今回は、9ヶ月以降の赤ちゃんの離乳食についてお伝えします。
離乳食をどう進めていけばいいのかや、離乳食として与えられる食べ物と、その注意点などをご紹介します。
また、9ヶ月以降になると手づかみ食べを始めます。
ですので、手に持って食べられるおにぎりのレシピも載せてありますよ。
9ヶ月以降の赤ちゃんの離乳食の進め方
9ヶ月以降の赤ちゃんの離乳食の進め方をご紹介します。
この時期は、鉄分が足りなくなりやすいと言われます。
ですので、離乳食には赤身の魚や肉、レバーなどを積極的に使って、鉄分を補いましょう。
また、赤ちゃんの味覚が発達してきます。
色々な食品に慣らしていきながら、味付けも工夫して、様々な味があることを経験させるといいですね。
手でつかんで食べようとすることが増えるので、おにぎりにしてあげるなどして、つかみやすい大きさにすることが必要です。
汗をたくさんかいたときには、水分の補給にも気をつけましょう。
そして、一番重要なのが、家族と一緒に楽しい食事をとることです。
同じ9ヶ月以降の赤ちゃんであっても、離乳食の進み具合には個人差があります。
ですので、焦らずに根気よく、楽しく続けていくことを心掛けてみてくださいね。
また、この時期のおやつには、果物がおすすめです。
甘さの少ない乳幼児用のビスケットや、おせいんべいを1~2枚与えるのもいいですね。
ただし、次の食事の妨げになるので、おやつはタイミングをみて与えることと、多く与えすぎないようにしましょう。
9ヶ月頃からおにぎりを与えられる!その注意点は?
おにぎりは、お米から作ります。
そのため、お米が食べられれば赤ちゃんでも食べられると考えがちですが、与えるのであれば、手づかみ食べが始まる離乳食後期の9ヶ月頃からが良いと言われています。
離乳食としておにぎりを与える場合は、注意したいことがあります。
1.ご飯の硬さは、離乳食の進行度によって変える
後期ならば5倍粥程度、完了期では軟飯などがおすすめです。
2.他の食材でビタミンやたんぱく質、ミネラルなどの栄養を補う
おにぎりに含まれる栄養素の多くは、炭水化物と水分ですので、のりや野菜、お肉などの食材を加えて栄養を補ってあげると、食材の味も楽しめるのでおすすめです。
3.初めて与えるときは、赤ちゃんの様子をよく見る
お米はアレルギーが出にくい食材ですが、のりや野菜、お肉などを混ぜて与えることが多いので、顔色や体調の変化がないか、食べた後の様子もよく確認しましょう。
また、のりを与えるときにも注意点があります。
・のりを使ったレシピで、先にのりに慣れさせておく
・喉に張りつくと窒息の危険があるので、そのまま与えずに、細かくちぎる
・味付けのりは味が濃いので、1歳までは与えない
といったことにも注意が必要です。
作って冷凍したものを、レンジで解凍して与える場合もあると思いますが、解凍したては熱いので、冷ます必要もありますね。
つかんでも、手につきにくいおにぎりを作るには?
手づかみ食べを始めた9ヶ月以降の赤ちゃんに離乳食としておにぎりを与えると、その手にご飯がベタベタとついてしまいます。
これでは衛生面も気になりますし、片付けも大変なので、母親にとっては悩みの種ですよね。
ですが、そんな悩みを解決してくれるような方法が4つもあります。
1.にぎる前のお米に衣(のりやふりかけ)をかける
お米の水分が衣に吸収され、べたつきを減らせます。
2.焼きおにぎりにする
軽く焼くことで水分が飛び、ベタベタしにくくなります。
3.ラップやおにぎり用の型を使う
アイテムを使ってにぎると、お米同士がしっかりとつなぎ合わさって、手につきにくくなります。
4.与えるときに工夫をする
大人がおにぎりのラップを半分むいたものを赤ちゃんに持たせるなどの工夫で、手が汚れずに済むこともあります。
ご飯が手についてしまうのは、おにぎりにお米の水分が多く残っているからです。
べたつきやすく、手につきやすいのが難点のおにぎりですが、食材や使うアイテム・与え方などを少し工夫して、片付けのストレスを減らしましょう。
離乳食のおにぎり作りに便利なグッズは?
