たくさんの魚や肉が手に入ったり、使いきれずに余ってしまったら、味噌漬けにしてみませんか?
保存もできて、素材の味が落ちにくくもなりますよ。
冷凍しておけば、毎日の食事の準備も楽になります。
お弁当のおかずとしても、便利です。
手作りで作る味噌漬けの万能タレ
はじめに、味噌漬けのタレを作ってみましょう。
☆味噌ダレ
【材料 約2カップ】
・味噌 400g
・みりん 1カップ
・酒 1/2カップ
・砂糖 50g
(甘くしたくない人は、砂糖の量を減らしても良いですよ)
【作り方】
①全ての材料を鍋に入れて、中火にかけて混ぜていきます。
②表面がフツフツしてきたら、火を弱火にしましょう。
味噌ダレを焦がさないように注意しながら時折混ぜて、ポテッとしてくるまで20~30分煮詰めてください。
③粗熱がとれたら保存容器に移して、冷蔵庫で2ヶ月ほど保存が可能です。
長期間保存ができるため、忙しいときにも便利ですよ。
この味噌ダレは野菜と和えたり、炒めもので使ったりと、幅広く使えます。
味噌漬けとしては、魚にももちろん合いますが、おすすめは肉です。
ご飯にピッタリな、ステーキの味噌漬けはいかかでしょうか。
冷凍保存もできますよ。
肉を味噌漬けにして焼こう!冷凍も可能
☆ステーキの味噌漬け
【材料 4人分】
・ステーキ用の牛肉(サーロインやヒレなど) 2枚(500g)
・味噌ダレ
【作り方】
①ラップを引いて、牛肉をのせます。
肉の両面に、味噌ダレを塗りましょう。
塗り終わったら、ラップで空気が入らないようにピッタリと包みます。
これを冷蔵庫に入れて、12時間以上おきましょう。
②12時間以上経過して味を染み込ませたら、牛肉に付いた味噌ダレをぬぐって、食べやすい大きさに切ります。
③熱した魚焼きグリル、または焼き網にのせて、②の両面を焼きます。
④味噌が焦げていないか確認しながら焼いていきます。
こんがりと焼けたらできあがりです。
お好みで味噌ダレを塗っても良いですよ。
冷凍する場合は、味噌ダレを塗ってラップでピッタリと包み、チャック付きの袋の入れて、冷蔵庫で1日味を染み込ませてから冷凍庫で保存しましょう。
冷凍できる魚の西京漬け
関東では、味噌漬けが一般的ではありますが、京都や関西地方では西京漬けが親しまれています。
使われる味噌は、甘口の西京味噌です。
その西京味噌をみりんなどで伸ばして、肉や魚に漬け込んでいきます。
実際に作ってみましょう。
☆さわらの西京漬け
【材料 4人分】
・サワラ 2切れ
・塩 少々
・西京みそ 100g
・酒 大さじ1.5~2
・みりん 大さじ1/2~1
【作り方】
①合わせ味噌の材料を全てボウルに入れて、混ぜ合わせておきます。
②さわらに塩を少々振り、10分程置きます。
10分経過したら、さわらから出た水分を拭き取り、半分に切ります。
③ラップを広げて、そこに①を少量塗ります。
その上に、さわら1/2切れをのせてから①を塗り、ピッタリとラップで包みます。
包んださわらは、チャック付きの袋に入れて、空気を抜いて密封して冷凍しましょう。
味噌漬けにした肉の焼き方
意外と難しいのが、味噌漬けや西京漬けの焼き方です。
美味しく漬かっていても、食べるための調理で焦がしてしまっては勿体ないですよね。
味噌は焦げやすいので、美味しく焼けるいくつかのポイントをご紹介します。
【味噌漬けにした肉の焼き方のコツ】
①味噌漬けにした豚肉を冷凍庫や冷蔵庫から取り出して、常温に戻して置きましょう。
②キッチンペーパーやスプーンなどを使い、味噌を軽く落とします。
③フライパンに油を薄く引いて、肉を並べましょう。
ポイントは、肉を並べてから火にかけることです。
火をつけてから肉を並べると、肉の表面だけ焦げやすくなってしまうからです。
④中火で熱して軽く表面に焦げ目が付いたら、ひっくり返し、弱火にして1分焼きます。
