蕎麦を食べるときは小麦粉多い・少ないに気を付けよう!

蕎麦が健康に良いことは、よく知られていますね。
最近では、美容やダイエットでも蕎麦が注目されています。

しかし、蕎麦だったらなんでも良いわけではないのですよ。

蕎麦にも種類があるのはご存知でしたか?

含まれている小麦粉多い・少ないで呼び方が変わったり、乾麺だと、さらに小麦粉多い場合もあるのです。

蕎麦について調べてみました。

蕎麦は美容と健康に良い!

蕎麦は炭水化物ですが、アミノ酸スコアが非常に高く、質の高いビタミンやミネラルをたくさん含んでおり、ダイエット効果や健康効果の高い食べ物です。
ここでは、蕎麦に含まれている栄養素について見ていきましょう。

[ルチン]ルチンはポリフェノールの一種で高い抗酸化力があり、毛細血管の強化や血行の改善、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の改善に効果があります。

[カテキン]カテキンには高い殺菌作用があり、強毒性の食中毒で有名な「O-157」を殺す作用があります。

[コリン]コリンは肝機能の強化に効果的です。
昔から「酒飲みは蕎麦を食べろ」と言われ、肝臓が悪い人が薬膳的に食べていたそうです。

[食物繊維]意外に知られていませんが、蕎麦に含まれる食物繊維は全ての食物の中で一番多いのです。
(つなぎとして小麦粉が混じっている場合はその割合によって変わってきます。)
腸内環境やお通じの改善に効果的で、蕎麦を習慣的に食べている人は、大腸がんに罹患する確率が非常に低いようです。

この食物繊維においては小麦粉多いか少ないかで差を感じやすいでしょう。

蕎麦で若返りとダイエットが出来る!?

[ビタミンE]ビタミンEは別名若返りビタミンと言われ、細胞が酸化するのを防ぐ効果があります。
蕎麦は美容目的として食べることもあるのです。

[たんぱく質]蕎麦の乾麺100gに含まれるたんぱく質の量は13.6gです。
これは同量の白米(たんぱく質含有量6.8g)や乾麺うどん(たんぱく質含有量8.9g)と比べてかなり多いです。

また蕎麦にはα-アミノ酸のリジンという、たんぱく質を体内に吸収する時に欠かせない成分が豊富に含まれています。
これにより、白米やうどんに比べて、たんぱく質の吸収率が格段に高いです。
その吸収率は、米が76%、小麦が46%であるのに対して、蕎麦はなんと90%以上となっています。

[ACE阻害物質]蕎麦にはACE阻害物質という、病院で処方される血圧降下剤と同じ効果を持つ成分が含まれ、高血圧を大きく改善する効果があると言われています。

以上が栄養素でした。

ただ蕎麦には、つなぎとして小麦粉などが混じっている場合があるので、その小麦粉多い・少ないといった割合によって栄養価も変わってきます。

十割蕎麦って?蕎麦は小麦粉多いか少ないかで違う

蕎麦にはつなぎとして小麦粉を入れるのが主流になっています。
長いもや卵などを入れることもありますが、一般に、小麦粉である場合が多いです。

蕎麦と小麦の比率が、10:0の場合を「十割蕎麦」と言い、8:2の場合を「二八蕎麦」と言います。
俗にいう田舎蕎麦が、そのまま十割蕎麦ということではありません。
田舎蕎麦にも十割もあればニ八蕎麦もあるし、それ以外の比率の蕎麦もあります。

十割蕎麦はある程度値段がする割に人気が高いですが、その理由をご存知ですか?

