家庭菜園でも人気のミニトマトですが、種から育てる場合、発芽するかどうかが一番気になりますよね。
実際種まきから何日で発芽するのでしょうか。
今回は、ミニトマトを上手に発芽させる方法をメインに、栽培のコツをお伝えします。
また、沢山収穫できたミニトマトを美味しくいただけるレシピも紹介しているので、ぜひ最後までお付き合いください。
植物を種から発芽させる3要素とトマトの発芽の条件
ミニトマトを発芽させるためには基本的な水、酸素、温度の3つと固有の発芽条件があります。
ミニトマトを美味しく育てるためには強い光が必要ですが、発芽時は光が要りません。
むしろ、真っ暗の中であった方がよく発芽します。
そのため、光の調整よりも水分と温度の管理をしっかりするほうが重要であると言えます。
このポイントを押さえれば、種を蒔いてから3~4日で一斉に発芽させることもできます。
この期間に発芽しなければ水と温度の条件が合ってないと思ってください。
また、ミニトマトを育てるにあたり、何日で発芽するのかをキチンと把握することは重要です。
そして、ミニトマトの嫌光性や適度な水やりに気を付けることで一斉に発芽させることができます。
一斉に発芽させることで成長が揃い、苗の管理が簡単になり、結果として良い苗にすることができます。
つまり、ミニトマトを育てる際は土に適度な水をやり、条件に合った温度管理が必要になるということです。
また、種を蒔く前日に土へ水をやっておけば水浸しになることもありません。
ミニトマトを種から育てる方法
ミニトマトの種の植え方にについて紹介します。
まずポットを用意してください。
このポットはビニール製の小さいもので結構です。
ホームセンターなどでは10個入りで100円ぐらいが相場です。
そのポットに縁の高さより2cm低いぐらいまで土を入れ、ミニトマトの種を蒔きます。
このときに『鉢底石』は入れなくて良いです。
1~2cmほどの穴を作り、その穴へミニトマトの種を入れて土をかぶせます。
ミニトマトの種は『嫌光性』(発芽後は強い光が必要)ですので暗いところに置きましょう。
種は中央に配置させてもいいですが、ひとつのポットに3つ程度にしておいてください。
次に、種を植えた後から発芽までは土が乾かないようにしましょう。
このときにジョウロやペットボトルなどで水をやってしまうと種や土が流されてしまう危険があるので霧吹きを使うとよいです。
霧吹きでしたら頻繁な水やりにも最適でしょう。
業者さんなどでは『発芽機』というものを使い温度管理をしていますが、素人には難しいものです。
ただし、小さな温室であれば簡単に作れます。
箱でも深めのお皿でも、何ならサランラップでも温室は作れます。
とりあえず、全体を覆えるものを用意し、その上からタオルで覆えば簡単な温室が出来上がります。
そこに何日か置いておけば発芽します。
ただし、温度計を使い、熱くなりすぎないように気を付けてください。
通常は2週間ほどで発芽します。
ミニトマトの発芽率と摘芯
植物を育てる上で『発芽率』というものは考えなくてはなりません。
この『発芽率』というのはその種がどのくらい発芽するのかを示したものですが、とりわけ知っておいていただきたいことは、どんなに環境が良くとも発芽しない不良種があるということです。
そのため間引きが必要なのですが、3つ種があれば1つは発芽するはずです。
もしも複数の発芽がある場合は一番育ちの良い芽だけを残すようにしましょう。
何日も発芽を待ってしまうと芽が腐ってしまいます。
また、ミニトマトは放っておくと2mほどまで伸びてしまいます。
この際、お好みの高さのところで切ってしまえば、それ以上は高くなりません。
この方法を『摘心』といいます。
高くなればなるほどミニトマトの実は大きくなりますが、その分の土が必要になり、結果として収穫量が激減してしまう恐れがあります。
そのため『摘心』が必要となるのです。
鉢の口径が30㎝(10号鉢)であれば1m~1.5mほどが目安となります。
プランターによる栽培であればより大きく育てることができます。
ミニトマトが発芽するのは種まきから何日目?
