野菜スープを1週間食べ続ける「脂肪燃焼スープダイエット」をご存知でしょうか。
これは、短期集中で体重を減らすためのプログラムで、脂肪燃焼スープ以外の食事がかなり厳しく制限されます。
1週間経過後は、回復食として玄米が推奨されています。
今回の記事では、脂肪燃焼スープダイエットとはどんなものなのか?
そして、回復食として玄米をリゾットにして美味しく食べる方法をご紹介していきますね。
脂肪燃焼スープダイエットってどんなもの?
脂肪燃焼スープダイエットとは、脂肪燃焼効果のある数種類の野菜を煮込んだスープを1週間食べ続けるものです。
これは元々、病院で考えられた食事療法で、外科手術の前に短期間で体重を減らす必要がある患者さんに向けたものです。
絶食とは違い、体への負担をかけることなく短期間で確実に痩せることができます。
脂肪燃焼スープダイエットの具体的なプログラムは次のとおりです。
1日目 野菜スープ好きなだけ+バナナ以外の果物
2日目 野菜スープ好きなだけ+野菜
3日目 野菜スープ好きなだけ+野菜・バナナ以外の果物
4日目 野菜スープ好きなだけ+バナナ3本+スキムミルク
5日目 野菜スープ好きなだけ+鶏肉or茹でた肉の赤身or煮魚+トマト
6日目 野菜スープ好きなだけ+牛肉ステーキ3枚程度+野菜
7日目 野菜スープ好きなだけ+玄米+野菜
このように、厳しい制限がありますが、1週間という短期間なので成功する人が多いのです。
それに、5日目で肉類が食べれますので、実際にきつく感じるのは最初の4日間というところかもしれませんね。
しかし重要なのは、このプログラムと合わせて以下のルールを守ることです。
①ダイエット開始の24時間前からアルコールは摂らないようにしましょう。
②甘味料は摂らないようにしましょう。
③飲み物は水、お茶、ブラックコーヒーだけOKです。
甘味料が禁止なのでカロリーゼロのダイエット飲料も禁止です。
④夕食では必ず最初に脂肪燃焼スープを1皿以上食べましょう。
⑤脂肪燃焼スープは、1週間欠かさずお腹いっぱいに食べ続けましょう。
1週間、このルールを守りながらプログラムを実行した後は、やっと7日目にお米を食べることができます。
お米といっても、白米ではなく食物繊維豊富な玄米を推奨しています。
しかし玄米は、食べ慣れず苦手な人が多いのも現実です。
そこで、玄米を美味しく食べられるリゾットにすることをおすすめします。
玄米のお話や、美味しいリゾットの作り方は後ほどご説明しますね。
脂肪燃焼スープに入れるべき野菜は?
脂肪燃焼スープを作るときは、どのような野菜を使えばいいのでしょうか。
目的を果たすには、ダイエット効果が期待できる野菜を効率よく選ぶ必要があります。
ここでは、これは入れるべき!という野菜をご紹介しますね。
・トマト
トマトには、リコピンやビタミンCが豊富に含まれていて、強い抗酸化作用があります。
この他にも、脂肪酸が含まれており、これは中性脂肪の燃焼を促進してくれます。
・セロリ
セロリは、ビタミンB1やB2が豊富で、エネルギー代謝を高める働きがあり、脂肪燃焼スープには欠かせません。
茎の部分はもちろん、葉の部分の栄養素が高いので、1本丸ごと入れてくださいね。
苦手な方も多いのですが、スープで煮込むとまろやかになって食べやすくなりますよ。
・玉ねぎ
玉ねぎも食物繊維が豊富な野菜の一つです。
さらに、ケルセチンという内臓脂肪の燃焼を助ける成分があり、これはダイエットに非常役立つ栄養素です。
また、血糖値を下げる働きがあり、脂肪を溜め込みにくい体を作り上げてくれます。
・キャベツ
キャベツには、ビタミンUという胃酸の過剰分泌を抑え、胃の粘膜を守る働きがあります。
食物繊維も豊富なので、腸内環境を整え便秘改善にも効果があるとされています。
・人参
人参は、体を温める効果があり冷え性の改善にも役立ちます。
また、カロテンが活性酸素を除去してくれるので、体に脂肪がつきにくくなります。
・ピーマン(パプリカ)
ピーマンに含まれるビタミンCは、加熱しても壊れにいので十分に摂取することができます。
青いピーマンよりも、パプリカの方がビタミンCが豊富になります。
以上の野菜は、脂肪燃焼スープに最適なものです。
この他にも、きのこやブロッコリーもおすすめです。
7日目に食べる、おすすめの玄米リゾットとの相性も抜群です!
リゾットにすると美味しく食べられる玄米の魅力とは?
