皆さんは、テレビのコマーシャルで1日30品目の食品を食べましょう、という言葉を聞いたことがありますか?
1日30品目取るのは大変ですが、野菜ジュースの中に色々な野菜が入っていて簡単に摂れると言う人もいます。
それは本当でしょうか?
500mlの野菜ジュースでは、どれくらいの野菜が摂れるのでしょう。
そして、カロリーはどれくらい含まれているのでしょうか。
今回は、野菜ジュースに含まれる栄養価とカロリー、特徴についてご紹介しましょう。
500mlの野菜ジュースのカロリー
私たちは1日で中皿5枚分の野菜を摂るようにしましょうと言われています。
しかし、中皿5枚分の野菜を摂るのは簡単ではありません。
野菜ジュースのコマーシャルでは、1日1本飲むことで野菜不足の人が手軽に野菜を摂れる、と言っていることがありますね。
確かに、毎日の食生活が簡単なものばかりになると、野菜が不足してしまうことがあります。
菓子パンにカレーライス・ハンバーガー・うどん・ラーメンと簡単に食事を済ませようとすると、どうしても野菜が不足します。
簡単な食生活が続くと、肥満や糖尿病といった生活習慣病になりやすくなると言われています。
1人暮らしの人の食事や、お昼に1人分の食事を作る時に、自分だけのために野菜サラダや煮物を作るのは面倒ですね。
そんな時に、簡単に摂ることができる野菜ジュースはとても便利です。
野菜ジュースも、最近は色々な種類が出ています。
カゴメでは、緑野菜(オリジナル)と、紫野菜(ベリーサラダ)や黄野菜(マンゴーサラダ)と野菜の種類に合わせたジュースもあります。
他にも、プラムやキウイ、シークワーサーなどたくさんの味の野菜ジュースがあり、全国のご当地味の野菜ジュースもあります。
カゴメの野菜ジュースは、ほとんどが200ml入りの紙パックですが、500ml入りのものはあまり見かけませんね。
カゴメでは、野菜ジュースの他に野菜のスムージーを合わせると30種類以上あります。
同じ野菜ジュースでも、入っている材料の野菜やフルーツの種類が違うため、野菜ジュースのカロリーもそれぞれ違うようです。
種類によって違う野菜ジュースのカロリー
肥満の方が、健康のために野菜ジュースを飲んでいたところ、医師からカロリーが高いからあまり飲みすぎないように、と言われたという話を聞きます。
それでは、野菜ジュースのカロリーは一体どれくらいあるのでしょうか。
野菜ジュースは、1本が100mlから900mlまで色々なサイズがありますね。
スーパーやコンビニで見かける紙パックは200mlのものが多く、カロリーは中に含まれる野菜やフルーツの種類によって60~90kcalまであるようです。
濃度も水分が多いジュースらしいものから、濃厚なスムージータイプのものまであります。
スーパーで見かけるカゴメの野菜生活の「野菜一日これ一本」は68kcalです。
他にもカゴメの野菜ジュースでは、緑野菜は64kcal、紫野菜は83kcal、黄野菜は81kcalとなっています。
紫野菜や黄野菜はブドウやブルーベリー・マンゴー・みかんといったフルーツが多めに入っている分、カロリーが高めになっています。
カゴメの野菜ジュースは、紙パックの200ml入りのものと900ml入りのペットボトルタイプがあります。
お茶やフルーツジュース・炭酸飲料のペットボトルで多いのは500mlですが、カゴメの野菜ジュースには500ml入りのものはないようです。
野菜ジュース「野菜一日これ一本」は200mlで68kcalですが、500ml分飲んでしまうと、170kcalほどになりますね。
紫野菜500ml分は207.5kcalです。
野菜ジュースで500mlも飲んでしまうと、かなりのカロリーを摂ってしまうと思いませんか。
500ml入りのペットボトルでは、午後の紅茶ストレートが80kcal、ロイヤルミルクティーが185kcalになりますので、野菜ジュースの方が高くなります。
普通の食事にちょっと足して飲むには、500mlの野菜ジュースはカロリーが高めになりますね。
量も重い感じがしてしまいますので、200mlがちょうど良いのかもしれません。
500ml入りの野菜ジュースのカロリー
ところで500mlサイズ入りの野菜ジュースというのはあるのでしょうか?
