健康や美容のためにたくさん食べたい野菜。
お手軽に多くの野菜の栄養素を摂ることができる方法の一つが、野菜ジュースです。
しかし、市販の野菜ジュースには糖分や食品添加物などが含まれているため、自分で生の野菜から野菜ジュースを作る方が良いです。
今回は、ご自宅でも実践できるように野菜ジュースを作る時のポイントや、ジューサーで作る野菜ジュースのおすすめレシピをご紹介します。
野菜ジュースはなぜ身体に良いのか?
野菜には多くの栄養素が含まれており、健康や美容のために摂取した方が良いと言われています。
それならば様々な料理にして野菜を食べれば良いですが、なぜ野菜ジュースにすることが良いのでしょうか。
まず、野菜ジュースの方が一度にたくさんの野菜を摂取することができるからです。
健康のためには、1日350g以上の野菜を摂取することを推奨されています。
350gの野菜と言われてもイメージできないと思いますが、生野菜の場合、両手に軽く山盛り一杯分が1日の目安となります。
さらに、色の濃い緑黄色野菜と色の薄い淡色野菜もバランスよく食べる必要があります。
意識して毎食の中で野菜を取り入れなければ、意外と350gの野菜を摂取することは難しいです。
しかし、人参1本をきんぴらにして食べようとすると大変ですが、ジューサーで野菜ジュースにすれば簡単に摂取することができます。
また、苦手な野菜もジュースに入れれば味が紛れて食べやすくなるため、レシピ次第で様々な種類の野菜を食べることもできます。
次に、野菜ジュースの方が効率よく栄養を吸収できるからです。
野菜ジュースはすでに野菜が砕かれているため消化を助けてくれ、短時間で効率よく野菜の栄養を吸収することができます。
もちろん色々な調理方法で野菜を食べることも大切ですが、効率よく野菜の栄養素を摂取するために野菜ジュースを併用する方が良いでしょう。
ジューサーとミキサーの違い
野菜ジュースのレシピを考える上で、ジューサーを使うかミキサーを使うかは悩みどころの一つです。
ここではそれぞれの特徴をご紹介します。
●ジューサー
野菜から繊維質を分離し水分を絞り出すもので、水などを使わないため100%の野菜ジュースとなり、口当たりはなめらかです。
また、ジューサーの方が新陳代謝を促進し、ダイエットや美容に効果的な酵素が多く含まれています。
酵素は熱に弱いため、高速回転のミキサーの場合は酵素が破壊されてしまいますが、ジューサーの中でも特に低速ジューサーの場合は酵素を守ることができます。
ただし、水を入れないため水分が少ない野菜を使えなかったり、絞りかすがたくさん出てしまったりというデメリットがあります。
●ミキサー
野菜を刃で切り刻むもので、水や牛乳などと混ぜ合わせて作り、食物繊維も含まれるため口当たりはいわゆるスムージーのドロッとした食感です。
食物繊維が多く含まれるので、便秘解消を目的とする場合はミキサーがおすすめです。
また、食感があるため満腹感を感じることができ、どんな野菜でも作ることができるため、手軽に様々な栄養素を吸収することができます。
ジューサーとミキサーでどちらの方が良いということはありませんが、ダイエット目的の場合は酵素が摂れるジューサー、全体的な健康面改善が目的の場合は手軽に継続しやすいミキサーが良いでしょう。
野菜ジュースをジューサーで作るポイント!
