チョコレートを毎日食べると、「太る」と考えている人は、きっと多いでしょう。
その一方で、チョコレートは「健康に良い」という話を聞いたことがある人も多いと思います。
実際はどうなのでしょうか?
ここでは、その疑問を解消できるようにまとめています。
チョコレートを毎日食べると太る?
多くの人に「太ってしまう食べ物」と、思われがちなチョコレートですが、実際はそんなことはありません。
このチョコレートの原料は、「カカオ豆」です。
チョコレートを食べて太るのは、このカカオではありません。
ほとんどのチョコレートに入っている「砂糖」が、大きな原因です。
チョコレートというと、甘い味を想像する人は多いですよね。
しかし、その甘い味は砂糖であり、カカオだけでは甘さがありません。
チョコレートが甘いのは、カカオではなく、砂糖が理由だったのです。
そして、この砂糖ですが、食べるとすぐにブドウ糖に変わるという特徴を持っています。
ブドウ糖は脳が働くために欠かせないエネルギーなので、砂糖も体に必要なものです。
そのため、砂糖は太るからといって、食べてはいけないというものではありません。
しかし、毎日のように砂糖を摂りすぎてしまうと、体がそのカロリーを消費しきれません。
消費されない余分なカロリーは脂肪となるため、太る原因となってしまいます。
話しは戻りますが、チョコレートで太ってしまう原因は、カカオではなく砂糖なのです。
毎日チョコレートを食べると健康に良い?
先ほどは、チョコレートを食べることで、太ってしまうのは砂糖が原因ということをお話ししました。
次は、チョコレートを毎日食べることについてです。
「チョコレートを食べると健康に良い」と、聞いたことがある人は多いでしょう。
実際に、チョコレートは健康面に、非常に良い効果を与えてくれます。
それは、チョコレートの原料である、カカオが大きな理由です。
そのため、カカオが多く含まれたチョコレートのほうが、健康に良いということになります。
最近では、砂糖がたくさん使われたチョコレートよりも、カカオ率が高く甘さ控えめのチョコレートに、注目が集まっています。
健康のために、毎日チョコレートを食べるのであれば、カカオ率が高いチョコレートを選ぶことをおすすめします。
カカオ率の高いチョコレートですが、カカオの量が多いため、普段よく目にする砂糖の多いチョコレートよりも、少し値段が高いことが特徴です。
しかし、健康のことを考えると、気にならないほどの値段と言えるかもしれませんね。
チョコレートのカカオポリフェノール
チョコレートに含まれるカカオは、健康に良いです。
そのため、カカオ率が高いチョコレートを食べることで、体に良い効果があります。
なぜ、そのカカオが健康に良いのかをお話しします。
カカオには、「カカオポリフェノール」が、たっぷりと含まれています。
ポリフェノールという言葉を、耳にしたことがある方は多いでしょう。
りんごや赤ワインなどにも、ポリフェノールは含まれています。
しかし、このポリフェノールは、自然の食べ物から摂ることが難しいのです。
つまり、カカオに含まれた、たっぷりのカカオポリフェノールは貴重なのです。
自然の物からポリフェノールを摂るのが難しい、ということを知っている人は少ないでしょう。
また、カカオはお菓子としてはもちろん、料理にも比較的使いやすい食べ物です。
カカオは利用しやすい食品のため、カカオポリフェノールを毎日摂ることは難しいことではないのです。
次では、カカオポリフェノールの持つ効果について、みていきましょう。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールの持つ効果
<血圧低下>
カカオポリフェノールには、血圧を下げてくれるという働きがあります。
高血圧の方にもカカオは、毎日食べることをおすすめしたい食品と言えます。
<動脈硬化予防>
カカオポリフェノールは、強い抗酸化作用を持っています。
人間の体は弱アルカリ性を保っていますが、老化などによってサビてしまうと、酸化してしまいます。
その酸化を抑えてくれる働きを、カカオポリフェノールは持っているのです。
<抗ストレス>
チョコレートを食べると、落ち着いたり精神が安定すると感じることはありませんか。
それは、カカオポリフェノールがストレスによるホルモンを、抑えてくれる働きが大きく関係しているのです。
心や体にストレスを感じているとき、カカオを摂ることで、ストレスを軽減することができます。
<美容効果>
肌は年齢とともに、老化(酸化)してしまいます。
肌の老化の原因となる、活性酸素の引き起こすトラブルを、カカオポリフェノールで防ぐことができます。
<アレルギー改善>
アレルギーにも活性酸素が関係しています。
カカオポリフェノールは、トラブルとなるアレルギーの因子の働きを抑える働きを持っています。
これが、チョコレートのカカオポリフェノールの持つ効果です。
効果を知ると、カカオを毎日食べることが健康に良い理由が分かりますね。
チョコレートを食べると便秘改善にも
カカオが多く含まれたチョコレートを毎日食べることは、体にとても良いです。
カカオポリフェノールの持つ様々な効果は、お伝えできたと思います。
しかし、お伝えしたことのほかにも、まだまだ良い効果はあるのです。
その効果をひとつひとつ挙げてしまうと、あまりにも長くなってしまうので、ここではひとつだけご紹介します。
その良い効果とは、「便秘改善」が期待できるということです。
カカオには、便秘に良いことで多くの人に知られている「食物繊維」がたっぷりと含まれています。
なかでも、カカオには、リグニンという「不溶性食物繊維」が、とても多いです。
腸の中で水分を吸収して膨らむため、便のかさが増え、便を促してくれます。
また、それだけではなく、カカオには「カカオプロテイン」というものも含まれています。
これは、腸内環境を整えてくれる働きを持った成分です。
カカオは、便秘に悩んでいる人に嬉しい、便秘改善が期待できる効果を持った自然食品なのです。
毎日のチョコレートで食べ過ぎはNG
カカオは、毎日積極的に摂りたい「スーパーフード」だということは、お分かりいただけましたか?
カカオを食べることで、体には嬉しいことがたくさんあります。
カカオが多く含まれたチョコレートなら、さらに、その効果が期待できます。
毎日食べるのであれば、砂糖の少ないカカオ率の高いチョコレートがおすすめです。
そうではない、砂糖が多いチョコレートを毎日食べていては、反対に、体に悪い影響を与えてしまいます。
砂糖を摂り過ぎが続いてしまうと、低血糖症や糖尿病などの病気にかかる確率も上がります。
<低血糖症>
砂糖を多く含む食べ物などを、過剰摂取することが原因で起こります。
症状には、空腹感・動悸・手足の震え・冷や汗・頭痛などが挙げられます。
<糖尿病>
主な原因は肥満ですが、見た目では太っていないような人も、内臓脂肪が多いと肥満となります。
体に入ったブドウ糖が、エネルギーとして上手に摂ることができません。
そのため、エネルギーを摂ってもうまく摂れず、体がエネルギー不足となってしまうのです。
このように、砂糖の過剰摂取は、肥満へと繋がるだけではないのです。
カカオを毎日食べることは良い!
カカオは、体にとても良い自然食品だということが、お分かりいただけたでしょうか。
また、チョコレートで太ってしまうのは、カカオではなく砂糖が原因なのです。
体に良いとされるチョコレートを選ぶ時は、カカオ率に注目してみてくださいね。