あなたは体の「水分吸収」について、どのくらい知っていますか?
ほとんどの人が、この水分吸収について、詳しくは知らないと思います。
ここでは、水が体に吸収される時間や排出されるまでの時間、そして、水分吸収について詳しく知っていきましょう。
水を飲んだらすぐ体に吸収されるの?
私たちが生きていくためには、お水を飲む(水分を摂る)ことが必要不可欠です。
そのため、毎日、誰もが水分を補給しています。
お水や飲料水を飲むことだけでなく、食品を食べたときにも、水分補給がされています。
つまり、食べ物自体にも水分があるため、たとえお水を飲んでいなかったとしても、水分を摂っているということになるのです。
そして、この水分補給ですが、水分が体の中に入ったら「すぐに体に吸収される」と思っている人も、多いのではないのでしょうか?
実際は、水分を飲んでから体に吸収されるまでには、時間が掛かります。
熱中症が流行ってしまう夏などに、よく「喉が渇く前に水分補給することが大切」と言われますよね。
これは、お水が吸収されるまでには時間が掛かるため、そのように言われているのです。
ちなみに、暑い夏だけでなく暖房をつける寒い冬でも、部屋が乾燥してしまうことから脱水症状になってしまいやすいので、水分補給することが大切です。
上手な水分補給の仕方は、喉が渇いていなくても、こまめにお水を飲むことです。
お水をこまめに飲む習慣のない人は、1時・2時・3時などのように、お水を1時間ごとに飲むよう、心がけてみましょう。
水分が吸収される仕組みと時間
お水を飲んだとしても、すぐに体へと吸収されるわけではありません。
飲んだお水や補給した水分は、胃袋を通り、腸へと流れます。
その腸から水分が吸収され、そのまま毛細血管へと到達します。
そして、毛細血管から、体の全身の細胞へと行き渡るのです。
ちなみに、普通のお水を飲んだ場合、ほとんどが小腸で吸収されます。
その吸収までの時間は、30分程度と言われています。
飲んだら、すぐに吸収されると思っている人もいるかもしれませんが、実際には、意外と時間が掛かっているのです。
しかし30分程度とは言っても、飲んだ水の量や水の種類、体調などによっても、この時間は変わってきます。
また、お水を飲む際の温度によっても、体への負担や、吸収の速度も違ってきます。
お水の温度を、冷水・常温・温水に分類して特徴を見てみましょう。
・冷水 5~15℃
冷蔵庫で冷やしてあったりして、暑い季節に飲むと美味しいと感じられる温度のお水です。
体温低下や、胃腸への負担が大きいので、飲み過ぎには気をつけましょう。
・常温 20~35℃
冷たくも温かくもない、ぬるいお水です。
しかし、胃腸への刺激も少なく、体温低下も防げます。
吸収速度は冷水と比較すると劣りますが、体への負荷も少ないため、日常の水分補給に適しています。
・温水 60~80℃
温かい温度のお湯で、白湯(さゆ)と呼ばれています。
常温と同様に胃腸への負担が少なく、体の中への吸収速度もゆっくりです。
体温を上昇させる効果があるので、就寝前やリラックスしたい時に飲むのがおすすめです。
水分が排出されるまでの時間
お水を飲むと、トイレが近くなるという人は多いですよね。
そのことから、さっき飲んだお水が吸収されて、すぐに排出されていると思う人も多いようです。
しかし、実際には、さっき飲んだお水が排出されるまでには、約1ヶ月掛かるのです。
このことを知っている人は、意外と少ないようです。
つまり、お水を飲んでトイレで排出したとしても、その排出された水分は、1ヶ月前に飲んだ水分ということです。
そのため、良い水を飲み始めたとしても、すぐに効果が出るわけではなく、1ヶ月してから「体の調子が良い」などと感じる人が多いようです。
普段、当たり前に飲んで体に吸水されたお水は、私たちの体に1ヶ月もの長い時間、滞在するのです。
そう考えると、健康のためにも、良いお水を飲んで、体内環境を良くしたいですよね。
