野菜ジュースの種類は沢山ありますが、種類によってとれる栄養が違ったり、とれる栄養の量が違ったり、製法も違ったり様々ですよね。
野菜ジュースでとれる栄養のことや、すすんでとりたい栄養素のこと、選び方や、野菜ジュースを使ったレシピなどもご紹介していきます。
野菜ジュースでどれくらいの栄養がとれるの?
野菜ジュースで、どれくらいの栄養がとれるのでしょうか。
野菜ジュースには沢山の種類がありますので、それに含まれる栄養も1つ1つ変わってきます。
「1本で1日の必要量が摂取できる」とか「1食分の栄養が摂取できる」などと書かれているものもよく見かけますね。
野菜は1日350gとるのが理想とされていますので、野菜ジュース1本に1日分の野菜350gがぎゅっと詰められていることになります。
野菜といっても色々な種類があり、ビタミンなどの栄養が豊富な緑黄色野菜と、その他の野菜もあります。
どんな野菜が350g入っているかによってどれくらいの栄養がとれるか変わってきます。
しかし、野菜だけを見れば野菜ジュースで1日必要な量は十分とれることになりますね。
次項でどんな栄養をとりたいかご紹介していきますね。
野菜ジュースでとれる栄養でおすすめの栄養素って何?
野菜ジュースで補いたいおすすめの栄養素は、日本人が不足しやすいといわれているカルシウム・鉄・食物繊維です。
カルシウムは、99%が骨や歯が作られるのに使われており、丈夫な骨や歯を維持するのに欠かせないものです。
骨粗鬆症予防としてしっかり摂取したいですね。
また、カルシウムは血液さらさら効果や筋肉の収縮、体液のpH調整にも関わっています。
カルシウムの1日の必要量は、牛乳をコップ2~3杯飲むととれるのですが、牛乳を全く飲まない人はなかなかとれるできるものではありません。
鉄は、生命を維持するのに欠かせないものですが、体内にはわずか3~4gほどしかありません。
鉄は酸素を運搬し、酸素を細胞に取り込む働きがあり、不足すると、貧血・息切れ・めまい・疲れやすい・頭痛・動悸などの症状がおこります。
鉄の70%は体内で使われ、残り30%は蓄えられています。
食物繊維はご存知の通り、腸を綺麗にし、便秘予防に役立ちます。
大腸がんを予防する働きもあり、満腹感も得やすいのでダイエット効果もあります。
野菜ジュースには沢山野菜が入っているので、栄養がとれるというイメージがありますが、種類によっては鉄やビタミン類がほとんど入っていないものもありますので確認が必要です。
疲れを解消したいとき野菜ジュースでとりたい栄養は?
疲れがたまり気味のときや、体がだるくて辛いときは栄養不足もしくは野菜不足を疑いますよね。
そんなときは気軽にとれる野菜ジュースで解消できると嬉しいです。
そんなときにとりたい栄養とは、ビタミンA・ビタミンC・鉄・カルシウムなどです。
ビタミンAは目の健康に効果があり、目の疲れによくききます。
また、免疫力を高める働きもあり、疲れているときは免疫力も落ちているので、風邪の予防にもなります。
このビタミンが不足すると感染症にかかりやすくなったり、夜盲症という目の病気になりやすくなったりします。
ビタミンAの1日必要量は600~700mgとなっています。
必要量を目安に野菜ジュースの栄養表示を見て確認してみてください。
ビタミンCは美肌効果があることはよく知られていますが、他にも細胞の老化を予防する働きや、発がん物質の形成を抑える働きもあります。
また、副腎皮質ホルモンの合成を促進しストレスへの抵抗を高める働きがあるため、ストレスによる疲れを軽減できます。
ストレスや喫煙によりビタミンCは多く消費されます。
疲れているときは多めにとりましょう。
ビタミンCの1日必要量は100mgですので、必要量の栄養がとれるように参考にしてください。
野菜ジュースって本当に栄養がとれるの!?
