ご飯を炊いて余ってしまうことってよくありますよね。
そんな時、どのように保存をしていますか?
常温・冷蔵・冷凍と様々な方法がありますが、保存方法によっては保存期間なども異なりますよね。
それぞれのご飯の保存方法と保存期間について説明します。
また、最近では、健康や美容を意識する方で玄米を炊く方もいらっしゃいます。
炊いた玄米ご飯を保存する場合はどのような方法があるかご存知ですか?
玄米ご飯を保存するのにオススメの「寝かせ玄米」についてもお話したいと思います。
常温でのご飯の保存と保存期間について
ご飯は基本的には常温で保存しないほうがよいです。
ご飯が劣化する温度は、2~3℃と言われます。
どうしても常温で保存をする場合は、炊いたご飯の粗熱が取れてからタッパーに入れたり、容器に入れラップをかけて涼しい場所で保存しましょう。
また、昔からあるように、炊いたご飯をおひつに移し替えて保存する方法もあります。
ご飯を常温保存するときは、夏はエアコンの効いた部屋に、冬は寒い部屋で保存してください。
季節にもよるのですが常温でのご飯の保存はオススメできることではありません。
お弁当を作る家庭も多いと思いますが、お弁当のご飯は常温保存になってしまい、夏場はとくに傷みやすくなるので梅干しをいれたり、塩分が多く使われているふりかけを混ぜたりすると、多少は傷みにくくなります。
保存期間の目安は、夏の常温保存は6時間くらい、春と秋の常温保存は12時間~1日くらい、冬の常温保存は1~2日くらいです。
しかしあくまでも目安ですので、その時の季節や保存の状態、温度や湿度、その時の体調や体質なども様々ありますので、一概にはいうことはできません。
炊飯器の保温による保存と保存期間について
炊飯器で保存する場合、炊飯器の保温の温度はだいたい70℃のあたりで保温していますが、機種により60℃あたりで保温しているものもあります。
炊飯器の保温機能を使うと雑菌増殖は防げますが、長い時間保存していると、水分が蒸発してご飯が黄色くなったり、硬くなったり、パラパラしたり、においもすることがあります。
つまり保温機能による白米ご飯の保存は、長い期間保存することには向いていません。
保温機能を切っての保存は、冬はしばらく保存することができますが、夏は雑菌が繁殖して腐りやすくなるので注意しましょう。
炊飯器のふたに蒸気でたまった水が、ご飯に落ちることでカビが生えてしまうこともあります。
なので、電源を切った炊飯器でのご飯の保存はやめた方がよいですね。
炊飯器の保温機能での賞味期限は、3時間~1日くらいですが、3時間あたりから味が落ちるようです。
機種によりますが、6時間保存や12時間保存のできるものもあり、ばらつきもあります。
炊飯器の保温は電気代もかかってしまうので、冷蔵保存や冷凍保存をしたものを電子レンジで温めるほうが電気代も節約できますね。
炊飯器の電源を切って保存したご飯を、電子レンジで温めると、特有の保温臭も気にならなくなります。
ただ、気温の高い夏はご飯が傷むのが早いので注意が必要です。
ご飯の冷凍保存と解凍方法、保存期間について
ご飯を冷凍保存する時にはコツがあります。
まず、炊けたご飯を茶碗一杯くらい熱いままラップに包みます。
このようにすると解凍時にご飯がふっくらとなります。
ラップに包んだご飯を平たくして、ご飯が冷めてから、素早く冷凍するために金属製トレーに置くか、ラップご飯をアルミホイルに包んで冷凍します。
ある程度凍ってからラップに包んだご飯をフリーザーバッグに入れ再び冷凍しますが、かさばるアルミホイルは剥がしたほうがよいです。
また、フリーザーバッグには冷凍前に入れてもよいでしょう。
タッパーで冷凍保存する時には、はじめからタッパーでの冷凍は時間がかかるので、ラップに包んで凍らしてからタッパーに移し替えることをオススメします。
ところで冷凍したご飯はどのように解凍するのでしょうか?
オススメは電子レンジの解凍機能でご飯の解凍はしないで、凍ったまま電子レンジで加熱すること。
600wで3分温めますと、ご飯がふっくらします。
ムラにならずに均一に加熱するには、500wで3分、700wで2分温めたら一度取り出し茶碗に移しほぐして、追加で500wで1分30秒、700wで1分加熱しましょう。
冷たいところがある場合は、30秒ずつ加熱して解凍ムラを防ぎます。
そして、保存期間の目安として、冷凍保存の場合の賞味期限は1ヶ月以内です。
冷凍した場合、3日目以降には味の変化があるので、なるべく早く美味しいうちに食べましょう。
玄米ご飯を保存するときのポイントについて
白米の保存方法や保存期間は分かりましたが、玄米ご飯はどのようにして保存するのでしょうか?
