トランス脂肪酸は危険?マーガリンに多いって本当?

近年、マーガリンはトランス脂肪酸が多いから体に悪いという認識を持っている方が増えてきたのではないでしょうか。

漠然と身体に悪いというイメージがあるかと思いますが、実際にどんな影響があるのか疑問ですよね。

そこで、マーガリンは食べない方がいいのか、バターなら問題ないのかなど、トランス脂肪酸にまつわる疑問をここで解消していきましょう。

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トランス脂肪酸とは?

トランス脂肪酸とは、水素を添加するという強引な化学処理で生まれた不自然な油で、本来自然界には無い脂肪です。

このように水素を添加することで、常温で液体の植物油や魚油から、半固体又は固体の油脂を製造することができるのです。

トランス脂肪酸が多いといわれているマーガリンの分子構造が、プラスチックとよく似ていると指摘されていることから、食べるプラスチックとも呼ばれています。

直接体内にいれる食品ですから、こんなふうにいわれていると、心配になりますよね。

マーガリンは自然界には存在しない人工物で、通常ではありえない分子構造のため、私たちの体はどう処理していいのかわからなくなってしまいます。

普通の脂肪と同じように体は対応しようとするのですが処理がうまく行かず、毒物として作用したり、体内に蓄積したりしてしまいます。

その結果、私たちの身体に不具合や障害が起きるのではないかといわれているのです。

トランス脂肪酸は身体にどんな影響があるの?

トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを上げ、善玉コレステロールを下げるため、心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクを高くする可能性があります。

また、花粉症やアトピー性皮膚炎、糖尿病、認知症、統合失調症や鬱などの精神疾患、ホルモンバランスの乱れ、がんなどを悪化させるとも家荒れているのです。

トランス脂肪酸に関する研究では、血液中のLDL(悪玉)コレステロールを増やすだけではなく、HDL(善玉)コレステロールを減らすことが報告されています。

肉などの動物性脂肪に多く含まれている飽和脂肪酸よりも、動脈硬化や冠動脈性心疾患のリスクを増やといった見かたがされているのです。

また、皮膚は摂取した脂質から作られているので、トランス脂肪酸を長期にわたり摂取していると、肌に悪い影響を与え、老化を促進させるともいわれています。

さらに恐ろしいことに、体にとっていい油が不足すると、その代わりにトランス脂肪酸が脳神経を構成しようとするため、結果として脳の伝達神経機能を変形させてしまうのです。

この状態が長く続くと、どんなことが起きるでしょうか。

例えば、注意欠陥多動性障害(ADHD)、情緒不安定、うつなどを引き起こす恐れが出てきます。

私たちにとって身近な食べ物であるマーガリンは、トランス脂肪酸が多い食品として知られています。

日常生活で口にする機会が多いかたは、ぜひ一度ご自身の食生活を見直してみましょう。

マーガリンのようにトランス脂肪酸が多い食品は?

トランス脂肪酸は、マーガリンの摂取を控えるだけで摂取量を控えられるわけではありません。

なぜなら、菓子パンやドーナツ、スナック菓子やフライドポテトなどの美味しくて手軽に身近に手に入る食品にも、トランス脂肪酸は含まれているからです。

トランス脂肪酸を含む油はバターや植物油などと比べて日持ちしますし、価格も比較的安いです。

また、ファストフードやお菓子のさくさくとした食感を作ってくれますので、好きな方が多いですよね。

トランス脂肪酸が最も多い食品は油脂類で、特にマーガリン、ショートニングが挙げられます。

油脂類以外の食品で、トランス脂肪酸の含有量が多いといわれる食品は、生クリーム、コーヒークリームなどのクリーム類。

原材料にトランス脂肪酸を含む油脂を使ったケーキやドーナツ、ビスケットなどの洋菓子類、マヨネーズやポップコーンなどでした。

手に入りやすいのでつい食べ過ぎてしまいますが、外食は控えたり、手作りおやつなどで少しでもトランス脂肪酸の摂取を減らす努力をすることが大切です。

トランス脂肪酸とは違う良い油とは?