これは、蕎麦粉を混じり気のない状態で味わうことができるからです。
小麦粉多い二八蕎麦だったら蕎麦を食べないという方もいらっしゃるようです。

また、蕎麦にはグルテンが含まれていません。
なので、つなぎとして小麦粉を使わない十割蕎麦は、「グルテンフリー」だということができます。

栄養価の高い成分が豊富で、かつグルテンフリーな十割蕎麦は、健康やダイエットにとても有効な食べ物なのです。

よく見る二八蕎麦にも小麦粉多い・少ないの2種類ある

手打ち蕎麦といえば二八蕎麦というくらいメジャーで、おそらく二八蕎麦を出す蕎麦屋は、九割蕎麦や十割蕎麦を出す蕎麦屋よりも圧倒的に多いでしょう。

二八蕎麦は、ツルツルシコシコと蕎麦の風味や喉越しのバランスがよくなることと、つなぎが2割入ることで蕎麦が打ちやすくなることが大きな特徴です。

この二八蕎麦は、「内2(うちに)」と「外2(そとに)」の2種があります。

内2とは、蕎麦粉8に対してつなぎ2という割合で作られる蕎麦のことで、蕎麦粉は全体の80%になります。
例えば、仕上がりが100gになる蕎麦を打つときに、蕎麦粉80gとつなぎの小麦粉20gという割合になるのが内2です。

外2とは、蕎麦粉10に対してつなぎ2という割合で作られる蕎麦のことで、蕎麦粉は全体の83.3%になります。
例えば、蕎麦粉100gに対して20gのつなぎを使い、120gの蕎麦を作るのが外2です。

このように「内2」と「外2」では、蕎麦粉の割合が微妙に違い、内2のほうが小麦粉多い、外2のほうが蕎麦粉の割合が多いということになります。

十割蕎麦と二八蕎麦の違い

十割蕎麦と二八蕎麦では、どのように見た目、食感、味などが変わってくるでしょう。

まず見た目のお話しからすると、十割蕎麦に比べて、二八蕎麦は、つなぎとして小麦粉などが混ざっていない分十割に比べ、やや白っぽくなります。
明るいところで見るとその違いがハッキリします。

表面の滑らかさは、十割蕎麦の方がザラッとしていて、二八蕎麦の方は滑らかな雰囲気です。

食べてみると、小麦粉多い二八蕎麦の方はつるっとして弾力があり、さらに嚙むとぷつっと切れる感じや、うどんの様にぐにゃっとした食感があります。
一方で、十割蕎麦は二八蕎麦に比べると、ザラッとして噛み応えがあり、さらに嚙むとブツっと切れる感じや、もっちりした食感があります。

価格の違いですが、二八蕎麦と十割蕎麦の両方を提供しているお店では、十割の方が150~200円増しである場合が多いです。

まれに、一度に両方を選べるお店もありますので、その時はぜひ食べ比べをしてみて下さい。

ダイエット中はご注意!蕎麦でも小麦粉多いものがある

乾めんの場合、日本農林規格法で、蕎麦粉の配合比率が30%以上であれば、蕎麦と呼んで良いことになっています。
仮に蕎麦粉の配合割合が30%未満でも、その配合割合を書けば、蕎麦として売っても良いのです。

つまり蕎麦粉が10%で、小麦粉が90%の比率でも配合割合が記載されていれば、蕎麦と呼ばれるのです。
でもこれだけ小麦粉が多いとほぼうどんみたいなものですよね。

これは乾麺の場合であって、生麺になるとまた変わってきます。

「生めん」の蕎麦は不当景品類及び不当表示防止法の「生めん類の表示に関する公正競争規約」で、「蕎麦粉3割以上」の製品について「蕎麦」との表示が認められています。
そのため、蕎麦粉が30%以上必ず入っています。

ここまでスーパーなどで売られている蕎麦についてお話してきましたが、飲食店ではまた違ってきます。

飲食店の蕎麦には先程紹介した日本農林規格法は適応されません。
つまり、蕎麦粉の配合比率が30%未満である可能性があるということです。
ほとんどが小麦粉の蕎麦になる場合もあるのです。

もし、健康やダイエットのことを考えて、蕎麦を選ばれるのでしたら、お店で小麦粉多い蕎麦かどうか、蕎麦粉の割合を聞いておくとよいでしょう。

蕎麦の配合に気を付けよう

蕎麦だったらダイエット中も食べられると思っている人は、ご自宅にある蕎麦の乾麺の小麦粉比率を確認しましょう。

ほとんど、うどんに近いものかもしれません。
気を付けてくださいね。

美容と健康のために蕎麦を食べるなら、本格的なお蕎麦屋さんで食べた方が良いのかもしれませんね。