生の野菜を使った野菜ジュースには、栄養がたっぷり含まれています。
近頃は、この栄養を効率的に摂れるジューサーが人気です。
しかし「ジューサーの使い方や、ミキサーとの違いがいまいち分からない!」という人も多いですよね。
今回はそんな人に知ってほしい、ジューサーの特徴やレシピをご紹介します。
ジューサーで作る野菜ジュースが人気の理由
野菜ジュースを手作りする方法は、ミキサーかジューサーの2種類が一般的です。
この2種類で作る野菜ジュースの味や栄養価はどのように違うのでしょうか?
また、レシピも違うのでしょうか?
その前にまず知っておきたいのが、ミキサーとジューサーの違いです。
・ミキサー
切った野菜や果物をそのまま入れて、丸ごと細かく砕いて作るものです。
野菜や果物、その食物繊維、汁までまるごと飲めるのが特徴です。
栄養価の高さで比較すると、ミキサーで作ったジュースの方が高いです。
・ジューサー
野菜や果物を砕いた後、濾して果肉、繊維と汁を分離させます。
通常この汁のみをジュースとして飲みます。
簡単に言うと、素材丸ごとのジュースを作るのか、汁のみを使うのか、の違いです。
さて、野菜ジュースと言えばかつてはミキサーで作ったものを指しました。
ところが近頃は、ジューサーで作る野菜ジュースも人気です。
それは、ジューサーの次の特徴が支持されているからです。
・ジューサーの方が酵素が多く残っている
・汁だけのジュースなので食物繊維の過剰摂取になりにくい
詳しい理由は、レシピをご紹介しながらお伝えします。
それでは、次の項からミキサーとは違うおいしさ、栄養のジューサーのレシピをご紹介していきます。
食物繊維の多い野菜、ニンジンジュースのレシピ
ニンジンジュースは、人気の手作り野菜ジュースのひとつですね。
ミキサーのものと比べたら、ジューサーで作ったものは、まるで素材の甘さが違います。
「ミキサーを持っているけれど、甘いニンジンジュースを飲むためにジューサーも買ってしまった」
という人も多いのです。
それでは、レシピを見ていきます。
【材料 1人分】
・セロリ 1/5本
・ニンジン 2本
【作り方】
①ニンジンを5等分に切って、セロリはそのままの長さでジューサーの投入口に入れて作ります。
先程、「汁だけのジュースなので食物繊維の過剰摂取になりにくい」と述べました。
搾り終わった後のトレーを見ると分かりますが、ニンジンの搾りかすが多く残ります。
この搾りかすに残った食物繊維を一度に全て摂るのは、胃に負担をかける恐れがあります。
酵素を含む汁だけを効率的に摂れるので、ジューサーで作る野菜ジュースが人気があるのです。
しかし、ジューサーの注意点もあります。
ニンジンのような水分の少なく硬い野菜を立て続けに入れると、投入口が詰まりやすくなります。
そのためこのレシピでは、詰まりづらいセロリも使っています。
このように、固い野菜と柔らかい野菜を交互に入れるレシピで、野菜ジュースを作るのがおすすめです。
緑黄色野菜の野菜ジュースをジューサーで作ろう
厚生労働省は1日の野菜摂取目標量350gのうち、栄養価の高い緑黄色野菜120gが占めるように推奨しています。
ところが実際にほとんどの人は、緑黄色野菜の摂取量は目標量を下回っています。
葉物と比べて緑黄色野菜は、生で食べるレシピがあまりないことが理由として考えられます。
それに、コンビニに売っているサラダパックも葉物が中心ですね。
緑黄色野菜もジューサーを使って、野菜ジュースに変身させましょう。
【材料(緑黄色野菜の一例です)】
・アボカド
・パプリカ
・カボチャ
・ニンジン
・トマト
・ホウレン草
などです。
基本的に緑黄色野菜であれば何でも使えますが、ジューサーの機種によっては使えない野菜もあります。
取扱説明書に従って、野菜を選んで下さい。
ところで、野菜ジュースはレシピを考えるのが面倒で結局続かない、という声をよく聞きます。
確かに、ジューサーについていたレシピ集を毎回取り出して決めたり、野菜ジュースだけのために食材を買い揃えるのは大変ですよね。
