肌寒くなってくると恋しくなってくるのがおでん。
近年、コンビニなどで気軽に買えるので、小腹が空いたときや、ほっこりしたいときにとても便利ですよね。
自宅で作るときはやや手間はかかりますが、自分の好きな具材オールスターを揃えることができるのも魅力です。
実は「ご当地おでん」と呼ばれるものや、地域によって味噌をつけたりと、その食べ方は実に様々です。
人気のおでんの種類や、食べ方をご紹介します。
寒くなったらやっぱりおでん!地域別人気おでんの種類
おでんはヘルシーな食べ物として、ダイエット中の方の強い味方とされています。
各コンビニのHPで、食材がどのくらいのカロリーなのか表示されているのも嬉しいですね。
また、ローカロリーなのに、食べると体の底から温まります。
おでんは鍋物や煮物に入る食べ物なので、食材も体を温めてくれるものが多く入っているのですね。
最近は「ご当地おでん」というものも認知されはじめました。
例えば、静岡おでんなどが有名ですね。
つゆが真っ黒で、魚粉をかけていただくものです。
具材が特徴的で、「黒はんぺん」と呼ばれているタネが入っていないと、静岡おでんとしては認められないなどともいわれています。
普段、「おかずにならない」などといわれてしまうおでんですが、静岡おでんの場合は、しっかりとしたつゆが染み込み、十分におかずとして人気の一品です。
そして、別の地域ではおでんに柚子胡椒をつけたりしますよね。
さらに、味噌をつけて食べる方法が最近密かに人気なのをご存知でしょうか。
おでんに味噌をつけるのが人気になった理由はコンビニ?
おでんがこれほどまで若者の間に浸透した理由の一つに、コンビニの存在があります。
コンビニのおでんはちょっとずるいですよね。
なぜなら、あのつゆたっぷり具材が見える状態でレジ前にあるのですから、ついついもう一品となってしまうからです。
カロリーを気にする人も、大根やこんにゃく、厚揚げなどといった低糖質の具材を選ぶと満腹になり、なおかつ罪悪感もないという素晴らしい料理です。
そして、コンビニでおでんを買うとカラシをつけてくれますよね。
私はこれがスタンダードだと思って育ってきたのですが、なんと一部の地域では味噌をつけて食べるそうです。
これは甘めの味噌で、白味噌よりも色が濃いものです。
大根につけて食べると、まるで風呂吹き大根を食べているかのような錯覚を起こすでしょう。
日本人は味噌が好きですから、この食べ方は徐々に広まっているようです。
大手コンビニの「セブンイレブン」では、おでんを注文すると、カラシ、柚子胡椒、味噌ダレを選べるようになっています。
一部地域の食べ方が密かに人気になったのは、コンビニが全国チェーンになったことが大きな理由のようです。
特色のある各地のおでん!味噌があうものとそうでないもの
先ほど記した静岡おでんですが、これは醤油ベースの黒い出汁が染み込んでいるので、あまり味噌にあうとはいえません。
そかし、いろいろあるご当地おでんの中では、味噌味がばっちりあいものもあります。
それが「名古屋おでん」です。
味噌が大好き愛知県民のソウルフードであり、味噌ダレでこんにゃくや卵、はんぺんなどを煮込んだものです。
もちろんベースは八丁味噌です。
ご飯のおかずにも、酒の肴にも人気の一品ですよ。
味噌に生姜を加えたら、「青森おでん」というものになります。
普通に煮込んだおでんなのですが、提供されるときに生姜味噌をかけた状態で出てきます。
具材にネマガリタケが入っているのもご当地らしいです。
味噌ベースのおでんは鹿児島にもあり、こちらは名古屋おでんに近いものがあります。
ほかにもさまざまなご当地おでんがあります。
・塩ベースの出汁で煮る金沢おでん
・しょうが醤油をつけて食べる姫路おでん
