オーガニックという言葉を、目にすることが多くなりましたね。
野菜や食品、またはレストランに、この言葉がつけられることもあります。
では、オーガニックとは、具体的に何を指しているのでしょうか?
そして今回は、オーガニックのレモングラスについてお話します。
レモングラスはハーブの一種で、飲みやすくてオーガニック初心者の方も取り入れやすいので、おすすめです。
オーガニックとは何を指しているのか?
近年、オーガニックという言葉をよく聞くようになりました。
オーガニックとは『有機』という意味です。
具体的には、どんなものを指しているのでしょうか?
日本では、オーガニックは、農薬や化学肥料を使わないで育てたという、有機農産物を表す言葉として使われています。
オーガニックと呼べる食品には、厳しい基準が設けられています。
日本では、食品において、農林水産省が設けた基準を満たして、はじめて『有機栽培』や『オーガニック』という表示ができるようになります。
基準としては、
◇化学的に合成された肥料や化学農薬の使用を避けること
◇遺伝子組み換え技術を用いないこと
◇種を撒く前もしくは植え付け前の2~3年の間、有機肥料で土づくりを行った田畑で生産していること
などがあります。
登録認定機関が行う検査において、基準をクリアし合格したものに、『有機JAS認定マーク』が付けられます。
オーガニックの食品は、栽培において手間やコストが掛かっているため、値段もオーガニックではない食品と比べると高くなってしまいます。
ですが、オーガニックの良さは、より多くあります。
例えば、体に良いものを取り入れることができるので、健康につながること。
自然と共生でき、環境を自然で健全なものに保てることなどです。
そこで、手始めに、ハーブから取り入れてみるのはいかがでしょうか?
ハーブの中でも、レモングラスは飲みやすいハーブティーとして人気です。
これから、オーガニックのレモングラスについて、詳しく見ていきます。
レモングラスとは
レモングラスは、南インドやスリランカ、東南アジアに多く生息する、細長い葉が特徴のイネ科の植物です。
学名はCymbopogon citratus(キンボポゴン・キトラトゥス)と言い、アジア料理やカリブ料理でよく使われるハーブです。
レモングラスは、有名なタイ料理であるトムヤムクンなどの香りづけに使われ、ハーブティーとしても楽しまれます。
イネ科の植物だけあって、見かけはイネに似ていて、レモンを彷彿とさせるところは、どこにも見当たりません。
なぜ『レモングラス』という名前なのでしょうか?
じつは、その風味と関係があります。
レモングラスは、レモンの香味成分であるシトラールを含んでおり、レモンのような風味があります。
栄養としては、ビタミンA・ビタミンC・葉酸・マグネシウム・亜鉛・鉄分・カリウム・カルシウムなど、様々な成分を含んでいます。
そんなレモングラスのオーガニックのものには、どのような効能があるのでしょうか。
レモングラスの効能
レモングラスは、レモンの風味を持つ、栄養たっぷりのハーブということが分かりました。
特に、オーガニックのものでしたら、残留農薬を気にせずに摂取することができるので、おすすめです。
それでは、実際にレモングラスを摂取すると、どのような効能が期待できるのでしょうか。
レモングラスは、消化を補助してくれる効果が期待できます。
そのため、食前や食事中に飲むのがおすすめです。
下痢や吐き気にも効果があるそうですよ。
また、レモングラスは、抗菌・抗ウイルス作用を持つと言われています。
そのため、インフルエンザや風邪予防にも良いでしょう。
咳を抑え、高熱を下げる効果や高熱時の鎮痛効果もありますから、風邪をひいてしまったときに飲んでも良いでしょう。
ほかにも、余分なコレステロールの吸収を、抑える効果もあります。
健康維持やダイエットにも向いている。
また、レモングラスには抗うつ作用があるため、軽度のうつに処方されることもあるそうです。
気分が優れないとき、ちょっとしたサポートとして用いてみても良いでしょう。
