メープルシロップは、パンケーキ・ヨーグルト・シリアルなどに欠かせないアイテムです。
最近では、健康に良いと言われ、砂糖の代わりにメープルシロップを使って、お菓子を作ったりもします。
ところで、メープルシロップと言っても、オーガニック・グレード・値段などが違うため、買うときに種類が多くて、悩んでしまうことがあります。
そこで今回は、人気のあるおすすめメープルシロップをご紹介します。
一般的なものとオーガニックのメープルシロップの作り方
メープルシロップは、コクのある甘さで、子どもから大人まで人気があります。
一体、どのように作られているのでしょうか?
メープルシロップはカエデの樹液を煮詰めた、100%天然の甘味料です。
原料が樹液ですので、作るのに大変手間が掛かります。
一般的なメープルシロップの作り方は、以下のようになっています。
①樹齢30~40年くらい、幹の太さ20センチ以上の樹木に採取口を取り付けます。
②採取口から、メープルウォーターをチューブやバケツで集めます。
③メープルウォーターを高温で糖度66%まで煮詰め、不純物をろ過して取り除くと、メープルシロップが出来上がります。
④さらに煮詰めると、メープルスプレッドやメープルシュガーになります。
1リットルのメープルシロップを作るためには、40リットルの樹液が必要になります。
オーガニックメープルシロップも、普通のメープルシロップと作る工程は一緒です。
違う点は、カエデの原生林の収穫と品質管理などです。
政府や政府の委託を受けた団体による、認定プロセスを踏まえないと、公認のオーガニックメープルシロップにはなりません。
メープルシロップとはちみつの違い
子どもから大人まで人気のあるメープルシロップは、はちみつと見た目や味などが似ていますが、大きな違いはあるのでしょうか?
2つの違いを比べてみましょう。
☆メープルシロップ
・カエデの樹液から作られた、自然甘味料。
・ビタミンは少ないが、ミネラルがはちみつよりも多く摂れる。
・乳幼児でも、少量なら食べることができる。
☆はちみつ
・みつばちが採取した、花の蜜から作られる、糖度80%以上の自然甘味料。
・採取された花によって、味や香りが違う。
・ビタミン・ミネラル共に含まれている。
・1歳未満の子どもにあげると、乳児ボツリヌス症を発症する恐れがある。
メープルシロップと、はちみつは似ていますが、原材料・味・栄養価など、様々な点でも大きく違います。
どちらも、日本人に不足しがちな、カルシウム・マグネシウム・亜鉛・カリウムなどのミネラルをバランスよく含んでいるので、体の調子に合わせて食べ分けると効果的です。
オーガニックのものを食べると、より健康に良いですよ。
本物のメープルシロップの選び方
メープルシロップは、健康に良いことがわかりましたね。
しかし、健康に良いのは、あくまでもオーガニックメープルシロップのような、原材料にこだわった場合です。
添加物・着色料・香料を加えた、メープルシロップ風のシロップを販売してる場合があるので、気を付けましょう。
本物のメープルシロップの選び方をご紹介します。
原材料に添加物が入っていないか・原産国がカナダになっているかが、本物のポイントです。
スーパーに行くと、パンケーキシロップ・ケーキシロップなど、見た目が似ているものを見かけますが、中身は全く別物です。
先ほどもご説明しましたが、本物のメープルシロップは、カエデの樹液40リットルから、わずか1リットルしか採れません。
貴重なものなので、あまりにも安価な場合は注意しましょう。
ちなみに、種類によって色が薄かったり・濃かったりと、見た目が違いますが、この透過度によってグレードが変わります。
一般的には、薄いほど高級品とされて人気ですが、色の濃さで本物か見分けることはできないので、よく原材料を見て選んでください。
人気のメープルシロップのグレードはどれ?
メープルシロップは、透過度によってグレードが変わりますと、先ほどお伝えしました。
高級品である色の薄い方が人気と言われていますが、グレードによって、どれくらい違うのかをご説明します。
グレードは4種類あり、それぞれ特徴が違います。
☆ゴールデン/デリケートテイスト
採取の時期が一番早く、淡い色とデリケートな風味が特徴です。
主に、料理・お菓子・パンなどに、そのままかけて使います。
☆アンバー/リッチテイスト
二番目に採取されたもので、琥珀色をしていて、よく市場で販売されています。
☆ダーク/ロバストテイスト
三番目に採取され、メープル独特の風味が増すため、肉や魚料理と相性が良いです。
☆ベリーダーク/ストロングテイスト
最後に採取され、メープルの風味がより強いです。
こちらも、肉や魚料理と相性が良いです。
ゴールデン・アンバーのグレードは、パンケーキ・ヨーグルトなど、淡白なものにかけることで、メープルシロップの味を楽しめます。
ダーク・ベリーダークのグレードは、味が濃く、肉・魚料理などの濃い味と合わせても、メープルシロップの味が負けません。
どのグレードもオーガニックのものがあり、使い分けることでメープルシロップの味や風味を楽しめます。
人気のオーガニックメープルシロップのご紹介
様々な種類のメープルシロップがあるため、手頃なものから高価なものまで、どれを買えばよいか悩みますよね。
そこで、人気のあるオーガニックメープルシロップのご紹介をします。
☆ギャニオン
カナダにあるメープルシロップ専門店です。
専門店のため、ゴールデンからベリーダークの種類があり、好みのメープルシロップを見つけやすいです。
☆カドデュケベック
メープルシロップの本場、カナダのケベック州の100%純粋なメープルシロップです。
こちらも取り扱いの種類が多いです。
☆ナウフーズ
オーガニックなのに、容量も多く手頃な価格のため、初めて買う方にはおすすめです。
味は濃くて、黒糖のような濃厚さがあります。
ご紹介したものは、すべてオーガニックのメープルシロップです。
農薬・化学肥料・添加物が入っていないため、子どもから大人までおすすめできるシロップです。
人気のオーガニックメープルシロップを使ったレシピ
メープルシロップはお菓子によく使いますが、料理にも使うことができます。
料理に使うことで、いつもとは違う美味しさを引き出すことができますよ。
人気のオーガニックメープルシロップのレシピをご紹介します。
『鶏むね肉のメープルシロップ照り焼き』
【材料】
・鶏むね肉 1枚
・玉ねぎ 1/2個
・人参 1/2個
・キャベツ 1/4個
・生姜 1/4個
・オーガニックメープルシロップ 大さじ2
・醤油 大さじ2
・粒マスタード 大さじ1
・塩胡椒 少々
【作り方】
オーブンを予熱180度にしておきます。
①玉ねぎは薄切り、人参・キャベツは千切りにして、生姜は、すりおろします。
②鶏むね肉は厚みがあれば、観音開きにし、塩胡椒をして中火で両面焼きます。
メープルシロップ・醤油・粒マスタード・おろし生姜を加え、絡めていきます。
③両面に焼き色を付けたら(中まで火を通さなくて大丈夫)、天板に刻んだ野菜を敷き、その上に鶏むね肉とソースを乗せます。
④180度のオーブンで15分ほど焼いて、出来上がりです。
メープルシロップを入れることで、甘さと照りを付けます。
砂糖よりもメープルシロップを入れた方が、まろやかな甘さになるため、一度試してみてください。
好みのメープルシロップを探してみては?
メープルシロップはホットケーキにかけるイメージが強いですが、お菓子から料理まで、幅広く活躍します。
種類も多く、まろやかな甘さのものや、黒糖のような強い甘さがあるものもあります。
甘さ以外にも、栄養価も豊富なため、体にも優しいです。
ぜひ、自宅で使い分けて、普段の食事を楽しんでください。