日中の活力の源になるお昼ごはん。
いろいろなお昼ごはんを楽しみたい! と思っても、外食ばかりだと食費が気になってしまいますよね。
そんな家計の強い味方になってくれるのが手作りのお弁当。
けれど、「毎日、毎朝お弁当を手作りすること」に対してハードルが高いと感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな毎日のお弁当作りが楽ちんになる、おかずの冷凍保存と解凍の方法について紹介したいと思います。
お弁当作りを楽しく&楽ちんにするには?
お弁当を効率よく作るには、まずおかずの選び方、詰め方が重要なポイントとなってきます。
けれど、毎朝お弁当のためにおかずを一から手作りすることを考えると、途端にハードルが高く感じられてしまいますよね。
そこで、オススメしたいのが冷凍おかずの活用です。
気軽に用意できる、冷凍おかずの代表としては、市販の冷凍食品が挙げられます。
最近では主菜として使えるおかずを中心とした、お弁当専用の冷凍食品が多く販売されています。
長期保存ができて、解凍するだけでいつでもやわらかなクリームコロッケやとんかつがお弁当で食べられる…。
そんな冷凍食品は、お弁当作りが格段に楽になる、画期的な商品として広く愛されていますね。
冷凍食品を使う際に気をつけたいことは、冷凍食品には揚げ物やソテーなどの油物が多く、カロリーも高め、ということです。
また、和風の煮物など、油分も少ない冷凍食品でも、商品によっては含まれている塩分が高めな場合もあるため、注意が必要です。
上記のような冷凍食品の特徴が気になりがちだったり、せっかくなら健康志向のお弁当を食べたい!という方は、自分で作ったおかずを冷凍保存して活用するのがオススメです。
手作りのおかずは自分で味の調整ができる他、素材も自分で選んでこだわることができるなど、いいことが盛りだくさん。
その活用術について深堀りして、迫っていきたいと思います。
効率◎!おかずの冷凍保存&ストック
毎日のお弁当が自分好みの味で、健康的なものだとお昼の時間が楽しみになりますよね。
美味しくて健康志向のお弁当を作りたい!という方にオススメしたいのが、手作りおかずの冷凍保存とストックの習慣です。
お休みの日に主菜、副菜を数種類ずつ多めに作って、アルミカップやシリコンカップに小分けに入れて冷凍しておけば、毎朝お弁当箱に詰めるだけで立派なお弁当が仕上がります。
冷凍保存したおかずは野菜類を使ったものや、肉、魚類を使ったものによって微妙に異なりますが、概ね3~5日を目安に使い切るのがベストです。
もし土曜日、日曜日がお休みであれば、日曜日にまとめて作って、平日5日間でぴったり使い切るのが丁度いいでしょう。
また、おひたしや蒸し野菜など、野菜そのものを活かす副菜などは冷凍保存に向かないものが多い代わりに2、3日の冷蔵保存が可能です。
平日に2、3日のサイクルで自炊をする余裕がある、おかずのバリエーションをもっと増やしたい、というような場合はおかずの冷凍、冷蔵保存を使い分けることもオススメです。
次の項目では、冷凍保存したおかずをどのように解凍したらいいかについて紹介していきます。
お弁当にそのまま入れて時短!自然解凍の活用
冷凍保存をした料理や食材を、解凍するために電子レンジで加熱したら温めすぎてしまったり、反対に温めすぎに対して慎重になりすぎてしまって、加熱が甘くて何度も電子レンジにかけたり…こういったこと経験された方も多いのではないでしょうか。
特に、忙しい毎朝のお弁当作りで使うおかずの解凍には、時間をかけてはいられませんよね。
そんなお弁当作りで是非とも活用したい技が、「自然解凍」です。
方法はお弁当を作るときに、冷凍保存しておいたおかずをそのまま詰めるだけ。
平均的な室温の20℃程度で、約3時間置けば、カチコチに凍っていたおかずがちょうど食べごろになります。
また、食中毒や食品の痛みが気になる夏場などは、凍ったおかずが保冷材の役割を果たしてくれます。
お弁当作りにおいて、おかずの冷凍保存と自然解凍は節約や時短の面でもメリットがたくさん。
効率的なお弁当作りを目指すなら、是非とも取り入れて頂きたい技です。
どんなおかずが冷凍保存&自然解凍に向いているの?
