小学校や中学校が長い休みに入る夏休みや冬休みなど、自由研究という宿題を課せられますよね。
今年は何にしようかと悩むところです。
そんなときは、身近にあるジュースを使った研究はいかがでしょうか。
ジュースの砂糖の量を調べて、みんなが驚く研究内容を発表しませんか?
自由研究は何にしよう?
学校でテーマが決まっていたり、いくつかのテーマから選ぶ研究なら良いですが、自分で決める場合は何を研究するか悩むところです。
●テーマを決める
はじめに、テーマを決めます。
工作・観察・実験など、おおまかに決めていきましょう。
そして、休みの期間内で終わらせることができるテーマなのか、自分でできるのかがポイントです。
また、自由研究で使う材料が揃えられることと、研究自体が危なくないことも重要ですよ。
●テーマの内容
テーマが決まったら、内容です。
工作なら、作ってみたいものを考えます。
観察なら、飼っている生きものや、花の成長を記していくのも良いですね。
実験なら、学校で習ったことや、日頃の疑問や不思議に感じていることを、さらに深く調べてみましょう。
今回は、ちょっと驚きの、ジュースに含まれる砂糖の量を調べる研究を、ご紹介していきます。
ジュースに含まれる砂糖を調べようとしたら失敗
水分補給でジュースを飲む方もいらっしゃるかと思いますが、ジュースには砂糖が含まれていることは、ご存知でしょうか。
ゴクゴクと飲めてしまうジュースは、砂糖の過剰摂取に注意です。
ただ、砂糖が含まれると言われても、目に見えないと、なかなか実感できないものですよね。
これを自由研究にしてみては、いかがでしょうか。
ジュースに含まれる砂糖の量を調べる方法として、「ジュースを鍋に入れて沸騰させ、砂糖が残るまで煮詰めていくと、砂糖の量が分かる。」といったものがあります。
しかし、この方法で実験してみると、鍋底には水あめのようにドロドロになった液体が残り、砂糖の量を量るどころか焦げてしまうだけです。
これでは、正確な砂糖の量が分かりませんし、自由研究を発表できませんよね。
ドロドロとしてしまうのには、わけがあります。
ジュースに含まれる糖分は、砂糖ではなく、果糖ブドウ糖液糖だからです。
ジュースの砂糖の含有量を自由研究のテーマにする
では、失敗しないジュースに含まれている砂糖の量を調べる方法を、ご紹介します。
【ジュースに含まれる砂糖を調べる】
①調べたいジュースを決めます。
②栄養成分表を見て、炭水化物の量を見てください。
砂糖も含めた糖質の総量は、炭水化物として示されるので、これを計算していきます。
③【ジュースの内容量】÷【単位量(ml)】×【単位量当たりの炭水化物の量】=砂糖の量
この計算式で、どんなジュースでも砂糖の含有量が分かります。
例として、内容量が500mlのジュースに含まれる砂糖の量を調べるとします。
栄養成分表を見て、炭水化物が100mlあたり14.5gと仮定して、計算してみましょう。
500(ml)÷100(ml)×14.5(g)=72.5
この計算式から、500mlのペットボトルには、72.5gもの炭水化物があることが分かります。
72.5gの砂糖を1本3gのスティックシュガーで表すと、なんと約24本分です。
量を目の当たりにしてみると、なかなか衝撃的ですよね。
こうして割り出された砂糖の量をスティックシュガーで表し、ペットポトルと一緒に写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
もうひとつの方法として、調べたジュースのペットボトルをよく洗って乾かし、含まれる砂糖を入れれば、一目瞭然で砂糖の量が分かります。
1本だけでなく、何本か種類の違うジュースを調べて比較するのも、おすすめですよ。
ちょっとした驚きが、自由研究では面白いかもしれません。
ジュースで摂りすぎる砂糖について発表する
砂糖の量が分かっただけでも十分ですが、砂糖の摂りすぎについての記事を書くのも、自由研究としてはおすすめです。
ジュースに含まれる砂糖の量を目で伝え、さらに文章でも伝えることができます。
砂糖の過剰摂取について、記事を書いてみましょう。
砂糖は適量なら問題はないですが、ジュースなどで知らず知らずの間に、過剰摂取をしていることを伝えます。
過剰に砂糖を摂ると、体にどんなことが起こるのか、伝えてみてはいかがでしょうか。
【例文】
このように、ジュースにはたくさんの砂糖が含まれています。
砂糖を消化するためには、ビタミンB1という栄養素が必要になるのですが、砂糖をジュースなどで過剰に摂取してしまうと、このビタミンB1が不足してしまいます。
ビタミンB1の不足で起こる、体の変化は次の通りです。
・疲労感
・集中力低下
・手足のむくみ
・便秘
・気分が落ち込む
砂糖の摂りすぎは肥満の原因になるだけでなく、気分が落ち込んだりと、心までも不調になってしまいます。
ジュースはゴクゴクと飲めてしまいますので、気を付けましょう。
と、このようにジュースの砂糖について発表してみましょう。
簡単にできる自由研究
ジュースに入っている砂糖の量の研究は、いかがでしたか?
