美味しいメレンゲのお菓子は低カロリー?高カロリー?

卵黄だけをお菓子や料理に使った後、卵白だけが余ることがありますね。

卵白を良く泡立てると、真っ白なフワフワの泡ができます。

これをメレンゲと言います。

メレンゲは卵白の起泡性を利用したもので、フワフワのメレンゲを作ることでふわふわのスポンジケーキができたり、メレンゲが作れます。

メレンゲを使ったお菓子には、パンケーキや焼きメレンゲ、マカロンなどがあります。

今回は、メレンゲを使ったお菓子とそのカロリーについてご紹介しましょう。

メレンゲを使ったお菓子のカロリー

卵白を攪拌して空気を混ぜ込むと、次第に泡が立ち、その泡がさらに細かくなります。

さらに攪拌すると、水に溶けないフィルム状になっていきます。

これを卵白の起泡性と空気変性という、二つの特性を生みます。

この特性を生かして利用したお菓子の一つがメレンゲのお菓子です。

メレンゲそのものは卵白だけですが、卵白には糖質がありません。

しかし、たんぱく質を含みますので、100gで47キロカロリー、卵1個では18キロカロリーになります。

そのため、卵白を使ったメレンゲのお菓子はとても軽いですが、ほんの少しだけカロリーがあり、0カロリーではありません。

さらに、メレンゲを使ってお菓子の形にするときには、小麦粉や砂糖も使います。

そのため、小麦粉や砂糖のカロリーがプラスされ、普通のお菓子と同じくらいのカロリーになってしまいます。

また、スポンジケーキの場合は、生クリームやバターも使いますので、カロリーも決して低いわけではありません。

メレンゲだけのお菓子ならカロリーは低めですが、色々なお菓子の食感をフワフワにするために、メレンゲを使う時は、高カロリーのものになりますね。

このように、メレンゲは、使い方によって色々なお菓子になりますが、できあがるお菓子によって、カロリーにも違いが出るのです。

人気のメレンゲを使ったお菓子「パンケーキ」のカロリー

メレンゲを使ったお菓子で、今話題のお菓子といったら「フワフワパンケーキ」です。

フワフワパンケーキのお店は、池袋や大阪、越谷レイクタウンなどにもありますが、今SNSで話題を集めているのが埼玉の人気店の「厚焼きパンケーキ」です。

他のチェーン店のパンケーキ店との違いは、卵そのものが地元埼玉県の農場の生みたて卵だけを使っていることです。

自然の卵の卵白をしっかりと泡立ててメレンゲにし、フワフワになったところを、オリジナルの卵黄の生地に混ぜて焼きあげています。

卵が違うのか、「卵だけでもかなり美味しい」と評判です。

いつも開店前から行列ができていて、甘いパンケーキの他に、食事になるパンケーキもあるそうです。

他にも、越谷レイクタウン・池袋パルコやサンシャインシティ・大阪阪急百貨店など全国のショッピングモール内や繁華街に人気のパンケーキ店はあります。

しかし、全くの個人店でしかも県内でもマイナーな地域で、さらに駅前でもないお店のパンケーキ店で行列ができる、ということです。

こちらのお店ではメニューにない、マシュマロとアイスクリーム・ピーカンナッツ・チョコソース・フルーツ・ストロベリーソースをトッピングしたスペシャルメニューがあります。

見た目もきれいでインパクト抜群のスペシャルメニューのパンケーキは、とても美味しそうですが、カロリーもかなり高そうです。

メレンゲを生かしたお菓子!フワフワパンケーキのレシピとカロリー

それでは、先ほどご紹介したお菓子をちょっと真似して、今話題のフワフワパンケーキを作ってみましょう。

できるだけ良い卵を用意します。

【材料】

・卵 2個(卵白と卵黄に分ける)
・砂糖 20g
・小麦粉 30g(薄力粉)
・生クリーム 大さじ1
・プレーンヨーグルト 大さじ山盛り2
・バニラエッセンス  少々
・バター 10g(溶かす)
・バター適量

【作り方】

①卵を卵黄と卵白に分けます。

②小麦粉をふるいます。

③卵黄とヨーグルト、生クリームをよく混ぜて、その中に小麦粉を少しずつ入れてよく混ぜます。

④卵白をよく泡立てて、その中に数回に分けて砂糖を混ぜます。

しっかりとしたメレンゲを作ります。

メレンゲはボールを逆さまにしても、卵液がこぼれないくらいの状態にします。

⑤卵黄と小麦粉を混ぜた中に、ゴムベラでメレンゲをさっくりと混ぜていきます。

メレンゲの白い色が残るくらいの、さっくりした感じで良いです。

⑥この中に、溶かしたバターとバニラエッセンスを入れます。

⑦ホットプレートにバターを塗って、その上に盛るように生地を乗せます。

⑧極弱火で蓋をしながら、片面5分くらいずつ焼きます。

焼き色が足りない時は、さらに5分ずつ焼いてください。

フワフワパンケーキ2枚分になりますが、ここまででカロリーは、587キロカロリーになります。

この上に、はちみつやアイスクリーム、ブルーベリージャム、果物などをトッピングすると、1000キロカロリー近くなりますね。

このお菓子は、意外と高カロリーです。

メレンゲを生かしたシフォンケーキのお菓子

メレンゲを生かしたお菓子にはケーキもあります。

メレンゲを生かして作るケーキといえば、シフォンケーキですね。

シフォンケーキ1ホールは高カロリーですが、まるまる1ホール食べるということはあまりありませんよね。

フワフワのシフォンケーキは、1ホール焼くと8~12人くらいで食べることができます。

子どもが大勢遊びに来るときに、1ホール焼いて出してあげましょう。

それでは、シフォンケーキのレシピをご紹介します。

【材料】

・長いも 50g
・小麦粉 35g(薄力粉)
・卵 2個(卵白と卵黄に分ける)
・砂糖 10g(卵黄用)
・サラダ油 15ml
・牛乳 15ml
・砂糖 20g(卵白用)
・抹茶 小さじ1/2
・粉砂糖 10g

