味噌汁に合うねぎの切り方は?味や食感も変わるの?

ねぎは味噌汁の材料に欠かせない存在だと思う人も多いのではないでしょうか。

炒め物や煮物、汁物、薬味などいろいろな用途で活用できるねぎですが、4つの部位に区別され、切り方によって味わいや食感が変わることをご存知でしたか?

この記事では、ねぎの栄養や種類、部位の特徴、味噌汁におすすめなねぎの部位と切り方、他の用途でおすすめのねぎの切り方、ねぎを使用した味噌汁のレシピについてご紹介します。

ねぎの栄養

ねぎにはどのような栄養があり、私たちの身体にどんな影響を寄与してくれるのでしょうか。

味噌汁の具材で使うねぎの切り方を考える前に、ねぎの栄養素についてふれておきます。

ねぎに含まれる代表的な栄養素は以下の通りです。

・ビタミンC

ビタミンCは、抗酸化作用があり、老化の防止につながります。

また、身体の抵抗力を高めたり、肌の健康状態を良くしてくれますので、ストレスから身体を守ったり、肌が荒れるのを防いでくれる働きがあります。

・ビタミンK

骨を丈夫にしたり、出血した際に止血する作用があります。

・Bカロチン

粘膜や皮膚、目の健康状態を良くする役割があり、癌対策も期待できます。

・アリシン

ねぎの独特な香りが気になるという人もいるのではないでしょうか。

実は、あのねぎの香りの元となっているのがアリシンです。

アリシンは、殺菌力・抗菌力が優れており、身体を病気から守るのに役立ちます。

さらに、アリシンにはコレステロールを抑えたり、発癌を防止する働きもあるといわれています。

・カルシウム

歯・骨の形成時に必要なミネラル成分です。

また神経を正常な状態にすることにもつながります。

このように、ねぎにはさまざまな栄養素があります。

特に風邪気味のときや寝つきが良くないとき、妊婦時にねぎを摂取するのがおすすめです。

ねぎの種類と部位の特徴

続いてはねぎの種類と部位の特徴についてお伝えします。

ねぎの代表的な種類は以下の通りです。

・千住ねぎ
・下仁田ねぎ
・赤ねぎ
・加賀ねぎ
・小ねぎ
・曲がりねぎ
・九条ねぎ
・アサツキ
・ワケギ

同じねぎといってもさまざまな種類が存在しますね。

そのようなねぎをおおまかに区別すると以下の通りです。

・白ねぎ(長ねぎ、根深ねぎ)
・青ねぎ(葉ねぎ)

白ねぎは主に白くなっている部分だけを使い、青ねぎは根元まで青いのですべて使えます。

白ねぎと青ねぎには味わいや香りなどの違いがみられます。

白ねぎは、青ねぎと比べると甘さを強く感じられます。

適した調理法としては、煮物や焼き鶏などがあげられます。

青ねぎは、白ねぎと比べると香り高いのが特徴です。

適した調理法としては、炒め料理や薬味としての使用があげられます。

味噌汁に入れる具材では、長ねぎが人気だと思いますが、実はねぎの部位によって味わいや食感が変わってきます。

長ねぎの部位は以下の通りです。

・白色の根に近い部分
・白色の葉に近い部分
・白色と緑色の葉の境目の部分
・緑色の葉の部分

次項では、味噌汁に合う長ねぎの部位とその切り方についてご紹介します。

味噌汁におすすめのねぎの切り方と部位①

こちらから2項に分けて、味噌汁の具材として使うときの、おすすめのねぎの部位とその切り方についてふれていきます。

使用する部位ごとに順を追ってお伝えします。

ねぎは緑色が濃くなっていくほど辛さを強く感じ、白いところの根本に近いほど甘さが感じられるので、この特性に合うようにねぎを切っていきましょう。

まず、「白色の根に近い部分」です。

こちらは、比較的に甘さを感じることができ、火を通すととろみが出るので味噌汁の具材にはぴったりです。

この部分のおすすめな切り方は以下の通りです。

・縦割り

ねぎの内側を使用して、繊維を生かして縦に切ります。

・千切り

中の緑の部分は除き、ねぎの外側を使用しましょう。

・筒切り(輪切り)

