チョコレートと和菓子、カロリーと栄養を知る!

「お菓子」と言われるものは、「美味しい」「疲れが取れる」「カロリーが高い」「脂質が多い」という一般的な印象があります。

カロリーが似たり寄ったりするのは、使われている材料によります。

和菓子も決まっていますし、洋菓子も基本は一緒です。

チョコレートも、様々な形で洋菓子や和菓子にもなりますが、チョコレートの原料はそれしかありません。

ダイエットや食事に気を付けているとき、どうしても敵対感を持ってしまうお菓子ですが、心の安らぎや満たされた気持ちになることができるものです。

チョコレートとは何か、カロリーはどれくらいなのか

チョコレートは、チョコ、ショコラともいわれます。

原材料はカカオの種です。

発酵や焙煎を施したカカオマスを主原料で、これに砂糖やココアバター、粉乳等様々な材料を入れて練り固めたりします。

チョコレートらしい味や香りは、カカオ豆を発生させることにより作られます。

・ビターチョコレート:カカオマスが40%~60%、場合によっては70~90%で、ミルクチョコレートより苦みが強いです

・ミルクチョコ

一般的なチョコレートで、乳製品(全脂粉乳、脱脂粉乳、クリーム粉乳)が入っています。

・ホワイトチョコレート

カカオマスがふくまれておらず、ココアバターにミルク、砂糖を加えます。

チョコレートのカロリーは、メーカーによって多少誤差がありますが、大きくは変わりません。

カカオマスは、カカオ豆から皮を取り、すりつぶしてペーストにしたもので、ナッツ類として分類されますので、豊富に「油脂」を含みます。

栄養素は、砂糖の炭水化物と脂質が中心になります。

各メーカーそれぞれですが、大体のカロリーは同じです。

板チョコ1枚50gあたり、ビターチョコレート(ブラックチョコレート)270~290kcal、ミルクチョコレート280~295kcalです。

糖質約30g、脂質約19g、タンパク質約3.3gです。

チョコレートは色々形を変え、混ぜ込んだり、練りこんだりして様々なお菓子へと変化します。

和菓子でも、チョコレートを使用したものもあり、メニューや量によって、カロリーは大きく変わります。

何を和菓子というのか、カロリーはどれくらい?

和菓子は、明治時代以降にヨーロッパ等海外より新しく日本に入ってきた「洋菓子」に対する言葉です。

餅菓子、羊羹、最中、落雁、煎餅、饅頭、求肥等が含まれ、また古くは奈良時代に遣唐使が中国から日本にもたらした唐菓子、江戸幕府の鎖国時代にスペイン・ポルトガル・オランダからもたらされた南蛮菓子(カステラ、金平糖、飴、ぼうろ、軽め焼き、ビスケット、かりんとう等)が当てはまります。

一般に日本茶(緑茶)に合わせることを想定され、茶の湯や年中行事、慶弔事における引き出物にも用いられます。

原材料は、伝統的なものは豆類の餡、米(米粉、もち米)、砂糖で、卵、小麦粉を使用するものもあります。

栄養素は炭水化物が中心になります。

また、小豆のような豆類といっても、大豆のようにタンパク質が多いわけでなく、食物繊維や炭水化物が多くなりますので、栄養素の中心になります。

和菓子の種類によって、脂質(卵が入る場合)が加わります。

カロリーは、大きさで大きく変わりますが、大まかに羊羹で90kcal、桜餅1つで100kcal、串団子1本110kcal、大福もち120kcal、おはぎ1個140kcal、カステラ1切れ160kcalとなります。

