玄米、醗酵食などで美と健康を目指す、正しい食の情報メディア

健康人口倍増計画

ウォッカの原料にサボテンが使われているというのはホント?

      2017/11/20

ウォッカの原料にサボテンが使われているというのはホント?

ロシアの代表的なお酒と言えば、ウォッカですね。

このウォッカの原料として、サボテンが使われているという噂があります。

果たして本当なのでしょうか?

南米育ちのサボテンと、北の国ロシアで愛されているウォッカとは、どのような繋がりがあるのでしょう?

それとも、サボテンが原料のお酒が他にもあるのでしょうか?

謎に満ちたこの噂に、迫ってみたいと思います。

スポンサーリンク

  こんな記事もよく読まれています

豚肉の味噌鍋レシピは色々!自分だけのオリジナルレシピ作り

寒い時には、身体が温まる味噌鍋レシピは最高ですね。 豚...

豆腐に味噌マヨネーズを合わせ栄養効果を上げるレシピを紹介

豆腐は、手軽に摂れるたんぱく質食品です。 歯が痛い時や...

子どものころから食生活改善!痩せるだけではないダイエット

私たちのほとんどは、ダイエットと痩せるという言葉を同じ意味と...

食事改善でダイエットするには日本食を美味しく食べること!

ダイエット、人は誰でも一度は気にしたことがあるテーマではない...

食事改善で症状を緩和!アトピー性皮膚炎や喘息を楽にしよう

アレルギーと呼ばれるものに、アトピー性皮膚炎や喘息があります...

美味しい醤油うどんの作り方!人気の食材の組み合わせは?

日本人が古くから親しみ、食してきた「うどん」。 うどん...

味噌汁の具の定番!豆腐と油揚げに合わせる具は何がお勧め?

味噌汁の具といえば、豆腐に油揚げ・ワカメ・ネギ・大根・ほうれ...

食生活改善で健康的にダイエット!痩せ体質を作る生活とは?

健康的に痩せたいと思ったら、食生活改善をしましょう。 ...

食事改善のダイエットでは改善できない!低い運動量は要注意

食事改善をしても、ダイエットをするためには運動をすることも大...

ダイエットにはウォーキング!効率的にカロリー消費するコツ

年末年始などの家族の集まりがあると、つい食べ過ぎてしまいます...

カロリー摂りすぎが太るのはなぜ?太る仕組みの改善方法とは

カロリーを摂りすぎると太る、という言葉が一般的になったのは昭...

カロリーは1日にどれだけ必要?成人女性、年代別に解説!

あなたは、毎日の食事から摂取しているカロリーのことをどれだけ...

美味しいお味噌汁に合った味噌も具に合った種類もお好みで

和食では「一汁三菜」というのがあり、この汁はお味噌汁や澄まし...

体の芯からあったまろう!美味しい味噌風味鍋のおすすめ6選

日本人が古くから親しんできた鍋料理。 寒い冬には体をあ...

食生活改善でニキビをなくす!そのため摂りたいビタミンは?

ニキビをなくすためには肌に合ったスキンケア用品を使うこと...

おいしく作ろう!生姜と味噌をつかったアレンジおにぎり

おにぎりに生姜と味噌。 白米を圧倒しそうな具材ですが、...

食生活改善に挑戦してみましょう!ニキビで悩む思春期の方へ

思春期の頃というのは、心も体も子供から大人に変わる時期と...

味噌や納豆は優れた発酵食品!菌の力とその活用方法を解説!

私たち日本人は、優れた発酵食品に恵まれた食生活をしていま...

食生活改善して健康にも精神にも良い食べ方&食べ物を選ぼう

普段の生活でストレスを抱えている人には、どうやら落ち込み...

味噌汁の簡単な作り方はえのきで始めてみましょう

味噌汁は日本に昔から続く伝統料理です。 最近では味噌汁...

スポンサーリンク


ウォッカとはどんなお酒?原料は何から作られるの?

ウォッカは、ご存知のように、北の国ロシアの代表的なお酒です。
原料には、ライ麦・大麦・小麦・じゃがいもなど、穀物が使われています。

70%がロシアで生産され、残るはフィンランドやポーランドなど、北欧および東欧が生産国です。

ロシアなど、スラブ民族の生活に欠かせないお酒・ウォッカは、世界四大スピリッツ「ジン」「テキーラ」「ラム」と並ぶ蒸留酒です。

ところで、醸造酒と蒸留酒(スピリッツ)の違いをご存知ですか?

