「1日分の野菜が摂取できるサプリメント」。
よく耳にしたり、見かけたりしますよね。
では、野菜は食べずにサプリメントだけでいいのではないか?
こう考える人も、なかにはいるでしょう。
そんな疑問を解消するために、ここではサプリメントについてまとめてみました。
野菜の栄養が摂れるサプリとは
現代には、数えきれないほどのサプリメントがあります。
ドラッグストアやスーパーマーケット、さらにコンビニエンスストアなどでも手軽に購入することが可能です。
このサプリですが、「栄養を補助してくれる食品」として、錠剤や飲料などになっているものが多いです。
簡単に栄養が摂れることから、生活に欠かせないものとなっている人は少なくありません。
サプリに含まれているミネラルやビタミン、食物繊維など成分は様々です。
ビタミンCが含まれている野菜であれば、キャベツやカリフラワー、ブロッコリーなどが挙げられます。
ビタミンCを摂取しようとして、毎日必要な成分の含まれた野菜を食べることは難しいものです。
ビタミンCに着目したサプリだけで、先ほど挙げた野菜の栄養全てではありませんが、その野菜を食べずにビタミンCといった成分を摂取することができます。
そのため、手軽に済ますことのできるサプリだけでも不足しがちな野菜の栄養を取り、食事の時間を短縮することもできます。
また、嫌いな野菜を食べずに、その野菜に含まれている成分をサプリだけで摂ることも可能です。
サプリだけで良いのか
サプリだけで野菜に含まれている栄養が摂取できるのであれば、サプリだけで良いのではないか?
一度は考えたことがあるのではないのでしょうか。
サプリとは、栄養補助・健康補助の「食品」であり、医薬品ではありません。
朝・昼・晩とサプリを摂取している人も多くいるでしょう。
食事をすることができない病気の方などが、食事を摂らず点滴のみで生きることができているように、人間は必要な栄養素を摂取することさえできれば、生きることは可能です。
そのため、納豆や牛乳からタンパク質、魚や肉から脂質、炭水化物は米から摂れば、野菜は食べなくてもサプリだけで生活することはできます。
しかし、これでは食事量が減ってしまいます。
食事量が減少してしまうことは、咀嚼(そしゃく)することが減ってしまう原因となります。
咀嚼とは胃の中で消化しやすくするために、食べ物を歯でよく咬んで粉砕することを言います。
咀嚼をすることで、唾液分泌されます。
唾液が分泌されると、脳が刺激されたり口内が洗浄されたりと、体に必要なことが起こるのです。
また、サプリだけで生活してしまうと、腸の活動低下により免疫力が落ちてしまいます。
サプリだけを摂りすぎると
サプリは栄養補助食品として、野菜などに含まれている、足りない栄養素を補ってくれます。
サプリだけで、ある特定の成分を過剰摂取してしまうと、どうなるのでしょうか?
ある専門医は1000人以上を診察し、食生活のことでアドバイスをしていくうちに、サプリを使用する人達の体内の異変について気付いたようです。
それは、健康を意識してサプリを日々飲んでいるため、ミネラルやビタミンなどの数値が異常に高いことがあるということです。
女性に比べ、男性は鉄分を溜め込みやすい体のつくりになっています。
鉄分が蓄積される状態が長期的に続いてしまうと、神経や肝臓に負担が掛かってしまいます。
また、ビタミンAの過剰摂取では、お腹を下す、皮膚疾患や倦怠感、肝臓疾患などがあります。
ビタミンDでは、同様に倦怠感や肝臓疾患、腎臓疾患に尿路結石や高血圧などが挙げられます。
サプリの過剰摂取には、他にも様々な症状が起こる可能性があります。
最悪の場合では、死に至るケースもあるようなので、注意が必要ですね。
野菜は取らずサプリだけに頼るのはNG
知らず知らずのうちに、サプリの過剰摂取をしてしまっている人は良くいます。
医薬品ではなく栄養補助食品だからといって、野菜は食べずにサプリだけに頼っていては、過剰摂取により栄養素を摂りすぎてしまっているかもしれません。
普段から野菜摂取を心掛けた食事をしていれば、もちろんサプリに頼らず、栄養を補うことができます。
ですが、サプリの種類は豊富で、野菜の栄養が摂れるサプリだけではありません。
例えば、二日酔い予防に良いと有名なウコンです。
お酒を飲む前にウコンを摂ることで、二日酔いになりにくいと言われています。
しかし、実際には科学的に証明されておらず、効果は人それぞれです。
また、肝臓が悪い人がウコンを摂取してしまうと、もっと肝臓を悪くしてしまう可能性もあります。
デスクワークをしている方では、目に効果的とされているブルーベリーや、美容面を気にしやすい女性であれば、肌のハリに良いとされているコラーゲンなどのサプリは魅力的に見えてしまうものです。
過剰摂取に気をつけるのはもちろん、サプリに凝縮されている成分は、自分の体にとって必要なのかをしっかりと理解することも大切です。
野菜中心の食事でサプリいらず
サプリから栄養を補わなくても、健康的に野菜中心の食生活をしている人も多くいます。
サプリだけから栄養を摂ろうとしている人は、サプリにこだわらず、まずはしっかりと野菜から栄養素を摂りましょう。
特定の成分に着目されたサプリでは、その成分以外の実際に野菜に含まれている成分が除去されています。
つまり、野菜を食べたときに摂れる成分すべてが、サプリですべて摂れるわけではないのです。
野菜不足の予防のため、サプリから野菜の栄養を摂っていると思っていても、不足しているものも多くあるのです。
野菜不足になってしまうと、体が重い、疲労感、怒りっぽいなどの症状が起こりやすくなります。
サプリだけに頼らず、実際に野菜を食べることはとても大切なことなのです。
実際に野菜を食べると、咀嚼や野菜が体内に入り、満腹感が得られます。
サプリでは、錠剤であれば、咀嚼せずに飲むだけです。
そういったことも原因となり、「自分がどれくらいの野菜(栄養)を食べたのか」が判断できず、過剰摂取しやすいのです。
野菜はもちろん!サプリを上手に活用
野菜をきちんと毎日摂ることは、健康維持のために必須です。
そして、野菜をしっかりと摂りつつ、サプリだけに頼らず、サプリを上手く生活に取り入れている人もいます。
正しくサプリを活用するためには、サプリを利用する目的を理解することが必要です。
サプリを利用する目的は3つに分けられます。
「栄養補充」
体を作る細胞の働き、それぞれの器官が健康に活動できるよう支えるためです。
ビタミンやミネラル、乳酸菌やアミノ酸などが当てはまり、現代人のほとんどが欠かせない栄養と言えます。
「健康維持・増進」
免疫力を向上させ、体の調整機能を整えるためです
イソフラボンや青汁、黒酢などがそうであり、健康食品として、よく見かけるのがこの種類です。
「改善目的」
体調の回復や、何かしらの症状を改善するためです。
ハーブなどの薬草や高麗ニンジンなどを薬などと併用する場合などは、かかりつけの医師にしっかりと相談することが大切です。
サプリを使う目的を考え、含まれている成分について理解すれば、上手にサプリを使うことができるでしょう。
サプリの成分をきちんと知る
手軽に飲むことのできる、サプリの情報をまとめてみました。
知らないうちにサプリを過剰摂取してしまっている人は、実は結構いると思います。
健康のため野菜を食べることはもちろんですが、サプリの成分や量も健康のためにしっかりと理解しましょう。