お弁当で、主食の楽しみのほかに、もうひとつのお楽しみといえば、デザートですよね!
デザートには、果物を持っていく方も多いと思います。
でも、お弁当を作る頻度が多いと毎回、生の果物を入れるのは経済的にも、ちょっと厳しいかも…。
そんなときは、果物の缶詰を活用しましょう。
冷凍することで、保冷剤代わりにもなりますよ。
ひんやり冷たく美味しいデザートを召し上がれ!
冷凍に適した果物と適さない果物
オヤツとして、また食後のデザートとして果物を食べると、幸せな気持ちになりますよね。
生だけでなく、缶詰の果物を活用すれば、気軽に果物を摂取することができます。
果物を冷凍するだけで、シャリシャリした食感がたまらない、ひんやりデザートに変身させることができます。
ですが、果物を冷凍する場合は、「冷凍しても美味しいものは何だろう」と考えて、しっかり選んでおくことが大切です。
なぜならば、選び方を間違えてしまうと、果物の食感が悪くなってしまったりして、本来の美味しさを損なってしまうからです。
美味しくなくて廃棄してしまうようでは、せっかくの美味しい果物を、わざわざ無駄にしているのと同じことになってしまいます。
冷凍に不向きな果物。
それは…
☆りんご
☆バナナ
☆スイカ
です。
冷凍庫から出したばかりは、まだ美味しく食べられます。
しかし、お弁当用のデザートとして持参するのには適していません。
りんごとスイカは食感が悪く、バナナは黒く変色して、嫌なヌルヌル食感がします。
では、お弁当用に半解凍でも美味しく食べられる、冷凍に適している果物は何でしょう。
それは…
☆ぶどう
☆パイナップル
☆マンゴー
☆グレープフルーツ
☆オレンジ
☆みかん
☆メロン
です。
ぶどうは皮をむき、グレープフルーツとオレンジは、実を房から出して冷凍しましょう。
みかんは、皮付きのまま冷凍できます。
ですが、皮をむいてからラップに包んで冷凍しておくと、食べるときに楽ですよ。
果物の缶詰は冷凍可能?
果物や水煮などの缶詰は、常温保存が可能なものが多いです。
ほかの食品と違って、保存方法に特に指定はありません。
缶詰に「要冷蔵」「-10度以下で保存」と記載してあるものは、冷蔵保存が必要です。
もともと長期保存が可能な果物の缶詰ですが、冷凍もできるのか気になりますね。
その答えは、イエスです。
桃・みかん・パイナップルの果物の缶詰は、冷凍しても美味しく食べられます。
冷凍するときには、缶詰のシロップを廃棄せずに、一緒に凍らせましょう。
シロップがあることで、果物の乾燥を防止することができ、美味しく保存することができます。
缶詰をそのまま冷凍すると、内部の水分が膨張するなどして、缶が破裂することがあります。
破裂までいかないものの、缶が変形し、中身が冷凍庫内に漏れる可能性も考えられます。
そのため、ジップロックやタッパーなどに移し替えて、冷凍保存するようにしましょう。
食べる際は、完全解凍するとべちゃべちゃになってしまうので、半解凍状態のまま、アイス感覚で食べると良いですよ。
果物の缶詰の種類
金属缶に詰めて密封することで、食品の長期保存を叶えてくれる「缶詰」。
缶詰の種類はとても多く、世界では1200種、日本でも800種くらい作られています。
今や、魚・肉・果物・野菜のみならず、飲みものまでが缶詰に加工されています。
「冷凍しないでください」と記載されているもの以外は、冷凍できるものが多いので、万が一を想定して、家庭に常備しておきたいものですね。
ここでは、果物の缶詰の主な種類をご紹介します。
☆みかん
愛媛、紀州などの国産みかんや、中国産のものがあります。
☆白桃追熟
追熟により、柔らかく甘味が強いのが特長です。
半分にカットされているので食べやすいですし、さらにカットを加えても、味の劣化を最小限に抑えることができます。
☆黄桃
良質な黄桃を、あっさりしたライトシロップで仕上げてあります。
ゼリーなどのデザートの材料としても、よく使われています。
☆パイン
タイ産で、パインの甘味が強いです。
☆レッドチェリー
形や色、味にこだわった良質なもののみ使用されています。
さわやかな口当たりと、芳醇な香りがします。
☆マンゴー
良質なマンゴーをダイス状にカットしてあります。
お弁当には冷凍した果物の缶詰を使うと便利
お弁当のデザートには、冷凍した果物の缶詰を使うと、生の果物を買うより安上がりで便利です。
保冷バックに入れておけば、冷たくて美味しいので、暑い夏には特におすすめです。
【材料 お弁当3~4回分】
