トランス脂肪酸は健康に良くないと話題になることも多いですが、マヨネーズは市販のほとんどの商品にに含まれているのが現実です。
しかし、できることなら摂りたくないですよね。
トランス脂肪酸が少ないマヨネーズは食べられないものでしょうか。
今回は、マヨネーズを食べたいときに選びたくなる、トランス脂肪酸が少ないマヨネーズについてお話します。
普通のマヨネーズにはどのくらいトランス脂肪酸が入っているの?
トランス脂肪酸については、消費者の関心が強まっているため、マヨネーズを作っている各製造メーカーさんも、トランス脂肪酸を減らすための企業努力をされているようです。
ところが、この脂肪酸は体内に蓄積していくため、本音をいえば消費者としては自分の体に迎えたくない不飽和脂肪酸になります。
そのため、日頃食べているマヨネーズのトランス脂肪酸の量が、多いか少ないか気になる方が多いのではないでしょうか。
一般のマヨネーズには、内閣府の食品安全委員会の調べによると、平均値として100g中1.2g程度入っているそうです。
マーガリンも含まれる量が多い食品になりますが、こちらには100g中5.5g程度入っているため、それに比べるとマヨネーズは多くはないです。
そして、CMでも見られるマヨネーズは日頃食べていることが多いですよね。
こうした大手メーカーさんの物では、100g中1.1gと記載がありました。
ここでのトランス脂肪酸とは、マヨネーズ製造の際に植物性油脂を固まるように加工する工程で、水素添加をする際に発生するものとなります。
そのため、量についてはメーカーさんのホームページで公開されていますよ。
トランス脂肪酸を摂るってそんなにいけないこと?
健康情報についてはテレビでもよく見られ、生活習慣病やそのほかの病気を避けるため、多くの方が気にされていることでしょう。
特にトランス脂肪酸については避けるべき物質であると、噂でも聞くため大変気になるところです。
それほどまでにいわれるということは、トランス脂肪酸の摂る量を、限りなく少ない量にする必要性があるのでしょう。
その理由とは何かを紐解いてみると、トランス脂肪酸は血液をドロドロにする悪玉コレステロールや、体を錆びさせる活性酸素を増やす原因になるからです。
血液がドロドロになると血管が詰まりやすくなり、動脈硬化を原因とした脳梗塞や心筋梗塞といった原因にもなります。
これらの病気は、症状が重くなるまで気づかない所が怖いのです。
そして、体内の活性酸素の増加は、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状、肌の劣化、白内障、物忘れも増やします。
健康志向の世の中では悪玉コレステロールを減らしたり、活性酸素が体内で増加しないように工夫して努力をしている方が多いです。
その努力の邪魔をするのが、マヨネーズにも含まれるトランス脂肪酸のため、多くの人が気になっているのではないでしょうか。
トランス脂肪酸が少ないマヨネーズってあるの?
トランス脂肪酸の安全性のことは多くの方が気にしていることで、マヨネーズの製造企業さんもよくご存じのようです。
そのため、マヨネーズの中に含まれるトランス脂肪酸を、少なくする努力をしているとホームページにも書かれています。
ところで、国内のマヨネーズには、平均100g中1.2g程度のトランス脂肪酸が入っているようですね。
そのような中でも、更にトランス脂肪酸の少ない商品はないかと探してみました。
すると、アレルギーに配慮したものや卵不使用のもの、カロリー控えめのものや使用している油にこだわったもの等いろいろありました。
しかし、結果的には、はっきりとトランス脂肪酸の量が少ないことを記載している商品は見当たりません。
国内の多くのマヨネーズには含まれているようですが、なかなか表面的にされないため、健康志向の方は歯がゆさを感じることでしょう。
こうなれば、トランス脂肪酸が少ないマヨネーズを、ご家庭で作ってみてはいかがでしょうか。
トランス脂肪酸が少ないマヨネーズを手作りしてみよう
トランス脂肪酸の少ないマヨネーズにするために、製造会社さんでも試行錯誤されているようです。
それでも、「もっと安全性に納得ができる商品を食べたい」とおっしゃる方も多いことでしょう。
それだけマヨネーズは人気のある調味料になり、ファンの方も多い商品ですから気持ちは抑えらないと思います。
このような場合、トランス脂肪酸の少ないマヨネーズをご自身で作ってみませんか?
