ふざけ行為には危険すぎる!醤油のがぶ飲みは死と隣り合わせ

最近では、ユーチューバーが閲覧数を増やすために、人とは違った行動をして注目を浴びていることもありますね。

中には、大変危険な行為をする人も。

おふざけ行為は、ときには命の危険が伴います。

被害者が出ないためにも、これから、醤油をがぶ飲みするとどうなるのか、その危険性や致死量などについてお話します。

醤油の種類

醤油のがぶ飲みの危険性をお伝えする前に、醤油についての知識を持っておきましょう。

醤油のルーツには諸説あります。

醤(ひしお)が醤油の原型だといわれています。

醤とは、魚介、鳥獣の肉や内臓、野菜などを塩漬けにして熟成、発酵させたものです。

奈良時代に中国から伝わり、室町時代に現在のような醤油になったのだそうです。

当時の人も、こんなにも長いこと醤油が愛され、使い続けられるとは、想像もしていなかったでしょうね。

実は、醤油は5種類に分類されます。

気になる塩分濃度もご紹介しますね。

☆こいくち醤油

原料は大豆と小麦です。

国内生産量の80%を占める、一番ポピュラーな醤油です。

どんな料理とも相性が良いです。

塩分濃度は16~18%です。

☆うすくち醤油

関西で発達した醤油です。

淡い色とおとなしい香りが特徴です。

塩分濃度は18~19%です。

意外ですが、こいくち醤油よりも塩分が高いのですよ。

☆たまり醤油

たまり醤油は、ほぼ大豆だけで作られています。

中部地方でよく使われています。

☆さいしこみ醤油

濃厚な味で、金額も高めです。

塩分濃度は約16%です。

よく刺身などに使用されています。

☆白醤油

原料の小麦粉と大豆の比率を9:1ないし8:2のように、小麦粉を多く使って作られる醤油であり、糖分が多く、琥珀色で透明です。

塩分濃度は約18%です。

醤油の凄い効能

醤油には抗酸化作用のあるフラノン、血糖値を抑えてくれるメラノイジン、アレルギーを抑えるペクチンなどのミネラルが含まれています。

また、醤油に含まれているフラノンやミネラル、アミノ酸などの作用で、健やかな肌を保持増進する効果も期待できるそうです。

醤油には上記のような健康、美容効果だけでなく、以下のような効果もあるのです。

☆消臭効果

魚や肉の、気になる生臭さを消臭してくれます。

刺身に醤油を使うのは、味はもちろんですが、魚の生臭さを消す理由もあったのですね。

☆加熱効果

食材に、美味しそうな照りを出してくれます。

照り焼きなどに醤油を使うのは、このためです。

☆静菌効果

醤油の中の適度な塩分やアルコールが、大腸菌の増殖を抑制してくれます。

魚や肉の下味に醤油を使うのは、理にかなっていますね。

☆相乗効果

醤油のグルタミン酸と鰹節のイノシン酸が混ざりあうことで、両方の美味しさが強まります。

☆対比効果

甘い調味の仕上げに少し醤油を使うと、甘さがより引き立ちます。

☆抑制効果

醤油の有機酸が、漬けものなどを作る際の、余計な塩味を抑えてくれます。

普段何気なく使っている醤油には、このような効果があることにビックリした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、いくら体に良いからといって、がぶ飲みしてはいけません。

次は、醤油のがぶ飲みが引き起こした、怖い実例をご紹介します。

醤油のがぶ飲みが引き起こす悲劇①

今や、日本のみならず世界中で使われていて、大活躍の醤油。

そんな醤油を、ジュースみたいにがぶ飲みしてみたらどうなるのかな…。

なんて、ふっと頭に浮かんだことありませんか。

特に、何にでも興味がある、思春期真っ只中の男の子は、面白半分にチャレンジしてみたくなりがちです。

もちろん、体によくないことは誰でも簡単にイメージできますね。

ちょっと醤油を舐めただけで、しょっぱいと感じるように、醤油の塩分濃度は高いです。

「醤油のがぶ飲み」に少しでも興味を持ってしまった方が、命の危険にさらされないために、実際にどのくらいの量を飲むと、どのような状態に陥ってしまうのをお伝えしておきますね。

