日本人女性の平均身長は158センチと言われています。
インターネットで女性の身長に関することを検索した際も、160センチ未満の検索結果が多くみられるように思います。
ここでは、平均よりも少し高めな「162センチの女性」の理想体重について注目しました。
身長と体重で分かる「BMI」とは?
「BMI」ってよく聞きますよね。
もちろん、その意味を知っている人は多いでしょう。
BMIとは、Body Mass Index(ボディー・マス・インデックス)の略です。
日本語にすると「体格指数」という意味で、身長と体重が分かれば計算することが可能です。
BMI指数の計算方法は【体重【kg】÷(身長【m】×身長【m】)】です。
計算する際に注意したいのは身長【m】です。
身長が162センチであれば、1.62【m】で計算しなければなりません。
よく間違えてしまう人が多いので、気をつけましょう。
BMI指数は、18.5未満は痩せ型、18.5~25未満が標準体型、25以上であれば肥満とされています。
BMIでは、自分の体重が太っているのか、標準なのか、または痩せているのかが分かります。
身長が158センチの女性と162センチの女性であれば、当たり前ですが、それぞれの平均体重は異なります。
しかし、女性でありがちなことが、身長体重を考えずに判断してしまうことです。
自分は「太っている」や「痩せている」を勘違いしないためにもBMIがあるのです。
162センチの女性の理想体重は?
162センチ女性の理想体重は、何kgなのでしょうか。
標準体型のBMI指数は18.5~25未満といわれていますが、細かく言うと22が標準となっています。
さらに、日本人女性は21、男性であれば22と決められています。
この標準のBMI指数ですが、最も病気になりにくい数値とされています。
では、162センチの女性がBMI数値21になる体重を計算してみましょう。
計算してみると、【(1.62【m】×1.62【m】)×21=55.1124】となります。
そのため、162センチであれば約55kgが、最も病気にかかりにくいBMI指数ということです。
ダイエット志向が高まっているためか、考えていたよりもこのBMI数値が上だった思う人もいるかもしれません。
体重計に乗り、体重ばかりを気にしてしまう女性は数え切れないほどいます。
標準のBMI指数を知っていることは、とても重要なことです。
現在の自分の身長と体重が分かれば、簡単にBMI数値は出せます。
そうすることで、今の自分が肥満なのかどうなのかが、正しく理解できるのです。
162センチの女性の肥満体重は?
162センチの女性の理想体重は分かりましたが、肥満は何kgになるのでしょうか。
肥満のBMI指数は25以上となっています。
計算すると、65.6kg以上が肥満となっています。
少し詳しくみてみましょう。
65.6kg~76.1kg…肥満(1度)
78.7kg~89.2kg…肥満(2度)
91.9kg~102.4kg…肥満(3度)
105kg~115.5kg…肥満(4度)
このように肥満は1度から4度まで段階で分けられます。
肥満が身体に悪いということは、誰もが知っているでしょう。
肥満であればあるほど、膝や腰さらに心臓へ、かなりの負担をかけます。
そのため、肥満ではない体重の人と比べると、心臓病での死亡率も1.5倍と高くなります。
肥満女性が招いてしまう病気として挙げられるのが、婦人科系の病気です。
月経不順になってしまったり、月経異常や不妊などのリスクも高くなります。
さらに、子宮がん、卵巣がん、乳がんなども挙げられます。
肥満が引き起こす病気は、たくさんあるのです。
肥満体重になってしまう原因とは?
162センチの女性という、ピンポイントでBMIなどをご紹介していますが、各々の身長はどうであれ、肥満体重の原因はどういったものがあるのでしょうか。
先述した以外にも、肥満体重だと高血圧症になりやすく、高血圧は様々な病気を引き起こしやすくなります。
肥満ではない人と肥満の人を比較すると、肥満体重の人は約2倍以上も高血圧になりやすいのです。
もちろんのことですが「運動不足」や「食べ過ぎ」が、主な肥満の原因と言えます。
食べることが好きという人は多いですが、過食を続けてしまえば、体重はどんどんと増加します。
体重が増えてしまうことで体が重くなり、疲れを感じやすくなり、運動をしなくなる人も少なくありません。
一度太ってしまうと、痩せることが大変になってしまうのです。
運動不足や食べ過ぎでの肥満であれば、自分で太った原因が分かります。
しかし、皆がそうという訳ではなく、なかには病気が原因で肥満体重となっていることもあるのです。
病気による肥満の理由は、内分泌器が正常に機能しないことです。
内分泌機能が正常に働かないことで、脂肪を分解するということが困難になってしまうのが、原因になっているようです。
そのため、食べ過ぎや運動不足に覚えがない本人は、なぜ自分が太ってしまったのか自覚できないまま、体重が増えてしまうのです。
162センチの女性の痩せている体重は?
162センチの女性の肥満体重につづき、次は痩せている体重です。
BMI指数では18.5未満が低体重(痩せ型)となっています。
計算すると、162センチの女性はBMIが18で47.2kg、BMIが17で44.6kg、BMIが16で42kgです。
痩せている人の中には、もともと太れない体質や、太りにくい体質の人がいます。
よく、いっぱい食べているのに、少しも太れないという人を見たことのある人もいるでしょう。
もともと胃が弱くて栄養の吸収がしにくかったり、胃下垂で栄養を吸収しにくかったりといった原因が多いようです。
太れないなんて羨ましいと思った人もいるかもしれませんが、では痩せていることで体に起こることは、どういったことがあるのでしょうか。
痩せていると体力が足りず、すぐに疲れてしまったり、疲れを回復することに時間が掛かってしまったりします。
また、筋肉や脂肪が少ないので、血の巡りが悪く、冷え症にもなりやすいです。
さらに、食べる量が少なくて痩せている人であれば、身体に必要な栄養が足りていないため、免疫力が低下します。
免疫力が下がってしまうと風邪をひきやすく、様々なウイルスに感染しやすいです。
痩せている人は身体が弱いイメージを持つ人は多いですが、あながち間違いではないのです。
低体重(痩せ型)になってしまう原因とは?
いつの時代でも、女性は綺麗でありたいと思うものです。
平均身長の158センチの人でも、それより少し大きい162センチでも、モデルのような細いスタイルに憧れ「自分もああなりたい」そう思ったことのない女性は、いないかもしれません。
ダイエットブームは終わることがなく、太ってもいない標準体重でも、痩せようとしている女性も数え切れないほどです。
過度な食事制限のダイエットで挙げられる病気が、摂食障害である「拒食症」です。
体に栄養が足りない極度な食事制限を続けていることで、本当に食べることができなくなってしまい、極端に体重が落ちてしまったりします。
また、食べ過ぎてしまった罪悪感から嘔吐を繰り返しす「過食症」に陥ってしまう人もいます。
なかには、ダイエットなどが原因で低体重になってしまうこともあります。
年を重ねると若い頃と比べ、代謝が落ちてしまいます。
よく中年太りなんていいますが、昔のように食べていたら、もちろん、ほとんどの人が太ってしまうでしょう。
食べているのに痩せていくといった場合は、体に胃ガンなどの疾患などがある可能性があります。
太りすぎも痩せすぎもだめ
太りすぎも痩せすぎも、病気やケガにかかってしまうリスクが高くなってしまいます。
身長と体重でBMI指数を知り、自分は肥満なのか痩せているのか、標準なのかを把握しましょう。
そうすることで、より健康的に過ごすことができるのではないのでしょうか。