水を飲むとトイレが近くなるのって変なの?理由を教えて!

水を飲むと、トイレが近くなるという方は多いはずです。

なかには、「こんなにトイレに行って大丈夫かな?」と心配になったことのある人もいるでしょう。

水を飲むことで、身体にはどんなことが起こっているのかを知り、その疑問をすっきりと解消しましょう。

水を飲むとトイレが近くなる理由

水を飲むと尿意を感じて、トイレが近くなってしまう人は多いはずです。

水に限らず、水分が多く含まれた果物や、お味噌汁などのスープでも同じです。

しかし、そのことで心配する必要はありません。

水を飲んだことによってトイレに行きたくなるのは、腎臓が正常に働いているという証拠です。

水を飲んでいるのに尿意を感じず、トイレに行かないのは、反対に腎臓が悪いということです。

もしくは、心臓が悪いということも考えられます。

腎臓や心臓が悪いから病気というわけではなく、正常に働いていないという意味です。

体の水分量は一定に保たれているため、水分補給をした際は、排出しようと活発になります。

つまり、正常に腎臓や心臓が働いていると、トイレが近くなることは当然のことなのです。

水分補給をしても全く尿意を感じないという人は、腎臓や心臓が悪いとお話ししました。

なぜ、水を飲んでもトイレが近くならないと良くないのでしょうか?

そのことについて、具体的に次の項目で触れてみましょう。

水を飲んでもトイレに行かないのは危険①

水分補給しても、尿意を感じずにトイレに行きたくならない人は意外と多いです。
また、トイレに行く回数が少なかったり、尿の量が少なかったりする人も同じです。

こういった人は、腎臓や心臓が正常に働いていないということを自覚しましょう。

水を飲むことで体は、水分量を調整しようと、尿を排出させようと働きます。

それが上手くできていないと、体の中に水分が溜まってしまいます。

水分が溜まってしまうと、体内では良くない現象が起こります。
その良くない現象とは、「血の量が増える」ということです。

血の量が増えると良いと思う人も、中にはいるかもしれませんが、それは間違いです。

血は少なくても多くても、体に大きな負担をかけてしまうことになります。

血液の量が多いと、血液を体に循環させてくれる心臓の負担が大きくなってしまいます。

心臓は、体中の血液を循環させるポンプのような働きをしています。

血液量が多いことがずっと続くと、その心臓のポンプは機能が低下して、「心不全」に陥ってしまうこともあるのです。

水を飲んでもトイレに行かないのは危険②

先ほどに続いて、トイレに行きたくならないと、なぜ良くないのかをお話しします。

水分が体に溜まってしまうと血液量も増えて、心臓に負担がかかってしまうことは分かりました。

心臓に負担がかかることがきっかけとなり、心不全に陥ってしまう以外にも、体に良くない現象はあるのです。
それも、血液量が増えてしまうことが原因で起こる現象です。

トイレに行かない、トイレに行ったとしても尿量が少ないと、体の中にどんどん水分が溜まってしまいます。

そうなると、細胞と細胞の間にも、水分が溜まってしまうのです。

細胞に水分が溜まることで起こることは、「ひどい浮腫み(むくみ)」です。

体の中で起こる現象ではありますが、体が浮腫んでしまったりすると、自分でも気づきますよね。

浮腫みが特に起こりやすい場所は、膝から下の脚です。

指で皮膚を押したとき、押した跡がなかなか消えなかったりすると、浮腫んでいるという証拠です。

水を飲むとトイレが近くなるのが正常なので、そうでない人は一度、自分の体を見つめ直してみましょう。

水を飲むことでカロリーを抑える

水を飲むことは健康にも良いということは、多くの人が知っていることでしょう。
しかし、その理由を明確に答えられるという人は、あまり多くいません。

なぜ水を飲むことが体に良いのかを知り、積極的に水を飲むように心がけましょう。

私たち人間は、水ではなくても、何らかの形で水分を補給しています。

食べ物にも水分が含まれているので、水を飲んでいなかったとしても、水分補給をしていることになります。

喉が渇いたときに、食品で水分補給しようと考える人は、ほとんどいないと思います。

水やジュースなどの飲料水で、水分補給する人がほとんどでしょう。

また、コーヒーや紅茶などを飲む人もいるでしょう。

その飲み物を水にするだけで、健康に繋がります。
なぜなら、ジュースなどの飲料水に含まれるカロリーを摂らずに済むからです。

知らず知らずのうちに、ジュースでカロリーを摂り過ぎている人は、とても多いです。

ジュースも水分ではありますが、トイレに行って尿と一緒にカロリーを排出できるわけではありません。
ですので、ジュースではなく、飲むものを水にすることで、カロリーを抑え、肥満を防ぐことができるのです。

1日1.5ℓの水を飲むことが目安

私たち人間の体は、およそ60~70%の水分でできています。

体の半分以上が水分のため、こまめに水を飲むことは、とても大切なのです。

大切な水分補給ですが、1日に体に摂り入れられる水分量の目安は1.5ℓです。

飲む水だけではなく、食べ物の水分も含んだ量なので、1.5ℓの水を飲むことが必要というわけではありません。
しかし、暑い夏なら1.5ℓでも多く感じませんが、寒い冬だと多いと感じてしまう人もいるでしょう。

夏とは反対に寒い冬ですが、暖房の効いた室内は空気が乾いているので、脱水症状を起こしやすいです。

体に水分が足りていない「脱水症状」に陥ってしまうと、体力が低下して、疲労を感じます。

また、脱水症状は筋力が低下したり、めまいなどを引き起こす原因となります。

さらに、脱水状態が原因となり、頭痛などの症状が出ることもあります。

そのため、季節に関係なく、こまめな水分補給は、1年中欠かせないのです。

喉が渇いてから水を飲むのではなく、喉が渇きそうと思ったときに水を飲むことも大切です。

なぜなら、喉が渇いてから水を飲んでも、すでに脱水症状に陥っている可能性があるからです。

脱水症状を防ごうと、体にお水を溜めてしまうのも良くありません。
こまめに水分補給をして、尿意を感じたら、きちんとトイレで排出しましょう。

水を飲むことで得られる効果

水を飲むことで得られる効果は、たくさんあります。

水には、体の老廃物や毒素を排出してくれる働きがあります。
美容意識の高い人が、水をこまめに飲んだりする理由に、これがひとつあります。

老廃物の排出は、トイレで尿として出すだけでなく、汗をかくことでも排出することができます。

また、便秘に悩んでいる人にも、水をこまめに飲むことをおすすめします。

便秘となっている原因が、水分不足ということが、よくあるからです。

とくに、普段からデスクワークで空調の効いた部屋で作業をしている人は、水分補給することが少ない場合が多いです。

また、水だけでなく、食物繊維を含んだ食べ物を体に摂り入れることで、便秘改善が、さらに期待できます。

普段から水を飲むことを意識して、こまめに水分補給をするようにしましょう。

水を飲むという習慣がなかった人は、マイボトルを準備して、まずは水を飲むことを習慣化してみてはいかがでしょうか。

水を飲むこと・排出することは大切

水を飲むと、トイレが近くなる理由は、腎臓が正常に働いているからなのですね。

水を飲んでしっかりと排出することは、健康に生きていくうえで欠かせないことなのです。

コーヒーや紅茶などをよく飲む人は、まずは1杯だけ白湯や水に変えてみましょう。