⑤1分経過したら火を止めて、蓋をして予熱で蒸していきます。
4~5分が目安です。
ポイントは、予熱で仕上げることで焦げ付きにくく、肉が固くなるのを防ぎます。
以上が、味噌漬けにした肉の焼き方のコツです。
次項では、西京漬けにした魚の焼き方をご紹介します。
西京漬けにした魚の焼き方
味噌漬けと同じく、味噌で漬けている西京漬けも、焼くときに焦げやすいです。
さらに魚の場合は身がほぐれやすいので、アルミホイルで焼く方法をご紹介します。
【西京漬けにした魚の焼き方】
①肉の味噌漬けと同様に、冷凍庫や冷蔵庫から取り出して、常温に戻して置きましょう。
②クッキングペーパーなどで、西京味噌を軽く拭き取ります。
味噌を拭き取るのをしないで焼いてしまうと、その分焦げやすなってしまいます。
③アルミホイルを用意します。
魚の身がくっついてしまうのを防ぐために、アルミホイルはよく揉んで、シワをつけましょう。
広げたアルミホイルに、②を置き、グリルやオーブントースターで焼いていきます。
④グリルの場合は、弱火で片面5~6分程焼きます。
表面に薄く焦げ目がついたら裏返して、4~5分程焼いていきましょう。
オーブントースターの場合は、上下火で10分程焼いていきましょう。
フライパンで焼きたいときは、弱火で焼き色がつくまで焼いて裏返し、蓋をして3分ほど弱火で蒸し焼きにしましょう。
なお、魚の大きさや数、火の強さによって、焼き上がりの時間は調節してください。
肉や魚を上手に冷凍する方法
最後に、肉や魚を冷凍したいときに役立つ冷凍方法についてお話します。
【肉の冷凍方法】
☆新鮮な肉
鮮度の落ちた肉を冷凍しても、食べるときには美味しくありません。
必ず新鮮な状態で、冷凍しましょう。
☆小分けにする
使いやすい分量に分けて、冷凍しましょう。
無駄に解凍することなく、解凍するまでの時間も短縮できます。
☆急速に冷凍する
実は、冷凍するまでに時間がかかってしまうと、肉の細胞が壊れて傷みやすくなります。
すると、解凍時にもドリップが出やすくなり、うまみや栄養分も一緒に出てしまいます。
急速に冷凍するためには、金属製のトレイなどに乗せることで温度が伝わりやすくなり、素早く冷凍することができます。
☆密封する
空気に触れることで酸化し、傷みやすくなります。
ラップで包むときはピッタリと、そしてチャック付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。
☆下味をつけて冷凍
味噌漬けや西京漬けなど、下味をつけてから冷凍することで、調理しやすくなることは勿論のこと、保存性も高まります。
【魚の冷凍方法】
☆内蔵やわたを取る
魚は内側から傷んでくることが多いので、生のまま冷凍する際はすぐに内臓やわたを取り除きましょう。
水気を拭きとったら、ラップでピッタリと包み、チャック付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。
☆下味をつけて冷凍
肉の冷凍同様に調理しやすくなり、保存性が高くなります。
☆加熱後
焼き魚など、調理後の魚を冷凍したい場合は、粗熱を取ってからラップでピッタリと包んで、チャック付きの袋に入れましょう。
煮魚の場合は、煮汁ごとチャック付きの袋に入れて空気を抜き、冷凍してください。
あったら便利!冷凍食材
食事を作るためには、食材を購入しなければなりません。
毎日のことですから、買い物も大変ですよね。
そんなときに役立つのが、冷凍している食材です。
味噌漬けや西京焼きのように、下味をつけて冷凍しておけば後は焼くだけです。
食事の用意が楽になることだけではなく、すぐに使わない食材を無駄なく保存することができます。
ぜひ、ご家庭の冷凍庫を大いに活用してみてください。