わけぎの味噌和えおすすめレシピは?作り方ポイントのご紹介

わけぎの味噌和えは、食卓の主役ではありませんがつい箸をのばしたくなる一品です。

食事の中で箸休めにちょうど良く、またお酒のおつまみにも最適です。

さらに、わけぎの味噌和えは短時間でサッと作ることができるため、レシピを覚えておくとあと一品足りないという時にも重宝します。

今回は、おすすめのわけぎの味噌和えレシピと、工程ごとの作り方ポイントをご紹介していきます。

わけぎとは何か?

わけぎはあまり身近な野菜ではないため、そもそもわけぎがどのような野菜かご存知ではない方も多いのではないでしょうか。

わけぎとは漢字で「分葱」と表記され、ねぎと玉ねぎの雑種と言われておりますが、ねぎとは別物です。

主に西日本で栽培されており、全国出荷量日本一は広島県尾道市となります。

わけぎの見た目は、葉の部分は細いねぎのようですが、根元部分は玉ねぎのようにぷっくりと膨らんでいます。

ねぎのような独特な香りや辛みが少なく甘みが強いのが特徴で、繊維質も柔らかいためレシピとしては味噌和えや卵とじなどシンプルな料理がピッタリです。

また、わけぎは緑黄色野菜なので栄養素も豊富で、葉の部分にはカロテンを多く含み、他にも葉酸や鉄、ビタミンC、カリウムなどを含んでいます。

抵抗力を高めてくれて疲労回復の効果があり、さらに、ねぎと同じ香り成分の硫化アリルによって食欲増進の効果もあります。

丈夫で栽培の手間もかからず簡単なため、家庭菜園にも向いています。

栄養素が豊富に含まれ、クセが少なく気軽に食卓に取り入れやすいおすすめの野菜です。

わけぎの味噌和えレシピの材料

突然ですが、わけぎの味噌和えと聞くと、「ヌタ」という料理名を思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ヌタとは、酢味噌や辛子酢味噌で和えた料理のことを言います。

ヌタは「沼田」とも表記しますが、これはぬるぬるとした酢味噌の食感が由来しているそうです。

わけぎの味噌和え、つまり、わけぎを使ったヌタのレシピをご紹介します。

わけぎの味噌和えのレシピはとても簡単です。

まずは基本的なレシピに必要な材料をご紹介します。

【材料 2人分】

・わけぎ 1束(約100g、6~8本)
・味噌 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・酢 大さじ1