ペットボトルではありませんが、雪印メグミルクから、500mlの紙パックの野菜ジュースが製造販売されています。
500ml入りの紙パックは、牛乳パックの形になっています。
500ml入りですが、一度に一人で飲むというよりも、コップなどの入れて200mlくらいで飲むことを前提としているようです。
そのため、紙パックに書かれている野菜ジュースのカロリーの表示は、200ml(コップ1杯)当たりとなっています。
雪印メグミルク「農協の野菜Daysフルーツ&紫野菜100%」は200ml当たりのカロリーが73kcalになっています。
1回の食事で200ml、1日500mlを飲むことを目安にしているようです。
「農協の野菜Days 野菜&フルーツ100%」は、緑野菜が中心でにんじん・ほうれん草・ケール・緑ピーマン・赤ピーマンの他に、りんごやオレンジなどが入っています。
カロリーは200ml当たり63kcalになります。
雪印メグミルクにも、緑と紫の他ににんじんやかぼちゃ、マンゴーが入った「農協の野菜Days 野菜&黄フルーツ&黄野菜100%」があります。
しかし、黄野菜は残念ながら、500ml入りはありませんでした。
メグミルクの野菜ジュースは、緑野菜と紫野菜は500ml入りと200ml入りの両方がありますが、200ml入りだけであれば黄野菜や鉄分入り、マルチミネラル入りなど全部で7種類あるようです。
カゴメとはまた違う形で、色々な野菜ジュースを製造していますね。
雪印メグミルクとカゴメでは、同じ野菜ジュースでも、カロリーも入っている野菜やフルーツも違いがあります。
飲む人が、ご自身の好きな方を選んで下さいね。
100%の野菜ジュース500mlのカロリー
スーパーで販売している野菜ジュースの多くは、砂糖やはちみつ、フルーツも入って甘いものになるよう調整してあります。
しかし甘味が少なく、しっかりと野菜の味だけがするジュースが欲しい、という人もいるようです。
そこで、砂糖やはちみつを使っていない、100%の野菜ジュースを探してみました。
キッコーマンでは、「あらごし」という通販限定の野菜ジュースを販売しています。
あらごしは、その名の通り野菜の舌触りを感じることができるほど濃厚で、原料は20種類以上の野菜だけで塩も砂糖も入っていません。
フルーツも一切使わない、野菜の美味しさだけのジュースです。
あらごしは缶入りで、1本160mlで74kcalになります。
500ml飲んだ場合は231kcalで、わりと高カロリーですが、砂糖を使っていないので自然な野菜だけのカロリーになります。
スーパーで購入することができないため、簡単に購入できないのが難点ですね。
キリンビバレッジで販売する「小岩井」の野菜ジュースも野菜だけの無添加ジュースになります。
「小岩井無添加野菜31種の野菜100%」は、160gの缶入りと915g入りのペットボトルになります。
100ml当たりのカロリーは25kcal、500ml飲んでも125kcalとかなり低カロリーになります。
同じ「小岩井」の野菜ジュースでも、「小岩井無添加野菜32種の野菜と果実」は、30種類の野菜とぶどうが入っています。
もちろん、砂糖や塩は一切使っていませんが、カロリーは100mlで40kcalで、500ml飲むと200kcalになり、ブドウが一つ入るだけでかなり違ってきます。
ブドウの甘味だけでなく、カロリーも高くなりますので、無添加にはこだわるけれど、甘味も欲しいという人向けでしょう。
購入する時に、甘さを選ぶか、カロリーを選ぶかというところですね。
「小岩井」の野菜ジュースは、スーパーや百貨店、大手通販サイトで購入することができます。
手作り野菜ジュース500mlのカロリー
市販の野菜ジュースも手軽で良いけれど、やはり自分で作って飲みたいという人もいますね。
そこで、美味しい野菜を使って、オリジナル野菜ジュースを作ってみましょう。
一番簡単に作れる野菜ジュースはにんじんとフルーツのジュースです。
