イカは、私達日本人が最も良く食べる魚介類の一つです。
イカは、刺身や、お鮨、天ぷらなど、沢山の料理に使われていますよね。
イカは、冷凍しても味が落ちなくて美味しいし、料理のレパートリーも多いので、好きな方が多いのではないでしょうか?
今回は、新鮮なイカの見分け方や、刺身にする為のさばき方、イカを使った料理のレシピをまとめてみました。
是非、参考にしてみて下さい!
イカの種類
イカの種類とその料理について紹介します。
この項では主に食すことのできるイカの種類について紹介します。ただし、イカの名称は地方によってだいぶ異なっていて同じ名称のイカでも違うイカを指すことがあります。
・アオリイカ
刺身にするイカの中では最も知られたイカで、通称水イカです。
水イカは刺身だけに注目されそうですが、柔らかく、煮つけ、バター焼きなどでもおいしく食べられます。
・コウイカ
似たようなイカにモンゴウイカがいます。
刺身に関しては鮮度の良い内はアオリイカにも引けを取りません。
・ヤリイカ
刺身にするとおいしいですが、焼き、煮つけ、唐揚げにしてもおいしいです。
・ホタルイカ
獲れる時期が決まっているイカです。
ボイルして酢味噌で和えて食べるとおいしいです。
・スルメイカ
一番購入しやすいイカでしょう。
他のイカに比べて低価格で販売されています。
・剣先イカ
ヤリイカ同様、刺身でも加熱調理でもおいしく食べられます。
・ダイオウイカ
大きさは最大のイカですが、他のイカに比べると味は落ちます。
相場が変わることもありますが、およその価格順に並べると、アオリイカ、剣先イカ、ヤリイカ、ホタルイカ、コウイカ、ダイオウイカ、スルメイカの順になります。
鮮度の良いイカは刺身で!イカの鮮度の見分け方と栄養・効能とは?
前項ではイカの種類と主な料理について紹介しましたが、鮮度の良いイカは刺身で食べると非常においしいです。
この項では、鮮度の良いイカの見分け方と、イカに含まれる栄養について述べます。
まず、鮮度の良いイカの見分け方を紹介します。
水揚げしたばかりのイカは体が透明で斑点が濃い茶色をしていますが、時間の経過とともに体が茶褐色、乳白色へと変化していきます。
主にこの色の変化で鮮度を見分けますが、他にも見分け方はあります。
1 全体的にみずみずしさがあり、身が半透明の黒褐色をしている。
2 身に張りがあって弾力もある。
3 胴体の真ん中がへたっていない。
4 目が黒く澄んでいてはっきりと高く盛り上がっている。
次に、イカの栄養について述べます。
イカに含まれる栄養にタウリンがあります。
タウリンにはコレステロールを減らし、コレステロール値を下げる働きがあります。
他にもタウリンには疲労回復や高血圧を防止するなど様々な効果があります。
イカにはほかにビタミンB群とビタミンEが豊富に含まれています。
スルメイカを刺身にする場合のさばき方!アニサキスに注意!
