毎日の調理にかかせない調味料に、塩と砂糖があります。
使用頻度が高い塩と砂糖ですが、どこに、どのように保存していますか?
今回は、塩と砂糖の適した収納場所と、キッチンアイテムの上手な収納術についてご紹介します。
整理整頓されているキッチンで、食事作りを快適に行いましょう。
塩と砂糖の賞味期限について
私達に身近な調味料の塩や砂糖は、体にも必要不可欠なものです。
健康的に生活するためには、適量を摂取しなければいけませんね。
どのご家庭にも、常備されている塩と砂糖ですが、賞味期限って気になりませんか。
まず最初に、塩の賞味期限についてお話します。
塩は腐敗しないので、法令などで賞味期限や保存方法が省略できる食品となっています。
確かに、塩が入っている袋には、賞味期限は記載されていませんよね。
しかし、温度や湿度の影響で固まったり、においを吸着しやすい性質があります。
収納場所は、高温多湿を避けて、においの強いものと一緒に保管しないように気をつけましょう。
上手に保管すれば、何年でも使用することが可能です。
次に、砂糖の賞味期限についてお話します。
砂糖も、塩と同様に品質の変化がなく、賞味期限はありません。
法令などでも、賞味期限の表示は省略できることになっています。
しかしながら、長期間保存していると、白砂糖は黄色く変色したり、黒砂糖は色が濃くなったり風味が変わってしまう場合があります。
変色などをあまり気にされない場合は、使うことに問題はないので、何年でも使用可能です。
塩・砂糖の保存方法
賞味期限がない『塩と砂糖』。
ここでは、多くの方が日頃しているであろう「常温保存」の正しいやり方について、詳しくお伝えします。
☆塩
前項でも少し触れましたが、塩は温度と湿度の影響を受けやすい食品です。
湿気を吸収すると固まってしまうので、収納場所は高温多湿を避けましょう。
タッパーなどの、密封力の高い容器に入れると良いでしょう。
塩の固まり防止には、以下のような方法もあります。
適量の生の米粒を、フライパンなどで炒ります。
炒った米粒を茶袋やガーゼに入れてから、塩の中に入れておきましょう。
米粒が湿気を吸収してくれるので、固まりにくくなりますよ。
他にも、塩の中に爪楊枝や炒ったピーナッツを入れても、水分を吸収してくれるので効果が期待できます。
☆砂糖
・袋が未開封の場合
基本的に砂糖は、常温保存です。
タッパーなどに入れて、冷暗所に保存しましょう。
・開封した場合
砂糖は乾燥に弱く、乾燥してしまうと固まってしまいます。
密閉できる容器に入れて、冷暗所で保存しましょう。
・袋に残っている場合
容器に移し替えても、全て入りきらなくて、袋に残ってしまうこともありますよね。
その場合は、ジップ付きの袋に入れ、しっかりと空気を抜いてから冷暗所で保存しましょう。
固まってしまった塩や砂糖の解消方法
塩や砂糖は、保存方法や収納場所が適切でないと、あっという間に固まってしまいますよね。
どのご家庭でも、きっとよくあることだと思います。
そんなときのために、固まってしまった塩や砂糖をサラサラに戻す方法をご紹介します。
覚えておくと、今すぐにでも活用できて便利ですよ。
☆塩
固まってしまったのは、水分を吸収したことが原因です。
ですので、塩の水分を取り除いてあげることで、サラサラな状態に戻ります。
フライパンに油などしかずに、塩を炒って水分を蒸発させましょう。
または、手軽に電子レンジで加熱しても、水分を飛ばすことができます。
大さじ1杯くらいの塊の大きさは、500wで30秒くらいを目安に加熱してみましょう。
☆砂糖
固まってしまったのは、乾燥が原因です。
ですので、水分を補ってあげれば、サラサラな状態に戻ります。
固まった砂糖は全体に、霧吹きでなどで湿気を与えて密閉しておきましょう。
このときに、水分をかけすぎると、砂糖がベタベタになってしまいます。
必ず様子を見ながら、少しずつかけましょう。
ちぎった食パンを砂糖に入れて、フタをして5~6時間くらい待ちましょう。
食パンの水分が砂糖に吸収されて、サラサラに復活します。
砂糖1kgに対して、食パンは1枚くらいで大丈夫です。
また、キャベツの葉も効果的です。
砂糖1カップ分に、キャベツを約1/3枚くらい入れましょう。
塩や砂糖などの収納場所はどこが良い?