にんじんジュースはにんじんそのものに甘味がありますので砂糖や蜂蜜を入れなくても、十分においしいジュースが作れます。
色々なレシピの中には、にんじんに火を通して作るものもありますが、私はあらかじめ細く切ったにんじんを、大量に冷凍保存しています。
にんじんジュースを作る時は、あらかじめ解凍しても良いですが、夏はそのまま使うと氷なしでも冷たいにんじんジュースができます。
それでは、簡単にんじんジュースのレシピの紹介です。
【材料】(250ml分158kcal)
・にんじん 50g
・りんご 50g(1/4個)
・バナナ 50g(1/2本)
・牛乳 100ml
【作り方】
①にんじんは千切りにします。
りんごは小さめのざく切りにします。
皮はついたままでも、むいても良いです。
バナナは1cmくらいの輪切りにします。
②ミキサーににんじん・りんご・バナナを入れて、軽くクラッシュします。
③一度止めて、牛乳を2回に分けて入れながら、混ぜていきます。
夏は材料を冷凍しておくと、冷たくて美味しいにんじんとフルーツのジュースができあがりです。
250mlで158kcal、500mlで316kcalになります。
牛乳を入れているので、少しカロリーは高くなりますが、暑くて食欲がない時はビタミンや食物繊維だけでなく、たんぱく質やカルシウムも摂れる栄養価の高いジュースになります。
カロリーを控えたい、ということなら牛乳の代わりに豆乳を使ったり、低脂肪乳を使うと良いでしょう。
できあがりはジュースというよりもスムージーに近い感じになります。
さらに、牛乳を減らしてマンゴーを入れると、まったりとしてすごく美味しいです。
甘味は野菜とフルーツだけで充分です。
野菜ジュースのたくさんの栄養
カロリーが高いからといって、余分な砂糖やはちみつが入っているとは限りません。
野菜そのものにもカロリーはあります。
野菜を水で薄めた安価な野菜ジュースよりも、濃厚な無添加の分だけカロリーが高くなります。
また、原料にする野菜の種類によっても、カロリーが高くなることもあります。
中でも甘味のあるにんじんは、他の野菜よりもカロリーが高くなります。
炭酸飲料より、カロリーが低いとい理由で野菜ジュースを飲んでいませんか。
野菜ジュースのカロリーは決して低くはありません。
それでも野菜ジュースが良いと言われているのは、カロリーの高い低いでは表せない栄養素が含まれているからです。
野菜に含まれる、ビタミンやミネラルは、炭酸飲料で摂ることは難しいです。
野菜に含まれる食物繊維も、野菜ジュースの魅力の1つです。
500mlパックの雪印メグミルクの野菜ジュースには、0.9gの食物繊維が入っています。
小岩井の野菜ジュースなら、500mlで4.0gです。
他の飲料で摂ることはできません。
ビタミンCやA、カルシウムや鉄の量も豊富です。
鉄は100mlで0.5mg、500mlなら2.5mgで、1日に必要な1/4を摂ることができます。
葉酸は500mlになると125µgで1日の半分になります。
無添加の野菜ジュースを1日で500ml飲むのは難しいかもしれません。
しかし、無添加の野菜ジュースならたとえ100mlでも、余分な糖質も摂らず、たくさんの栄養を摂ることができますね。
1日500mlの野菜ジュースで健康生活
濃厚な野菜ジュースはカロリーが高くても、その分含まれているう栄養が豊富です。
1日に5皿分の野菜が摂れなくても、野菜ジュースを飲むことで野菜不足を補うことができます。
無添加の野菜ジュースは、1日200ml飲むだけで野菜サラダや野菜炒め中1皿分くらいの栄養が摂れそうです。
もちろん、野菜ジュースに頼りきってしまうのは危険です。
それでも、野菜を全くとらない、野菜が不足しているよりは、意味があるのではないでしょうか。
野菜ジュースは、手軽でバランスがとりやすい飲料です。
1日5皿の野菜は難しいという皆さん、上手に野菜ジュースを利用して、毎日の野菜不足を解消しましょう。