割と1個で満腹感を感じますので、少量でブレーキをかけることが可能です。

和菓子でも、洋菓子のようにチョコレートや生クリームが入ると、脂質が入りますので、カロリーが上がります。

チョコレートを使用した洋菓子・和菓子

チョコレートは、変幻自在に色々なお菓子に使われます。

洋菓子では、チョコレートケーキ、チョコチップを入れたクッキーやスナック菓子、ショコラティエが作る魅惑のチョコレートメニューがあります。

菓子ではないですが、パンなどもショコラデニッシュやチョココルネ、チョコチップメロンパンなど、菓子パンというカテゴリーでチョコレートを確認できます。

和菓子では、チョコレート大福、チョコどら焼き、チョコ饅頭など、いわゆるバレンタインに向けたメニューでよく見られたり、コンビニスイーツに並んでいたりします。

チョコレートは、製品をそのまま味わうこともあれば、濃厚なスイーツとして用いられ、メニューは無限大に広がります。

これだけ入っていると、気になるのはカロリーです。

当然、カロリーはチョコレート分が足されますし、チョコレートは先程述べたように、脂質を含みますので、カロリーは高くなります。

チョコレートがたっぷり濃厚なだけ、カロリーは増える傾向になります。

チョコレートのカロリーと食べる量

先程、板チョコのカロリーを示しましたが、具体的に確認してみます。

アーモンドチョコレート1粒25kcal、チョコトリュフ1個80kcal、マカダミアナッツ1個48kcal、生チョコ1個45kcalです。

1箱では、きのこの山453kcal、たけのこの里426kcal、アポロ275kcal、トッポ223kcalです。

ショコラティエが作るような高級チョコは、チョコレートに生クリームや砂糖を加えるので、1粒でも80kcal以上になります。

では、チョコレートの1回量は、どの程度が適切なのかと疑問が出ます。

1日の食事摂取量のカロリーは、年齢、体格にもよりますが、その10%が間食にあててもよいと考えられています。

一般的な女性で1600~1800kcalですので、160~180kcalが間食の目安になります。

それでいくと、1粒換算のものはアーモンドチョコレートだと6粒、チョコトリュフ2粒、箱菓子は半分以下になります。

和菓子と比べると、どんどん食べることができるので、やはり食べる量は注意が必要です。

和菓子のカロリーと食べる量

和菓子も、チョコレートと同じように食べる種類が違えば、大きくカロリーも異なります。

季節に合わせたものやその土地の銘菓、お土産や冠婚葬祭で出されるもの、また老舗の和菓子店の和菓子など様々です。

和菓子の種類によってカロリーが異なるので、羊羹1切れで90kcalのもあれば、カステラ1切れで160kcalのものがあり、差が大きく開きます。

また、饅頭や桜餅などのように餅と餡を使用していると、1個120kcal程度と、2個食べると軽く目安量を越してしまうものがほとんどです。

和菓子は大量に食べるものではなく、季節や習慣を味わうものとして、また日本茶に合うよう作成されたり、目で楽しむ要素もあります。

少量でも腹もちが良いので、ゆっくり味わって食べることがコツになります。

カロリーを気にして、いつ食べるのが良いのか

おやつとして食べるのであれば、体を動かす時間が良いでしょう。

夜、夕食後に食べるとあとは寝るだけになり、摂取したカロリーを消費できないまま身体を休めると、太る原因になります。

チョコレートも和菓子も、炭水化物が入っているので、体を動かす元になります。

体を動かしている日中のほうが、エネルギーとして使われやすいです。

体重1kgを減らすためには、約7000kcalを燃焼しないといけないとされています。

単純に考えると、板チョコで28枚、大福58個相当です。

毎日余分に食べれば、その分蓄積され、体重が増えていきます。

間食は毎日食べる習慣にしてしまうと、食べずにはいられません。

たまにの楽しみとして、量を決めて食べることをお勧めします。

毎日食べるという場合、そうしなければならない、食べざるを得ない環境が常にあるといわれます。

しかし、間食や甘いものを食べる習慣がない方もいます。

食べないといけない状況ではない方も多いのです。

甘いものはたくさん食べられる方もいますし、甘いものが苦手な方もいます。

食べないといけないわけではないですし、食べるなら、美味しく味わって食べていただくことがポイントになります。

和菓子は砂糖が入っていない日本茶と共に食べる、洋菓子を食べるときも無糖の紅茶・コーヒーを選択すると、甘い美味しさをより感じます。

食べるタイミングは、早い時間、いわゆる3時のおやつまでにしましょう。

夕食までの腹持ちの意味もあり、また体を動かしている時間だからです。

また、運動をする場合は運動前に食べたほうがいいです。

運動後は体を動かしたので、空腹を感じやすく食べ過ぎになります。

食べるタイミングも考慮して、おやつを味わって食べてくださいね。

甘いもので気持ちは満たされる

甘いものはダイエットの時は敵視されやすいですが、心の栄養でもあります。

有名なチョコレートは、美味しいと知っているから、もらったり買ったりするとそれだけでちょっと気分がいいです。

和菓子は、見た目を愛でる習慣もありますので、職人の技を感じ、美味しいお茶といただくと、ほっとすることもあります。

カロリーだけで見ると、おやつはカロリーが高く、量で考えると思ったより少なく感じます。

炭水化物と脂質は腹持ちが良く、少量で満足ができるものでもあります。

食べるタイミングや食べる量に気を付けて、美味しく味わいましょう。