・みかん缶詰 1缶
・パイナップル缶詰 1缶
・お皿 平なもの
・クッキングシート 適量
・ラップ 適量
・ジップロック 2枚
【作り方】
①平なお皿にクッキングシートを敷き、水切りした缶詰の果物を、それぞれが重ならないように並べます。
②ラップをかけたら冷凍庫に入れ、カチコチに凍らせます。
③完全に凍ったら、ラップを外し、クッキングシートを剥がします。
④ジップロックに移し変えておくと、ストックしておけるので、ヨーグルトのトッピングや、お弁当用のデザートに気軽に使えます。
◎冷凍した果物の缶詰を使ったサラダ
【材料 4人分】
・ヨーグルト(プレーン) 1/2パック
・りんご 1/2個
・バナナ 1本
・キウイ 1/2個
・みかん缶詰 1/2缶
・パイナップル缶詰 1/2缶
・桃の缶詰 1/2缶
・缶詰のシロップ 大さじ2
【作り方】
①好きな缶詰のシロップを大さじ2とっておき、水気を切っておきます。
②リンゴ以外の果物を、食べやすいサイズにカットします。
③ ①と②をジップロックに平らに入れて、冷凍庫で凍らせます。
④りんごも食べやすいサイズにカットします。
⑤ボウルに全ての材料を入れ、和えましょう。
果物の缶詰を使った冷たいデザートの作り方
果物の缶詰を使った、美味しいデザートの作り方をご紹介します。
◎桃とみかんのシャーベット
果物の缶詰とヨーグルトを混ぜるだけで簡単に作れます。
スキムミルクを使うので、カルシウムも摂取できますよ
【材料 2人分】
☆桃のシャーベット
・桃の缶詰 40g
・プレーンヨーグルト 30g
・スキムミルク 1g
・砂糖 3g(小さじ1)
☆みかんのシャーベット
・みかん缶詰 40g
・プレーンヨーグルト 30g
・スキムミルク 1g
・砂糖 3g(小さじ1)
・ミントの葉 少量
【作り方】
①桃とヨーグルト、砂糖をフードプロセッサーを使って混ぜましょう。
②みかんとヨーグルト、砂糖をフードプロセッサーを使って混ぜましょう。
③混ぜたら、それぞれバットに入れ、冷凍庫で凍らせます。
④凍って固まったら、フードプロセッサーで混ぜる行為を2回繰り返しましょう。
⑤器に盛りつけて完成です。
◎マンゴーシャーベットパフェ
マンゴーとみかんの缶詰で作ります。
【材料 4人分】
・マンゴー缶詰 1個
・みかん缶詰 1個
・レモン果汁 20cc
・はちみつ 大さじ1
・市販品バニラアイス 2個
・スーパーのミックスカットフルーツ 1パック
・ブルーベリージャム 大さじ1
・ホイップ(市販品) 大さじ1
【作り方】
①マンゴーの缶詰、みかんの缶詰をミキサーに入れます。
②シロップは廃棄して、レモン果汁とはちみつを入れ、よく混ぜましょう。
③ビニール袋に入れて、冷凍庫へ入れ、凍ったらボウルに出し、フォークを使ってシャーベット状にします。
④容器にバニラアイス、マンゴーシャーベット、バニラアイスの順番で入れます。
⑤カットフルーツとホイップ、ブルーベリージャムをのせたら完成です。
果物の缶詰だけじゃない!冷凍しても美味しいデザートとは?
ここまで、果物の缶詰を使ったデザートの作り方をご紹介してきました。
最後に、スーパーやコンビニで売っているデザートも冷凍して、美味しく食べてしまいましょう。
おすすめは…
☆ゼリー
☆プリン
☆チーズケーキ
☆シュークリーム
☆クリームパン
☆スイートポテト
☆みたらし団子
です。
ゼリーは定番で、夏場の子供のオヤツとしてよく出されますね。
ゼラチンを使って固めてあるプリンは、冷凍しても美味しく食べられます。
しかし、焼きプリンや蒸しプリンは、冷凍すると食感がボソボソになってしまうので、冷凍には不向きです。
チーズケーキに関しては、ベイクドチーズケーキでもレアチーズケーキでも大丈夫です。
チーズ味のアイス感覚で、美味しく食べることができます。
みたらし団子を冷凍するイメージは、あまりありませんよね。
意外なことに、みたらしのタレがシャリっとして、とても美味しいんですよ。
興味がある方は、ぜひ試してみてください。
どのデザートも半解凍の状態で食べるのがおすすめなので、お弁当のデザートにする場合は、保冷剤と一緒に持参すると良いでしょう。
便利な果物の缶詰を活用しよう
いかがでしたか。
果物を缶詰にすることで、生よりも栄養価が高くなるという報告もあります。
さらに、冷凍することで、冷たいデザート作りも簡単にできます。
お弁当作りの食費の節約や、普段のデザート作りにも果物の缶詰は活躍してくれます。