怖い話ですが、実際に醤油をがぶ飲みして、九死に一生をえた人がいるのです。

それは、当時19歳のアメリカ人の少年です。

1ℓの醤油をがぶ飲みしたあと、すぐに体が震え出して、昏睡状態になってしまいました。

医師たちの懸命な治療のおかげで、幸運にも3日後に意識が回復しました。

少年は、高ナトリウム血症と診断されました。

なんと、体の中からは160~170gもの大量の塩分が摂取されたそうです。

「成人の高ナトリウム血症の死亡率は40~60%」という、非常に高い死亡率を示すデータもあるくらい、怖いものなのです。

仲間内でふざけて醤油を飲もうとしたり、友達をあおったりは絶対にしないでください。

そんな愚かな行為で、人生を後悔して欲しくないのです。

醤油のがぶ飲みが引き起こす悲劇②

前項での実例の少年は、まさかこんな事態に陥るなんて、想像もしていなかったのでしょうね。

では、醤油をがぶ飲みすることで、なぜそこまで危険な状態に陥ってしまったのでしょうか。

万能調味料の醤油ですが、塩分濃度がとても高いのです。

それは、約16~18%といわれています。

醤油1ℓには、およそ160~180gくらいの塩分が含まれています。

量のイメージがつかない方は、はかりを使って、実際に塩の量を測ってみるといいでしょう。

さて、多量の塩分を急激に摂取すると、体にはどのような症状が出るのでしょうか。

塩分濃度の高いものを多量に摂取すると、体の中のナトリウム濃度が上昇して、高ナトリウム血症になります。

高ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が上昇することをいいます。

血清ナトリウムの基準値は135~145mEq/lで、尿中Na量は4~8g/日です。

血液中のナトリウム濃度が145mEq/lを超えると、高ナトリウム血症と診断されるのです。

症状は、口渇、血圧上昇と浮腫です。

進行すると、錯乱、神経筋の興奮、痙攣、昏睡に至り、クモ膜下の出血を伴う脳血管障害、静脈血栓症などで死亡してしまいます。

醤油などをがぶ飲みすると死に至る量ってどのくらい?

ここでは、致死量についてお話しします。

醤油の致死量は、体重1kgあたり2.8~25mlといわれています。

10kgの子供であれば、28~250ml、体重50kgの人であれば、140ml~1250mlが醤油の致死量になります。

子供の28mlであれば、似たような飲みものと間違えて、飲んでしまうこともありえない数値ではありません。

ですから、使わない醤油はすぐにしまうなどして、くれぐれも注意する必要があります。

もしも醤油をがぶ飲みしてしまったら、すぐに病院に行き、吐けるようならば吐きだしましょう。

がぶ飲みでなくても、塩分を多く摂取しすぎてしまった場合には、カリウムを多く含む食品を積極的に食べて、体内にたまった余分な塩分を排出しましょう。

カリウムを多く含む食品は、かぼちゃ・アスパラガス・トマト・ほうれん草・水菜などの野菜や、バナナ・柿・キウイ・みかんなどの果物です。

ただし、腎機能に異常がある場合は、指示されているカリウムの制限量を守るようにしましょう。

ちなみに、塩の致死量は体重1kgあたり約3~3.5g、体重60kgだと180~210gくらいです。

砂糖の致死量は1kg、酢の致死量は4ℓ、油の致死量は1ℓだといわれています。

水の致死量は10~20ℓです。

カフェインの致死量は3~10gです。

これはコーヒー60杯、お茶100杯にあたります。

醤油のほかのものでも、がぶ飲みすると命の危険がありますから、くれぐれもふざけて「死の挑戦者」にならないように気をつけてくださいね。

醤油の塩分摂取を控えめにするには

醤油のがぶ飲みは、死に直結するとお分かりいただけたと思います。

最後に、塩分の過剰摂取が引き起こす怖い病気についても学んでおきましょう。

塩分の過剰摂取の影響で一番気をつけなければいけないのが、血圧の上昇です。

血圧が高い状態が続くと、動脈硬化につながる恐れがあります。

また、心血管系の病気や脳卒中、腎不全といった重大な病気を発症する原因にもなります。

その他にも、骨粗鬆症や胃がんなど、塩分の過剰摂取により発症の危険が高まる病気が沢山存在します。

だるさやむくみやなどの症状があるようならば、塩分を過剰摂取しているサインです。

このような症状が現れたら、塩分の過剰摂取がなかったか、食生活を振り返り改善しましょう。

では、少しでも塩分を抑えて醤油を使う方法をお伝えします。

☆減塩醬油や無塩醤油

減塩醤油とは、こいくち醤油を製造したあとに、減塩処理する工程を経てできています。

塩分が50%以上カットしてあります。

☆減塩だし醤油

だしの旨みがきいています。

減塩商品に不満足だった方にも、納得してもらえる美味しさですよ。

☆醤油を使いすぎないように工夫する

醤油の容器をプッシュタイプやスプレータイプにして、使いすぎを防ぎましょう。

醤油を適正量使うことを忘れずに

醤油は季節を問わず、食卓にあって当たり前の調味料ですね。

醤油は、摂取しすぎに気をつければ、食材との相性も抜群で、健康や美容の保持増進にも嬉しい効果が期待できます。

だからこそ大事に、使い方にも気をつけていきたいものです。

醤油のがぶ飲みは、何があっても絶対にやめてください。