ここでは、簡単にできる、自由研究のテーマを2つご紹介します。
☆柑橘類の洗浄効果
【材料】
・ガラスのコップ
・油性ペン
・柑橘類(グレープフルーツ・みかん・レモンなど)
【実験のやり方】
①ガラスのコップに、油性ペンで線を書きます。
②柑橘類の皮を使い、①の線をこすって、落ち方を見ます。
いろいろな柑橘類で、試してみましょう。
どの柑橘類の皮が落ちやすかったのか、なぜ油性ペンで書いた線が柑橘類の皮で落ちるのかなど、調べてまとめましょう。
可能なら、落ち方の写真があると、分かりやすいですよ。
☆塩の量での味の変化
【材料】
・トウモロコシ 4本
・水
・塩
・鍋
【実験のやり方】
①トウモロコシを茹でる水に対して、塩分0%・0.5%・1.0%・1.5%の塩を用意します。
②トウモロコシを、それぞれの塩分で茹でて、冷ましてから食べてみます。
どの塩分量で茹でるトウモロコシがおいしいか、実際に食べ比べてみましょう。
自由研究のレポートの書き方
最後に、一番の難題であるレポートの書き方について、お話します。
どんな自由研究でも、レポートを書くことで、一気にレベルが上がりますよ。
しかし、ネットで調べた情報や本で得た情報を丸写ししただけでは、レポートとは言えません。
自由研究で調べたことを、ご自身の言葉や表現を使って書いていきます。
レポートを書く段取りを、見ていきましょう。
●題名を書く
自由研究のテーマを元に、題名をつけましょう。
●テーマを決めた経緯
なぜ、このテーマにしたのかなど、経緯を書きます。
●研究内容
目次にしてみると、研究内容が伝わりやすいです。
●方法
写真があれば貼り付け、研究を行った手順を書き出します。
●結果
グラフ化できるものは表にして、研究結果を分かりやすくしましょう。
●まとめ
研究をした感想や、工夫した点、改善点などがあれば書きましょう。
さらに、今後やってみたいことを書くのも、おすすめですよ。
このようなレポートを、大きな紙に書いていきます。
見やすいように、文字も大きく書くと良いですよ。
ジュースの砂糖の量を調べたり、柑橘系の皮を使って汚れを落としてみたりと、学生の自由研究でなくても、面白そうでやってみたくなりますね。
子供の自由研究で火を使ったり、危ないと感じる研究については、必ず保護者の方と一緒に研究してくださいね。
子供が成長する自由研究
自由研究は、子供自身が決めたテーマを、子供自身で調べたり、最後まで作り上げて完成させるものです。
それらをまとめて、発表することで、達成感を子供は感じられますよね。
親御さんは手伝ってあげたくなる気持ちをグッと抑えて、あくまでもサポート役になりましょう。
子供たちの自由な発想や視点を、大切にしてあげましょう。