9ヶ月以降の赤ちゃんに、離乳食としておにぎりを作ってあげたいと思っても、赤ちゃんに安心な材料で、食べやすいおにぎりを作るのは意外と大変です。
ですが、世の中にはそんな赤ちゃんのために、便利グッズを開発している人たちがいます。
いくつかご紹介します。
1.超ミニおにぎりさん
これは、ひとくちサイズのおにぎりが簡単に作れるという便利グッズです。
手づかみ食べを始めた赤ちゃんを持つ母親が考え出したもので、離乳食後期の赤ちゃんが食べやすいサイズのおにぎりを、1度に4~6個作れるようになっています。
また、付属のへらスプーンで、赤ちゃんに合わせて大きさや形を整えられるので、外食でも簡単におにぎりが作れますね。
ご飯をセットした後は、手に触れないので衛生的です。
2.緑黄食野菜ふりかけ
ふりかけですが、国産の素材で、着色料・香料不使用です。
老舗メーカーから出ていて、さけとおかかの2種類があり、9ヶ月経ったくらいから使いましょう。
3.かみきれーる 焼のり
しっとりしたのりは大人でも噛み切りにくいですが、赤ちゃんなら、なおさらです。
そこで、歯切れの良さにこだわって作られたものが、この商品です。
噛み切りやすい工夫がされているので、赤ちゃんやお年寄りでも、さっと噛み切れます。
これを使えば、普通ののりを食べやすくする手間が省けて便利ですね。
9ヶ月以降の赤ちゃんに与えられるおにぎりのレシピ!
では、ここからは、離乳食後期(9ヶ月以降)の赤ちゃんにおすすめのレシピをご紹介します。
1つめの、おにぎりレシピです。
タッパーで衣をまぶすので、5倍粥でも手につかず、簡単に早く作れます。
【材料】
・5倍粥(冷めたもの) 食べる分
・すりごま 適量
・きざみのり 適量
・青のり 適量
1.タッパーに、衣(今回はすりごま、きざみのり、青のり)を適量入れる
衣の割合や具は、お好みでアレンジ可能です。
粉チーズやかつお節でも美味しくなります。
また、今回は数種類混ぜていますが、単品でも大丈夫です。
2.冷めたお粥を食べやすい大きさに丸める
手を濡らして行なうと、丸めやすくなります。
また、タッパーの中で振るときれいに丸くなるので、丸め方は適当でOKです。
3.丸めたおにぎりを1のタッパーに入れる
4.おにぎりが5~6個くらいできたら、タッパーを振り衣をまぶす
前後左右上下に振りましょう。
5.お皿に盛り付け、レンジで温めて完成
すぐに食べられる温度にするなら、600wで30秒ほどが目安です。
タッパーを使えば、丸める手間も軽減されるので、楽しく作ってあげられますね。
離乳食後期の赤ちゃんがつかんでも、手が汚れないおにぎり!
離乳食後期に入っても、あまりつかみ食べに興味を示さない赤ちゃんもいますよね。
そこで、つかみ食べの練習をさせたいという場合におすすめなのが、ツナと枝豆のおにぎりです。
【材料】
・ご飯 80g
・ツナ 15g
・枝豆 3〜4さや
・ゴマ 適量
1.枝豆は加熱して、さやを外し、薄皮を取り除いてみじん切りする
2.ツナはお湯をかけ回して油を切る
3.材料を全部混ぜ合わせて、赤ちゃんの口に入る大きさに握れば完成
また、先ほどは母親の手を汚さずに作れるおにぎりのレシピをご紹介しましたが、9ヶ月以降の赤ちゃんが手づかみ食べしても、手が汚れないレシピもあります。
【材料(1食分)】
・ご飯 適量
・手巻きのり 2枚
・ふりかけ 適量
1.のりを半分に切る
2.のりの上に、ご飯を載せる
3.ご飯の上に、ふりかけをかける
4.もう1枚ののりをご飯の上に置いて、挟む
5.キッチンバサミでひとくちサイズに切って完成
ふりかけ以外にも、ツナマヨなどを使ってみても美味しくできますよ。
また、このレシピでは、お粥ではなくご飯を使っていますので、手づかみ食べを始めてしばらく経った赤ちゃんにおすすめですね。
手が汚れないおにぎりなら、母親の負担も減りますし、手づかみ食べができて赤ちゃんも満足できます。
親子で色々な「離乳食おにぎり」を試してみてください。
おにぎりで離乳食後期を楽しく過ごそう!
離乳食も後期になってくると、少しずつつかみ食べが始まってきますし、食べられる食材も増えてきます。
つかみ食べしやすいおにぎりにしてあげるのが、具も色々混ぜられていいですね。
便利なアイテムも多く売られているので、そういったものも使うと作るのも楽しめそうです。
ぜひ、離乳食としてご紹介したおにぎりのレシピも参考にしてみてください。