【作り方】

①長いもの皮をむいてすりおろしておきます。

②卵を卵黄と卵白に分けておきます。

卵黄と砂糖をハンドミキサーで白っぽくなるまでよく混ぜます。

③卵黄に、サラダ油・牛乳・すりおろした長いもを加えてよく混ぜます。

オーブンを170度で予熱します。

④薄力粉をよくふるって、③の材料を混ぜます。

⑤卵白と砂糖をバンドミキサーで混ぜて、しっかりとしたメレンゲを作ります。

⑥メレンゲに④の材料を入れ、さっくりと全体が混ざるように、軽く混ぜます。

⑦直径15cmのシフォン型に流し入れ、空気を抜き、温まったオーブンで30分焼きます。

⑧抹茶と粉砂糖の半分をよく混ぜます。

⑨焼きあがったシフォンケーキの上面の半分に粉砂糖をふり、残りの上面半分に抹茶と混ぜた粉砂糖をふります。

美味しいシフォンケーキですが、長いもでさらにフワフワに仕上げています。

もし、長いもアレルギーの人がいたら、長いもの代わりにベーキングパウダーを使ってください。

メレンゲだけのお菓子のカロリーとレシピ

メレンゲそのものの食感を味わえるお菓子もご紹介しましょう。

メレンゲの食感を生かしたお菓子には、メレンゲクッキーやマカロン・ダックサーズ・スポンジケーキと色々ありますが、やはりシンプルなメレンゲ菓子が一番ですね。

そこで、メレンゲと砂糖を混ぜただけのシンプルなお菓子のご紹介です。

【材料】

・卵白 1個分(30g)
・粉糖 30g

【作り方】

①卵白をよく混ぜます。

オーブンを100度で予熱をします。

②卵白が白っぽくなってきたら粉糖を1/3入れます。

③さらに泡立てて、粉糖を残りの1/2入れます。

④残りの粉糖を入れて、さらによく混ぜて角が立つくらいのしっかりとしたメレンゲにします。

⑤天板にクッキングシートを敷き、その上に、絞り袋に入れたメレンゲを絞り出します。

⑥オーブンで50分焼きます。

さっくりとしたメレンゲお菓子は、全部一人で食べても、130キロカロリーです。

卵白と砂糖を同じ量で合わせると、いくつでも作れます。

メレンゲのお菓子のカロリーは低カロリー?

メレンゲは色々なお菓子をフワフワにしたり、さっくりとした食感を表すときに役立ちます。

カロリーは低いというイメージがありますが、砂糖の量でそのカロリーには違いが出ます。

メレンゲの主原料である卵白は、1個でも47キロカロリーと低カロリーですが、そこに小麦粉や砂糖、バターを加えることでメレンゲを使ったお菓子は高カロリーになってしまいます。

しかし、その食感は他のクッキーやケーキとは違い、軽いので、老若男女問わず人気です。

そのため、全国のご当地菓子でもメレンゲお菓子が使われています。

長野県の東御市本店をはじめ、長野県にあるスーパーツルヤに入っているくるみ菓子のお店が出している「くるみの初恋」はメレンゲとくるみを混ぜて焼いた焼き菓子です。

ほんのり甘くさくっとしたメレンゲと中に入った香ばしいくるみが、食べだしたら止まらない美味しさです。

福井県にはメレンゲを使った美味しいお菓子が色々あり、その一つは皇室献上品の「松乃露」が有名です。

ここに越前福井の醤油店が作ったのが「ピュア・ロッシェ メレンゲ 」という醤油風味の不思議なメレンゲお菓子です。

メレンゲの甘さと醤油の香ばしさが、くせになる美味しさです。

市販されているメレンゲお菓子は、カロリーが決まってしまっています。

しかし、家でメレンゲのお菓子を作る時に、どうしてもカロリーを上げたくない、という人もいますね。

どうしても低カロリーで作りたい人の中には、人口甘味料を使っている人もいます。

市販されているパルスイートなどを使うと、かなり低カロリーになり、同じメレンゲお菓子でも、半分以下のカロリーになるようです。

メレンゲのお菓子は食べすぎ注意!

メレンゲのサクフワ感は、小さい子どもから高齢の人まで、誰もが美味しいと感じることができるお菓子を作ります。

しかし、その感触があまりにもフワフワ過ぎて、物足りなく感じることもあります。

そのため、ついつい食べすぎてしまうこともありますね。

「カロリーが低いお菓子が多い」とはいわれていますが、食べすぎはダメです。

トッピングを色々とするのも、カロリーが高くなってしまいます。

美味しいとはいえ、メレンゲのお菓子の食べすぎには注意しましょう。