醸造酒は、原料を酵母によって発酵させたものです。
例えば、ワインはぶどうを発酵させたもの、シードルはりんご、ビールは大麦、日本酒はお米です。

ウォッカなどの蒸留酒は、発酵させた穀物などのアルコールを、一定の温度で温めて、その蒸気を集めて作られたものです。

これにより純度が増して、アルコール度数も40度以上のものが多くあります。
ちなみに、日本の焼酎も、この蒸留酒の仲間に入ります。

実は、ウォッカは穀物を原料としたものだけがそう呼ばれ、それ以外の原料を使ったものは「ウォッカ」と認められないのです。

ウォッカの原料は、主にライ麦で、それを発酵させたあと、蒸留して作られます。

他の穀物としては、前述したように、大麦・小麦・じゃがいも・場合によっては燕麦などを混ぜることもあります。

特に、資本主義勃興期には価格を下げるため、また第二次世界大戦中の原料不足のときなどは、じゃがいもが多く使われました。

このように、どんな時代でも、あくまでも穀物が原料ですので、サボテンを原料にして製造された「ウォッカ」という名称のお酒は存在しないのです。

サボテンが原料だとされる謎のウォッカの正体は?

では、なぜ、サボテンを原料にして作られたウォッカがあるという噂が、広がったのでしょうか?

メキシコなど、南米生まれのサボテンは、寒冷地ロシアでは、おそらく成育できない植物だと思います。
ですから、何か他の蒸留酒と混同されて、そんな話が生まれてしまったのかもしれません。

サボテンはご存知のように、多肉植物でトゲがあり、高温と乾燥を好みます。

日本でも、水やりの手間が少ない上、見た目の可愛らしさから、インテリアプランツとしても人気が高いですね。

乾燥気候のメキシコでは、砂漠のような褐色の砂地の高原が広がり、サボテンはそんな地域に成育しています。

そして、その一帯は、サボテンと同じ多肉植物である、竜舌蘭(りゅうぜつらん)の成育地域でもあるんです。

竜舌蘭は、メキシコを中心とした南米に、もともと自生している多肉植物で、トゲがあるためサボテンと思われがちです。

ですが、和名からもお分かりいただけるように、これは蘭の仲間なんです。
まさにこれが、世界四大スピリッツのひとつ「テキーラ」の原料です。

南米では、このサボテンに似た竜舌蘭のことを、アガベ・アスールと言います。

サボテンに似た植物が原料のお酒・テキーラの製造法は?

このアガベ・アスールという蘭には、サボテンのようなトゲがあるので、一見してサボテンに見えます。
長い剣状で、アロエにも似ています。

花も咲くようですが、アガベ自体の成長は遅いため、花が咲くのにも時間が掛かるようです。

また、テキーラに使う原料、アガベ・アスールの品種は限定されていて、100種類以上あるアガベ・アスールのうち、ただ一種。

「アガベ・アスール・テキラーナ」という品種のみを、使うという決まり事があるのです。

この品種は栽培地域も限定されていて、その地域を「テキーラ地帯」と呼びます。

テキーラに用いるのは、アガベの茎の部分で、味はサトウキビのようで、形状はパイナップルにそっくりです。

糖液を抽出し、そのデンプンを糖化し、発酵・蒸留させて製造します。

歴史はウォッカよりもはるかに古く、古代アステカ時代からメキシコで作られているお酒です。

そのままでも、もちろん甘くてトロッとして美味しく、またカクテルベースとしてもよく使われます。

テキーラの原料はサボテンだと思っている人もいらっしゃるようですが、正しくはサボテンと似ている竜舌蘭という蘭なのです。

この誤解には理由があって、「ポルフィデオ・テキーラ」という銘柄のテキーラのボトルに、サボテンのイラストが描かれているのです。

これが、テキーラはサボテンから作られるという、誤解の元になっているようです。

また、サボテンが原料のウォッカがあるのではという噂や誤解も、同じ蒸留酒のテキーラとウォッカとを混同してしまった結果と思われます。

ウォッカ・テキーラ以外の蒸留酒の原料はどんなもの?