鮮度の良いイカの見分け方の次は、刺身にする際の料理の仕方を紹介します。
ここではスルメイカのさばき方を説明します。
1) エンペラーという耳の部分を上にして、包丁で真っ直ぐ真ん中に浅く切り込みを入れます。
2) 切り込んだ部分から手で開き、すぐ下にある軟骨を取り除きます。
3) 脚を持って頭の先の方に引っ張ると、脚、体と部位が分かれます。
4) はらわたを取り除きます。
5) 皮目を上にして皮をはぎます。
6) エンペラーを取ります。
7) 内側の薄膜をタオルなどでこすって取ります。
8) 切ったときに食べやすい大きさになるように身を分けます。
柵は縦にとっても横にとっても構いません。
9) 身を分けたら包丁を軽く寝かせて糸切りにします。
刺身にしたときに注意しなければならないのがアニサキスという寄生虫です。
アニサキスは胃の中で胃壁に食いつき激しい腹痛を起こします。
アニサキスはほとんどの場合、目視できるので、さばく時に注意することで取り除けますが、自信がない場合は48時間以上冷凍すれば死滅させることができます。
イカと野菜を使った料理のレシピ・・イカと里芋の煮物
前項ではスルメイカを刺身にするときの方法を述べましたが、ここではスルメイカと野菜を使った料理のレシピを紹介します。
材料(2人分)
・スルメイカ(大)1杯
・里芋6個
・だし1と1/2カップ
・みりん大さじ2杯
・砂糖大さじ1杯
・しょうゆ大さじ1杯
・酒大さじ1杯
1) イカはワタごと足を引き抜き胴は軟骨を除いてきれいに洗い1㎝幅の輪切りにします。
2) 足はワタと目を切り落として口を取り、洗います。
3) 短い足に揃えて先端を切り、2本ずつに切り分けます。
4) 里芋はよく洗い、上部を少し切り落とします。
5) フライパンに湯を沸かして里芋を入れ、ふたをして中火で10分ほどゆすりながらゆでます。
6) 里芋が柔らかくなったら水にとり、皮をむいてさっと洗います。
7) フライパンにだし、酒を入れて煮立て、イカを加えてさっと煮て取り出します。
8) 里芋、みりん、砂糖、しょうゆを入れて、アルミ箔などで落としぶたをして中火で15分ほど煮ます。
9) イカをフライパンに戻し入れ、2~3分ほど煮からめます。
栄養満点な玄米を使ったイカのバジルリゾットの料理のレシピ
刺身以外のイカのおいしい料理は他にもあります。
ここでは玄米を使ったイカのバジルリゾットの料理のレシピを紹介します。
レシピを紹介する前に玄米の特長について紹介しましょう。
玄米100gに含まれる栄養素はタンパク質が6.8g、脂質が2.7g、ミネラルが650mg、ビタミンB1が0.4mg、食物繊維が3.7gと白米よりも多く含まれています。
また、玄米はナトリウムとカリウムの割合が1:5と人間の細胞に近く、人間の身体にとって自然で負担が少ない食品と言われています。
それでは、レシピを紹介します。
材料
・玄米
・フレッシュバジル
・バジルペースト
・ニンニク
・コンソメ
・岩塩
・スルメイカ
・しめじ
・オリーブオイル
1) フライパンにオリーブオイルを入れ、みじん切りにしたニンニクを入れます。
2) ニンニクの香りが出てきたらしめじを炒めます。
3) 水とコンソメを入れ、弱火で煮ます。
4) イカを入れてフレッシュバジル・バジルペースト・岩塩で味を調えます。
5) 炊いた玄米を入れ、煮込んでから火を止めて味を染み込ませます。
料理や刺身に使用する調味料選びのポイントとは?
イカだけでなく料理や刺身に使用する調味料も良いものを選ぶと、より健康に配慮した、美味しい料理に仕上がるでしょう。
それでは調味料ごとに注意する点を挙げていきます。
・塩
海水から作られた無精製の自然塩を使いましょう。
良質の塩はミネラルを豊富に含んでいます。
良い塩にはほんのりとした甘みと旨味、コクがあるので素材の味を引き立てます。
・しょうゆ
丸大豆、小麦、天然塩などの自然の材料を使った無添加のものを選びましょう。
スーパーなどで売られている安価なしょうゆの多くは添加物が多く含まれている場合が多く、熟成期間も短いものがほとんどです。
これはコストを抑え大量生産するためです。
・味噌
昔ながらの製法で作られた、無添加で熟成期間の長いものを選びましょう。
しょうゆと同じで安価な味噌はコストを抑え大量生産するために添加物が多く含まれ、熟成期間の短いものが多いです。
・砂糖などの甘味料
なるべく白砂糖は使わず、てんさい糖、黒砂糖などで代用しましょう。
白砂糖は生成される時にミネラルやビタミンが失われることに加え、摂取しすぎると急な血糖値の上昇を招きます。
イカの刺身や料理に関して、イカの種類・調理方法・調味料の選び方まで挙げてきました。
食材や調理法や調味料の良し悪しを知ることで、美味しいイカ料理を食べられるということが分かって頂けると思います。
イカを色々な食材と一緒に料理しよう
いかがでしたか。
どれも体に優しくて、美味しそうですね。
イカを使ったアイディア満載の料理は、まだまだ沢山ありそうですね。
低カロリーで高タンパクなイカは、健康増進や、生活習慣病のリスクの軽減にも効果が感じられる人もいます。
そんなイカを、野菜などの色々な食材と一緒に、色々な料理方法で美味しく食べましょう。