・うどんの合間に食べる讃岐おでん
・たっぷりの酢醤油とカラシ酢味噌、ネギをちらして食べる愛媛おでん
・テビチ(豚足)が入っている沖縄おでん
このように、地域の数だけおでんがあるといっても過言ではなさそうですね。
おでんはとても人気の料理といえるでしょう。
年齢を重ねるごとに人気になっていくおでんの底力
味噌や醤油、塩ベースの出汁で煮込んだだけの料理が、なぜこんなに人気なのでしょうか。
小さい頃は「おでんはおかずにならないから」と好きではなかったという方も多いかと思いますが、おそらく、敬遠されていた理由の一つに、薄味がポイントなのだと思います。
しかし、お酒を飲める年齢になると志向が変わってきますよね。
なんとなく、「屋台のおでんで一杯」に憧れたりします。
さっと食べられて種類も豊富で、選ぶ楽しみもありしつこすぎないから飽きないと、お酒飲みには嬉しい特徴ばかりです。
また、年齢を重ねると、おでんでご飯を食べるのも嫌でなくなるので不思議ですね。。
おでんの名店、「お多幸」というお店では、おでん出汁で煮込んだ豆腐を丸ごと一丁ご飯茶碗に乗せた「シメ」の料理が提供されます。
これがとても人気なのだとか。
おでんでご飯、実はやみつきになる組み合わせなのかもしれません。
とても簡単に美味しくできる時短おでんレシピ
コンビニで購入するとき、好きな具材が入っていなかったり、売り切れだったりすると意気消沈してしまいますよね。
となると、自宅で理想のおでんを作りたいと意気込みたくなります。
そこで、今ネット上でとても人気の「簡単で失敗しにくい時短おでんレシピ」をご紹介します。
作り方はとても簡単です。
食材の下ごしらえをしたらおでんは煮込むわけですが、その出汁を水とオイスターソースで調整するだけなのです。
1:1ぐらいの割合で作った簡単なスープですが、「手間がかかってる味がする」「出汁をひく時間がなくなるから便利」と大人気です。
余裕があったら粉末だしなども少々加えてあげると、あっという間にプロと遜色ない味のスープになります。
おでんは面倒と思っている人こそ、チャレンジしてほしいレシピです。
もちろん、味噌をつけて食べても美味しいので、風呂吹き大根用のレシピの味噌でかまいませんから、ちょっと小皿に用意しておくとおしゃれですね。
おでんで人気の具材はどれ?味噌に合うのはどの具材?
おでんで一番人気の具材はどれか、味噌に合うのはどれだという話になりますが、やっぱりダントツは大根」でした。
大根は味噌にも合いますし、「とりあえず適当になにか」と盛ってもらうときに大根を外す人はあまりいません。
そして卵が第二位という結果です。
卵は味噌にはあまり合いませんが、おでんのトップスターともいえるでしょう。
三位は、こんにゃくとちくわです。
こんにゃくも田楽という食べ方がありますから、味噌との相性はバッチリです。
ちくわはふわふわと煮込まれたものならば、かなりしっかり出汁つゆを吸っているので、味噌を塗るとおかずになります。
ほかには餅入り巾着、はんぺんや牛スジ串、厚揚げなどがランキングにあがっています。
どれも味噌をつけても美味しくいただけるものなので、ぜひおでんを作る際にはラインナップに入れてみてください。
コンビニでも家庭でもほっと一息!おでんの安心感
おでんを食べるとなんだかほっとしませんか?
そして、おでんはなかなか食べ応えがあり、つゆもしっかり飲み干せる味です。
出汁つゆを寄せ付けないウインナーや、ぐんぐん吸収して一体化しようとする餅入り巾着など、同じ鍋の中からこんなにバラエティ豊かなものが登場するのも面白いですよね。
味噌、柚子胡椒、カラシ、どれも人気のあるトッピングなので、この冬は新しい食べ方に挑戦してみましょう。