世界四大スピリッツ(蒸留酒)を「ジン」「ウォッカ」「テキーラ」「ラム」とするのは、日本の酒税法によるものです。

糖分やアミノ酸などのエキス成分が2度未満のものをスピリッツとし、他の蒸留酒は含まないことになっています。

しかし、英語のスピリッツは、アルコール度数の高い蒸留酒のことを言いますので、ウイスキーもブランデーも本来はスピリッツなのです。

それはさておき、これまでは、ロシアのウォッカの原料はサボテンではなく、ライ麦・大麦・小麦・じゃがいもであること。

それから、サボテンが原料との誤解も多い、メキシコ生まれのテキーラの原料が、竜舌蘭であることをお伝えしてきました。

それでは次に、他の蒸留酒の原料をみていきましょう。

「ジン」の原料は何かと言いますと、大麦・じゃがいも・ライ麦などの穀物です。
オランダ生まれの蒸留酒ですが、特徴としては、もともとは薬用酒であったということです。

ジェニバー・ベリーという薬草を漬け込んで、利尿作用のある薬酒として作られたのが始まりです。

今でも、トニックウォーターと混ぜて、ライムやレモンを添え、ジントニックとして愛飲されています。

「ラム」の原料は、サトウキビです。
キューバのお酒ですが、最近は日本でも、モヒートという飲み物が人気です。

他にも、ラム酒はラム酒漬けのフルーツなどでもお馴染みで、パン・ケーキ・お菓子作りにも、風味や香りを添えてくれます。

ちなみに、他の蒸留酒の原料ですが、ウイスキーは、大麦・ライ麦・トウモロコシなどの穀物が原料です。

サボテンが原料の美味しい飲み物!美容と健康にも

ウォッカもテキーラも、サボテンが原料ではないことがわかり、がっかりした人もいるかもしれません。

しかし、サボテンは、メキシコでは古くから食べ物や飲み物として利用されています。
メキシコの国旗の中央にも、聖なる植物として、ウチワサボテンが描かれています。

ウチワサボテンは特に味はないのですが、シャキシャキした食感が特徴です。

このサボテンから採れる果実を使ったカクタスドリンクも、古くからメキシコをはじめ、ネイティブアメリカンの間で愛飲されています。

色は、ほんのりピンク色をして、味は甘酸っぱいドリンクです。

カクタスドリンクは、炭酸水やミルク、オレンジジュースで割ることもできるので、酎ハイやビールに加えてカクテルの味付けとしても楽しめます。

サボテンは、そのほとんどが水分ですが、中身には養分がたっぷり詰まっていて、カルシウムやカリウムなどのミネラルが豊富です。

アミノ酸・ビタミンC・K・B1・B6・ポリフェノール・カロテン・植物繊維などが含まれています。

便秘解消・美肌づくり・むくみ・動脈硬化予防にも、効果が期待できます。

ウチワサボテンは飲み物だけでなく、ゼリー・ジャム・キャンディー・料理に使うソースにも加工され、市販されています。

生食もできますが肉や野菜とともに炒めたり、ステーキ風に焼いたり、酢漬けにしてサンドウィッチにはさむなど、色々な食べ方ができる優秀な食材です。

厳しい環境下で生きる人々の命を守ってきたサボテンには、私たちの美容と健康作りにも役立つ栄養が、たくさん詰まっているようですね。

ウォッカの誤解は飲み方にあった

このような素晴らしいサボテンですが、残念ながら、ウォッカの原料にはサボテンは使われていませんでした。

繰り返しになりますが、ウォッカは、穀物のみを原料とする、ロシアの伝統的な蒸留酒でしたね。

香りは、ジンよりもはるかに少なくクセがないので、カクテルベースとして、よく利用されています。

ライム・オレンジ・グレープフルーツなどの、柑橘類との組み合せが知られています。

例えば、オレンジジュースとシェイクしたスクリュー・ドライバーは有名ですね。

ジンジャーエールで割ったモスコ・ミュール、そしてトマトジュースとレモンにウスターソースのブラッディー・メリーは、さっぱりとした塩味のカクテルです。

ウォッカと聞くと、何やらものすごくアルコール度数の強いお酒であるように思われていますが、他のスピリッツやウイスキー、ブランデーと同じ40度~50度です。

アルコール度数が強いと思われてしまうのは、飲み方によるところが大きいのです。

ロシア人は乾杯好きで、それも日本のように、最初の1回だけではありません。

ピッチの速い人が音頭をとれば、そのたびに何度も何度も途中で「乾杯!」ということになり、その度に付き合わなければマナー違反とされます。

チビチビ飲みはタブーですので、必ず一気飲みです。

ショットグラスで、その度に飲み干していけば、あっという間に酔いがまわり、それが強いお酒の誤解の元ということになります。

そもそもウォッカ(vodka)という語は「voda」(お水)に、小さいものを指す愛称の「ka」で「小さいお水ちゃん」のような意味です。

たしかに、お水のように透明で澄みきったウォッカは、お水へのこだわりと、徹底した濾過がもたらした知恵の結晶です。

どの国のお酒にも、さまざまな歴史とドラマがありますね。

さまざまな国の自慢のお酒を味わう楽しみ

サボテンとウォッカとの間には、なんら繋がりを見出すことはできませんでした。
しかし、共通なのは、それぞれの国で、その土地の人々に愛されて続けてきたことです。

その土地に根ざした植物や穀物を使って、お国自慢の食べ物やお酒が作られ、大切に受け継がれていることそのものが、ほんとうに素晴らしいですね。

そんなことにも思いを馳せながら、お酒を味わうひと時を、楽しんでみてはいかがでしょう。

 - その他食材