普段からお水ではなく、砂糖などが使われた飲料水ばかり飲んでいる人は、飲み物をお水に変えてみましょう。
1ヶ月後に、きっと体に良い変化が現れることでしょう。
お水を飲むことが、とても大切なのは、皆さん分かったと思います。
次では、上手にお水を飲む方法について、見ていきましょう。
水分の吸収率を良くするには
お水を上手に飲むことは、健康へと繋がります。
普段、ただ喉が渇いたときにお水を飲んでいる人は、上手なお水の飲み方を知っておきましょう。
上手なお水の飲み方を知って実践するだけで、普段と変わらない同じ水を飲んでいるのに、体に嬉しいお水の飲み方ができるということです。
上手なお水の飲み方とは、「水分の吸収率を上げる」ことです。
この水分の吸水率を上げるためには、お水を飲むタイミングが関係しています。
つまり、ただガブガブと、お水をたくさん飲めば良いということではありません。
人間の体が1時間で処理できる水分量は、人にもよりますが、大体200ml~250mlです。
そのため、この量をオーバーしないように、こまめに水分補給することが必要です。
そして、1日の目安の水の量は、大体2ℓです。
多いと感じてしまう人もいるかもしれませんが、こまめに飲んでいると、そんなことはありません。
水の吸収率を上げるお水を飲むタイミングは…
・起床した後
・睡眠の前(1時間前)
・食事の前
起床後・睡眠前に、コップ1杯のお水を飲むことで、新陳代謝が上がります。
また、睡眠中の血液を良質にしてくれるため、朝にスッキリと目覚める効果が期待できます。
食前のコップ1杯のお水は、食べ物の栄養吸収を良くしてくれます。
さらに、消化率も上がるため、ダイエット中にもよいです。
成分も水分補給には大切
お水などの飲み物の吸収率を上げることが、水分補給では大切だとお話ししました。
また、吸収されやすい時間を意識してお水を飲むことも、大切ということもお話ししました。
しかし、中には水分補給として、コーヒーや紅茶などの飲み物を飲む人も、非常に多いです。
これらの飲み物には、カフェインが多く含まれています。
そのため、利尿作用も高く、運動前などの汗をかく前に飲む水分としては、良いとは言えないのです。
カフェインなどの成分に気をつけて、ノンカフェインの飲み物を飲みましょう。
さらに、塩分や糖質が高い飲料水などは、排出するときに腎臓に負担が掛かってしまいます。
できればお水を飲むことが良いのですが、お水以外の飲み物を飲むときには、含まれている成分などをよく確認することが必要です。
どうしても、コーヒーや紅茶が飲みたいというときには、運動前には飲まないなど、飲むタイミングに気をつけましょう。
水分の吸収率を考えて飲む時間を意識する
吸収率などのことを考えて、飲む時間を意識するだけでも、上手にお水を飲むことができます。
それだけでも、1ヶ月後には、以前よりも体の調子が良くなったという人も少なくありません。
また、よく聞くのは「便秘が改善された」「肌が綺麗になった」などです。
お水の飲み方を変えるだけで、体に良いことは、たくさんあるようです。
お水を飲む量、飲むタイミングを意識することは、今からでも始められます。
健康を意識して、運動や食生活に目を向ける人は多いですが、お水はこの中でも、一番実践しやすいと言えるでしょう。
もちろん運動や食事も大切ですが、まずは誰でもすぐに始められる、お水を上手に飲むことを実践してみてはいかがでしょうか?
上手なお水の飲み方を意識して、1ヶ月過ごしてみましょう。
長年悩んでいた便秘体質が改善されて、便秘薬もいらない体になるかもしれません。
さらに、高い美容品を使っても治らなかった、肌荒れも改善されるかもしれませんね。
お水の吸水率は大切!飲むタイミングを意識する事
お水を飲むときには、飲む量やタイミングなどが、非常に大切ということがお分かりいただけたでしょうか?
毎日上手にお水を飲むことができれば、健康にも美容にも効果が期待できます。
モデルさんなどの綺麗な人が、お水をよく飲んでいるのも納得ですよね。