ご自宅で手作りマヨネーズを作る際には、使う油にトランス脂肪酸の少ない商品を選んでくださいね。
ここでは、シンプルはマヨネーズをアレンジした明太子マヨネーズの作り方をご紹介します。
【材料 1回分(130gほど)】
・卵黄 2個(前もって室温にしておきます)
・酢 大さじ1
・油 160~170cc(ゆるさを調整してください)
・砂糖 小さじ1/2
・明太子 お好みの分量
【作り方】
①油・明太子以外の材料を、ハンドミキサーでしっかりよく混ぜ合わせます。
②しっかりと混ざってきたら、ゆっくり細く油を加えていき、さらによく混ぜましょう。
③なめらかになったら、あとは2~3回に分けて大胆に入れて、もったりと半固形になるまで混ぜて完成します。
④明太子を入れると明太子マヨネーズが完成します。
⑤もし普通のマヨネーズにする時は、味付けは薄めになっているので塩を加えるとおいしくなります。
トランス脂肪酸の少ないマヨネーズを作るときの注意点は?
市販のマヨネーズではなく、ご自身で選んだ素材で手作りできると嬉しいですよね。
ただし、ご家庭で使っている商品で健康に配慮している植物油であっても、トランス脂肪酸が入っていることもあるのでご注意ください。
ご家庭で作る場合に、おすすめできる油を選んでみました。
その油は、オメガ3脂肪酸を含んでいることで有名なアマニ油です。
脂肪酸のひとつである、α-リノレン酸を含んだものです。
アマニ油は大手メーカーさんでも健康を考えたマヨネーズのため、製品として使われている種類の油です。
α-リノレン酸は血中の中性脂肪を下げたり、動脈硬化や心筋梗塞などの原因になる、血管内に血栓ができることを防止する作用を持っています。
オメガ3脂肪酸は人間にとって必要なのですが、体内では作れず外から摂取しないといけないため、マヨネーズで摂れたら一石二鳥ですね。
α-リノレン酸は過熱に弱い油になるため、サラダにかけるなどのマヨネーズでは有効に摂り込められます。
ただし、こちらの油も工場で精製する際に含まれるトランス脂肪酸は少ない量では含まれるため、100%避けることはできません。
体内に残るトランス脂肪酸をできる限り少なくするには?
トランス脂肪酸の少ないマヨネーズを食べても、体内に蓄積されていくといわれているため、排出できる方法を知りたくなります。
しかし、トランス脂肪酸を体外に排出する方法は見当たりません。
それならば、トランス脂肪酸が原因となり、それが元で起こる体内の問題を解決できるような栄養素を摂り入れてみてはいかがでしょうか。
トランス脂肪酸が原因となり、血管が詰まったり善玉コレステロールを減らしてアレルギーの原因にもつながります。
その状況をを改善するためにおすすめのものが、アマニ油やエゴマ油です。
こちらの油はオメガ3脂肪酸であり、体内では作れないα-リノレン酸が豊富に含まれています。
α-リノレン酸は、血管が詰まらないように血液をサラサラにしたり、善玉コレステロールを増やすといわれている食品になります。
また、アレルギーを抑え善玉コレステロールも増やすためのEPA・DHAを、体内で作り出すこともできる必須脂肪酸です。
こういった油を利用することで、トランス脂肪酸が人に与える影響を少しでも減らしてみてはいかがでしょうか。
マヨネーズを食べて健康であるためには
マヨネーズを食べるうえで、トランス脂肪酸を摂らないことは、市販の商品の中では難しいことがわかりました。
ただし、ドーナツ・菓子パン・レトルトカレーなど、多くの方が大好きであろう食品にも、トランス脂肪酸は隠れているようです。
マヨネーズだけにこだわり過ぎず、ほかの食べ物から摂取してしまう生活習慣病の素になる脂肪分も控え、バランスの良い食事をすることも大切です。
そして、良い油を摂ることで血液の状態を良くし、おいしくマヨネーズを食べながら健康的でいられるようにしたいものですね。