離乳食を開始して、ゴックン期では色んな食材を美味しそうに食べてくれていたのに、用意した離乳食を食べない時期がきてしまいます。
また、もともと離乳食に興味がない子もいますし、生後8ヶ月9か月と大きく成長するにつれて、自分の意思を表現しようとしたりすることも、食べないことに繋がっている可能性がありますよね。
しかし無理やり食べさせるのはもはや不可能です。
でも栄養は摂ってほしいし…と悩まれているお母さんは意外と多いのではないでしょうか。
みなさん、どうやって対処されているのでしょう。
離乳食を食べない理由その1。楽しい食卓を目指そう
そもそも、なぜ離乳食を食べないのでしょうか。
1つは食事への興味関心の問題ではないでしょうか。
みなさん、8ヶ月頃のお子さんに離乳食を食べさせるとき、家族と同じ食卓につかせていますか?
1人だけ個別に、時間も別にして食べさせていませんか?
できることなら、家族と同じ食卓につかせて、みんなが食べている中で一緒に食べさせてあげましょう。
もちろん、大人やお兄ちゃんお姉ちゃんは難しい顔で食べてはいけませんよ。
テレビばかり見ながらというのも良くありませんね。
家族で笑顔で、「美味しいね~」と話しながら、楽しい食卓を演出するのです。
わざとらしく感じるくらいでも構いません。
子供にとって食事の時間は楽しいものなのだ、と感じることが大切なのです。
しかし、おもちゃを使ってあやすのはNGです。
食卓にはごはん以外のものを置かないようにして、気が散らないようにしましょうね。
お兄ちゃんお姉ちゃんの協力も不可欠です。
子供が食事に興味が湧くように、大人も楽しい食卓を目指しましょう。
離乳食を食べない理由その2。生後8ヶ月や9か月になると材質にも変化を
2つ目に挙げられるのは、スプーンが苦手な場合です。
子供用のスプーンにも大きさや素材など色々な種類がありますが、その質感が苦手な子がいるそうなのです。
例えば月齢に合わない大きさのスプーンでは、口に入りにくかったり、逆に小さすぎて物足らなかったりする場合があるのです。
生後5か月6か月スタートの子も、生後8ヶ月9か月と成長してくると、口の大きさも、食べられる食材の硬さや形状も変わってきますよね。
それぞれにあったものを用意したいので、スプーンやフォークは数種類準備しておいた方がよさそうです。
また、材質も木であったり金属であったり、樹脂のようなものやシリコン製のものまで、実に様々。
金属のスプーンを使われている場合は、口に入れたときに冷たく感じて、離乳食を食べない場合があるようです。
また、木で作られているものは、温かみがあっていいと思いますが、使っていくうちにザラザラとした舌触りを感じるようになるかもしれません。
赤ちゃんはこの「ザラザラ」という食感が苦手なことが多く、それを嫌だと感じて離乳食を食べないということも考えられます。
逆に、大人の使っているようなもので食べさせてあげると食べた、という場合もありますので、色々試してみましょう。
離乳食を食べない理由その3。生後8ヶ月で保育所に行くようになり、周りの刺激で食べた?
順調に離乳食を始めたのに、全然食べない子だと、生後8ヶ月9か月頃から保育所などへ預ける予定の方は焦りだす頃ですよね。
母乳ばかりでちっとも食べない、このままでは預けられないし預けても保育所に迷惑をかけてしまう、と不安になっているのではないでしょうか。
しかし、保育所に行き出すと急に食べるようになる場合があるようです。
家ではあんなに食べなかったのに、一体なぜでしょう。
それは、周りの子が食べているのを見るからです。
お友達がパクパク美味しそうに食べている様子を見て、「自分も食べよう」と食べる気になる場合があるのです。
同じような理由で、兄弟と同じ食卓に着かせることが重要ですが、それでも食べない場合は、ママ友の子と一緒に食べさせたり、おじいちゃんおばあちゃんの家で食べさせたりしてみてください。
いつもと違う状況に、食べる気になってくれる場合もありますので、何でも実験気分でやってみましょう。
お子さんはお母さんやお父さんの笑顔が大好きです。
食べたときには思いっきり褒めてあげてくださいね。
生後8ヶ月どころか1歳を過ぎても食べない場合は、無理に進めなくても大丈夫?
