家庭菜園にチャレンジしてみよう!スイカの立体栽培のやり方

暑い夏に食べたくなる赤くて甘いスイカ。

小さい子どもから、お年寄りまで、スイカが好きな方って多いですよね。

そんなスイカは、遠い昔の紀元前5000年には、すでに南アフリカで栽培されていたんです。
スイカの歴史って長いですね。

スイカの果肉や皮に含まれている栄養成分も注目しどころですね。

今回は、スイカを家庭菜園で立体栽培する方法をご紹介します。

ぜひ、チャレンジしてみてください。

家庭菜園をするメリットは?

皆さんは、家庭菜園をしたことがありますか?
これから始めたいと思っている方もいらっしゃいますよね。

ここでは、家庭菜園をするメリットについてお話します。

<自分で育てて食べる野菜の味は格別>

家庭菜園の一番のメリットは、自分の手で野菜を育て、食べることにあります。

いつもはスーパーで手軽に手に入れていましたが、野菜作りの苦労や楽しさを体験でき、収穫したての新鮮な野菜の美味しさを味わうことができます。

<食費の節約ができる>

家庭菜園のメリットは、効率的に栽培できればスーパーなどで野菜を買い物をすることが減り、食費の節約ができることにあります。

気軽で簡単に作ることができる野菜作りから、始めてみることをオススメします。

<安全な無農薬野菜を食べることができる>

大事な人の体を守ることを考えると、体に害を及ぼす可能性のある農薬や化学肥料を使った野菜は使いたくありませんよね。

健康志向の高まりとともに、無農薬野菜を選んで購入している方も増えてきました。

しかし、やはり無農薬野菜は、普通の野菜よりも価格が高いのです。

そこで、家庭菜園で栽培すれば、自分で無農薬野菜を作って食費を削減しつつ、食べることができます。
無農薬野菜に興味がある方は、家庭菜園に挑戦してみてください。

これからは夏の風物詩のスイカを、家庭菜園で立体栽培する前に知っておいて頂きたいことを、順番にご紹介していきます。

家庭菜園でスイカを作りたい!スイカの種類について

スイカを家庭菜園で立体栽培する前に、知っておいて頂きたいことの1つめが、スイカの種類です。

代表的なものをご紹介します。

☆大玉スイカ

スーパーでよく見かける、とっても一般的なスイカです。

名前の通りに、大玉スイカの重さは、大きいものでは7kg~9kgにもなります。
甘みもあり、歯触りのよい食感が魅力です。

主な種類として「縞王」「早生日章」「富士光」「甘泉」などがあります。

☆小玉スイカ

小玉スイカもよく売られているので、見たことがある方も多いと思います。
小さいので、冷蔵庫にも入れやすいです。

味や見た目は大玉スイカと変わらないですが、果皮が薄いので、食べられる部分が多くなります。

主な種類として「紅小玉」「姫甘泉」「ひとりじめ」などがあります。

☆でんすけ

でんすけスイカの見た目は、ちょっと変わっていて深緑色です。
真っ赤でみずみずしい果肉は、シャリシャリしていて、とても美味しいです。

高価なので、普段はなかなか食べられない場合でも、お客様へのおもてなしや、自分へのご褒美として食べられるといいですね。

☆黄色スイカ(クリームスイカ)

黄色スイカは、見た目が緑で果肉が黄色です。
今までは甘さが控えめでしたが、最近のものは甘みも強く、食感も良いです。

種類は、大玉で見た目が黒い「おつきさま」、小玉の「ひまわり」「おおとり」などがあります。

スイカの栄養

スイカを家庭菜園で立体栽培する前に、知っておいて頂きたいことの2つめが、スイカの栄養と効能です。

なんと、スイカの90%以上が水分でできているのです。
水分は、体を冷やす効果がありますよね。

ですから、スイカは暑い夏によく起こってしまう、日射病予防や解熱などに効果的なのです。

栄養の代表としては、シトルリン・カリウム・βカロテン・リコピンなどがあります。

では、どんな効果が期待できるのか、みていきましょう。

☆シトルリン

シトルリンは、アミノ酸の一種で利尿作用が強く、体のむくみをとったり、腎臓病予防に効果があります。

シトルリンは、特に皮の部分に沢山含まれています。
皮は普段捨ててしまっていますが、炒め物などにして食べるといいでしょう。

☆カリウム

カリウムは、ナトリウムの排泄を促して、血圧を下げる作用があります。
また、動脈硬化にも効果があります。

この成分も、特に皮に沢山含まれています。

☆βカロテン

夏は、シミの原因となる活性酸素が作られやすくなります。
βカロチンは、抗酸化性が高く、いらない活性酸素を除去してくれる作用があります。

☆リコピン

リコピンが最も含まれているのはトマトなイメージですが、実はスイカの方が沢山含まれています。

呼吸器系の免疫力を高めてくれたり、女性に嬉しいアンチエイジングや脂肪を燃焼させたい場合に効果的です。
その他にも、食物繊維・ビタミン・ミネラルなどが、ちょうど良く含まれています。