野菜ジュースには、本当は栄養が入っていないのでは?という疑問が話題になったことがありました。
その事実についてご説明していきます。
実際に、野菜ジュースにすることによってビタミンCと食物繊維が失われているということがあります。
ビタミンCは、熱に弱く水に溶けやすい性質をもっています。
野菜ジュースを作る過程で加熱されることから、ビタミンCは消失してしまっていると考えられています。
しかし、実際は野菜ジュースの栄養成分を見てみるとビタミンCが入っています。
それはビタミンCを添加している場合もあるようです。
食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維の2種類があり、水溶性1:不溶性2のバランスの摂取が良いとされています。
野菜ジュースに入っている食物繊維は主に水溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は野菜を搾ったかすと一緒に捨てられてしまうので、不溶性食物繊維が失われているのです。
水溶性食物繊維ばかりをとってしまうと下痢などを起こしてしまう可能性もあり、とり過ぎも良くありません。
食物繊維は、日本人が不足している栄養素のひとつでしたよね。
なるべくとりたい栄養なので不溶性食物繊維は食事からとる必要があります。
例えばごぼうやきのこなどがオススメです。
食物繊維の1日必要量は25gです。
多すぎるのも禁物ですが、野菜ジュースの栄養素を確認し、食物繊維が少しでもとれるか確認してみてください。
野菜ジュースを選ぶときに重視したいことは?
野菜ジュースは沢山の種類があり選ぶときに悩んでしまうことがあります。
栄養はもちろん味も好みがありますよね。
選ぶときに重視すると良いことは、どれだけの栄養がとれるかということと、どの栄養をとりたいかということです。
疲れているから栄養を沢山とりたい場合は栄養重視で選んでみてください。
おにぎりやラーメンばかりで野菜不足を改善したいという場合は、野菜たっぷりのものを選んでみてください。
そして、野菜ジュースには砂糖・塩・添加物など体に良くないものが入っていることが多いので、なるべく入っていないものを選びましょう。
野菜・果汁100%のものがオススメです。
野菜ジュースだからといって飲みすぎるのも良くないので、水やお茶の代わりに飲むのではなく、食事やおやつの時間などという風にしてください。
もっと欲を出すなら、濃縮還元ジュースよりもストレートジュースのほうが味も栄養も良いです。
濃縮還元ジュースとは、野菜・果物を搾ったあとに水分を飛ばして再び水を入れているものですので香り・栄養は減っています。
ストレートジュースは、野菜・果物を絞ったものをそのまま商品にしているので栄養も香りも味も良い状態です。
野菜ジュースが苦手!苦手な人でも栄養がとれる野菜ジュース活用法
野菜ジュースには栄養が沢山入っていて飲みたいけど、苦手という人もいるのではないでしょうか?
そんな方は必見の、野菜ジュースを使って栄養が沢山とれる活用法をご紹介します。
野菜ジュースを使ってミートソースを作ってみましょう。
【材料 4人前】
・野菜ジュース 200ml
・ミンチ 200g
・玉ねぎ 1/2個
・にんにく 少々
・コンソメ 小さじ1
・塩コショウ 少々
・油 適量
【作り方】
①玉ねぎ・にんにくはみじん切りにする。
フライパンに油を引きしんなりするまで炒める。
②ミンチを加え火が通ったら野菜ジュースを入れる。
③5分煮込み、水分がなくなってきたらコンソメ・塩コショウを入れて味を整える。
このように野菜ジュースを使って簡単にミートソースが出来上がります。
また、他にもカレーやポタージュスープなど水の代わりに野菜ジュースを入れて作ることもできますので、アレンジしてみてください。
野菜ジュースで手軽に栄養をとって健康になろう
野菜ジュースは手軽にいつでもどこでも何でも使えるのでとても便利ですよね。
野菜ジュースの栄養もそれぞれあるのでどの栄養をとれるようにしたいのかを、その時の体に合わせて選んでみてください。
また、野菜ジュースは作ることもできるので、家にあるフードプロセッサーやミキサーなどでも作れます。
出来立てを飲みたいときは作ってみるのも良いですね。