玄米ご飯の保存方法は次のようになります。
毎日炊く方にはオススメです。
炊いた玄米ご飯を炊飯器でそのまま保存したり、玄米ご飯を炊飯器や鍋で常温保存していると、風味や味が落ちてしまったり、水分でべちゃべちゃしたりします。
このような場合には、おひつに炊き上がった玄米ご飯を入れておくと、余分な水分を吸収して時間が過ぎても美味しさをキープしてくれます。
白米と比べて玄米は風味が落ちやすいので、炊いた玄米ご飯をすぐに食べない時は、冷凍保存しておくのが一番で美味しさも保つことができます。
やり方は白米と同じで、炊けた玄米ご飯がまだ熱いうちに適度な大きさにラップで包み、粗熱を取ったら冷凍庫で保存してください。
リゾットやチャーハンみたいに、たくさんの量の玄米ご飯を使うことがある場合は、ポリ袋にまとめて入れておくと楽ですね。
水分が多い玄米がゆのような料理の保存には、熱がある程度冷めたらポリ袋に入れて空気を抜いたら、できるだけ薄く伸ばして冷凍してください。
玄米ご飯には体の不必要なものを外に出す排出作用がありますが、玄米ご飯を冷凍すると効果が半減してしまいます。
ですので、時間に余裕がある時には、炊く合数を減らして食べきれる分量にするか、もしくは次で紹介する寝かせる方法をお試しください。
玄米ご飯は炊飯器で保温するともちもちになる「寝かせ玄米」とは
毎日炊飯器を使わないで済むのであれば、炊飯器で炊いた玄米を保温しつづける寝かせ玄米が絶対オススメです。
寝かせ玄米の寝かせる期間と保存について紹介します。
寝かせ玄米は、小豆と塩を入れて炊いた玄米ご飯を、炊飯器で3日くらい保温して寝かせて食べることが基本。
ただ必ず3日間寝かせてからというわけではなく、1日目からでも食べれますので安心してください。
寝かせ玄米ご飯は、保温を始めてから2日目になると水分が飛びはじめるので、コクがでてきます。
3日目くらいでご飯にモチモチした感じがでて、このころから小豆ご飯みたいなコクもでます。
そして、4日目になると旨みと甘味が増えて、お赤飯みたいなモチモチした食感を味わうことができ、5日目には香ばしさも増します。
成熟した玄米は栄養価も上がっている3日目くらいからが、玄米のモチモチした食感を一番楽しむことができます。
なので、食べ始めは3日目以降がオススメです。
寝かせ玄米は、炊いた玄米ご飯を3日間寝かせて作りますが、長い時間の保温は腐らないのでしょうか?
基本的に炊飯器で保温している分には問題はないといえるでしょう。
それは、玄米に抗酸化物質のビタミンEやポリフェノールが含まれていて酸化しにくい特徴があるからです。
炊飯器で寝かせ玄米を保温する温度は70℃前後なので、70℃以上の温度は低温殺菌の効果があり、腐敗菌の繁殖が抑制されて腐ることはないのです。
ただそのまま保温するのではなく、最低1日1回はひっくり返すようにしてかき混ぜることを忘れないでください。
寝かせ玄米の作り方と効果について
寝かせ玄米の作り方です。
材料
玄米3合
小豆1/6カップ(約20g)
塩小さじ1/2
水6カップ(玄米の2倍量)
作り方
1.水で玄米と小豆を洗う。
2.洗った玄米と小豆に水1/6と塩を入れて、泡だて器で玄米にキズを付けるために8分間かき回す。
3.水は捨てずそのまま炊飯器に入れ残りの水も加え、6時間以上下浸す。
4.炊飯器の玄米コースで炊くが、ない場合は少し水を多めで炊く。
5.炊き上がったら、保温のままで1日1回かき混ぜて発酵させながら3日間保存する。
3日間の保温期間
1日目 色はお赤飯のようで食感はぼそぼそ。
2日目 炊いた時よりモチモチ、白米ご飯よりよく噛こと。
3日目 色と香りも変化して、香ばさや甘み、モチモチ感も増し食べごろ。
寝かせ玄米の効果
玄米の糖は酵素が含まれ、白米より消化吸収もよいです。
発酵することで、よりたくさんの酵素を摂り入れられます。
同量の白米より栄養価も高く、ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富で、食物繊維が6倍、ビタミンEが1200倍です。
アミノ酸の1つのGABAは血圧上昇の抑制と基礎代謝も上げて痩せやすくなり、小豆と炊くことで、アンチエイジング効果もアップ。
小豆に含まれるポリフェノールで美肌や老化防止、アンチエイジングや便秘改善も期待できます。
ご飯を寝かせ玄米に変えるだけで、このような栄養と効果がありダイエット効果も期待できるので寝かせ玄米を食べる人が増えています。
ご飯の美味しい保存方法を覚えて活用していきましょう
いかがでしたか。
ご飯の保存方法、保存期間は様々ですが、一番オススメの方法は冷凍保存です。
炊きたてのものを保存するようにした方が良いでしょう。
また玄米ご飯の方は、保温状態で寝かせる寝かせ玄米にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
食べにくかった玄米が寝かせるだけで食べやすくなるのでオススメです。