味噌煮込みうどんと聞いて名古屋を思い浮かべる方も多いでしょう。
確かに、名古屋の味噌煮込みうどんはとても有名です。
しかし、愛知県だけではなく、郷土料理として味噌煮込みうどんは、全国各地にあります。
その土地の味噌を使い、昔から食べられているのです。
家庭で作る方もいるでしょう。
今回は、味噌煮込みうどんが自宅で簡単にできる作り方を、アレンジレシピや鍋などと一緒にご紹介します。
味噌煮込みうどんの作り方
まずは、味噌煮込みうどんの簡単な作り方をご紹介します。
【材料 4人分】
・生うどん 4玉
・鶏モモ肉 1枚(200g)
・油揚げ 4枚
・紅かまぼこ 8切れ
・青ネギ 3本
・卵 4個
・お湯 6カップ
・和風ダシ顆粒 小さじ2
・豆味噌 大さじ6
・みりん 大さじ3
・和風ダシ顆粒(仕上げ) 小さじ1
【作り方】
①うどんは熱湯でほぐします。
油揚げは三角に2等分して、熱湯で油抜きをし、水気をきります。
青ネギは斜め切り、鶏肉はひと口大、かまぼこは8mmほどの厚さに切ります。
②鍋にお湯とダシを入れ、鶏肉を加えてひと煮立ちさせたら、味噌とみりんを加えて、さらにひと煮立ちさせます。
③1人用の鍋に②を1/4の量を入れ、うどんと油揚げを1人分ずつ加えて、8~10分煮込みます。
④仕上げにダシを加え、ネギ、かまぼこ、卵を1人分ずつ加えて、フタをして1分程煮込みます。
残りも同じように作ります。
お好みで、人参や白菜などの野菜を加えてもいいでしょう。
冷凍うどんを使うときは、うどんを入れて3~4分程煮込んでください。
野菜と味噌の旨味が溶けあい、とてもおいしくできます。
味噌煮込みうどんに使う豆味噌とは?作り方に違いがあった
上記でご紹介した味噌煮込みうどんの作り方の材料のひとつに、豆味噌があります。
ここでは、簡単に豆味噌についてご紹介しましょう。
味噌にはいくつか種類があります。
・米味噌
・麦味噌
・豆味噌
・調合味噌
米味噌は日本の生産量8割を占める、いわゆる「普通の味噌」のことです。
全ての味噌の主原料は大豆ですが、酵母を作る原料が米なら米味噌、麦なら麦味噌、そして酵母も大豆を使用して作るものを豆味噌というのです。
調合味噌は上記の2種類、または3種類を合わせて作る味噌をいい、麦味噌や豆味噌よりも多く生産されています。
豆味噌の中でも呼ばれ方はいくつかあり、その中でも、愛知県で作られたものを八丁味噌と呼びます。
その八丁味噌を使い、愛知県の味噌煮込みうどんは作られているのです。
名古屋名物にはよく使われる味噌ですが、豆味噌は米味噌に比べて塩味が強く独特のクセがあります。
そのため、米味噌のほうが使いやすく、需要が多くなります。
しかし、栄養素では米味噌より、たんぱく質が多くて炭水化物が少ないのです。
また、カリウム、鉄分などのミネラルやビタミンも米味噌より多く、健康に気を付けている方などは、豆味噌を使ってみてはいかがでしょうか。
味噌煮込みうどんの超簡単な作り方 アレンジもご紹介
さて、ここでは味噌煮込みうどんのとても簡単な作り方とアレンジをご紹介します。
≪手抜きで簡単味噌煮込みうどん≫
【材料 3人分】
・うどん 3玉
・かまぼこ 1本
・シメジ 1袋
・エノキ 1袋
・ネギ 1本
・卵 3個
・鶏肉 200g
・インスタント味噌汁(赤みそ) 6人前
・和風ダシ顆粒 大さじ1
・水 1200ml
【作り方】
①鶏肉とネギを食べやすい大きさに切ります。
②鍋に水を入れ、鶏肉を茹で、灰汁を取ります。
③鍋にインスタント味噌汁の味噌のみとダシを入れ、うどんとネギを加えて煮込みます。
④5分程煮込み、シメジ、エノキ、かまぼこを加え、フタをして中火で10分程煮込みます。
⑤卵を上に落として完成。
一人暮らしや簡単なお昼に手軽に作れておすすめです。
≪チーズの味噌煮込みうどん≫
【材料 1人分】
・冷凍うどん 1玉
・白菜 1/2枚
・水菜 30g
・白ネギ 5cm
・ダシ汁 300cc
・赤味噌 大1.5
・みりん 大1/2
・シュレッドチーズ 1掴み
・醤油 少々
【作り方】
①白菜と水菜は食べやすい大きさに切り、ネギは5mmほどの輪切りにします。
②鍋にダシ汁、味噌、みりんを入れ、よく混ぜます。
白菜、ネギを入れ、中火で2~3分程煮込みます。
③うどんを加え、温めます。
④醤油で味を調えて水菜とチーズをのせて完成。
チーズがとろけて優しい味になります。
