手作りの味噌も、市販されている味噌も空気に触れているところから、黒く変色してきます。
保存方法が難しいです。
できるだけ密閉した容器で保存したいですね。
タッパーに入れていることがありますが、保存状態はどうなのでしょうか。
味噌の保存方法がわかるタッパーの容器
皆さんは、タッパーをご存知ですか?
当然ご存知ですよね。
もはや生活に欠かせない存在であるタッパーは、実は会社名から来ているんですよ。
タッパーとは、アメリカのタッパーウエアブランド(タッパーウエア社)のプラスチック製密閉容器のことを言います。
タッパーウエアでは、食品の保存容器から洋服用の保存ケースまで、幅広い保存容器を展開しています。
保存容器の他に、スライサーやマイクロスチーマーと、様々な調理器具も製造しています。
タッパーウエアでは、保存容器のひとつとして、味噌作りと味噌の保存のための容器を販売しています。
タッパーウエアを取り扱っているメーカーの公式サイトでは、味噌の保存容器だけでなく、大豆を潰すための容器や下ごしらえのための調理器具も、一緒におすすめしています。
また容器の購入と一緒に、味噌作りのレシピも提供していますので、実際に利用したことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も、20年ほど前に近所の友人に誘われて、タッパーウエアの容器を利用した味噌作りを体験したことがあります。
密閉保存ができる容器には保存方法の説明もあり、味噌作りの初心者にはとても利用しやすいです。
昔は、味噌を焼き物のカメや桶に入れていたようですが、今はタッパーウエアの保存容器が一番便利です。
味噌の保存ができるタッパーの価格と購入方法
タッパーウエアの味噌専用の保存容器には、10キロの味噌を保存できる「マキシクイーンデコレーター」と、6キロの味噌を保存できる「マキシデコレーター」の2種類があります。
マキシクイーンデコレーターは「高さ29.5センチ・長径(一番広い直径部分)29.6センチ・容量1100ミリリットル」、マキシデコレーターは「高さ24cm・長径23・5800ミリリットル」の円筒形の密閉容器です。
形は、底の部分よりも、口の部分の方が少し広い、逆円錐台の形になっています。
プリンを逆さまにしたような形ですね。
フタは上から押すようにして閉めるため、中心部分に向かって力が加わるような形状になっています。
しっかりと中心を押すと、空気を抜きながらぴったりと閉めることができます。
タッパーウエアでは、密閉(シール)をしてフタを閉める、ということで密閉容器に使われているようなフタを、「ワンタッチシール」と呼んでいます。
そのため、はじめて使う人はフタがきつく感じるようです。
タッパーウエアのプラスチック容器は、酸やアルコール・塩分に強く、様々な食品を入れても安心な素材で作られています。
食品を湿気や乾燥から守り、虫を寄せ付けずにしっかりと密閉できます。
海苔や干しシイタケなどの乾物の保存にも適しています。
今回は味噌を保存するためにご紹介していますが、他にも、やぬか漬け・梅干しの保存・果実酒作りにも利用できます。
マキシクイーンデコレーターは、1つ6300円(参考価格)、マキシデコレーターは3700円(参考価格)になります。
デコレーターのシリーズには、さらにサイズが小さいミニデコレーターがあります。
ミニデコレーターは、「高さ8センチ・長径13センチ・容量600ミリリットル」、4個で3300円(参考価格)になります。
600ミリリットルサイズの大きさは、500グラム単位で市販されている味噌を入れるのに、とても便利です。
購入方法ですが、タッパーウエアのタッパーは、大手通販サイトでは扱っていません。
タッパーウエアブランドの公式通販サイト、もしくは販売代理店のみの販売になります。
タッパーウエアの保存容器は高額になりますが、保存方法もしっかりしていますので、安心して長い年月利用することができます。
味噌の保存に適したタッパー容器
味噌の保存方法で大切なことは、温かくなりすぎないようにすることと、空気と少しでも触れる面を少なくすることです。
タッパーウエアのマキシクイーンデコレーターは、縦長の密閉容器のため、開口部が狭いのが特徴です。
普通の密閉容器は安定させるために、高さよりも幅があるものが一般的です。
そのため、どうしても空気に触れる面が大きくなってしまいます。
マキシクイーンデコレーターは、10キロの味噌が入るのにも関わらず、口の部分が直径29.6センチと狭いので、中の味噌に空気が入りにくい作りになっています。
もちろん、味噌を作る時にも、空気が入らないように、しっかりと空気抜きをしながら入れます。
タッパーウエア以外の味噌を作る容器でも、縦長のものが多く、ホーロー容器やプラスチック製があります。
普通、円柱タイプのものでは、ぴちっとフタができるシールタイプと、スクリュータイプがあります。
四角いタイプでは、ロックタイプと、ぴちっとフタができるシールタイプがあります。
タッパーウエアの良いところは、中の空気を抜きながらシールするようにフタをする、ワンタッチシールを採用しているところです。
密閉容器のほとんどは、フタの部分に空気を抜くための真空キャップがついていますが、タッパーウエアの保存容器は、フタを閉めるだけで同じ効果があります。
タッパーウエアのマキシクイーンデコレーターが、味噌の保存に向いているのは、こういった理由からです。
タッパー以外の味噌の保存方法と容器
一般的に、密閉できる保存容器をタッパーと呼ぶ人がいますが、タッパーは前の項でご紹介した通り会社名です。
商標登録もされていますので、本来でしたら他のメーカーのものは密閉容器と言います。
他の密閉容器のメーカーでは、タッパーという名前を使わず、密閉容器として販売していますが、通販サイトの中には、タッパーで検索しても商品が出てくることがあります。