火を通すと、外側には歯ごたえが残って、内側にはとろみがつきます。

・小口切り

端から直角に細かくねぎを切っていきます。

次に、「白色の葉に近い部分です。」

こちらは、甘さと辛さのバランスが良く、香り高い部分です。

また、白い部分の下部と比較すると、やわらかい食感が楽しめます。

この部分のおすすめな切り方は以下の通りです。

・斜め薄切り

ねぎの外側と内側の部分を同時に使用することで、甘さと辛さのバランスが丁度良くなります。

味噌汁におすすめのねぎの切り方と部位②

前項から引き続き、味噌汁の具材として使うときにおすすめなねぎの部位と、その切り方についてご紹介します。

まず、「白色と緑の葉の境目の部分」です。

こちらは、青い部分の辛味と白い部分の甘みが混在しており、両方の味わいが楽しめます。

ねぎの内側には白くてふわふわしているところがあり、やわらかな食感となります。

さらに、火を通してとろみを出すことができます。

この部分は葉の付け根部分に土が入っている可能性もありますので、水で流してから使用しましょう。

この部分のおすすめの切り方は以下の通りです。

・縦切り

繊維に沿って長めの縦切りにします。

次に、「緑色の葉の部分」です。

こちらは、ねぎの部位の中で最も辛さを感じる部位であり、薬味として使用するのに打って付けです。

内側の白いワタにはぬめりがあります。

この部分のおすすめの切り方は以下の通りです。

・縦切り

内側のワタを付けたままで、縦にざっくりと切ります。

・角切り

辛さを存分に生かした薬味にする際は、内側のワタを除去します。

このように、ねぎは4つの部分に区別され、味や食感にも違いがみられます。

それらの特性を生かしてねぎを切っていきましょう。

他の用途でおすすめのねぎの切り方

前項では、味噌汁におすすめのねぎの部位と切り方についてお伝えしました。

味噌汁以外にも、それぞれの用途別で相性の良いねぎの切り方はあるのでしょうか。

いつくかご紹介していきます。

まずは、炒め物やサラダ、煮物、汁物に合うのは、斜め切りです。

ねぎの緑の部分は少し固い食感ですが、捨てずに食べることができますので、加熱する料理に使ってみましょう。

ねぎは、細長い食材ですが、斜めに切ると切り口の断面が大きくなるので、味が染み込みやすくなります。

次は、歯ごたえがほしい料理に合うのが、みじん切りです。

この切り方は、カルパッチョに活用したり、チャーハンなどの炒め物、ドレッシングやソースに混ぜて使用するのがおすすめです。

また、細かく刻んだことで納豆にも混ぜやすいですよね。

さらに、煮物や焼き物、鍋ものに合うのは、ぶつ切りです。

まっすぐに包丁を入れて、形にこだわらずに大まかに切りましょう。

他にも、酢の物、うどんやラーメン、汁物、サラダ、煮物、薬味には小口切りが合います。

端から繊維に直角に切っていきましょう。

ねぎを使った味噌汁のレシピ

こちらでは、ねぎを使用した味噌汁のレシピをご紹介します。

紹介するレシピは「ねぎと大根の味噌汁」です。

コクを出すために2種類の味噌を使用しています。

今回は長ねぎを1本使用し、切り方も部分分けをせずに統一させていますが、お好みで使う部分を選んだり、上記を参考にして切り方を工夫してみてください。

【材料 4人分】
・長ねぎ   1本
・大根   1/6本
・味噌   大さじ3
・赤味噌   大さじ1
・和風出汁(顆粒タイプ)   小さじ1
・水   800cc

①材料の下準備をします。

長ねぎはよく洗って、斜め切りにします。

大根はよく洗って、拍子切りにします。

②鍋に水と大根を投入して、火をつけます。

③②が沸騰し出したら、和風出汁を入れて混ぜます。

④和風出汁が溶けたら、長ねぎを入れて火を通します。

⑤長ねぎがしんなりとしてきたら、一度火を止めます。

鍋の中の出汁を器に取り、計量スプーンなどですくった味噌・赤味噌を箸で溶いていきます。

味噌が溶き終わったら、鍋に戻し入れましょう。

⑥再度鍋に火をつけたら、沸騰する直前で火を止めます。

器に盛って完成です。

ねぎは使う部位や切り方によって味や食感が変化!

この記事では、ねぎの栄養や種類、部位の特徴、味噌汁におすすめのねぎの部位と切り方、他の用途でおすすめのねぎの切り方、ねぎを使用した味噌汁のレシピについてご紹介しました。

ねぎには4つの部位があって、それぞれの味わいや食感に違いがみられます。

また、ねぎは切り方によっても合う調理法が変わってきますので、それぞれの用途に合った切り方を覚えると、より美味しくねぎを食べることができるでしょう。