人間の細胞は油でできているので、油脂を摂らないわけにはいきません。

そのためにも、できる限りトランス脂肪酸は避けて、人にとって良いといわれる油を摂りたいですよね。

例えば、アジ、サバ、イワシなどの背の青い魚や亜麻やエゴマという植物の種から採れる亜麻仁油です。

エゴマ油などに含まれているオメガ3という脂肪酸は、心臓や血管の病気の予防やがんや脳の機能に役立つという報告があります。

しかし、亜麻仁油やエゴマ油は熱に弱く酸化しやすいので、ドレッシングにするなど加熱せずに食べるのがおすすめです。

トランス脂肪酸が多いマーガリンなどとは違って日持ちはしませんので、開封したら冷蔵庫で保存しできるだけ早く使い切るようにしましょう。

トランス脂肪酸が多いマーガリンへの海外の対応は?

世界保健機関(WHO)は、トランス脂肪酸の体への悪影響を考慮し、摂取量を摂取エネルギーの1%(約2g)未満にするよう2003年に勧告しました。

その勧告を受けデンマークでは、食品中のトランス脂肪酸の量を全脂質の2%までとする罰則規定のある行政命令を制定しました。

さらにスイスとオーストリアは油脂100gあたり2g以上のトランス脂肪酸を含む商品の国内流通を全面禁止にしました。

また中南米各国や、カナダ、アメリカの北米国、そしてアジアでも韓国、台湾、香港がトランス脂肪酸の表示を義務化しました。

そしてついに2018年、米国食品医薬品局(FDA)はトランス脂肪酸の食品添加物を原則禁止する決定するまでになります。

このように海外ではトランス脂肪酸への規制があるものの、日本ではまだ規制されていません。

その理由として、大多数の日本人の通常の食生活ではトランス脂肪酸の過剰摂取の心配はなく、健康への影響は小さいという食品安全委員会の見解が大きいようです。

しかし、実際にそうでしょうか。

偏った食生活の人は、トランス脂肪酸の摂取量が平均値を上回る可能性がありますし、蓄積されて将来的に身体を危ぶまれる人もいるのではないでしょうか。

また、バターの値段が上がるなかで、安価という理由だけでマーガリンを選んでいる人もいることでしょう。

日本としてもっとトランス脂肪酸のリスクを啓発し、表示義務を課すことで、トランス脂肪酸が多い食品を控えようとする人はより増えるだろうと考えられます。

トランス脂肪酸が多いマーガリンの代用品は?

トランス脂肪酸の健康への影響を考えるとマーガリンは食べたくないものです。

しかし、パンには気軽に塗れて美味しいマーガリンは欲しいものですよね。

日常生活でどうしてもマーガリンが必要であれば、トランス脂肪酸が少ないものを選びましょう。

最近ではトランス脂肪酸が少ないことをうたっているマーガリンや、トランス脂肪酸の量を表示しているメーカーも増えてきました。

また、バターに含まれるトランス脂肪酸の含有量は一般的なマーガリンの3分の1以下と、かなり少ないです。

マーガリンは柔らかくてパンにも塗りやすく、バターの代わりに使っている人は多いかと思います。

しかし、健康のことを考えればどちらを選ぶかは一目瞭然でしょう。

バターは牛のミルクの乳脂肪を集めて固め、練り上げられたもので天然素材なので、摂取しても身体への負担が少ないです。

一方、トランス脂肪酸の多いマーガリンは前にも述べたとおり人工物で科学的に安定しているので腐りません。

マーガリンとバターを外に放置した実験では、バターにはアリが群がりましたが、マーガリンにはアリが寄り付きませんでした。

それどころか、ゴキブリやネズミも食べないといわれているのですよ。

ぜひパンには、マーガリンの代わりにバターを塗る習慣に変えてみましょう。

トランス脂肪酸について改めて考えてみよう

トランス脂肪酸は現代社会においてはなかなか避けては通れないものです。

極端に神経質になる必要はないですが、体に良くないことが明らかになった今、積極的に摂取するのは控えたいですよね。

海外では規制されていますが、日本では現在特に何もされていない現状です。

自分や家族の身を守るためにも、身体に良いものと悪いものに関する知識をつけて選んでください。

今から意識することで、将来的に健康で生き生きとした生活が送れることでしょう。