皆さんは、トマトは好きですか?
トマトは品種が沢山あり、果皮の色も赤だけに限らず、とてもカラフルですよね。
料理を美しく彩ってくれるトマトは、サラダやパスタ、煮込み料理、炒め物にもよく使われます。
そんなトマトを、種から発芽させて育てたいという方も多いと思います。
ではトマトの発芽に重要な適温とは何℃なのかご存知ですか?
今回は、トマトの種からの発芽を成功させる重要なポイントを紹介します。
トマトを種から発芽させたい!トマトの主流品種
トマトの種を発芽させる適温を知る前に、トマトにはどんな種類があるのか押さえておきましょう。
実は結構あるのです。
☆トマトの種類
・大玉トマト
重さが150g以上のもので普通に流通している大きめのトマトの総称です。
・桃太郎
大玉トマトの主流品種で、重さは220g前後です。
甘味が強く適度な酸味がありゼリー状の部分は多めで、サラダやパスタなどにオススメです。
・ファースト
大玉トマトの代表品種で、お尻(果頂部)の部分が尖っています。
甘酸のバランスがよくゼリー部分が少なめで、サラダやサンドイッチなどにオススメです。
・ミディトマト(中玉トマト)
大玉トマトとミニトマトの間の中玉サイズのものが「ミディトマト」と呼ばれ、重さは40~150g程度です。
「フルティカ」や「レッドオーレ」などがあります。
・ミニトマト(プチトマト)
3~4cmくらいで重さが20~30g程度の小さなトマトの総称で、「プチトマト」とも呼ばれます。
甘味が強くひと口サイズなので、サラダやお弁当の彩りに重宝です。
「千果」、「サンチェリー」、「キャロル」などがあります。
・フルーツトマト(高糖度トマト)
大きさに関係なく、糖度が特別に高いものを総称して「フルーツトマト」や「高糖度トマト」と呼びます。
糖度は一般的に8度以上で、サイズは普通よりも小さめで50~120g程度です。
デルモンテの「フルーツルビーEX」やブランドトマトの「アメーラ」などがあります。
トマトの栄養・効果
どのトマトが発芽に適しているのでしょうか。
ただどのトマトにも共通する栄養がありますから、こちらも説明します。
☆トマトの栄養と効果
・リコピン
リコピンは強い抗酸化作用があり、シワやシミの予防など美肌効果、アンチエイジング効果によるお肌の老化防止効果があります。
さらに脂肪の蓄積を防ぐことから、ダイエット効果もあります。
・クエン酸
トマトの酸っぱさの元になっているのが このクエン酸です。
疲労回復の効果があるため、運動する人や夏バテなどに役に立ちます。
・ケルセチン
トマトの皮部分に多い栄養で 血管を強化する効果があり、動脈硬化の予防など血管の病気を予防することができます。
・食物繊維
トマトの栄養のメインのひとつが食物繊維です。
整腸作用が高く、便秘の解消や、コレステロール値を下げるなどダイエット効果もあります。
・カリウム
体内に滞留した過剰な塩分や水分を排出する作用があり、むくみの解消や血圧の上昇抑制の効果があります。
・グルタミン酸
内臓脂肪を抑制する作用がるため、ダイエット効果の高いです。
またお肌の保湿作用から美肌効果も得られます。
トマトの種を発芽させるポイントは適温?トマト固有の発芽条件を理解しよう
種を発芽させる3要素は水、酸素、温度です。
当然酸素は必要条件であり、水は種を蒔く土に前日に水を与えて適度な水分になるようにしておきます。
種を発芽させるための残りの要素は温度になります。
種の発芽条件は植物により異なっているので、トマトの発芽条件をしっかり理解しておくことが簡単に発芽できることにつながります。
通常美味しいトマトが実を作るには強い光が必要なのですが、発芽時には光は必要ありません。
実際真っ暗の中のほうが発芽しやすいのですが、たとえ光があっても発芽はするので、光と水分と温度の条件が合えば発芽するようです。
このポイントを理解していれば、通常でも種まきから3、4日目で発芽します。
短期間でいっせいに発芽させることが大事で、その後の管理も楽であり、良い苗を作ることにもなります。
発芽するまでの期間はあまり気にせず、芽が出ればよいと思いがちですが、発芽までに時間をかけると、トマト自身からみれば低温などでまだ成長する適温に達していないと判断していることになり、その後の開花や結実に大きく影響してくるでしょう。
トマトの発芽の重要ポイントになる適温って何℃?
