アボカドは野菜と果物どっち?アボカドの栄養効果はすごい!

野菜や果物で見分けがつかないものって、ありますよね!

中でも「アボカド」は野菜と果物どちらだと思いますか?
まったりとした口解けで、とても人気のある食材ですが、多くの方は、野菜と認識しているのではないでしょうか?

今回は、アボカドについてお話したいと思います。

アボカドの栄養ってなにが含まれているの?

アボカドは野菜でしょうか?
果物でしょうか?

答えは果物です。
詳しい説明は後程しますが、甘くないけど果物なのです。

それはさておきアボカドには、実に多くの栄養素が含まれています。

アボカドってちょっと油っぽくありませんか?
そうです。
アボカドの実の20%は脂肪なのです。

ただ脂肪と言ってもコレステロールが含まれていない、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸の為心配はいりません。
むしろ不飽和脂肪酸はコレステロールを減らす作用があるくらいですから。

またアボカドには様々なビタミンが含まれています。
若返りのビタミンと言われアンチエイジング効果のあるビタミンE、疲労回復や脂肪の蓄積を防ぐビタミンB群、肌を健康に保つビタミンCなど10種類以上のビタミンを摂取することが出来ます。

あとはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富で、とくにカルシウムやリンなど骨や歯を形成する物質が多いのが特徴です。
また人間が作り出すことの出来ない鉄分なども多く含んでいるので、貧血や生理不順の改善にも効果があります。

 

アボカドの栄養効果について

アボカドは健康食品であると同時に、ダイエット向きの食材でもあります。
他の果物や野菜に比べカロリーは高いのですが、なぜダイエットに適しているのでしょうか?

まずアボカドは食物繊維が豊富です。
食物繊維は消化吸収があまり良くないので、ほかの細胞に吸収されることなく直接胃腸に届きます。
その分満腹感を感じやすくしてくれます。
いわゆる「腹に溜まる」というものなのです。
その為食事の量を制限することが出来るというわけです。
そしてその食物繊維が腸内環境を整えてくれるため、便通が良くなりこれもダイエットに繋がります。

またビタミンやリパーゼと言う物質が脂肪を分解してくれるので、体脂肪を落とすのに最適です。

更に、栄養素が豊富なのでダイエット中の栄養補給にはありがたい食品なのです。

あとは先ほども言いましたが、不飽和脂肪酸によってコレステロールが抑制されるので、脳卒中や心筋梗塞など血管系の疾患を予防する効果があります。
また肝臓の機能を助けるグルタチオンという成分が入っているので、お酒好きの方には是非食べていただきたいですね。

 

アボカドは野菜?果物?

アボカドの和名は鰐梨(わになし)と言います。
皮の部分がわに革に似てるからでしょうか?
また梨と言う名前からもお分かりだと思いますが、アボカドは野菜ではなく果物です。

アボカドは「世界一栄養価の高い果物」としてギネスブックに認定されています。
元来果物は水分が多い為それほど栄養価のあるものではないのですが、アボカドは上記の通りあれだけの栄養素が詰まっていますから、ギネスに載ってもおかしくないですね。

確かにアボカドは「森のバター」と呼ばれているだけあってカロリーは高めです。
しかし先ほど申し上げた様に脂肪の質が良く、食物繊維が豊富です。
しかも逆に脂肪の代謝をうながす効果があるわけですから、ダイエット向きなのです。

また、アボカドはビタミンとミネラルのバランスが良く、特にビタミンEの効用は卵黄を上回るほどです。
この値は、生で食べられるフルーツのなかでは最も高い値ですので、栄養価世界一に認定されても良いのです。

 

野菜と果物の区別の仕方とは?

アボカドは果物ですが、そもそも野菜と果物はどうやって分類されているのでしょう?