味噌煮込みうどんに入れるおすすめ具材と隠し味
いくつか味噌煮込みうどんの作り方をご紹介しましたが、具材はどんなものが合うのでしょう。
おすすめの具材や、入れるとさらにおいしくなる隠し味もご紹介します。
・白ネギ
鍋のように厚くではなく、薄く切ることによって味が染み込みやすくなります。
・豚肉
脂が多いバラ肉は、味噌味にコクが出るのでおすすめです。
・鶏肉
小さく切れば、味が染み込みやすくなります。
他には、水菜、厚揚げ、かまぼこ、油揚げなども定番の具材といえるでしょう。
具だくさんにしたいときは、小松菜やジャガイモ、人参を入れるのもいいでしょう。
白菜を入れるときは、濃い目の味付けにすれば水っぽくならずにできます。
キノコや卵など、好きなものを入れて、具だくさんにしてもいいですね。
隠し味に砂糖を少し入れるとコクが出ます。
また、麺つゆを少し入れたり、片栗粉でとろみをつけるのもおすすめです。
テンメンジャンを入れると、まろやかな味になり、こちらも簡単でおすすめです。
味噌鍋なら簡単に味噌煮込みうどんが食べられる
味噌煮込みうどんも、鍋にすればみんなで一緒に食べることができます。
1人分ずつ土鍋で煮るより手間もかかりませんし、鍋のシメにもうどんは定番ですね。
作り方も簡単なので、寒い日の夕飯に作ってみてはいかがでしょうか。
≪おでん風味噌鍋≫
【材料 2人分】
・鶏モモ肉 1枚(230g)
・油揚げ 1枚
・白菜 1/6株
・ジャガイモ 小2個
・生シイタケ 2枚
・人参 少々
・こんにゃく 1/2枚
・ショウガ絞り汁 1かけ分
・うどん 2玉
・ダシ汁 4カップ
・味噌 大さじ3~4
・みりん 大さじ2
・塩 少々
【作り方】
①鶏肉は余分な脂肪を除き、ひと口大に切ります。
ジャガイモは皮をむき、半分にし、人参は花形に型抜きをして塩茹でします。
白菜はざく切り、シイタケは石づきを取り、半分にし、油揚げは2cm幅に切ります。
②こんにゃくは水から茹でて水にとり、1cmの厚さに切ったら中央に2cmほどの包丁目を入れ、片方の端を通し、手綱こんにゃくにします。
③土鍋にうどん以外の具材を入れ、ダシ汁を入れ火にかけ、煮立ったら中火にし、10~13分程煮込みます。
ジャガイモと鶏肉に火が通ったら、味噌を溶き入れ、みりん、ショウガを加えて、うどんを入れたら、5~6分煮込んだら完成。
ショウガが隠し味の鍋で体も温まります。
味噌煮込みうどんの起源はほうとう 簡単な作り方
味噌煮込みうどんの起源といわれている「ほうとう」も優しい味で体を温めてくれる郷土料理です。
味の濃い味噌煮込みうどんもいいですが、野菜たっぷりのほうとうもおすすめです。
煮込むだけの簡単な作り方ですので、こちらも作ってみてはいかがでしょうか。
【材料 4人分】
・ほうとう 400g
・白菜 200g
・人参 1/2本
・大根 80g
・シイタケ 4個
・長ネギ 1本
・油揚げ 2枚
・かぼちゃ 300g
・和風ダシ顆粒 小さじ2
・水 7カップ
☆味噌 50g
☆和風ダシ顆粒 小さじ2
七味唐辛子 適量
【作り方】
①白菜は1.5cm幅に切り、人参、大根は5mm幅のいちょう切り、シイタケは5mm幅の薄切り、長ネギは3~4cmの斜め切り、油揚げは1cm幅に切ります。
②かぼちゃは2cm角に切り、耐熱皿に入れたらラップをしてレンジ(600w)で約4分加熱します。
③鍋に水を入れ、沸騰直前にダシを加え、沸騰したら①を加えて4~5分煮込みます。
④ほうとうをほぐしながら入れ、かぼちゃを加えて5分程煮込み、ほうとうに芯がなくなったら、☆を加えて味を調えます。
お好みで七味唐辛子をかけてください。
かぼちゃの甘みが出て、スープまでおいしく食べられます。
味噌はお好みのものをお使いください。
合わせ味噌も合います。
自分好みの味噌煮込みうどんを作ろう
味噌にもたくさんの種類があり、味噌煮込みうどんも全国各地にあります。
家庭によっても味は変わるでしょう。
うどんと一緒に野菜をたくさん食べられる味噌煮込みうどんは、体も温まり、健康にもいいでしょう。
本格的に豆味噌で作ってもいいですし、お好みの味噌で自分の味を作るのもいいですね。
うどんをほうとうに変えると、違った味わいが楽しめます。
味付けも具材も自由にアレンジできるので、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。