おすすめするのは、野菜を3種類までに絞ることです。
ジューサーで作る野菜ジュースは、どんな組み合わせでも構いません。
もし、レシピが思い浮かばなければ、食事作りで余った野菜を使いましょう。
その方が、緑黄色野菜の野菜ジュースを習慣化しやすいかもしれませんね。
酵素を摂るために、ジューサーをおすすめする理由
緑黄色野菜ではない野菜を、淡色野菜と呼びます。
ジューサーは淡色野菜でも、もちろんおいしい野菜ジュースが作れますよ。
では、淡色野菜を使った野菜ジュースのレシピです。
【材料 1人分】
・セロリ 1/2本
・カブ 1個
【作り方】
①セロリはそのままの長さでジューサーの投入口に入れます。
②カブは皮付きのまま5等分に切って、あれば葉もジューサーの投入口に入れて出来上がりです。
ジューサーは淡色野菜のレシピこそ、その実力を発揮します。
淡色野菜の野菜ジュースをジューサーで作るメリットは、酵素です。
酵素はタンパク質やビタミン、炭水化物などの栄養素を吸収して、体を機能させるためのエネルギーを作り出します。
また細胞の修復や再生などの働きをします。
緑黄色野菜に多い、実が固い野菜は、ミキサーでもジューサーでも同じような圧力で砕かれます。
しかし柔らかい淡色野菜は、ミキサーだと弱い圧力で砕かれます。
一方でジューサーは、柔らかい淡色野菜も一定の強い圧力で砕くことができます。
実は酵素は、圧力が強い程、活性化するのです。
これが、淡色野菜のレシピにジューサーを使いたい理由です。
ジューサー初心者におすすめする野菜ジュースのレシピ
これまでのご説明の通り、ジューサーを使うとおいしい野菜ジュースが簡単に作れます。
ただ、レシピのアイデアが尽きる、味が苦手などでなかなか野菜ジュースが習慣化しないこともあるようです。
そこでジューサーを買う予定、または、買ったばかりの初心者に向けてのレシピ作りのヒントをご紹介します。
・水分が多い
・飲みやすい味
・再利用しやすい搾りかす
この3つの特徴を活かした、大根とショウガの野菜ジュースのレシピです。
【材料 1人分】
・大根 1/3本
・ショウガ ひとかけ10g
・リンゴ 1/2個
【作り方】
①ショウガは皮つきのまま、リンゴは皮をむいて、投入口に入る大きさに切り分けジューサーにかけます。
②繊維が少ない大根の先1/3を投入口に入る大きさに切り分けて、ジューサーにかけたら完成です。
大根は消化に良い酵素ジアスターゼを含んでいます。
ジアスターゼはデンプンを分解し、胃もたれや胸焼けに効果があると言われています。
ジューサーに残った大根の搾りかすも有効活用できますよ。
そのままサラダの具にしたり、ドレッシングに入れてみましょう。
これも野菜ジュース、豆乳のレシピ
ジューサーは、野菜ジュース以外にもレシピがあります。
大豆も野菜ですから、豆乳も野菜ジュースと言えますね。
大豆を煮てからジューサーで絞るだけ、とレシピはシンプルですが、少し時間が必要です。
では、ジューサーで作る豆乳のレシピを見ていきましょう。
【材料 2人分】
・乾燥大豆 150g
・水(ジューサー用) 200ml
【作り方】
①大豆を水に浸けておきます。
②指で潰せるほどの柔らかさになるまで、大豆を茹でます。
③茹でた大豆と水200mlを合わせて、ジューサーに少しずつ入れていきます。
搾ったら豆乳の完成です。
大豆を水に浸して煮豆を作る作業は、野菜ジュースとは違って時間がかかります。
けれども本格手作り豆乳は、ジューサーだけでしか作れないものなので、ぜひ挑戦してみて下さい。
スーパーの訳あり野菜が宝の山に
今回ご紹介したものは、それぞれ味が全く異なるおいしさです。
野菜ジュースは、レシピのレパートリーが少ないことも習慣にできないケースのひとつです。
しかし、ほとんどの野菜を搾れるジューサーならレシピの幅が広がりますね。
スーパーの見切り野菜を見ると、レシピを考えるのが楽しくなりますよ。