こってりとした味噌だれは、野菜やお肉などに非常に合いますよね。
味噌で炒めれば野菜であっても、ごはんがすすむ立派なおかずになります。
そんな味噌炒めの「たれ」ですが、簡単に作れるレシピをご紹介していきます。
さらに、味噌炒めを美味しく仕上げるコツについてもご紹介していきますので、最後まで目を通してくださいね。
味噌炒めのたれの味付けが決まらない
味噌炒めと聞くと、豚肉、茄子、ピーマンなどを一緒に焼いた甘辛い炒めものが思い浮かびませんか?
他にも、キャベツやキノコを使ったり、厚揚げを入れてみたりと、様々な食材を使うことができます。
お肉と合わせれば立派な主菜メニューになりますし、野菜だけであれば副菜としても出すことができます。
冷蔵庫の残り物を整理したいときにも、こってりとしたおかずが食べたいときにも、味噌炒めはおすすめです。
ただ、味噌炒めを作りたくても、「調味料の分量が分からない」「なんだか味付けがいまいち…」という方はいませんか?
実は、味噌だれは分量とちょっとしたポイントを押えておけば、誰でも簡単に作れるものです。
今回は、味噌炒めの絶品たれのレシピをご紹介していきます。
たれを常備しておけば、味噌炒めだけでなく、様々な料理に活用することができます。
まずは、たれに使う味噌はどの味噌を選べばいいのかを見ていきましょう。
味噌炒めに使う「たれ」はどの味噌を選ぶ?
実は味噌といっても、大まかにわけると3種類の味噌があることをご存知でしょうか。
それは、「白味噌」「淡色味噌」「赤味噌」とあり、でき上がりの色によって呼び名が変わります。
この色の違いは、大豆などの原料、製法、麹の量などによって変わってきます。
また、発酵と熟成の期間に「メイラード反応」という科学変化が起こった味噌は赤色に変化します。
味の違いとしては、白味噌は甘めで赤味噌はコクがあり、塩辛いという違いがあります。
では、味噌炒めのたれとして使用する味噌は、どれがいいのでしょうか。
結論からいいますと、どれを選んでもOKです。
ただ、炒めものに使用する場合でしたら、赤味噌を使った場合ですと、全体的に色味も黒っぽくなります。
「甜麺醤」という中国の味噌をご存知でしょうか?
甜麺醤を使った味噌炒めが「ホイコーロー」になります。
ホイコーローを見ると分かるように、黒っぽい味噌ダレが野菜やお肉に絡んでいる炒めものですね。
この甜麺醤とは、そもそも八丁味噌(赤味噌の一種)に似た中国の味噌なのです。
ですので、赤味噌でも代用することができます。
このようにホイコーローを作る際には、「赤味噌」を、茄子やピーマンを炒めるときには「白味噌」と使い分けてもいいでしょう。
では、次に簡単かつ美味しい、味噌だれのレシピをご紹介していきます。
味噌炒めの「たれ」簡単レシピ
味噌だれの作り方は意外にも簡単です。
ポイントさえ押えておけば、失敗することもありません。
また、作り置きも可能で、冷蔵庫であれば、2ヵ月ほど保存することができます。
一度にたくさん味噌だれを作っておけば、味噌炒めだけでなく、ふろふき大根や味噌田楽などの料理にも活用することができます。
早速「たれ」の作り方をご紹介していきましょう。
~材料~
(1~2回の料理で使い切る分)
・お好きな味噌 大さじ3
・砂糖 大さじ4~5
・お酒 大さじ2
・みりん 大さじ1
~作り方~
まず、用意した材料を全て鍋に投入します。
火にかける前に、全ての材料がしっかりと混ざるように、ヘラや泡だて器などで混ぜ合わせましょう。
特に、味噌はダマになりやすいです。
しっかりと溶かすようにしてください。
全てが溶けたら、鍋を火にかけていきます。
その際、中火に設定しましょう。
ふつふつと沸いてきたら、弱火にします。
味噌だれは焦げやすいので、ヘラなどで、なべ底をよく混ぜながら5分ほど火にかけておきましょう。
味噌だれが煮詰まってくると、ドロッととろみが出てくるかと思います。
あまり煮詰めてしまうと、今度は焦げてしまうので、なべ底をヘラで線を書くようになでて、しばらく線が消えずに残っていれば完成の目安となります。
でき上がった味噌だれは、保存容器に移し替えましょう。
実は簡単!ポイントを押えれば美味しい味噌炒めに①
先ほどは味噌炒めに使うたれの作り方をご紹介しましたが、意外にも簡単だということがわかっていただけたでしょうか。
材料を投入したら、あとはトロッとするまで煮詰めるだけです。
焦げに注意さえすれば、失敗することもありません。
ところで、味噌炒めを作った際に、なんだか水っぽくなってしまうことがありませんか?