ここからは、キッチン周りに置いてある調味料や、キッチンアイテムの最適な収納場所について、ご紹介していきます。
☆塩・砂糖・スパイスなどの調味料
調味料を入れる容器は、たくさんのデザインのものが売られていますよね。
毎日使うものなので、自分が使いやすいデザインの容器に移し替えて、手の届きやすい場所に置いておきましょう。
開封したものは、しっかりと密封して冷暗所に収納しましょう。
コンロの隣に出しておく人も多いと思いますが、ホコリや油で汚れてしまうので、やめたほうがよいでしょう。
☆粉類
小麦粉や片栗粉などは、使用する分だけを密閉容器に移し替えておきましょう。
袋のままの場合は、必ず密閉容器に入れて、冷暗所に収納してください。
調理台の引き出しなどの、取り出しやすい場所に置くのがおすすめです。
シンク下は、湿気がこもりやすいのでやめましょう。
粉類の中でもパン粉は傷みやすいので、冷凍庫で保存しましょう。
☆まな板
ほとんどの方が、まな板スタンドや、水きりラックに置いていると思います。
食材を切る場所なので、衛生面を保つためにも、収納する際は以下の点に気をつけましょう。
調理後は除菌できる洗剤でよく洗い、漂白剤につけるなどして、こまめに除菌しましょう。
必ず『乾いた状態』で収納しましょう。
キッチンアイテム別の適した収納場所について
塩や砂糖などの調味料の他にも、キッチンには沢山のアイテムが揃っています。
快適に使用できるように、収納場所をどこにするべきか、考えておくことが大切です。
☆ふきん
使用済みのふきんは、毎日洗って取り替えていますか。
ふきんは、いつでも清潔にしておきたいアイテムですよね。
予備のふきんは、キッチンの食器棚などの、すぐに取り出せる引き出しに入れておきます。
2つ折りか3つ折にして、重ねて収納するのがおすすめです。
☆保存容器
保存容器の収納場所は、すぐに手にとれる場所でなくても構いません。
本体とフタは別々ではなく、フタをした状態で収納しておくと良いでしょう。
食器棚の引き出しを専用の置き場にしておくか、カゴの中に入れてシンク下や吊戸棚にまとめて収納しておいても、取り出しやすくて便利ですよ。
☆ホットプレートやカセットコンロ
ホットプレートやカセットコンロは、フライパンや鍋に比べて、使用頻度が低いですよね。
ですので、シンクの下や納戸などに保管しておきましょう。
また、ホットプレートやカセットコンロが入っていた箱は、すぐに捨てないようにしましょう。
立てたまま収納する際に使えます。
キッチンアイテムの収納場所をキレイに整理できる便利グッズ
最後に、キッチンアイテムの収納場所を、キレイに整理できる便利グッズをご紹介します。
どれも、手軽に手に入るものばかりです。
☆つっぱり棒
置き場所に困ってしまうのが、キッチン小物や鍋のフタ。
それらの収納には、つっぱり棒を利用しましょう。
つっぱり棒は、棚の仕切りにも使用できて便利です。
また、鍋のフタをすっきりと収納するには、タオルハンガーの活用もおすすめです。
☆茶わんや、どんぶりの収納ケース
これがあれば、食器棚の使い勝手が、かなり良くなります。
筒状のケースに、そのまま茶わんや、どんぶりを重ねて入れるだけで収納できます。
出し入れも簡単です。
☆ジョイントプレートラック
ジョイントプレートラックを活用することで、食器棚の収納力アップやスペースの有効活用ができます。
食器の出し入れもしやすいですし、棚の掃除も簡単にできるようになります。
☆プラスチックカゴ
ストック品を吊り戸棚に収納するには、取っ手付きのプラスチックカゴを使うと、高い位置にあるものを取り出しやすくなります。
奥の方にストック品を置き、手前に塩や砂糖などの調味料で日常使いのものを置くと、わざわざカゴを引き出さなくても取り出すことができます。
収納場所のポイントを押さえておこう
いかがでしたか。
塩や砂糖の保存で大切なことは、温度や湿度の管理なのですね。
賞味期限を気にする必要がないのは、ありがたいですね。
また、散らかりがちなキッチンに便利グッズを活用し、整理整頓して、快適に使用できるようにしましょう。