私たちが一日に最低限、何もせずに必要とするエネルギーを基礎代謝と言います。
成人女性の場合は、基礎代謝に必要なエネルギーはおよそ1000キロカロリーです。
仕事や家事、運動など活動をすると、一日1800~2300キロカロリーを消費しますので、一日の食事が1000キロカロリーでは不足してしまいます。
私たちの周囲には、一食のカロリーが1000キロカロリーを超えるメニューがたくさんあります。
一食1000キロカロリーは摂りすぎでしょうか。
摂ってしまったら、どうしたらいいのでしょうか。
今回は、一食分のカロリーが1000キロカロリーの食事と、その消費についてご紹介します。
一食1000キロカロリーのランチ
大手のファミリーレストランには、美味しいランチメニューがたくさんあります。
人気のラーメン屋さんにも、パスタ専門店にも、オムライスのお店にも、本当に美味しいメニューだらけです。
今日のランチは何にしようか、単品で注文するよりもセットで頼んだ方がお得、と悩んだことはありませんか。
私たちは外食先でメニューを選ぶとき、カロリーよりもお得感や美味しさで選ぶことが多いですね。
すると、気がついたら一食1000キロカロリーを超えている、ということはよくあります。
会社の社員食堂は、その企業の社員の身体を考えてメニューを作っていますので、お得感よりも健康志向のものが増えています。
しかし、外食産業はまだまだ健康志向よりも、美味しさや見た目、お得感が重要視され、セットの選びかた一つで、とんでもないカロリー過多になっています。
一食1000キロカロリーは、女性なら一日に必要なエネルギーの半分になります。
一食で半分を摂ってしまったら、残りの二食はかなりカロリーを控えることになります。
摂ってしまった分のカロリーを、運動や仕事でエネルギーに変えて消費することもできます。
若い人なら頑張って身体を動かすことで、一日3000キロカロリー摂っても、消費してしまう人もいます。
摂りすぎてしまったら、頑張って消費してみましょう。
一食のカロリーが1000キロカロリーを超えるランチ
一食のカロリーが1000キロカロリーを超えているものには、どんなものがあるでしょうか。
私たちがよく目にするファミリーレストランのメニューでは、ランチセットがよくあります。
例えば、ファミリーレストランのガストやココスでは、単品のメニューのカロリーは500~800キロカロリーです。
しかし、ここにご飯やパン、サラダ、ドリンクといったセットを付けると、メインによっては1000キロカロリーを超えることも珍しくありません。
特に、ドリンクバーはひたすらウーロン茶や緑茶だけを飲んでいるのなら良いですが、コーラや、ガムシロップ・ミルクを入れたアイスコーヒーにしたら、カロリーは完全に1000キロカロリーを超えてしまいますね。
ある有名なカフェでは、ランチ時にパン食べ放題というのがあります。
ランチのメインメニューのカロリーは、380キロカロリーくらいの低カロリーもありますが、ここでパン食べ放題をプラスしてしまうと、あっという間に1000キロカロリーを超えてしまいます。
次々と美味しい焼き立てパンをもってきてくれるので、つい手が出てしまいます。
プチパンとはいえ、ついつい5個以上食べてしまうこともあります。
その他に、コーヒーや紅茶に砂糖やミルクを入れて、さらにデザートつきです。
もちろん気が付くとお腹はいっぱい、1000キロカロリーを超えたランチになります。
ランチでパン食べ放題、ピザ食べ放題といったファミリーレストランは他にもたくさんありますが、たまに食べるくらいにしましょう。
ピザ一食分は1000キロカロリー以上
皆さんは宅配ピザを注文することがありますか?
家族や友人と食べる時に、どれくらいの枚数を注文しますか?
それはMサイズですか?
それともLサイズですか?
