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江戸時代の食文化や生活習慣について&武士の日常生活とは?

      2017/03/27

江戸時代の食文化や生活習慣について&武士の日常生活とは?

江戸時代とは、徳川家康による天下統一と江戸幕府開府から、明治維新までの期間を言います。

実際に、自分が江戸時代を体験することはできませんが、江戸時代の食文化や生活習慣がどんなものだったか気になりませんか?

また、武士の日常生活とは、一体どのようなものだったのでしょうか?

今回は、江戸時代の食文化や生活習慣、武士の日常生活についてご紹介します。

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江戸時代の食文化について

江戸時代の儒学者である貝原益軒が生涯最後に執筆した「養生訓」に記されている内容について、現代の生活に活かせる情報を紹介します。

まず基本的に「少肉多菜」・「穀物菜食」の精神であったようです。
米、麦などの穀物と野菜を中心にして、肉は少なく1日1種類を少量食べるという事です。
同時に日本人は胃腸が強くないのでこの様な食生活が合っているとも記されています。

「武士は食わねど高楊枝」なんて言葉がある様に経済面の問題もあったでしょうが、健康に気を使っていたというのも伺えますね。

「小塩多酢」と言う言葉も出てきており、江戸時代から塩分の摂り過ぎを危惧していたことが分かります。
またこの時代からお酢の健康効果に注目していたことが伺え、驚きでした。

「少糖多果」は読んで字のごとくで、甘い菓子を減らし、果物を多く摂りましょうという意味です。
菓子の摂り過ぎが胃腸を弱くすると記されていたり、体を冷やしてしまう果物は煮たり蒸したりして食べるなど、現代の食生活に活かされている情報が満載です。

 

現代でも見習いたい!江戸時代の生活習慣とは?

貝原益軒は毎日の食事についても暴飲暴食への戒めや腹八分目を推奨するなど、現在の我々の生活に根付いている様々な言葉を残しています。

下記に代表的なものを挙げてみたいと思います。

・飲食をしない日は無いのだから、欲求の赴くまま食べてはダメ。
・腹八分目位で止めておく。満腹は禍の元。
・バランスの良い食事を心がけ、同じものばかり食べない。
・ご飯をしっかり食べる。おかずはあくまでご飯の補助程度と考える。
・23~0時までの間に寝る。
・怒らず、穏やかに生きる。
・余計な事は言わない。
・厚着をし過ぎない
・適度な運動をする。

食生活から生活態度に至るまで実に様々な教訓を残してくれています。

また面白いところでは食事の献立についても触れています。
肉は少し食べれば十分、野菜は滋養強壮に良く、消化を助けてくれる。
などと「ちょっと偏り過ぎかな?」と思うところもありますが、現代人にとっては耳の痛い話ですね。

では次項からは、江戸時代に武士たちはどんな生活を送っていたかを紹介します。

 

江戸時代の武士達の日常生活はどのようなものだったの?

江戸時代多くの下級武士達は、今で言う給料が安すぎて「内職」をしていました。

金魚や鈴虫の養殖から、傘張りや提灯、凧などを作る仕事。
あるいは朝顔やツツジの栽培など、もう武士とは程遠い仕事までしていました。

今でもその名残は残っており、「入谷の朝顔市」などは元をたどれば、武士の内職だったわけです。

しかし武士は皆プライドが高いので、内職した物を自分では売りに行かず、それを辻番の番人(今で言う派出所のおまわりさんみたいな)にアルバイト代を払って売りに行かせていたのだそうです。

また旗本でさえも決して裕福な家だけではなかった様です。

百石以下の武士は副業が認められていたので、上記の様に商売を行う事が出来ますが、旗本はそうはいきません。
そこで彼らは三味線や踊りの腕を磨き、上級旗本の宴会などでそれを披露して「おひねり」をもらう様な事をしていたそうです。

何ともさびしい話ですが、背に腹は代えられずやむなくその様な事になったのでしょう。
江戸時代は農民だけでなく武士も苦しい生活を強いられていたのですね。

 

江戸時代の上層武士に流行した『江戸わずらい』の原因とは?