家庭菜園でのスイカの立体栽培の方法

いよいよ、家庭菜園でのスイカの立体栽培の方法についてご紹介していきます。

スイカの種の殻は、とても固くて水を吸いにくいので、種まき前に1時間から2時間くらい、吸水させておきましょう。

そうすることによって、発芽が順調になります。

ただし、長時間つけておくと、種が酸欠のためにダメになってしまうので、気をつけてください。

スイカの根は比較的弱く、病気になりやすいので、本葉が2~3枚出た若い接ぎ木苗を購入するといいでしょう。
スイカは、一般的には、つるを地面に這わせる栽培方法です。

ベランダなどの小スペースで栽培する場合は、温室メロンのように真っ直ぐ上に吊って、つるを仕立てます。

これを立体栽培といいます。

子づるにつく果実を収穫するには、本葉が6~7枚出てきたら摘心し、葉の付け根から出てくる子づるを伸ばしましょう。

子づるにつく最初の雌花は可哀相ですが、つるを生育させるために取り除きます。

プランター栽培の場合は、下から1~2本の子づるのみを伸ばして、他の子づるは摘んでしまいましょう。
1株あたり1~2果どりです。

果実を実らせるためには、スイカの花に受粉させる必要があります。

ミツバチなどが、自動的に受粉してくれることもありますが、家庭菜園では確実に実をならせるためにも、人工的に交配しましょう。

ちょっと手間が掛かりますが、雌花が開花した日の朝に、花粉の沢山ついた新しい雄花をとります。

花びらをはいで、花粉をめしべにたっぷりとつけます。

実が大きく成長し、収穫出来る日を楽しみに待ちましょう。

家庭菜園の立体栽培で収穫したスイカを使ったシャーベットの作り方

家庭菜園でのスイカの立体栽培の収穫の目安は、受粉から35~45日です。

食べ頃のスイカは叩くと濁った音がしたり、花のついていた部分が深くへこみます。

では、収穫したスイカを使ってシャーベットを作ってみましょう。

(材料)
スイカを500〜600グラム
甘味料の砂糖を大さじ2〜お好みの量
レモン汁を大さじ1〜お好みの量
■粉ゼラチンを5グラム
■水を大さじ2

1)
スイカの実をスプーンですくい取り、ミキサーにかけます。

この時に、種は取らなくて大丈夫です。

2)
■を混ぜ合わせ、レンジにかけてふやかし、よく溶かしておきましょう。

3)
ザルにキッチンペーパーをしき、1)を入れてこします。
とれた果汁に■、甘味料、レモン汁を入れます。

4)
その果汁をフリーザーバッグに入れて、冷凍庫へ入れます。

1時間くらいおきに、手で揉みこみ、シャーベット状になったら完成です。

もし、凍らせすぎてしまったら、フリーザーバッグの上から綿棒で叩き砕き、牛乳を約大さじ3とミキサーにかけると、なめらかなシャーベットになります。

出来上がったシャーベットに、チョコチップなどをトッピングしても美味しいですよ。

※ミニ情報

甘味料は砂糖ではなく、ハチミツや練乳などでも美味しく作れます。

スイカが食べきれなかったり、ダイエットを頑張っている方のおやつに最適なデザートです。

スイカの他に、夏野菜のかぼちゃも家庭菜園で立体栽培できます

最後にスイカと同じ夏野菜のかぼちゃも、家庭菜園で立体栽培できるので、ご紹介しておきます。

かぼちゃには、βカロチンやビタミン、カルシウム、鉄、カリウムなどが、バランスよく含まれています。
栄養面で、非常に優れているんです。

<かぼちゃの立体栽培の方法>

本葉が4〜5枚出たら、つるが広がることを考慮して、株間60cmほどあけて定植します。
定植の前にポットごと吸水させておくか、定植後には、たっぷりと水をあげましょう。

立体栽培の場合は、支柱を立てます。
トンネル型の支柱が、簡単に設置でき、しかも丈夫でオススメです。

支柱にネットを掛けて、伸びてきたつるを誘引します。
立体栽培だと、日当たりや風通しがよくなるので、病気になりにくいメリットもあります。

本葉が5〜6枚展開したら、親づるを摘芯して子づるを2〜3本伸ばします。
このタイミングで、1回目の追肥をします。

それから、晴天の早朝に人工的に受粉させます。

果実が直径5cmくらいに大きくなったら、株間に肥料をまきます。

形や色を整えるためにも、果皮の色が濃く色づいてきたら、実の位置を変えましょう。

開花から45〜50日で収穫が可能です。

かぼちゃの皮に爪を押し当ててみて、爪が食い込まないくらいの固さかチェックしてみましょう。

その他には、かぼちゃの首の部分が茶色くなれば、収穫に適しているといえます。

かぼちゃの首の部分をハサミで切って、収穫しましょう。

スイカの立体栽培をしてみよう

いかがでしたか。

スイカは美味しいだけでなく、健康の維持増進効果にも期待ができるのですね。

立体栽培なら狭いスペースでも栽培できるし、スイカが割れないというメリットもあります。

美味しいスイカを収穫できる日が楽しみですね。
栽培に成功して食べきれない場合は、玉のスイカは風通しの良い日陰で保存しておきましょう。