カフェインレスのため、飲む時間を選ばないところも嬉しいです。
おすすめのオーガニックレモングラスティー
レモングラスは、飲みやすくて素晴らしい効能が期待できるので、ぜひ試してみたいですよね。
オーガニックのレモングラスは、ハーブティーとして飲むのがおすすめです。
レモングラスティーは、ネットショップでも購入できますし、スーパーなどの店舗でも買えます。
おすすめの商品をご紹介します。
●生活の木 有機レモングラス 100g
1,800円ほどで購入できます。
有機栽培のレモングラスを使用したハーブティーです。
有機JASに合格したハーブを使用しています。
●ひしわ 有機国産レモングラス ティーバッグ8袋
500円ほどで購入できます。
有機JAS認定マークが付いています。
希少な国内産有機レモングラスを使用しています。
●有機レモングラスティー 35g メルハーブ
600円ほどで購入できます。
ケニア山の麓メル地方の小さな工場「メル・ハーブ」で作られたハーブティーです。
昔ながらの自然農法で作られたレモングラスを、天日で乾燥させたものです。
オーガニックレモングラスの使い方やレシピ例
レモングラスは乾燥させて粉末にしたり、生のまま用いられることもあります。
主に、ハーブティー・スープ・カレーなどに使われ、鶏肉やシーフードなどとの相性が良いです。
以下、レシピの例を挙げます。
レモングラスの代表的料理と言えば、トムヤムクンでしょう。
●タイ料理 トムヤムクンのレシピ
さっぱりとレモングラスの風味が効いたスープです。
【材料】
・エビ 10匹
・エリンギ 3本
・水 600cc
・トムヤムペースト 15g
・オーガニックレモングラス 1本
・ミニトマト 3個
・唐辛子 少々
・ライム汁 大さじ1.5
・ナンプラー 小さじ3
・パクチー お好みで
【作り方】
①エビの頭を落とし、殻をむき、野菜は、ひと口大に切ります。
②鍋に水を入れて、沸騰させ、トムヤムペーストを溶かします。
③レモングラスを入れ、エリンギ・ミニトマト・唐辛子を入れます。
煮えたら、ナンプラーとライム汁を加えます。
④エビを入れて、エビの色が変わったら、火を止めてください。
パクチーをきれいに飾って、出来上がりです。
また、料理以外にも使い道があります。
それは、入浴剤代わりとして使う方法です。
ハサミでザクザクとレモングラスの葉を切り、目の細かい布の袋に入れます。
お茶のパックでも代用可能です。
口をしっかり結んで、お湯を入れる前にその袋を湯船に置いておき、お湯を入れた後20~30分放置してから、お風呂に入ってみてください。
お肌にハリが出て、デオドラント効果もあるようです。
オーガニックレモングラスの精油もある
レモングラスのフレッシュな香りは、香料として食品や香水にも使われ、アロマテラピーにも用いられます。
水蒸気を蒸留する方法で、精油も作られます。
レモングラスの精油の芳香には、脳を刺激し、やる気を出させる作用があります。
疲れたときの、リフレッシュにおすすめです。
お風呂に数滴落として、アロマバスにしても良いですし、足湯のときに数滴たらすのもおすすめです。
ちなみに、レモングラスの香りは虫が嫌うため、虫よけにも使われます。
ティッシュペーパーに1滴たらして、クローゼットに入れると、虫よけ効果があります。
ここで、簡単に作れるものを、ひとつご紹介します。
オーガニックレモングラスの精油で、ボディクリームを作ってみましょう。
【材料】
・オーガニックレモングラスの精油 1.2滴
・ホホバオイルなどのオイル 10ml
・遮光瓶
【作り方】
容器などにすべての材料を入れ、混ぜて出来上がりです。
出来上がったら、遮光瓶に入れて保存します。
オーガニックのレモングラスの効果に驚き!
いかがでしたか?
今回は、オーガニックのレモングラスという、爽やかで美味しく、効果効能も高いハーブをご紹介しました。
ハーブティーだけでなく、料理やお風呂にも使えるなんて、とっても役に立つハーブですよね。
ぜひ、オーガニックのレモングラス、一度試してみてください。