家庭菜園でトマトを育ててみたものの、トマトの収穫までうまく辿り着かない…
野菜の中でも強いトマトは「育てやすい」なんて言われているけれど、初心者からしたら、意外とそうでもありません。
よくあるトマトの悩みは、葉が枯れるということ。
その原因は何なのでしょうか?
トマトの葉が枯れる原因①
いざ、家庭菜園でトマトを育ててみたものの、思ったより難しいと感じる人は多いようです。
難しいと感じてしまう、初心者の悩みに多いのは、トマトの葉が枯れるということです。
その原因として、大きく挙げられるのは「日照不足」です。
トマトは、植物の中でも特に、太陽の光が大好きです。
よく、トマトは「荒れ地でも育つ」なんて言われていますが、それは太陽の光がたっぷりと当たっていることが前提のようです。
家庭菜園でよくあるのは、プランターでトマトを育てているということです。
それは良いのですが、問題はそのプランターをずっとベランダに置くことです。
ほとんどのベランダは、直射日光が1日の間に、数時間しか当たりません。
畑で育てているトマトと違い、太陽にあたる時間が少ないのです。
ミニトマトなどであれば、問題はありません。
しかし、大玉トマトは実が大きいため、そのぶん太陽の光がたっぷりと必要なのです。
また、太陽が充分に当たる場所でも、トマトの葉が茂っていて重なり、太陽が当たっていない場合もあります。
トマトの葉が枯れる原因②
「日当たりも良いし」「水やりもしている」それなのに、どうしてトマトの葉が枯れてしまうのだろう、と悩んでしまう初心者の人は少なくありません。
良い条件でトマトを育てていると思っていても、実際はそうではないかもしれませんよ?
家庭菜園でトマトの葉が枯れる原因として、他にはこんなことが挙げられます。
それは、「風通しが悪い」ということです。
トマトを隣り合わせて育てていると、トマトの成長で、どんどんと葉が茂ってきます。
葉がそれぞれ重なり合ってしまうと、もちろんですが、風通しが悪くなってしまいます。
風通しが悪いと、葉が蒸れてしまい、枯れてしまう原因となるのです。
せっかくトマトの葉が茂ってきたのに、しんなりとしてきたときには、葉が重なっていないかを確認しましょう。
そして、複数のトマトを育てるときには、育ったときのことを考えて、間隔をあけることが大切です。
また、葉が茂りすぎてしまった場合には、摘葉しましょう。
葉が混んでいるところや、重なっているところを摘葉してあげることで、蒸れを防ぐことができます。
トマトの葉が枯れる原因③
家庭菜園のトマトの葉が枯れる原因は、様々あります。
初心者でも分かりやすい(気づきやすい)のが、日照不足などです。
なかには、知っていないと分からず、何度も同じ失敗をしてしまうような理由もあります。
自分が良いと思って行っていることも、トマトにとっては、そうでないこともあります。
初心者がやってしまいがちな葉が枯れてしまう原因に挙げられるのは、「過湿によって根が傷む」ということです。
太陽が好きなトマトは太陽にたっぷりと当たり、お水をいっぱいあげた方が良いというイメージを持っている人は多いです。
しかし、その水のやりすぎが原因で、トマトが上手く育たないということは珍しくありません。
水を与えすぎてしまうと土によっては、水はけが悪く、過湿状態になっています。
過湿状態が続いてしまうと、根が傷んで葉が枯れてしまうといった症状が起こってしまうことも、よくあります。
トマトは過湿がとても苦手な植物なので、乾き気味の方がトマトを上手に育てることができます。
家庭菜園の苗選びのポイント
家庭菜園でトマトを育てるとき、初めは手軽に苗からスタートという人もたくさんいます。
そんな苗選びは、とっても重要なことです。
どれでもいいと思って選んでしまうのはやめて、健康で元気な苗を選ぶコツを知っておきましょう。
きちんと選ばない人は知らない間に、枯れている・しおれているトマトを選んでしまっているかもしれません。
そういったトマトの苗がきっかけで、葉が枯れるということも考えられます。
苗を選ぶときに注意したいのは、元気な苗を選ぶということです。
しかし、初心者では元気な苗の見分け方が分かりませんよね。
元気な苗を選ぶ際に、覚えておきたいポイントをお伝えます。
●茎は真っ直ぐで太い、節間が狭い
茎が細く曲がっていては、弱く育っている可能性があります。
●蕾・花がついている
蕾がついている・花が咲いている苗を選んでください。
花が咲いている場合は、できるだけ大きな花が良いでしょう。
●本葉が7枚以上
蕾すらついていない苗は、本葉も7枚に達していないことが多いです。
家庭菜園の苗選びのポイント~つづき~
先ほどの、トマトの苗選びのつづきです。
●葉の色が濃い緑色
葉の色が濃い苗は、光合成をしっかりして育った健康な苗の証拠とも言えます。
●害虫がついていない
トマトの苗を選ぶときには、葉の表だけを見るのではなく、裏もチェックするのがおすすめです。
トマトの苗には、アブラムシがすでについていることがあります。
アブラムシは、すぐに繁殖して、トマトを弱らせてしまう可能性のある害虫です。
苗を複数買ったときでも、ひとつに害虫がついていると、他の苗にも繁殖してしまうので注意しましょう。
●ポットの底から根が見える
トマトの苗を持ち上げて、下を見てみましょう。
ポットの底から白い根が見えていたら、その苗は健康に育っています。
これらの条件が揃った苗は、とても健康で元気な苗と言えます。
健康な苗を選ぶことができれば、家庭菜園で育てるトマトが枯れること・病気になることなどがなりにくいと言えるかもしれませんね。
せっかく苗を選ぶなら、この元気な苗選びのポイントを知り、参考にしてみてはいかがでしょうか。
家庭菜園をすることで得られること
トマトが枯れる原因や健康なトマト苗の選び方などをご紹介しました。
これから家庭菜園を始めよう、そう思っている人は、ぜひ家庭菜園をおすすめしたいです。
家庭菜園をすることで得られるメリットは、いっぱいあります。
そのメリットを、少しだけお話しします。
まず、家庭菜園をすることの最も大きなメリットが、無農薬野菜を食べることができるということです。
広い畑で育てる農家と違い、家庭菜園では野菜の隅々を自分の目で確認することができます。
農家では害虫の駆除などで農薬を使いますが、家庭菜園では自分でこまめにお手入れができるため、それが要りません。
そして、実際に育てた人にしか味わえないことである、自分で育てることの楽しさを味わうことができます。
育てるためには、毎日お世話をすることが欠かせません。
時間を掛けながら、植物がどんどんと成長していく光景を見ることは、心にも良い影響を与えるのです。
最初は、家庭菜園が上手くいかないかもしれません。
でも、そういった失敗も含めて家庭菜園は、経験したことのある人にしか分からない楽しさがあるのです。
家庭菜園でトマトを育ててみよう
初心者におすすめと言われているトマトでも、注意しなければならないことは、たくさんあるのです。
葉が枯れてしまう原因を知っていれば、知っていないよりは上手くトマトを育てることができるでしょう。
家庭菜園を始めようと思っている人は、トマトから育ててみてもいいかもしれませんね。