皆さんは、体の水分量って気にしたことはありますか?
私達人間の体は、成人男性で約60%が水分で占められていて、ほぼ「水」で出来ていると言って良いと思います。
「水」は、生命維持をする為に、必要不可欠なものですよね。
しかし、皆さんの中にも、水分が不足して、体の中が乾いている可能性がある人がいるかも・・!?
そこで今回は、体に含まれる体内水分量を増やす方法と、水の選び方についてご紹介します!
体の水分は年齢とともに減るの?水分不足かチェックしてみよう
1年で最も湿度が低いのは1〜2月なので、唇や手指や肌が乾燥する人も多くなるので、リップクリームの量を増やす方もいると思います。
そして、体の水分は老化と共に段々と減っていくのです。
赤ちゃんの水分量は体重の約80%が水分、大人の水分量は約60%、60歳以上の水分量は約50%に減ってしまいます。
体内の水分が減ると、肌の乾燥(ドライスキン)、目の乾燥(ドライアイ)、口の乾燥(ドライマウス)等の症状が起き、関節や骨が弱くなり、脳の機能退化、内臓機能の低下も引き起こします。
血液中の水分が減少してドロドロになる事は、脳梗塞、心筋梗塞等の原因のひとつにもなるのです。
女性は女性ホルモンが減少しても全身が乾燥しやすくなり、膣内の膣粘膜が乾燥してかゆみや痛みが生じる膣の乾燥(ドライバジャイナ)を発症する事もあるのです。
体内の水分不足は、全身に様々な不調をもたらすので、あなたの水分不足度をチェックしましょう。
目の充血・便秘になりやすい、静電気が起きやすい、汗をあまりかかない、踵のひび割れ、 口の中がネバつく、これらの事に一つでも該当する人は、体の水分が不足して体の中が乾燥している可能性があるのです。
体水分率を増やす!ライフステージ別の体内水分量
体内水分率(ライフステージごと)は次のようになります。
胎児は90%程度、新生児は80%程度、乳児は70%程度、幼児は65%程度、 成人男性は60%程度、成人女性は55%程度、 老人50%程度となり、老化と共に体の水分率が減っていく事がわかります。
赤ちゃん、子供の肌がツルツルなのに、老人の肌はカサカサなのは、上記の体内の水分率が反映されているからなのです。
一般成人男性における体の部位別(筋肉・脂肪・血液)の水分量は次のようになります。
筋肉は約75%、血液は約80%、脂肪組織は約10〜30%、 脳は約75%〜80%、歯は約10%、目(網膜)は約90%、心臓は約77%、肺は約80%、肝臓は約70%、腎臓は約80%、皮膚は約70%、骨は約22%となっています。
前述の部位別の水分率によると、筋肉の水分率は約75%で、脂肪組織の水分率は約10%〜30%しかなく、 女性は男性と比べて筋肉量が不足している分だけどうしても体内の水分率が低下するのです。
人は老化と共に体内の水分量が減少していく理由は、老化するほど筋肉量が減少するのと、細胞の水分保持能力が衰えるからです。
細胞における水分保持能力の低下は老化現象の1つであり、体内水分率が減少するのも仕方が無い事ですが、後述の「体の水分量を増やす方法」を参考にして、瑞々しいお肌を目指して下さい。
体内水分量を増やす方法は?
体の水分量を増やすと乾燥による不快な症状を改善でき、若い体を保つ事に繋がるので、乾燥する時期においては、水分量を増やして失われないように気をつけましょう。
細胞を取り囲んでいる血液等の塩分が濃くなると、細胞内の水分が浸透圧によって流れ出して細胞の水分量が減少し水分不足になるので、細胞の水分を確保する為に、塩分を摂り過ぎないようにしましょう。
体が吸収できる水の量は30分間に200cc位なので、大量の水を一気に水を飲んでも吸収しきれずに排出されるので、少しずつ時間をおいて水を飲む事で、体に必要な水分を取り入れる事ができます。
就寝中は水分補給ができずに汗をかく為に体内の水分が失われるので、就寝前と起床後にコップ1杯の水を飲みましょう。
水分を補給しても、体内の水分は肌の表面から蒸発したり排泄されたりして減っていくので、水分量を保つ為に蒸発を抑える事が大切になります。
口で呼吸するとドライマウスを招き、蒸発する水分量が増え、体内の乾燥が進行するので、部屋を加湿したり、肌を保湿したりするだけでなく、口呼吸を止めて鼻呼吸を心がけるだけで、体内の水分量を保つ事ができるのです。
脂肪の保水率は10〜20%、筋肉の保水率は75〜80%なので、筋肉量の多い男性が脂肪の多い女性よりも水分率が高いので、筋肉をつけて脂肪を減らせば、体内の水分量を保持する力を高める事ができるのです。
体内水分量を増やす為の水選びのポイントは?
