ヨーロッパには、「1日1個のりんごは医者知らず」という、ことわざがあります。
それだけりんごには、健康に良い栄養が含まれているということですね。
ここでは、そのりんごが持つ栄養と、りんごを使った簡単なレシピをまとめてみました。
医者知らずになる「りんご」の栄養とは
1日1個のりんごで医者知らずになるということわざが、なぜあるのでしょうか。
りんごには、ポリフェノールが含まれています。
このポリフェノールは、強い抗酸化作用を持っています。
生きているのであれば、誰もが月日と共に老化していくものです。
老化とは、体が酸化してサビついてしまうことです。
そして、リンゴポリフェノールの抗酸化作用によって、この老化を防いでくれるのです。
さらに、コレステロール値を下げてくれる働きも、抗酸化作用にはあります。
また、りんごにはアップルペクチンが含まれています。
このペクチンは、腸内環境を良くしてくれる、善玉菌を増やしてくれます。
それだけではありません。
体に不必要な脂肪や、毒素を排出してくれるといった働きもしてくれるのです。
健康維持だけでなく、アンチエイジングなどの美容にも、りんごは効果的と言えるでしょう。
ですが、必ずしも、生で食べるりんごが良いというわけではありません。
このまとめでは、りんごを使った簡単なレシピをご紹介しているので、参考にしてみてください。
赤色のりんごが一番いいの?
りんごといえば、赤色のりんごをイメージしがちですが、緑色や黄色もありますよね。
なんとなく、赤いりんごが栄養が多そうな気もしますが、実際にはどうなのでしょうか。
結論を言うと、りんごの色に関係なく、栄養は豊富に含まれています。
中でも豊富なのは、ビタミン・ミネラル・食物繊維などです。
これらの栄養は、生ではなくても体に摂り入れることが可能です。
りんごチップ・アップルパイ・スムージーなどでも栄養を摂ることができるのです。
何度も出てきていますが、ヨーロッパでは「1日1個のりんごで医者知らず」と言われていますよね。
日本のりんごは、西洋に比べると大きいです。
そのため、日本では、1日1個ではなく「半分のりんご」で良いと言われています。
1日に半分のりんごでいいなら、簡単に食べることができますよね。
しかし、毎日、生のりんごを食べていては、飽きてしまう日が来ると思います。
飽きてしまっては、半分のりんごですら、食べる気がしなくなってしまうのも仕方ありません。
そうならないように、次は、りんごをアレンジして食べられるレシピをご紹介します。
りんごの丸焼き~簡単レシピ~
りんごの皮を捨ててしまう人は、とっても多いです。
しかし、この捨ててしまいがちな皮には、りんごポリフェノールが含まれているのです。
そんな皮も、丸ごと食べることのできるレシピは、とっても人気です。
りんごを丸ごとそのまま使うので、包丁なども使いません。
料理をするのが面倒だと感じる人でも、簡単と思えるレシピです。
〈材料〉
・りんご 1個
・砂糖(はちみつで代用してもOK)大さじ1
・バター 大さじ1
・シナモン
1)綺麗に洗ったりんごの芯をくり抜きます。
りんごにつまようじを刺して、20ヶ所くらい穴を開けてください。
2)先ほどくり抜いた穴の中に、材料の調味料を半分ずつ2回に分けて入れます。
「砂糖・シナモン・バター」を入れたら、もう一度、同じように入れます。
3)深めの耐熱皿へりんごを入れて、ラップを軽くかけます。
レンジに入れたら、500wで5分ほど加熱します。
(このとき、りんごから汁がいっぱい出てくるので、深い耐熱皿がおすすめです)
4)ラップを取り、トースターに移します。
5分間ほど焼いたら完成です。
りんごに焦げ目がついた場合は、アルミホイルをかけましょう。
りんごとチーズのもちもちナン~簡単レシピ~
次にご紹介するレシピは、チーズとりんごを使ったナンのデザートです。
この2つの材料は、実はとっても相性がいいのです。
一度食べたら、また食べたくなる、癖になるデザートの作り方は、とっても簡単です。