日本では宅配ピザというものを、毎日食べるという人はあまりいませんね。
それでも、たまに食べたくなって注文をしたり、クリスマスや誕生日、イベントの時に注文することがあります。
私たちが注文する宅配ピザのMサイズ1枚分のカロリーは、ほとんどが1000キロカロリーを超えています。
Lサイズになると、さらにカロリーは高くなります。
2人でMサイズを1枚たべるなら、500~700キロカロリーですが、1人で1枚食べてしまうと、一食分のカロリーは1000キロカロリーを超えてしまいます。
たとえ半分でも、サイドメニューや炭酸飲料、清涼飲料水のドリンクを飲んだら、半分でも1000キロカロリーを超えてしまうこともありますね。
イタリアはもちろん、アメリカやフランスでは、ピザを毎日食べる人も少なくありません。
親が忙しくて夕飯を作らない、という家庭もめずらしくはないため、小さいころからデリバリーやテイクアウトのピザ、冷凍ピザを夕飯で食べるということを習慣化している子もいます。
そのため、肥満や生活習慣病の問題が後を絶たないということですね。
バブル期の後から、日本では食の欧米化が進んでいます。
私たちも、気を付けなければいけませんね。
一食1000キロカロリー以上のお手軽フード
ジャンクフード、お手軽フードと呼ばれているものにも、一食1000キロカロリーを超えるものはたくさんあります。
お手軽フードには、ラーメンやハンバーガー・ピザ・天丼などがありますね。
ラーメンのカロリーは高く、人気の美味しいラーメンを食べると、1000キロカロリーを超えることもあります。
店舗によっては、普通のラーメンでも1370キロカロリーになります。
ラーメンの中でも特にカロリーが高いものは、大盛で2000キロカロリーを超えるこのもあります。
1日ならまだしも、一食で2000キロカロリーはちょっと摂りすぎになりますね。
ハンバーガーも1つでは、300~500キロカロリーで食べることはできますが、セットにすると600~1200キロカロリーとカロリーは2倍以上になります。
例えば、ある店舗の「半熟てりバーガー、フレンチフライポテト、骨なしチキン、アイスカフェラテ」のセットで1107キロカロリーになります。
チェーン店のカレーは、ソーセージカレー、エビカツカレー、ロースカツカレーと1000キロカロリーを超えるものがたくさんあります。
お手軽メニューには、こんなにたくさんの1000キロカロリーを超えるメニューがあります。
簡単に食べられるので、つい立ち寄ってしまうお店ですが、毎日利用するのはやめましょう。
1000キロカロリーを消費するためには
それでは、摂ってしまったカロリーはどうしたらいいでしょうか。
食べてしまったものは仕方がありませんが、その分夕飯を抜くのはあまり得策とは言えません。
血糖値の上がり下がりが激しくなり、逆にカロリーを消費しずらくなります。
もちろん、朝ごはんを抜いてお昼でお腹いっぱいにするのも、逆効果になることがあります。
摂ってしまったカロリーを消費するために、何をすればいいでしょうか。
食べた分歩いて痩せようという人がいますが、体重50kgの人が一時間歩いても、消費するのはせいぜい158~184キロカロリーにしかなりません。
それでも、食事の後に電車や車に乗るよりは、消費するカロリーは高くなります。
これが水泳になると、歩くよりもカロリーの消費は高くなります。
平泳ぎなら278キロカロリー、クロールなら436キロカロリー、ランニングなら473キロカロリーです。
やはり走るのは、カロリーを消費するのには良いようですね。
体重50kgの主婦が毎日の家事で消費するカロリーは、500キロカロリーほどになります。
これは5時間くらい作業した時の消費カロリーです。
私たちが一食で1000キロカロリーを摂るのは、それほど大変なことではありませんが、消費をするのはとても大変なことですね。
同じ家事仕事でも、大掃除や引っ越しなどの片付け、荷造りといった作業を5時間行うと、1000キロカロリー以上消費することもあります。
自分の家の大掃除や引っ越し作業でも、1000キロカロリーを消費するのですから、それを仕事にしている人は、それ以上のカロリーを消費しているということです。
一食1000キロカロリーを摂っても痩せてしまう仕事
引越し業者や配送業者の人は、しっかりと食事をしてもカロリー過多にならない人もいます。
それだけ仕事で、カロリーを消費しているからですね。
同じように、5時間の仕事で1000キロカロリー以上のカロリーを消費するのが、農業や林業、建設業になります。
中でも、最も多くのカロリーを消費すると言われているのが林業です。
わずか1時間で1000キロカロリーを消費してしまうそうです。
確かに、林業従事者にマッチョな人が多いです。
他にも、救助活動などをするプロダイバーや消防士・自衛官などは1時間で700キロカロリー以上を消費する、ハードワークとなります。
こういった職種の人は、一食で1000キロカロリーどころか2000~3000キロカロリーを摂取するそうです。
それでも痩せてしまう人もいる、ということです。
まるで、高校野球で全国を目指す、育ち盛りの高校球児のようです。
プロダンサーでも1時間の消費は250キロカロリーですから、そのハードさは並大抵のものではありませんね。
本当に頭が下がります。
仕事の種類によっては、一食で1000キロカロリーを摂っても全く問題はありません。
しかし、普通のデスクワークやオペレーター、家事だけでは、摂りすぎになってしまうこともありますので、気を付けましょう。
学校の先生は、教科や教えている生徒の年齢によっても違いますが、1時間170~200キロカロリーほどで、デスクワークの5~8倍です。
接客業や清掃業も160~200キロカロリーほどで、デスクワークの5~8倍になります。
神経をすり減らすわりには、デスクワークやオペレーターはあまりカロリーを消費しないようです。
1000キロカロリーを摂ったら消費
私たちの周りには、一食1000キロカロリーを超える食事がたくさんあります。
今さら我慢なんてできない、という人もいることでしょう。
しかし、1000キロカロリーのエネルギー量は使わなければ体脂肪になってしまいます。
習慣化してしまうのも怖いです。
たまに自分へのご褒美くらいにしておきましょう。
そして、多く摂ってしまったら夕飯を抜くのではなく、夕飯は適度に減らして、しっかり身体を動かして消費しましょう。