アレルギーでも食べれる小麦粉を使ったお菓子・バターなし編

今は昔に比べてアレルギーを持っている方が多く、市販のお菓子を買うとき原材料を見て慎重に買わざるを得ない時も多いと思います。

でも、食べたいお菓子にアレルギーのある原材料が入っていたらあきらめてしまいますか?

それでしたら、家で作ってみませんか?

バターなしで小麦粉のお菓子は意外と簡単に作れるので、作り方や代用品を紹介していきたいと思います。

お菓子を作るのに、バターなし?

多くの方がお菓子を作るのにバターなしで作れるの?
美味しいの?
そう思っていませんか?

今は、バターなしでも小麦粉のお菓子が見栄えもよく、美味しく作ることができます。

材料も特殊なものも少なく、普段の家庭に置いてるものがほとんどなので、お菓子を作るためだけに材料を買うこともありません。

■バターはなにからできるのか?
バターは牛乳からクリーム(生クリーム)を分離して、それをさらに撹拌した脂肪の塊のことです。

■なぜお菓子にバターを使うのか?
バターは脂肪の塊なので、言い換えれば油脂ということです。
では、なぜ他の油脂ではなくバターをよくお菓子に使うのでしょうか?
・コクと風味がいいため。
・固形油脂のため、クッキーやパイ生地など成形ものがしやすい。
以上がバターをよく使う理由だと思います。

今は、バターなしのレシピも多くあり、食べてみるとバターなしのお菓子なの?と思うほどのお菓子も作ることができます。

バターなし、そんなときの代用品紹介

バターなしでお菓子を作るとき、代用品がないと作れないお菓子も多いです。
(特に焼き菓子)
ただ、今はバター不足やアレルギーの面で買えない方も人もいると思います。

そこで、バターの代用品で小麦粉のお菓子を作れる代表的なものを3つ紹介したいと思います。

1.マーガリン
主に植物油脂を原料としています。
一番バターに形状が似ていて、スーパーでも簡単に手に入ります。

2.ショートニング
ショートニングとはラード(豚脂)の代用品として作られた、加工油脂です。
マーガリンに似ていますが、こちらは水分を全く含んでなく、無味無臭なのが特徴です。
3.植物油脂
植物油脂とは、サラダ油・菜種油などの一般的な家庭にあるものです。
上2つと大きく違うのは、個体ではなく液体ということです。

以上3つが代表的な代用品です。

マーガリン・ショートニングはトランス脂肪酸を含んでいるため、なるべく使用を控えるのをオススメします。
植物油脂の中だと、クセの少ないサラダ油・菜種油がオススメです。

小麦粉・薄力粉の違いは?

小麦粉といっても種類がたくさんあり、どれを買えばいいのか悩んでしまうと思います。
小麦粉には大きく分けて、薄力粉・中力粉・強力粉の3つがあり、薄力粉・強力粉はスーパーでもよく売っています。
主に薄力粉はお菓子など、中力粉はうどんなど、強力粉はパンなどと用途別で使い方が違うので、小麦粉のお菓子を作るときは薄力粉を使います。

3つの違いはグルテンの量が違うため、薄力粉が一番グルテンが少なく、フワッとした食感やサクッとした食感になります。
強力粉は一番グルテンが多いため、モチモチした食感になります。

お菓子はモチモチした食感よりも、サクッとした食感やフワッとした食感を出したいので、バターなしのお菓子を作るときもグルテンの少ない薄力粉を使います。

様々な小麦粉を紹介!お菓子を作るのにオススメは?

