつまいもは皮つきのまま2cm角に切り、水にさらします。

2.たっぷりのお湯で少し硬めに茹で、そのお湯は捨てます。

3.砂糖の半量とひたひたになる程度の水を加え、砂糖が溶けるまで加熱します。

4.火を止め、そのまま一晩置き、翌日、残りの砂糖を加え水気がなくなるまで煮詰めます。

5.2時間ほどザルなどに広げ、乾いてきたらグラニュー糖をまぶし、天日で乾燥させます。

さつまいもの下茹では硬めにし、砂糖を加えた後で煮崩れないようにしましょう。
加熱の途中はあまりかき混ぜないようにするのが上手に作るコツです。
天日乾燥ができないときは、低温のオーブンで20分ほど焼いてもOKです。

 

北海道のお赤飯には小豆ではなく甘納豆?甘納豆お赤飯のレシピ

お赤飯といえば、ささげを使って豆の色を生かしたもち米のごはんが思い浮かびますが、甘納豆やザラメ、醤油と砂糖を使ってお赤飯にするところもあるそうです。

北海道では甘納豆を使った甘いお赤飯が普通。
しかも仕上げに甘納豆を混ぜるだけなので、豆でごはんに色を付ける炊き方ではありません。
簡単でお子様にも喜ばれる味だとか。
レシピを紹介しますので、一度作ってみてください。

【材料】4人分
もち米 2合
白米 1合
水 おこわのメモリに合わせて
食紅 少々
甘納豆 小袋1袋
塩 小さじ2/3
ごま塩 少々

【作り方】
1.もち米と白米をとぎ、ザルに上げておきます。

2.炊飯器に米をいて、メモリまで水を加えたら食紅を溶かします。

3.塩を入れ30分ほど浸水させます。

4.炊く前に一度かき混ぜ、おこわのコースで炊きます。

5.炊き上がったら甘納豆を入れ、15分ほど蒸らします。

6.甘納豆をつぶさないようにさっくりと混ぜ、ごま塩をかけます。
甘納豆は一袋に数種類の豆が入っているものを使うと彩りがキレイです。
一緒にさつまいもの甘納豆を加えても美味しそうですね。

 

ランチやおやつにオススメ!さつまいもと甘納豆を使ったフランスパンのレシピ

さつまいも甘納豆をパン生地に練り込んで焼き上げた、見た目も楽しいフランスパンです。
カットしてそのまま食べるもよし、軽くトーストしてバターを塗って食べるもよしです。
【材料】約30cm1本分
準強力粉 150g
砂糖 5g
塩 3g
バター 5g
水 100cc
ドライイースト 3g
黒ごま 大さじ1.5
さつまいも甘納豆 150g
甘納豆 50g

【作り方】
1.ホームベーカリーに生地の材料を入れ、途中で黒ごまを加え生地を作ります。

2.パンケースから生地を出し、ガス抜きをし丸め直します。

3.かたく絞った布巾をかぶせ、8分ベンチタイムを取ります。

4.麺棒で約20×25cmに伸ばし、さつまいも甘煮と甘納豆を広げます。

5.上側の端を三角に折ったら手前に巻き、巻き終わりをしっかり閉じます。

6.巻き終わりを下にし、クッキングシートを敷いた天板に乗せます。

7.パン生地とオーブン内に霧吹きをし、40℃で35分発酵させます。

8.発酵が終わったらナイフで縦に切り目を1本入れ、220℃で15分焼きます。
パン生地全体に甘納豆が行き渡っているので、どこを食べてもやさしい甘さが感じられる幸せな気持ちにしてくれるパンです。
ホームベーカリーが無くても同じように作れるレシピです。
ぜひ一度チャレンジしてください。

 

イモ類には健康に効果的な栄養素がある

さつまいもは甘くて美味しいだけでなく、ビタミン群が豊富で食物繊維やポリフェノールなども含まれています。

さつまいもは、シミやそばかすなどのお肌の悩みの改善にも期待できるので、とくに女性には嬉しい食材ですね。

そんな素晴らしい効果が期待できる、さつまいもを始めとしたイモ類を甘納豆にしたりして、積極的に摂取できるといいですね。