ジューサーで野菜ジュースを作るとき、ただレシピに書いてある材料を切って入れれば良いという訳ではありません。
ここでは、より美味しい野菜ジュースを作るためのレシピポイントをご紹介します。
●水分量の多い野菜を使う
先程もご紹介しましたが、ジューサーは水などを入れて作らないため水分量の多い野菜が適しています。
そのため、バナナやアボカド、火を通した野菜などは使わないようにしましょう。
●新鮮な旬の野菜を使う
鮮度の良い野菜や旬の野菜の方が栄養価も高く、野菜ジュースの風味も良くなります。
●皮つきのまま野菜を使う
皮との間に栄養素が多く含まれている野菜が多いため、出来るだけ皮つきのまま野菜を使うようにしましょう。
しかし、農薬が多く使われていることもあるため、野菜をよく洗うよう注意が必要です。
また、野菜を切る時は匂い移りを防止できるセラミック包丁を使う方が良いです。
●絞りかすも有効利用する
ジューサーで野菜ジュースを作ると、驚くほど野菜の絞りかすが出ます。
それだけ食物繊維が多いということですが、これを捨ててしまっては勿体ないです。
絞りかすはシチューやカレー、ハンバーグなどに混ぜれば分からないため、別の料理に入れて有効活用するようにしましょう。
また、すぐに使えない場合は冷凍保存も可能です。
ジューサーならでは!ビタミンC補給レシピ
ジューサーで作る野菜ジュースは、健康や美容のために重要なビタミンCを補給できます。
野菜ジュースにおすすめな具材をご紹介します。
【具材】
・小松菜
・キウイ
・レモン
これらには多くのビタミンCが含まれており、小松菜はクセがないため飲みやすく、キウイなどの果物を入れることで甘味が増して、より飲みやすくなるレシピです。
代替品としては、ほうれん草やちんげん菜、苺や柑橘系もおすすめです。
ビタミンCはコラーゲンの合成に必要で、シミのもとの黒色メラニンの合成を抑える働きをしてくれるため、美肌にとって重要な栄養素の一つです。
また、抗酸化作用もあるため、免疫力を高めてくれたり、ストレスに対する抵抗力を高めてくれたりします。
積極的に摂取したいビタミンCですが、水に溶けやすく、さらに熱や空気などで破壊されやすいため、野菜を洗う・切る・加熱という調理で破壊されてしまいます。
しかし、ジューサーで野菜ジュースを作れば短時間で調理することが可能で、さらにミキサーと異なり熱が加えられないため、ビタミンCを守ることができるのです。
胃腸の調子を整える!野菜ジュースレシピ
外食や飲み会などで食べ過ぎた次の日の朝は、食欲がないという方も多いのではないでしょうか。
そんな時におすすめな、ジューサーで作る野菜ジュースレシピの具材をご紹介します。
【具材】
・キウイ
・パイナップル
・ミント
・しょうが
キウイには先述したビタミンC以外にも豊富な栄養素が含まれており、アクチニジンというタンパク質分解酵素も大量に含まれています。
肉料理などを食べた後にキウイを食べると、胃腸でタンパク質を分解しやすくなり、消化を助け、胃腸の負担を軽減してくれます。
また、パイナップルを食べた時に舌がピリピリとした経験がある方もいらっしゃると思いますが、この正体はパイナップルに含まれる酵素のブロメラインです。
ブロメラインは強力な消化酵素の一種で、主にタンパク質を分解する働きをして、キウイと同様に胃腸の負担を軽減してくれます。
そして、ミントには消化液の一つである胆汁の分泌を促進して消化の働きを助ける効果があり、またメントールの清涼感のある香りで爽やかな野菜ジュースとなります。
さらに、しょうがは胃腸内壁の血行を良くしてくれて消化吸収を高める効果や、ベンジベインというタンパク質分解酵素も含まれ、胃腸の負担を軽減する効果があります。
これらの野菜は胃腸の調子を整えるために効果的なものばかりで、食べ過ぎた日にぜひ飲んでいただきたい野菜ジュースレシピです。
ガン治療に効果があるとされた野菜ジュースレシピ
最後に、アメリカやイギリスでは過去にガン治療にも良いとして使われてきた、ジューサーで作る定番の野菜ジュースレシピの具材をご紹介します。
【具材】
・にんじん
・りんご
とてもシンプルな具材ですが、この野菜ジュースの健康、美容への効果は多くあります。
まず、にんじんに多く含まれるβカロテン。
抵発ガン作用や抗酸化作用に優れ、美肌やアンチエイジング、生活習慣病予防などに効果があると言われています。
さらに、りんごにはクエン酸などが含まれ胃腸の調子を整えたり、殺菌作用があったりします。
また、りんごの皮にはポリフェノールが含まれているため、コレステロール除去や抗酸化作用でガン予防にもなると言われています。
つまり、にんじんとりんごの組み合わせはそれだけ抗酸化作用効果が高いということが分かります。
健康のためには、ぜひとも飲みたい野菜ジュースレシピなのです。
野菜ジュースで健康と美容を手に入れよう!
ジューサーで野菜ジュースを作ることで、野菜に含まれる栄養素を効果的に摂取することができます。
今回は野菜の栄養素や身体への効果別におすすめの野菜ジュースレシピをご紹介しましたが、野菜の組み合わせ方やその分量は自由です。
ご自身が美味しいと感じる野菜ジュースレシピを探したり、野菜の栄養素からご自身の体質改善のための野菜ジュースレシピを探してみたりすることも楽しいのではないでしょうか。