それでは、脂肪燃焼スープダイエットの回復食として食べる玄米についてお話しますね。
玄米とは、お米のもみ殻だけを取り除き、胚芽と糠層(ぬかそう)が残った状態のものです。
これらを全部取り除いたものが白米なのです。
胚芽と糠層には、豊富な食物繊維が含まれています。
その他にも、脂質の酸化を防ぐビタミンEや、糖質をエネルギーに変える働きがあるビタミンBが豊富です。
白米は、胚芽と糠層が剝がれてしまっているので、玄米に比べると栄養価も低くなってしまうのです。
しかし、玄米のデメリットとして「美味しくない」「消化が悪い」「モサモサして食感が悪い」などがあげられます。
このデメリットを解消してくれるのが、リゾットやお粥です。
脂肪燃焼スープダイエットの試練を乗り越えた後は、やっぱり美味しく食事がしたいですよね。
リゾットやお粥にすると、玄米が柔らかくなって食べやすくなる上に、消化もよくなります。
また、好みの味付けによってとても満足できる一品になります。
1週間の脂肪燃焼スープダイエットをしていなくても、普段の食事として取り入れるのもおすすめです。
脂肪燃焼スープで作る玄米リゾットは、最強の健康リゾットになりますよ。
次項では、お待ちかねの脂肪燃焼スープの作り方をご紹介しますね。
脂肪燃焼スープの作り方と味付けをご紹介
脂肪燃焼スープの材料と作り方をご紹介します。
記載の分量は、大鍋1杯分になりますので、鍋の大きさに合わせて調整してくださいね。
【材料】
・トマト 大3個(ホールトマト400gでもOK)
・キャベツ 半玉
・セロリ 1本
・玉ねぎ 大3個
・人参 1本
・ピーマン(パプリカ) 1個
・生姜 1片
・ニンニク 1個
・塩 少々
【作り方】
①上記の野菜を全て食べやすい大きさに切ります。
②生姜とニンニクは、お好みで細かく刻むか、そのままの大きさでつまようじで数ヵ所穴をあけておきます。
③鍋に全ての材料とひたひたの水(2リットル程度)を入れ、15分ぐらい~お好みの固さになるまで煮込みます。
基本の作り方はここまでです。
次に味付けです。
脂肪燃焼スープの味付けは自由で、和洋中の何にでもマッチします。
しかし、最初に味付けをすると、ずっと同じ味で飽きてしまいますよね。
まずは大鍋で野菜を煮込んでから、小分けにして食べる分だけ味を付けることをおすすめします。
味付けの例は、
・コンソメ
・コンソメ+ケチャップ
・中華スープの素+ごく少量のごま油
・中華スープの素+キムチ
・味噌
・豆乳+和風だし+薄口しょうゆ
・塩コショウ
・カレー粉
などなど、色んなアレンジができるのです。
また、こうやって味付けした脂肪燃焼スープは玄米リゾットにするととても美味しいんですよ。
脂肪燃焼スープで作る玄米リゾットのアレンジ①
玄米リゾットのアレンジ方法をご紹介します。
脂肪燃焼スープダイエットの回復食としても、普段のヘルシーメニューとしても、ぜひ参考にされてください!
<脂肪燃焼スープと豆腐のチーズ玄米リゾット>
【材料 1人分】
・味付けした脂肪燃焼スープ 1杯分
・炊いた玄米 お茶碗半分程度
・豆腐 1丁
・とろけるスライスチーズ 1枚
【作り方】
①脂肪燃焼スープを入れた鍋を火にかけ、全ての材料を入れます。
豆腐は手で潰しながら入れましょう。
②中火でくつくつとなるまで煮込み、仕上げにとろけるスライスチーズを入れてさっと混ぜたら完成。
脂肪燃焼スープの味は、お好みでOKです。
豆腐には、たんぱく質や女性にうれしいイソフラボンが含まれているので、栄養バランスも抜群です。
和風や中華風であれば、刻んだ青ネギをかけて食べても美味しいです。
豆腐を入れる分、もう少し玄米を少なくしても満腹感が得られますよ。
脂肪燃焼スープで作る玄米リゾットのアレンジ②
もう一つ、おすすめの玄米リゾットのアレンジ方法をご紹介しますね。
<クラムチャウダー風玄米リゾット>
【材料 1人分】
・脂肪燃焼スープ 1杯分(水分は少なめに)
〇豆乳 200cc
〇炊いた玄米 お茶碗半分程度
〇あさり缶詰 1缶(もちろん砂抜きした生でもOK)
〇マッシュルーム 適量(スライスしておく)
〇コンソメ 適量
・塩コショウ 適量
【作り方】
①脂肪燃焼スープを入れた鍋を火にかけます。
②くつくつと煮立ってきたら、〇の材料を入れ少しとろみが出るまで煮込みます。
③最後にお好みで塩コショウで味を調えます。
豆乳が苦手な方は、牛乳でも良いです。
このように、玄米を美味しくいただくには、アレンジ自由なリゾットがおすすめです。
カレー味や和風の味噌味などにももちろんマッチします。
何回か作っていくうちに、オリジナルのアレンジ方法も見つかるはずですよ。
脂肪燃焼スープと玄米で体重を維持しましょう
脂肪燃焼スープダイエットは、短期間で体重を落としたい人に最適なダイエット法です。
しかし、1週間のダイエット期間終了後に、いきなり今までの食生活に戻してしまうとリバウンドする可能性が高くなります。
脂肪燃焼スープと玄米を上手に組み合わせると、普段の食生活を改善することもできます。
玄米はリゾットにすると、苦手な人も抵抗が少なくなりますので、ぜひ試してみてくださいね。