ジプロックと検索すると、色々なメーカーの密封袋が出てくるのと同じですね。
タッパー以外の密閉容器でも、味噌の保存容器として利用できるものはたくさんあります。
市販されている袋型の味噌を保存する時、袋のままでは使いにくいという人は、1キロタイプの密閉容器をよく使っているようです。
1キロ程度の味噌でしたら短期間で使い切れることが多いため、保存方法を気にすることなく、普通の密閉容器で充分です。
袋から出して密閉用のプラスチック容器に入れておけば、使いきるまで新鮮なまま保存できるタイプもあります。
フタがスクリュータイプになっているものや、中の空気を抜くタイプ、四方をぴったりとロックできるフードコンテナなどがあります。
いずれも、タッパーウエアの保存容器同様に、密閉することができます。
保存をする前にしっかりと洗って、熱湯かアルコールで内側をキレイに消毒しておけば安心です。
熱湯を使うときは、耐熱温度を確認してくださいね。
タッパーを利用した味噌の保存方法
タッパーウエアのマキシクイーンデコレーターには、味噌の作り方と保存方法がついています。
作り方は普通の味噌作りと同じですが、タッパーウエアでは、味噌作りにも利用できる紅麹塩1キロも販売しています。
「味噌作りセット」もいろいろな商品が販売されていて、それを利用しても作れます。
大豆を潰す時には、タッパーウエアの「タッパーシェフ・プロのマッシャー」で潰すことができます。
タッパーシェフ・プロのマッシャーは、タッパーウエアの調理器具の一つ、タッパーシェフ・プロというハンドブレンダーに専用のマッシャーを取り付けることで、大豆を潰しやすくしたものです。
マッシャーは880円(参考価格)ですが、タッパーシェフ・プロは、36000円(参考価格)とちょっとお高くなります。
家庭にあるハンドブレンダーやミンサーで、代用することもできます。
ちょっと頑張って潰そうという人は、普通のマッシャーでも潰せますが、量が多い時は大変です。
タッパーシェフ・プロとマッシャーのセットは、味噌作りを本格的にする人には、とても便利です。
他にも、マッシャーを使って、かぼちゃやじゃがいも・人参を使った野菜のうらごしスープ、パンプキンプリンを簡単に作ることができます。
潰した大豆を調味料と混ぜる時に便利なのが、スーパーミックスボールです。
スーパーミックスボールは、大きさ「高さ12.6cm・直径32.8・6500ミリリットル」のフタ付きの大きなボウルです。
普通のボウルと違い、大きくてあまり高さがなく安定感があるため、ラクに味噌の材料、大豆、塩、麹を混ぜ合わせることができます。
味噌作りの他にも、蕎麦やうどん・パンの生地をこねる時にも、使いやすくて便利です。
出来上がった味噌をマキシクイーンデコレーターの中に、空気が入らないように、打ち付けるように入れます。
縦長で大きなマキシクイーンデコレーターは、開口部が狭く無駄な空気が入りにくいのに、10キロの味噌が入ります。
マキシクイーンデコレーターは、味噌作りをする前日に、キレイに洗ってアルコールで消毒しておきます。
出来上がったら、味噌の表面を平らにし、ふちについた味噌の汚れをキレイに拭き取って、カビが付かないようにします。
表面にも残った塩を全体に薄く振って、表面が空気に触れないように、表面をラップで覆います。
タッパーウエアのシールと呼ばれる密閉度の高いフタをして冷暗所に置けば、春夏なら3カ月くらいで味噌ができます。
タッパーウエアには、こういった細かい保存方法の説明もあるので便利です。
使用するために小分けにする時は、ミニデコレーターに入れて冷蔵庫で保存するとぴったりです。
タッパーの味噌以外の保存方法
タッパーウエアでは、味噌以外にもたくさんの食品や製品を保存する容器があります。
保存方法も、それぞれに適した説明書きがあります。
形や大きさは、保存する製品の特性を活かしたものになり、パスタや米の保存容器は当然のことながら、レタス専用の保存容器もあります。
レタス以外にも野菜専用の保存容器があり、パプリカやマッシュルーム・ズッキーニなど、野菜にあった容器が作られています。
保存方法は、公式のホームページで見ることができます。
野菜専用のタッパーには、容器の中に入れる「ビルトインすのこ」や、野菜に合った通気孔が一目でわかるフードチャートが同梱されています。
ビルトインすのこは、容器の底にぴったりはまるプラスチックのすのこです。
野菜を直接容器の底に付けることなく、野菜の水分が自然と四隅に溜まるような作りになっています。
すのこ全体に細い溝があり、冷蔵庫の冷気の流れを妨げることなく保存する工夫もされ、野菜の鮮度を保つことができます。
容器シール(フタ)には、野菜の呼吸量に合わせて、3段階に調節できる呼吸孔がついています。
キャベツや人参、ネギと野菜の種類によって、呼吸孔の開口部についているスライダーを動かすことで、変えることができます。
フードチャートは、この通気孔のスライダーの開け方が、一目でわかるように作られた一枚のシートです。
他にも飲料専用や冷凍保存用、冷蔵保存用と、保存するものだけでなく、保存方法別に異なる商品が展開されています。
価格は普通の密閉容器と比較すると何倍にもなりますが、一般的なプラスチック製の密閉容器やシリコーンの容器にはない工夫が人気の秘密です。
味噌だけでは勿体ない優れたタッパー容器
食品は空気を抜くことで長期保存が可能になります。
そのため、タッパーを利用すると、海苔やお茶なども長期保存することができます。
タッパーウエアの製品を購入すると、専用の保存方法の説明書がついていることがあります。
味噌はもちろんですが、味噌だけでは勿体ない優れた保存効果のあるタッパーで、食品を美味しく保存しましょう。