「うちの子は生後8ヶ月どころか1歳になっても、おっぱいばかりで離乳食を全然食べないけど、断乳した方がいいの?」と不安になるお母さんも多いでしょうね。
でも大丈夫です。
中には離乳食をほとんど食べずに、普通食スタートという子もいらっしゃいます。
だからと言って体が弱いわけではなく、好き嫌いが多いわけでもなく、普通に周りの子と同じように同じ食事ができるという場合が多いそうです。
あまり心配をしすぎないようにしてもらいたいと思います。
しかし、そのことがお母さんの頭を不安でいっぱいにしてしまっているのであれば、1歳ごろなら断乳しても大丈夫ですので、チャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。
断乳をしたから、食事をパクパク食べるようになった、という話は珍しくなく、完全に栄養を口から得るようになるので、お腹も空くでしょうからいいきっかけになるかもしれませんね。
どちらにしても、気持ちが沈むくらいなら、何でもやってみるのが良いと思います。
大成功するかどうかは分かりませんが、何かしらの形で、前に進めるはずです。
食卓に着いても食べないなら、お弁当にしたり、環境を変えてみるなどの工夫も!
いつもと同じ食卓や、ハイロ―チェアで食べないのであれば、環境を変えてみるのはどうでしょう。
例えば、テーブルではなく床に座らせて、パンなどの食べやすいものをあげてみる。
お弁当のようにして、外へ連れていき、お庭や公園で食べさせてみる。
色々と工夫出来ることがありそうですね。
また、母乳を飲む直前だと、もうお腹すぎすぎて喉も乾きすぎて、離乳食よりおっぱい早くちょうだい!となっている場合もあります。
ですから生活リズムを逆算して、ちょうどいい時間を見つけて食べさせてあげるのも良いかもしれませんよ。
お弁当にするのが難しい月齢なら、思い切って8ヶ月向けのベビーフードを使って見られてはいかがでしょう。
持ち運びに便利ですし、衛生的にも優れているので、お出かけの時にはもってこいなのです。
ベビーフードばかりになってはいけませんが、根詰めるよりも少し手を抜いて気持ちに余裕を持った方が、いろんなアイデアは浮かんでくるというものです。
色々試してみて、「あ、この方法ならよく食べる」と分かってしまえば、次から離乳食の時間が苦痛にならないですよね。
お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんにも協力してもらって、色んな工夫をしてみましょう。
1回休憩するのもアリ。食べない離乳食を続けるのはしんどい
生後8ヶ月を境に急に離乳食を食べなくなった、という声を聞くことがあります。
ベビーフードを試したり、味付けや食感を変えたり、見た目をかわいくしてみたり…できることは全部したのに離乳食を食べない…そんな時には一度止めてみるというのはどうでしょうか。
生後8ヶ月頃なら、母乳やミルクをきちんと飲めているのであれば、栄養的には問題ありません。
生後9か月を過ぎてもそのような状態なら鉄分が不足する場合があるので、フォローアップミルクを足すなどして、コントロールしてあげても良いです。
「食べさせなきゃ!」と必死になるがあまり、怖い顔になっていて、子供が食事を楽しめていない場合もあります。
一度「や~めた」と開き直ってみてください。
そして、気持ちに余裕が出てきたらもう一度チャレンジする。
「なんで食べないの~」と考えながら離乳食を続けるよりも、いい意味で「適当」なことは、お母さんにとっても子供にとっても、良い影響を与えると思いますよ。
離乳食を急に食べなくなっても気にしなくて大丈夫!
真面目に頑張られている方程、周りの子たちとの差を感じて色々と落ち込んだり、悩んだりしてしまうものです。
今まで食べていたのに急に離乳食を食べなくなってしまったとしても、お母さんのやり方が間違っているという理由ばかりではありません。
これも成長ととらえて、実験気分で色々と工夫してみましょう。
あなたとお子さんにとって、一番いい方法が見つかるかもしれません。