それでは、おかずの冷凍保存と自然解凍の技を紹介したところで、お弁当用のおかずとして向いている食材や料理を紹介していきたいと思います。
お肉を使った料理なら、牛肉、豚肉、鶏肉などの挽き肉を使った、小さめのミートボールやハンバーグがオススメです。
自然解凍をしたときに挽き肉のふっくらとした食感が損なわれないという特徴もあり、お弁当用に小さめに作りやすく、小分けの保存もしやすいので、使い勝手がいいおかずの代表と言えるでしょう。
小さめに作れたり、小分けにしやすいおかずはお弁当に向いているので、シュウマイや、お肉を小さめに切って揚げた鶏の唐揚げやとんかつ、カップに小分けにしやすい煮物類などもオススメです。
けれど、冷凍保存をすると食感や彩りが悪くなってしまう食材や、お弁当に入れて自然解凍をするのに不向きな料理もあります。
例えば、こんにゃくや豆腐、きゅうり、大根、レタスなどの水分の多い野菜、生野菜は冷凍するとスカスカの食感になってしまいます。
また、おひたしや汁の多い煮物などは含んでいる水分が多く、お弁当箱に入れて自然解凍をすると、水分が染み出してお弁当全体がひたひたになってしまうこともあるので、注意が必要です。
冷凍保存で性質が変わってしまったり、お弁当に不向きだったりする繊細な食材や料理は意外と多いもの。
冷凍保存と解凍に向いている食材や料理を正しく覚えて、有効に活用していきましょう。
冷凍保存&自然解凍で注意しておきたい2つのこと
お弁当のためのおかずの冷凍保存と自然解凍、これらの技はとても便利なものですが、活用するにあたって注意しなければならないこともいくつかあります。
まず1つ目は衛生面についてです。
料理の冷凍保存は、料理に潜む雑菌の繁殖を食い止めることはできますが、完全に殺菌をすることはできません。
そのため、室温の高い場所や、過度に日光の当たる場所などにお弁当を置いておくと、食品中の雑菌の繁殖が進んでしまう可能性が高くなります。
衛生面の対策としては、冷凍保存をする前のおかずをよく加熱し、雑菌が混入する可能性を低くすることや、濃いめの味付けにすること、そして作ったあとのお弁当を過度に温度の高い状況下に置かない、ということなどが挙げられます。
2つ目は冷凍保存時に料理に付いてしまった霜についてです。
冷凍庫を開ける回数が多かったり、料理を保存してあるタッパーを冷凍庫の外へ出したり閉まったりする回数が多いと、料理に霜が付きやすくなります。
霜がついたままのおかずをお弁当などに入れてしまうと、自然解凍の過程で霜が溶けて、お弁当全体に水分が広がってしまうこともあります。
もし、自然解凍をする予定のおかずに霜が付いていたら、ある程度払いのけてからお弁当に入れるのがベストです。
とても便利な冷凍保存と自然解凍ですが、実践する際は衛生面と霜、以上2点のことに注意を払ってみてください。
お弁当箱を開けるのがもっと楽しみに!オススメおかず
それでは、最後に冷凍保存と自然解凍ができる、オススメのおかずについて紹介したいと思います。
先程紹介しました、ミートボールやハンバーグはもちろん、お弁当のおかずの定番、卵焼きもオススメです。
だし汁を多めに加えたり、半熟に仕上げたふわふわな食感の卵焼きは解凍した際に食感が変わりやすくなり、冷凍保存と自然解凍に不向きですが、卵3つに対して片栗粉とマヨネーズをスプーン1杯ほど入れ、強めに火を入れるとしっかりとした食感の卵焼きになり、解凍したときもできたての食感が損なわれにくいです。
また、いんげん豆やほうれん草は冷凍、解凍しても鮮やかな緑色がくすみにくく、お弁当に添える彩りとして重宝します。
胡麻の風味も冷凍、解凍しても損なわれにくいので、胡麻和えなどにして小分けに冷凍しておけば、簡単に彩り豊かな美味しいお弁当が作れます。
上記の料理の他にも、味付けが濃くできる、ひじきの煮物やきんぴらごぼうなどの和風のお惣菜もオススメです。
野菜をたっぷり使った料理も冷凍保存してお弁当に使えるのが、手作りおかずのいいところですね。
健康的で美味しい、彩りも豊かなお弁当を作るときの参考にしてみてください。
冷凍おかずを賢く活用して楽しいお弁当タイムを!
忙しい毎日の中で食べるからこそ、お昼ごはんにはこだわりたいものですよね。
お弁当を手作りすれば、節約できておまけに健康的で、メリットは盛りだくさんです。
手間が掛かりがちだと思われる手作りのお弁当も、冷凍おかずを使えばあっという間にできてしまいます。
おかずの冷凍保存と自然解凍を活用して、素敵なお弁当タイムを過ごされてみてはいかがでしょうか?