農林水産省によると、
野菜=田畑で作られるもので、副食物であり、加工を前提としない「草本類」
果物=数年にわたって収穫可能な永年生作物などの「木本類」。

なんだか難しいですが、要は「草になる、または草そのもの」が野菜で、「木になる」のが果物という事らしいです。
この定義で行くと、味などは関係なく、イチゴやスイカは野菜ですし、アボカドは果物になるわけです。

しかし一般的に見れば、イチゴやスイカの事を野菜として考えている人はいないわけで、お店だって果物コーナーに置いてありますよね。

ですからアボカド、イチゴやスイカ、メロンもそうですが、扱いがグレーゾーンの物を「果実的野菜」という分類にしているそうです。

考え方としては、【草になる甘い物】と【木になる甘くない物】が「果実的野菜」で良いと思います。

この分類は国によってもまちまちで、諸説あります。

 

アボカドは野菜ではなく果物!美味しく食べるには熟すまで待ちましょう!

ここまでアボカドは野菜ではなく果物と説明してきました。

ではアボカドの食べごろはご存知でしょうか?

一番簡単なのは皮の色が黒くなったら食べごろという事なのです。
詳しく説明しましょう。

皮が黒くなって、押してみたら少し柔らかい…これが熟した証拠なのでここで食べましょう。

熟したアボカドは冷蔵庫で4~5日保存できますが、カットしたら2日くらいと考えて下さい。

果肉が茶色や黒くなったら腐った可能性が高いのでやめましょう。

アボカドは脂質を多く含む食品ではありますが、体に害を及ぼさない質の良い脂肪分で出来ています。

とは言えカロリーが高い事に変わりはありません。
従ってダイエットにしても、健康に気を使って食べるにしても食べ過ぎは禁物でかえって逆効果になります。

摂り過ぎてニキビが出来たなんて口コミを前に見た事があります。

ですからあくまでも目安ですが、1日1/2個が適量と考えて下さい。
ただし仕事でずっと座っているとか,運動不足の方はもう少し少ない方が良いでしょう。

 

栄養満点のアボカドの簡単レシピの紹介!

アボカドが純然な「果物」では無く「果実的野菜」に分類されるのは、ご飯やお酒のお供になるという事もあります。

では最後にアボガド料理のレシピをいくつか紹介します。

【アボカドの薬味ポン酢漬け】
「材料」
・アボカド1個
・ぽん酢大さじ2〜3
・砂糖小さじ1
・ごま油 小さじ1
・おろしにんにく 少々
・おろししょうが
・ごま大さじ1/2
・ネギor玉ねぎみじん切り適量
・赤唐辛子(輪切り) 好みで1/2〜1本

①アボカド以外の食材を全て混ぜ漬けダレを作ります。
②アボカドの皮をむいて食べやすい大きさに切って①に漬けてください。
③味がなじんだら出来上がりです。

冷蔵庫で冷やしておくと、美味しさ倍増です。

【豆腐とアボカドのサラダ】
材料(2人分)
・豆腐小半分
・サラダ菜 8枚
・アボカド1/2
・プチトマト1/2
・ポン酢大2杯
・ごま油 小1
・ワサビ少々
・刻みのり少々

①サラダ菜をお皿に引き豆腐を真ん中に乗せます。
②サラダ菜の上に1㎝角に切ったアボカドを乗せ、プチトマトを飾りにおいてください。
③ポン酢、ごま油、わさびを混ぜドレッシングを作ります。
④ドレッシングをまんべんなく掛けたら出来上がり。
直前に刻みのりを散らして下さい。

お酒のおつまみに最高ですよ。

 

野菜や果物の定義は扱う人や状況によって変化する

いかがでしたか?

野菜と果物の定義は実ははっきりしていないのですね。

野菜や果物は、扱う人によって、野菜や果物に変化するのでしょう。

アボカドも、料理で利用されることの多い食材なので、果物の分類だとしても野菜としての役割を果たしています。

どちらにしても、アボカドは栄養満点です。
是非食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。