全世界で愛されているコーラですが、その実態をご存知でしょうか。
特に、コーラに含まれている砂糖の量を知っていますか?
今回は、清涼飲料水に含まれている糖分量や、糖分の取り過ぎによる危険性などのお話をしていきましょう。
コーラについて
世界で愛されているコーラですが、コカ・コーラやペプシ・コーラなど、色々な会社から販売されていますね。
では、そのコーラの実態とは、どのようなものなのでしょうか。
コーラという飲料の由来は、もともと「コーラの実」と呼ばれる、コーラ・ナッツという植物を用いて作られる飲料だったとのことです。
現在では、コーラの実は使用されていないのが一般的であり、砂糖やシトラスオイル(柑橘系の皮)やシナモン、バニラなどの酸性のものがよく使われているようです。
その細かい内容については、各社それぞれの特徴があり、極秘のレシピとなっています。
特にコカ・コーラのレシピについては、世界で2人しか知らせていないとの都市伝説的な噂がありますが、おそらくホントに、それくらいの人間しかレシピは知らされていないと思います。
また、コーラの成分には大量の砂糖の量が入っており、さらにカフェインが多く含まれており、大量に摂取することで向精神作用もあるそうです。
コーラの歴史は、1886年にアメリカにて、コカコーラが発明されました。
以来、130年以上に渡り、全世界の人間に愛されている清涼飲料水なのですね。
コーラに含まれている砂糖の量
さて、そんな全世界の人間に愛されているコーラですが、そこに含まれている砂糖の量とは、どれくらいなのでしょうか?
コカ・コーラについて、ちょっと調べてみました。
まず、350ml缶に含まれている砂糖の量については36gです。
角砂糖が1個あたり3~4gですので、角砂糖およそ10個分の量です。
とても多いですね。
ちなみに、スティックシュガーは2~8gまでと幅広くあるので、一概に何本分とは言えません。
個人的に、大抵は3gのものを出されることが多いので3gで考えると、およそ12本分ですね。
500mlペットボトルのコーラでは65g、3gのスティックシュガーで、およそ22本分です。
とんでもない砂糖の量ですね。
これは、他の飲食物に比べて、どうなのでしょうか?
また、1日に人体に必要な糖分量とは、どれくらいなのでしょうか?
美味しく爽快感のあるコーラの秘密・実態を、詳しく見ていきましょう。
1日に必要な砂糖の量とは?
それでは、人間に適正な糖分量とは、どれくらいなのでしょうか。
WHO(世界保健機関)が発表している摂取量というのがあり、それによると1日の総カロリーの5%未満が目安とのことです。
もう少し具体的な数値でみていきましょう。
まず、1日に必要な摂取カロリーというのが、最低1800~2200カロリーと言われています。
これは、あくまで参考程度にしておいていただくと助かります。
なぜなら、身長・体重・年齢・性別・運動強度によって変わってくるためです。
このカロリーで話を進めるとこの5%なので、90~110カロリーということになります。
これを砂糖の量に換算していくと、砂糖1gが約4カロリーと計算すると22.5~27.5gが1日に適正な砂糖の摂取量ですね。
これはコーラ350mlに砂糖36gが入っているので、1本で摂取量をオーバーしてしまうことになります。
コーラの糖分量は、なにやら恐ろしい量ですね。
糖分の摂り過ぎで恐ろしいのは、やはり糖尿病や腎臓へのダメージが懸念されることです。
いくら美味しいといっても、ほどほどにしましょうね。
コーラ以外の飲料の砂糖の量①
では、コーラ以外の清涼飲料水に含まれている砂糖の量についても調べてみましょう。
まずは、果汁100%のジュースについてです。
果物の種類にもよりますが、500mlで大体50g~60gの砂糖が含まれているようです。
果汁100%といっても、果汁そのものが100%ということではないです。
濃縮還元のものは果汁「濃度」が100%という意味合いであり、風味付けのために砂糖が使われていることが多いので、結構な糖分量になってしまうのです。
コーラと同じく、これも飲み過ぎには気をつけるべきですね。
暑い季節につきもののスポーツドリンクについては、500mlで大体20g~35gくらいの砂糖が入っているようです。
運動後の水分補給にはもってこいの飲料ですが、これも飲み過ぎに注意すべきでしょう。
半分くらいに薄めて飲むのが、浸透圧の関係で体内への吸収が早いようですね。
コーラ以外の飲料の砂糖の量②
お次はアルコール関係、お酒に含まれている砂糖の量です。
と言っても、お酒類は砂糖が直接入っているものは少ないので、その糖質量についての記載です。
また以下は、全て100mlに統一した際の糖質量をまとめてみました。
・日本酒(純米酒) 3.6g
・日本酒(本醸造酒) 4.5g
・ビール 3.1g
・黒ビール 3.4g
・発泡酒 3.6g
・白ワイン 2g
・赤ワイン 1.5g
・紹興酒 5.1g
・蒸留酒(焼酎・ウィスキー・ブランデー・ウォッカなど) 0g
・梅酒 20.7g。
こんな感じです。
梅酒の場合は、仕込む際に氷砂糖を加えているので、高くなっていますね。
こうして見ると、お酒類の糖分量はコーラなどの清涼飲料水と比較するとあまり高くないようです。
しかし、お酒の場合は、おそらくジュース類よりも一度に摂取する量は多いと思われるので、やはり飲み過ぎには注意ですね。
また、糖分摂取よりも、アルコール摂取量に気をつけるべきでしょうね。
蒸留酒については、そのものに糖質は含まれていないようですが、何かで割って飲むことがほとんどだと思いますので、その割り材には気を使いましょうね。
砂糖の量の取りすぎに注意
いろいろと飲料の砂糖の量について述べさせていただきましたが、なぜ砂糖の摂取量に気をつけなければならないのでしょうか。
砂糖、もとい糖質の取り過ぎによる影響を挙げていきます。
まずは肥満の懸念です。
摂取した糖質は体内で消化・吸収され、最後には小腸で分解され、吸収されます。
その後に肝臓を通り、一部は血液中に広がり、全身の細胞を動かすエネルギーとなるのです。
その残りは肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蓄され、再度エネルギーとして消費されます。
ですが、それ以上のもの、つまり摂取しすぎた糖質は消費されず、中性脂肪となってしまいます。
そして、肝臓や脂肪細胞に溜まってしまい、結果的に肥満や脂肪肝へとなってしまうのです。
また、高血糖になる危険性も大きいです。
慢性的な高血糖になってしまうと糖尿病へ発展し、三大合併症である網膜症・腎症・神経障害をしばしば引き起こしてしまいます。
さらに動脈硬化の進行が進み、脳卒中のリスクや心臓病の恐れも高まり、様々な危険性が出てきてしまいます。
これらを防ぐにはバランスの良い食事、ビタミン・ミネラル・食物繊維を摂取し、よく噛んで食事をすることが大切になります。
また、有酸素運動も日常的に行うことが大切です。
いくらコーラやお酒、清涼飲料水が好きでも程々にして、健康的な生活を心がけることが重要ですね。
何事もバランス良く
色々とコーラを始め、清涼飲料水に含まれている砂糖の量や、糖質の取り過ぎによる危険性などをお話してきました。
美味しいものは、たくさん食べたい・飲みたいと思うのは当然ですが、何事もほどほどが一番です。
抑制しすぎるのもストレスの原因となって、精神的な負担になってしまうかもしれないので、上手くバランスをとって健康的な日常を過ごすようにしていきたいですね。