必要な材料もシンプルですが、作り方も非常に簡単です。

省略して説明すると、まずわけぎを茹でて、次に味噌、砂糖、酢を混ぜた酢味噌と茹でたわけぎを絡めて完成です。

簡単なレシピですが、実は少しの作り方ポイントで美味しさが左右されます。

そこで、わけぎの味噌和えレシピの作り方ポイントをご紹介しながらレシピの流れを確認していきたいと思います。

美味しい味噌和えは茹で方が大切

わけぎの味噌和えレシピの最初の工程は、わけぎを茹でることです。

実は、わけぎの味噌和えの味わいを決めるうえで、わけぎの茹で方は非常に重要な工程なのです。

まず、わけぎを水で洗い、根元を切り落とします。

次に、鍋に約1Lの湯を沸かし、ティースプーン山盛りの塩を入れます。

このくらいたっぷりの塩を加えることで、わけぎ全体にうっすらと塩気が浸透し、美味しく仕上げることができるようになります。

ここでのポイントは、わけぎの根元からお湯に入れることです。

わけぎの先端を持ち、最初に白い根本の部分からお湯に入れ約30秒茹でて、その後全体をお湯に入れさらに約30秒茹でます。

こうすることでわけぎ全体の火の通りを均一にすることができます。

より均一に火を通すためには、茹でている途中に2回位わけぎの上下を返すと良いです。

わけぎが茹であがったら、水につけずにザルにあげて冷ましましょう。

レシピのひと手間!わけぎのぬめり取り

わけぎの味噌和えレシピの中で、ひと手間加えるポイントはわけぎのぬめりを取ることです。

わけぎを茹でると分かりますが、わけぎの内側にはぬめりがあります。

これを取り除くことで食感や味わいをアップでき、美味しいわけぎの味噌和えを作ることができます。

わけぎのぬめりの取り方は簡単です。

茹でてザルにあげ冷ましたわけぎをまな板に置き、手のひらを小指を下にして垂直に置き小指の側面でわけぎの根元から先端に向かって軽い力でしごきます。

この時、力強くすべてのぬめりを取り除こうとすると、わけぎ独特の風味も失われてしまうため、軽い力でするように心がけましょう。

手でしごくと臭いが手に付くため、めんぼうや包丁の背の部分を使っても良いです。

また、わけぎを茹でる前にわけぎの先端を少しだけ切っておくと、茹でている途中にわけぎが破裂することもなく、ぬめりも切った先端から簡単に取り除くことができるためおすすめです。

味噌和えの味を決める酢味噌レシピ

わけぎの味噌和えレシピの味を決める最後の工程である、酢味噌作りです。

酢味噌作りは、材料で挙げた味噌、砂糖、酢を混ぜるだけですが、より美味しい酢味噌を作るためには、すり鉢の中で材料を混ぜることをおすすめします。

すり鉢の中で混ぜた方が味噌の塊や砂糖のザラザラ感が残らず、より滑らかな口当たりの酢味噌を作ることができます。

また、この酢味噌に昆布だしなどのだしを加えると、より深みのある味わいの酢味噌を作ることができるため、だしがある方はぜひ加えてみてください。

なお、材料の分量はあくまで目安なため、味見しながら甘い方が好きな方は砂糖を増やしたり、味をすっきりとさせたい方は酢を増やしたりしながら、ご自身の好みの味付けを探してみると楽しいでしょう。

そして、酢味噌とわけぎを和える時のポイントは、わけぎの水分をしっかりと取ることです。

わけぎの水分が残ったままだと、酢味噌が薄まり味がぼやけてしまいます。

わけぎの水分が多く残ってしまっている場合は、キッチンペーパーなどで水分を軽くふき取ってから酢味噌と和えるようにしましょう。

わけぎの味噌和えアレンジレシピのご紹介

基本的なわけぎの味噌和えレシピに飽きてきた時は、アレンジを加えると良いです。

ここで、味を変えたい時のおすすめのアレンジレシピをご紹介します。

●味噌

ご家庭にある味噌を使っていただければ良いのですが、使う味噌によって酢味噌の味わいを変えることができます。

赤味噌の場合はよりコクが出て少しパンチのある味わいに、白味噌の場合は少し甘めでマイルドな味わいにすることができます。

●辛子

酢味噌に辛子を加えることでピリッとした刺激が生まれ、より食欲を増進させます。

辛子を入れると子どもは苦手な味になるかもしれませんが、大人のお酒のおつまみの一品として作るときにはおすすめです。

さらに、食べ応えもあると嬉しいという場合、わけぎと一緒に味噌和えにすると美味しいおすすめ食材をご紹介します。

●魚介・肉

食べ応えをしっかりとアップさせたい場合は、魚介や肉を加えることをおすすめします。

魚介だとイカ、小柱などがおすすめで、肉は豚肉がよく合います。

これらを調理する場合は、わけぎを茹でた後の湯を使って茹で、サッと水にあげ冷ましておいてからわけぎと酢味噌を和えるようにしましょう。

●油揚げ・ちくわ

油揚げやちくわを加えると食べ応えもアップします。

また、価格が安く販売されていることが多いため、簡単にアレンジしやすいためおすすめです。

基本的なわけぎの味噌和えレシピに飽きた場合は、色々なアレンジでぜひ楽しんでみてください。

レシピを工夫してわけぎの味噌和えを楽しもう!

ご紹介するまでわけぎの味噌和えについて、もしくはわけぎという野菜についてすら馴染みがないという方も多かったのではないでしょうか。

特に日本人は知っている同じ野菜ばかりを使い、珍しい野菜や馴染みのない野菜は使わない傾向があると言われています。

これをきっかけに、ぜひわけぎを購入してみて、まずは簡単なわけぎの味噌和えレシピを参考にしていただきながら調理してみてください。

そして、基本レシピができるようになったらアレンジレシピまで試してみながら、わけぎの味噌和えを楽しみましょう。