〈材料〉
~生地~
・強力粉 150g
・砂糖 小さじ1
・塩麹 大さじ1/2
・ベーキングパウダー 大さじ1/2
・水 80ml
・バター 大さじ1/2
~クリーム~
・りんご 1個
・クリームチーズ 大さじ4
・牛乳 小さじ2
・塩麹 大さじ1
・砂糖 大さじ2
1)強力粉・砂糖・ベーキングパウダーをよく混ぜ合わせます。
塩麹と水を加えて、よくこねてください。
丸く2つにまとめて、ラップをかけて5分~10分ほど休ませます。
2)1を休ませている間に、クリームを作ります。
レンジでクリームチーズを溶かしたら、牛乳・塩麹・砂糖を入れて、よく混ぜます。
りんごの皮をむいて、お好みの大きさで薄くスライスしたら、先ほどのクリームと合わせておきます。
3)まな板に打ち粉をして、1を麺棒で2mmくらいの厚さに伸ばします。
4)3にりんごクリームを半分にのせ、半分に閉じます。
(閉じしろ部分に水を塗って、指で押さえて止めてください)
5)熱したフライパンにバターを溶かし、4を入れて蓋をします。
中火から弱火で、焼き色がつくまで両面焼いたら完成です。
りんごパイ~簡単レシピ~
りんごのスイーツと言ったら、やっぱりアップルパイですよね。
でも、パイは作ると、時間も手間も掛かってしまいます。
冷凍のパイシートを使って、簡単にできるアップルパイのレシピをご紹介します。
〈材料〉
・冷凍パイシート(10×18cm) 1.5枚
・りんご 1個
・砂糖 30g
・レモン汁 大さじ1/2
・バター
・ジャム(ラフランスやりんごなど)
1)常温で冷凍パイシート解凍しておきます。
1.5枚をつなぎ合わせたら、正方形にします。
パイ皿に合わせて伸ばしてください。
2)バターをパイ皿に薄く塗ります。
パイ皿にパイシートを敷いて、はみ出た部分はカットしてください。
フォークを使って、敷いたパイに数ヶ所穴を開けたら、ラップをして冷蔵庫で30分寝かせます。
3)りんごの皮をむいたら、5mmくらいの厚さにカットします。
カットしたりんごは、塩水に浸けておきましょう。
4)りんご・砂糖・レモン汁を鍋に入れて、10分くらい置きます。
水分が出てきたら、弱火で10分ほど煮詰めて、火を止めます。
5)粗熱が取れたら、パイにリンゴを敷いていきます。
6)オーブンを予熱で温めておきましょう。
190℃で30分くらい焼きます。
7)アップルパイが焼けたら、ジャムを塗って、照りを出します。
型から外し、お皿にのせたら完成です。
りんごのタルトタタン~簡単レシピ~
最後にご紹介するレシピは、フライパンでできるりんごのタルトタタンです。
フライパンなので、時間がとっても短縮できるんです。
さらに、生地はホットケーキミックスを使うので、作り方も簡単です。
〈材料〉
・りんご 1個
・バター 20g
・グラニュー糖 30g
・シナモン
~生地~
・ホットケーキミックス 100g
・卵 1個
・牛乳 60ml
1)りんごは皮ごと使うので綺麗に洗い、芯をくり抜きます。
12等分にカットしてください。
2)ボウルにホットケーキミックス・卵・牛乳を入れます。
泡だて器を使って、滑らかになるまで、よく混ぜてください。
3)熱したフライパンでバターを溶かします。
グラニュー糖をいれ、焦げないように弱火でキャラメルを作ります。
4)キャラメルが盛り上がってきたら、カットしたりんご、たっぷりめにシナモンを入れます。
弱火~中火で、なじむように炒めてください。
5)りんごの表面が柔らかくなったら、りんごをフライパンの中できれいに並べてください。
6)生地を流し入れたら、蓋をして弱火で5~10分くらい焼きましょう。
7)お皿にひっくり返して完成です。
りんごを体に摂り入れよう
りんごには、体には良いことだらけの栄養が含まれているのです。
食欲のない朝でも、果物なら食べられるという人は多いものです。
その果物にりんごを選んでみてはいかがでしょうか。
りんごを使った料理は、いっぱいあります。
きっと自分が好きなりんご料理があるはずです。