日本では平安時代以降、皇族や貴族が「足のしびれ、むくみ」、「全身の倦怠感」などで悩み、ひどい時には死に至るなどという事まであったそうです。

また江戸時代にもこれとまさしく同じ症状の奇病が発生していました。
この病気は、江戸勤めになった地方武士が掛かる事が多かったらしいのですが、地元に帰るとピタッと治ってしまう事から「江戸わずらい」と呼ばれました。

しかしこれにはれっきとした科学的根拠があったのです。

領地では貧しくて食べる事の出来なかった白米を、江戸勤番では主食とした事に原因がありました。
領地で食べていたあわやひえから摂取していたビタミンを摂る事が出来なくなった事により、現在で言う「脚気」になってしまったのです。

脚気はビタミンB1不足によって末梢神経の障害と心不全をきたす病気です。
先ほどの貝原益軒の著書の中にも、「ご飯をたくさん食べ、おかずは補助」という記載があった様に、地方の武士達も白米をたくさん食べる生活を続けていた為、更に脚気を悪化させてしまったのです。

 

江戸時代の武士の食生活のビタミンb1不足には玄米!玄米の栄養成分とは?

先ほど江戸時代に地方武士の間で、白米の摂り過ぎが原因で脚気が流行ってしまった話をしました。

白米は玄米から胚芽とぬかを取り除いたものですが、この胚芽とぬかにビタミンやミネラルなどの栄養素がぎっちり詰まっているのです。

ではここからはそんな玄米の栄養についてお話します。

★食物繊維
食物繊維はほとんどが消化、吸収されずに腸まで届きますので腸内環境を整える作用や、糖質を吸収しにくくする働きがあります。
この為糖尿病を始めとした生活習慣病の予防に効果的です。

★フィチン酸
玄米のぬかの部分に多く含まれている為、白米では摂れない栄養素です。
主に血管に良い作用をもたらすので、血栓の予防や貧血などに効き目があります。

★ビタミンB1
脚気になってしまった江戸の武士に不足したビタミンで、神経機能を正常に保ってくれるようになります。

上記の様に玄米は「完全栄養食」と呼ばれるほど栄養価が高く、疾病の予防になり、アンチエイジングやダイエットの観点からも注目されている、スーパーフードなのです。

ぜひ私たちの食生活にも玄米を取り入れたいものです。

 

江戸時代でも飲まれていた味噌汁・・・味噌の栄養成分

戦国時代から味噌汁が飲まれていた説はありますが、全国各地で郷土色豊かな味噌が作られる様になったのは江戸時代からです。

「手前味噌」と言う言葉の由来は、各領土で作った味噌を自画自賛したところからきています。

先ほどの江戸の武士がもう少し味噌を摂っていれば、脚気はそんなに流行らなかったかもしれません…と言いたくなるほど味噌には様々な栄養素が含まれています。

味噌は大豆を発酵させて作っているので、大豆由来のたんぱく質やビタミン、ミネラル、イソフラボン。
そして発酵食品ゆえの酵母や乳酸菌などが、栄養素の体内への吸収を高めてくれるので、大変効率良く摂取できるのです。

私たちの生活の中で最も多く使われている白味噌の成分を見てみましょう。

大さじ1杯(18g)当たり
カロリー 39kcal
たんぱく質 1.75g
脂質 0.54g
炭水化物 6.82g
ビタミンE 0.05mg
葉酸 3.78μg
食塩相当量 1.1g

塩分が多めではあるものの、たんぱく質の多さと脂質の少なさは特筆ものです。
またダイエットや美容面にも効果のある、ビタミンEや葉酸も含まれているので、とくに女性の方に味噌はオススメです。

 

江戸時代の教訓を活かそう

健康志向の高まりとともに、穀物が主食で、少肉多菜や少塩多酢の質素な食事の基本である江戸食が注目を集めています。

やはり、日本古来の和食が、健康維持と生活習慣病の発症を予防する為にも非常に大切なのですね。

是非皆さんも、江戸時代の教訓を活かして江戸食を試してみて下さい。

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