トマトの発芽温度の25~28℃という高温です。
種を蒔く時期は2~3月ですので、この時期では人工的にこの温度を作り出す必要があります。
一斉に揃えて発芽させるためには、この温度帯を使用して発芽させることが大事です。
この温度帯でなくても発芽はするのですが、低温では発芽に時間がかかり、発芽が揃わないことで、その後の管理が面倒になるのは嫌ですよね。。
低温だと成長に影響があり、高温すぎるとその後の温度変化で枯れてしまうこともあります。
ここでは、発泡スチロールの箱(いわゆるポリトロ)に種を蒔いたセルトレイやポットを入れ、上から電気マットで蓋をして加温することにします。
発泡スチロール箱に合った座布団程度のサイズの電気マットを使うと適温が得られるでしょう。
もし温度が高すぎるならば、マットとの間に段ボールを挟み、低ければマットの上に段ボールを重ねて温度調整をしてください。
温度調整は、温度計を使って行ってください。
発芽までの3~4日間は、夜間に温度を下げるのが良い(変温効果)とされていますが、電気マットに電気をを入れたままでも夜間の気温が5℃程度に自然に下がるので、そのままでもよいと思います。
発芽後は高温から生育の温度に下げて、日光を当ててください。
トマトの発芽・生育適温を守ろう&水のやりすぎに注意
●トマトが生育しやすい環境
・発芽適温
発芽温度は10~35℃の範囲内ですが、発芽の最適温度は20~30℃です。
・生育適温
生育適温は5~40℃の範囲内ですが、生育の最適温度は昼25~30℃、夜10~15℃です。
トマト果実の生育期に入ったら昼夜10℃程度の温度差になるのがよいです。
・照度
光が強いと葉数・葉面積が大きく葉肉は厚くなり、大きながっちりした生育をします。
●トマトの生育と肥料
定植後にチッソが多過ぎると、茎葉だけが大きくなり、花の発育が悪く、果実が小さく、さらに熟期も遅れてしまいます。
カルシウムの吸収も抑制されるので、異常茎(窓あき)や尻腐果になることもあります。
●トマトの育て方では、水をやりすぎない!
トマトの瑞々しさからか、毎日たっぷりと水を与えて育てる方がおりますが、これは間違いです
トマトは、水をやり過ぎると実の甘みが少なくなったり、実に亀裂のような傷が入ったり、最悪の場合は根腐れや病気になることもあります。
なぜならトマトは乾燥した地域が原産の野菜なので、湿っているよりはむしろ乾燥した環境を好みます。
水をやる場合には、トマトの葉がしおれてきたら水をやる程度がよいでしょう。
種から発芽して収穫したトマトを使ったレシピ!
種から発芽して収穫までの適温を説明しましたが、ここからトマトを使ったレシピを紹介します。
■不思議で簡単!トマトが旨くなる
甘くないトマト・水っぽいトマトが、美味しく大変身します。
【材料】(2人分)
・トマト中2個
・ポン酢しょうゆ1/2カップ
・砂糖大さじ2~3
【作り方】
1)ポン酢に砂糖を加えて混ぜてください。
(砂糖はさらに加えてもよいです。多ければコクが出てきます。)
2)切っておいたトマトを加えて、冷蔵庫で30分以上入れておきます。
3)お皿に盛り、お好みで千切りにしたシソなど散らして完成です。
4)レシピ追加1
水に浸してしっかり絞った薄切り玉ねぎを一緒に漬込めば、これも美味しくいただけます。
5)レシピ追加2
一緒にキュウリも漬込めば、即席漬けが出来ます。
☆コツ・ポイント
トマトの切り方はどんな形でもよいです。
(プチトマトはそのままだと味が染込まないので、半分にカット)
漬ける時は、トマトが浸るほうが美味しいので、液体を増やすか、クッキングシートなどで表面を覆うなどしてもよいです。
あまり冷えたトマトが嫌なら、常温で30分以上放置しておくとよいです。
砂糖は規定量より多くてもよいでしょう。
調理方法も多彩で栄養もバッチリなトマトを食べよう
トマトは生でも美味しいですが、熱を加えると甘味やコクが深まり、肉や魚などの食材とも相性抜群です。
含まれている栄養も体に嬉しいものが沢山あり、とても優れた野菜といえるでしょう。
新鮮なトマトを選ぶポイントは、全体が赤く染まり、重くて、皮に張りとツヤがあり、ヘタが緑色でピンとしていること。
健康の維持増進の為にも、トマトを毎日の食卓に積極的に取り入れるようにしましょう。