美味しい味噌炒めにするためには、いくつかのポイントがあります。
以下ポイントをご紹介していきますので、当てはまるものがないか、確認をしてみましょう。
・野菜と一緒に味噌だれを入れていないか
野菜を炒めてすぐに、味噌だれを加えていませんか?
実は、野菜は塩分をかけると野菜の水分が出てきてしまいます。
そのため、野菜を炒めてすぐに、味噌だれを投入してしまうと、ベチャっとした水っぽい仕上がりになってしまうのです。
さらに、一緒に炒めてしまうと、野菜に火が通る前に味噌だれが焦げてしまうこともあります。
結果、焦げているけれど、野菜は生という仕上がりになってしまうのです。
野菜にある程度火が通ってから、味噌だれを投入しましょう。
実は簡単!ポイントを押えれば美味しい味噌炒めに②
続いて、美味しい味噌炒めにする方法をご紹介していきます。
・炒めすぎに注意
ある程度火が通ってから味噌のたれを投入することになりますが、野菜の炒めすぎにも要注意です。
野菜を炒めすぎてしまうと、野菜本来のシャキシャキ感が損なわれ、ベチャっとした仕上がりになってしまいます。
フライパンの中で火の通りがよい状態ですと、お皿に盛りつけたときには余熱で火が通り、シャキシャキ感が損なわれてしまうことがあります。
まだ少し、火の通りが少ないかなというくらいを目安に、炒め終えるといいでしょう。
・野菜を湯通しする
野菜をあらかじめ湯通ししておくことで、シャキっとした食感を残すことができます。
さらに、実際に炒める時間を大幅に短縮することができるのです。
湯通しするときは、固めの野菜から順に投入します。
その際、さっと潜らせる程度で大丈夫です。
あまり、長い間茹でてしまうと、せっかくの野菜がクタっとなってしまいます。
湯通しした野菜やお肉を油で熱したフライパンに入れ、全体に軽く火が通ったら、あとは味付けをするのみです。
ポイントを押えれば、簡単に美味しく味噌炒めを作ることができます。
「どうしても水っぽくなってしまう」そんな方は、ぜひ参考にしてみてください。
味噌炒めの栄養価は?
甘辛いたれをつかった味噌炒めといったら、「茄子」や「ピーマン」「豚肉」「キャベツ」などが定番ですね。
実は、これらの食材には、疲労回復に効果が高く、さらに美容にも効果がある栄養素が豊富に含まれています
。
まず、キャベツとピーマンには、多くのビタミン類が含まれています。
中でも「ビタミンC」「βカロテン」「ビタミンA」が豊富な食材です。
ただ、ビタミンCは加熱すると、壊れてしまいます。
ですが、反対にβカロテンは加熱すると、その量が増えるとされています。
βカロテンは強力な抗酸化作用を持つ栄養素の一つです。
さらに、体内に摂取されると、ビタミンAとして変換され、ビタミンAとしても効果を発揮します。
次に豚肉ですが、ご存知の方も多い通り、疲労回復に効果的なビタミンB1が豊富に含まれている食材です。
その含有量は、食材の中でもトップクラスです。
続いて茄子ですが、茄子は栄養価があまり高くはありません。
しかし、茄子の皮には、天然色素である「ポリフェノール」が含まれており、抗酸化作用、目の疲労回復にも効果があります。
味噌炒めを作る際には、皮も一緒に調理しましょう。
また、味噌のたれに使う味噌にも、様々な良質な成分が含まれています。
アミノ酸や、ビタミンが豊富な味噌は、健康にも美容にも欠かせない食品の一つです。
味噌だれを作り置きしておけば、ちょっとした副菜や、メニューに悩んだときにも簡単で豪華なおかずを作ることができます。
お好きな野菜などを組み合わせて、味噌炒めを作ってみてはいかがでしょうか。
味噌だれを常備して料理に活用しよう
味噌炒めは、多くの野菜、また豚肉などを一度に摂取できる料理です。
疲れ気味のときの疲労回復や、美容を気にする方にもおすすめの料理です。
味噌だれを常備しておけば、味噌炒めだけでなく、他の料理にも活用することができますね。
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