ミニトマトを育てるときは土の温度が発芽に関わってきます。
基本的には28℃が理想です。
この温度を平均として維持すれば、5日程度で発芽するでしょう。
もし、この温度よりも低ければ発芽までの日数が多くなり、30℃以上にしてしまうと発芽不良になってしまう恐れがあります。
とりあえず、発芽するまでの間は28℃を目安にして1週間程度は様子を見てあげましょう。
間引きのタイミングですが、何日も発芽は待ってられないので、双葉が出てきて5㎝ほどの高さになりましたら間引きを始めて大丈夫です。
間引き後、20㎝ほどの高さになりましたら大きな鉢に植え替えていきましょう。
植え替える際には、鉢の底に固定肥料を入れ1mほどの支柱を立てます。
この支柱にミニトマトの茎をビニールひもなどで固定します。
ここから実がなるまでは1~2週間かかるので、水は1日1回、鉢の底から流れて出てくるくらいあげてください。
また、その間に小さな芽が出てくるので取り除くことを忘れないでください。
30㎝ほどの高さになると花がつきはじめ、そこからすぐに結実します。
何日でも食べられる!ミニトマトのオススメレシピ①
発芽した後のミニトマトはすぐに食べきれないほどの収穫量になってしまいます。
そこで、何日でも美味しく食べられるようにミニトマトの簡単レシピを紹介します。
①ミニトマトの和風マリネ
リコピンが豊富で栄養価の高いミニトマトをさらにヘルシーにして食べるレシピです。
材料は減塩 和風つゆ「きわみ」2個、ミニトマト20~25個、酢小さじ3です。
まず、ミニトマトを熱湯に30秒ほど漬け、冷水にさらして皮をむきます。
次に、和風つゆと酢を合わせ、皮をむいたミニトマトを入れます。
20~30分ほど浸せば十分です。
途中で上下を返しておくと味がまんべんなくつけることができます。
これをサラダなどに付け合わせれば完成です。
②ミニトマトのチーズ焼き
オシャレなイタリアン風のレシピです。
材料はミニトマト1パック、ピーマン2個、オリーブオイル 大さじ2、塩こしょう適量、とろけるチーズ 適量、パセリ 適量です。
まず、ミニトマトは流水で洗いヘタを取り、ピーマンは輪切りにします。
次に、耐熱皿へミニトマトとピーマンを敷きつめ、とろけるチーズを好きなだけ載せてください。
その上からたっぷりとオリーブオイルを掛け回します。
それをオーブンで10分程度焼いてください。
もしチーズの焦げが気になるなら、5分ほど焼いたあたりでアルミホイルをかぶせると焦げ目がつきにくくなります。
焼けた後にオリーブ、塩こしょうとパセリとを振り掛けて完成です。
何日でも食べられる!ミニトマトのオススメレシピ②
発芽してから間引きするのと同じように、冷蔵庫の整理も必要ですよね。
せっかくなので、冷蔵庫の余りものを使ったミニトマトレシピも紹介します。
材料は春巻きの皮1/2枚、スライスハムorベーコン1/2~1枚(お好みで)、ミックスチーズ 適量、ミニトマト1個、水溶き小麦粉 適量、 油 適量(1個分)です。
まずは春巻きの皮を半分に切っておきます。
また、ミニトマトを湯むきしてミニトマトを三等分に切ります。
ミニトマトは15秒ほど熱湯につけた後、冷水にさらすことでむきやすくなります。
ハムは細かく切っておきます。
ハム、ミニトマト、ミックスチーズを縦に置いた春巻きの皮の上(真ん中より下の位置)に載せてください。
ここで、右の端を具に被せるようにして包みます。
余った左端を持ち、上に包んでいきます。
包む際には水溶き小麦粉を糊代わりに使い、包みます。
このとき、隙間が開かないようにキッチリ包んでください。
隙間があると、そこから水分が出てしまい油が跳ねてくる原因になるので注意してください。
油でカラッと揚げたら、盛り付けて完成です。
他にも独自のレシピを作り、何日でもミニトマトを楽しんでみましょう。
温度管理や間引きでミニトマトを上手に育てよう!
今回は、ミニトマトを種から育てる場合の栽培方法を紹介しました。
種を発芽させるには温度管理が大事なのですね。
上手に栽培できれば、収穫も期待できます。
たくさん実るミニトマトの消費には、ぜひ紹介したレシピを活用してみてください!