バターなしのお菓子作りにかかせない小麦粉は大きく分けて3つありますと書きましたが、その中の薄力粉にも種類がたくさんあります。

そのうちスーパー・製菓材料店で売ってるものを紹介したいと思います。

■フラワー
スーパーでよく見る、日清フーズが出しているものです。
ほとんどのスーパーで売っているので、手軽に買うことができます。
また、お菓子・お好み焼き・天ぷらなど料理にも幅広く使えます。

■スーパーバイオレット
お菓子屋でよく使われる薄力粉です。
普通のスーパーでは手に入りにくいですが、成城石井や製菓材料店など普通のスーパーではあまり取り扱ってない商品を置いてるところなら置いてることも多いです。
粉の風味が強くないので、お菓子全般に向いています。

■ドルチェ
製菓材料店で売っているものですが、国産(北海道)なので、産地を気にする方も安心して使えると思います。
ほんのり甘い小麦粉の味で、スポンジなどのフワッとしたものより、タルト・クッキーなどのサクッとしたものを作るときにオススメです。

バターなしのお菓子を作るときも小麦粉を用途に合わせて使うと、より美味しく作れるので、2種類くらい違うタイプのものがあればいいと思います。

バターなしで作る美味しいお菓子

お菓子を作るときだけバターを買いに行くのは、お金や時間の手間が掛かります。
そんな時、バターなしでも美味しくできる小麦粉のお菓子を作ってみませんか?

★柚子レモンマドレーヌ(約8個分)

【材料】
A.薄力粉 60g
 アーモンドプードル 15g
ベーキングパウダー 小さじ3/4

B.牛乳 60g
菜種油 25g
砂糖 25g
塩 1g(ひとつかみ分)
レモン汁 5g
柚子ジャム 20g

C.メープルシロップ 10g
水 5g
レモン汁 3g

【下準備】
・Aの材料を泡立て器で混ぜ合わせて、ダマをなくします。
・Cの材料を合わせておきます。
・オーブンを予熱180度にしておきます。

【作り方】
1.牛乳と砂糖を泡立て器で混ぜて、砂糖が溶けたら菜種油を入れて、さらに混ぜます。
馴染んできたら、残りのBをすべて入れます。

2.1にAの材料をすべて入れて、ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜたらマドレーヌの型(型がない場合は耐熱性のアルミカップなどでも可)に均等に入れます。

3.オーブンに入れて、180度で20分焼きます。
つまようじを刺して、生地が付かなければオーブンから出します。
熱いうちに、Cを刷毛で生地に塗っていきます。

Cのシロップを塗ることで、冷めたあとも固くならず、フワッとした食感になります。

アレルギーでも食べられるバターなしの小麦粉お菓子

乳・卵アレルギーがある方は、卵やバターなしでは美味しいお菓子を作れないと思っていませんか?

卵・バターなしでも美味しい小麦粉のお菓子のレシピを紹介したいと思います。

★バナナパウンドケーキ(パウンド型1台)

【材料】
A.薄力粉 140g
ベーキングパウダー 小さじ2

B.絹ごし豆腐 40g
菜種油 60g
砂糖 50g
塩 1g(ひとつかみ分)

C.バナナ 100g
オレンジジュース 50g

【下準備】
・Aの材料を泡立て器で混ぜ合わせて、ダマをなくします。
・Cの材料をバナナが少し固まりで残るように潰してよく合わせておきます。
・オーブンを予熱180度にしておきます。

【作り方】
1.豆腐と菜種油を泡立て器で混ぜ合わせて乳化させます。
乳化したら、Bの材料を全部合わせます。

2.1に下準備したCを入れて馴染むまで混ぜます。

3.2にAの粉を全部入れて、ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜたら型に入れて、180度で30分~40分焼きます。
つまようじで刺して、生地が付かなければオーブンから出します。
型から出して、粗熱をとります。

卵・バターなしでもバナナの甘さやねばりが、コクやしっとりした食感を出せます。

是非お菓子作りに挑戦してみて下さい

お菓子は料理と違い、普段作らないものなので難しいイメージがありますが、始めにきちんと材料を計量しておけば、実際の作業時間は30分ほどで終わり、後は焼き上がりを待つだけのレシピが多いです。

材料も小麦粉・牛乳・卵など普段の生活で使ってるものなので、お菓子用に買う必要もないので、普段の料理を作るように気軽な気持ちで作ってみて下さい。