体の水分量を増やす水の選び方にもコツがあります。
水は自分の好みの味で選んでもいいのですが、水を選択する際に迷った時などに参考にしてください。
水の硬度をみる事が大事です。
硬度とは水質を表わす指標の一つで、水に含まれるマグネシウムとカルシウムの総量を算出したものの事です。
硬度が高い水を硬水、 硬度が低い水を軟水と表記するのが一般的ですが、 世界保険機構の基準では、 軟水は硬度が120mg/リットル未満、硬水は硬度が120mg/リットル以上と規定されています。
日本の水は軟水が多い為に、硬水よりも軟水の方が飲みやすいと感じる人が多いようです。
水の成分を見ることも大事です。
例えば、サルフェートという成分には便秘改善、代謝アップ、消化促進等の効果があり、シリカという自然界にも存在する成分には、コラーゲンの生成、骨粗鬆症を防ぐ効果があり、サリシンという成分には色んな皮膚の炎症を抑える効果があり、乾燥肌にも効果があります。
水を選ぶ際には成分に注目して選ぶのもオススメです。
そして、現在、注目されている水があるのです。
アンチエイジング効果も?水分不足には健康増進効果がある玄米茶を飲もう
体の水分を増やす飲み物として玄米茶もオススメです。
γ-オリザノールは、玄米に含まれるポリフェノールの一種で肥満や糖尿病を予防する働きがあり、悪玉コレステロールを減らす働きもあり、動脈硬化の予防の効果もあります。
GABAはアミノ酸の一種で、コレステロールと中性脂肪を抑制する効果とリラックス効果があり、アドレナリンの分泌を抑えて血圧をコントロールする働きもあります。
ビタミンEは、若返りビタミンとの別名を持つアンチエイジングに欠かせない強い抗酸化作用を持っており、血行を促進し美肌効果や生活習慣病の予防と改善の効果もあります。
玄米に豊富に含まれているビタミンB群は、アンチエイジングはもちろん健康を保つ上でも欠かせない栄養素です。 代謝を助ける働きがあり疲労回復効果をはじめ、貧血を予防したり成長を促進する効果があります。
煎茶や番茶に含まれているビタミンCには、美白作用や抗酸化作用があります。
玄米茶には、水溶性食物繊維や不溶性食物繊維もバランス良く含まれており、ダイエット中の方や便秘でお困りの方にもオススメです。
水分を摂るなら甘酒もオススメ!甘酒の効果は?
体の水分を増やすには甘酒もオススメです。
コウジ酸(美肌成分)は甘酒の原料である麹に大量に含まれており、シミの原因となるメラニンの過剰な生成を抑えると共にシミやくすみを防ぐという効果や、頭皮を若返らせて美しい髪を作る効果もあります。
甘酒には、脂肪の燃焼を促進するビタミンB郡や皮膚や粘膜を保護するビタミンB2が大量に含まれており、飲むだけで皮膚を活性化する効果があります。
甘酒は甘みがあって満腹感も得られ、米麹で作った甘酒は砂糖不使用なので100gあたり81kcalとローカロリーで、プチ断食時の栄養不良による肌荒れを防ぐ為に適した飲み物です。
ブドウ糖は甘酒に大量に含まれており、疲労回復を強力にサポートしてくれます。
甘酒に含まれる消化酵素は消化吸収を助ける効果があり、夏バテなどで体力が落ちている時や、産後や授乳期の栄養補給などにもオススメです。
甘酒の原料である麹由来の食物繊維やオリゴ糖は、腸内環境を整える効果があり、便秘解消にも役立ちます。
意識して水分を摂るようにしよう
いかがでしたか?
体内水分量の不足は、健康面にも美容面にも、悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事でご紹介した、体内水分量を増やす為の方法を、是非、実践してみて下さい。
健康維持や健康増進の為にも、1日に必要な水の摂取量を意識して、体内水分量を増やす努力をしてみましょう。