玄米、醗酵食などで美と健康を目指す、正しい食の情報メディア

健康人口倍増計画

トランス脂肪酸が気になるマーガリンに「ゼロ」が存在?

      2018/07/16

トランス脂肪酸が気になるマーガリンに「ゼロ」が存在?

バターを買いたいけれどカロリーや値段が気になる……でもパンには油分をつけて食べたい!

そういった人はいつの時代も一定数いるかと思います。

その時に選択肢に上がるのが「マーガリン」です。

このマーガリン、最近悪者にされることが多くないですか?

原因は含有されている「トランス脂肪酸」のせいです。

これをゼロにしようという取り組みや、トランス脂肪酸とはなんぞや?という疑問を解決していきたいと思います。

スポンサーリンク

  こんな記事もよく読まれています

自然製法でもトランス脂肪酸フリーのバターは存在しない?

2018年6月にアメリカでは、トランス脂肪酸の使用の規制...

味噌を詰める容器がガラスであるメリットと注意点とは?

味噌というと、スーパーで売られているパック入りの味噌が一...

麦味噌を作ってみよう!試しに2kgを容器に詰めてみよう

麦味噌をご存知ですか? 九州や愛媛県、山口県ではメジャ...

カロリーと脂肪の量がうまく絡む豚肉と部位の深い関係

肉の部位とカロリーは大きく関係します。 多くの人が、精...

カロリーの一日に必要な摂取量はどれくらいなのでしょうか?

飽食の時代と言われて久しい現代、生活習慣病に悩む人々も増...

お茶碗一杯分のカロリー消費にはどんな運動をどれくらい?

秋、食事が美味しくなる季節です。 ついつい箸が進み、食...

枝豆はカロリーが低くてダイエットに最適って本当なの?

夏から秋にかけての旬といえば、枝豆ですよね。 最近は芸能...

おにぎりと大福のカロリーと満足度の比較をしてみた結果…!

お弁当の定番はおにぎりという方も多いのではないでしょうか...

ドライトマトにはどんな栄養がある?カロリーはどれぐらい?

ドライトマトといえば、美容・健康・ダイエットに効果があると...

5kgダイエットするために必要な消費カロリーは?方法は?

年々、付きやすく、落ちにくくなってきました。 これは体...

食事が進まない2歳児!1日に必要とするカロリーの目安は?

かわいい盛りの2歳児は、「魔の2歳児」といわれるぐらいで...

自分のカロリー消費量を知ろう!1日の活動強度ごとに解説

あなたは、自分の体が1日にどれくらいのカロリーを消費して...

玄米の炊き方と、含まれるとされる「毒」との関係性とは?

玄米は健康に良い食品なので注目される分、「毒」を持ってい...

玄米を浸水のために冷蔵庫を使う時の注意点とポイントとは?

冷蔵庫はとても便利な家電で、玄米の保存にも浸水のためにも...

スープジャーで楽しむ!栄養満点な玄米のあたたかいリゾット

健康やダイエットのために、玄米はとても効果的です。 昼...

マクロビは玄米食がメイン!そこに潜む「危険」とは?

海外のセレブも導入していることで日本にも広まった「マクロビ」...

玄米を土鍋で炊く場合、水の量はどれくらい入れれば良いの?

健康ブームに乗って見直されている玄米ですが、炊飯器ではな...

私たちの生活に馴染深くて体に良い玄米やお茶の歴史を教えて

お米もお茶も、私たちの食生活の根幹をなす大変歴史ある食材で...

玄米の早炊き方法を色々紹介!玄米でいつもの食卓をご馳走に

玄米は精白米よりも、炊き方が面倒、普通の炊き方では固くて...

すごい健康パワー!緑茶や玄米茶に含まれる優れた効能とは?

私たちの食生活に、お茶は切っても切り離せない存在です。 ...

スポンサーリンク


マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」って何者?

よくニュースやネット上などで「トランス脂肪酸が規制されていないのは日本だけ」「マーガリンのトランス脂肪酸は含有量が高い」などみかけますよね。

しかし、この「トランス脂肪酸」とはそもそも何者なのでしょうか。

ゼロにすればそれでいいものなのでしょうか?

少し調べてみたところによると、確かにアメリカやカナダなどではトランス脂肪酸を規制していました。

トランス脂肪酸を摂取し続けると動脈硬化や心臓病などを引き起こす可能性があり、そのため各国制限したり、自主規制を求めているようです。

しかし、マーガリンにだけ含まれているかのような日本のメディアの取り上げ方は少し違和感を覚えます。

トランス脂肪酸は牛肉などにも含まれているので、摂取量を完全にゼロにすることは難しいからです。

天然の素材の中にも含まれているので、あえて人工のものを槍玉に挙げて規制しようという働きかけなのでしょうか。

日本のマーガリン類には脂質の8%程度のトランス脂肪酸が含まれています。

デンマークなどでは2%までと決められているので、確かに数値にすると高い部類だといえます。

しかし、ショートニングなど外食での揚げ物やパン、ビスケット、スナック菓子などの小麦製品に使われる脂も、トランス脂肪酸を含んでいるので、完全に摂取をゼロにすることは現在の日本では不可能そうです。

トランス脂肪酸をゼロにすることはできるの?

メディアが口を揃えて「体に悪いから規制を!」と唱えているトランス脂肪酸。

マーガリン業界も腰を上げて、なんとトランス脂肪酸をほとんど含まない「ゼロ」のマーガリンを販売し始めました。

トランス脂肪酸「ゼロ」マーガリンの作り方は、水素を添加して、硬くなった脂に大豆油を添加しクリーム状にしています。

この作り方ですと、マーガリン内の水素が飽和した状態になるので、分子構造的にトランス脂肪酸は発生しないことになります。

しかし、日本の食品表示の基準として、100gあたり0.3g未満でしたら「ゼロ」として表示していいことになっていますので、完全に「ゼロ」かは少し疑問の残るところです。

作り方も人工的に飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸を増やしてしまう製造方法なので、トランス脂肪酸の摂取をゼロにしても健康にいいかどうかと問われると、疑問が残るとしかいいようがありません。

トランス脂肪酸を規制している国で同じように製造しているので、人体にただちに影響がでるような「悪者」ではないことは確かです。

ただ、トランス脂肪酸を除去してマーガリンを製造すると、触媒にニッケルを添加することになります。

このニッケルは長期的に摂取すると、不眠やアレルギー、皮膚炎などのリスクが高まるとされています。

どちらを取るかは消費者次第なのですが、無理にトランス脂肪酸を避けてもこういったリスクがあることは心にとどめておいて欲しいです。

トランス脂肪酸ゼロのマーガリンはどんな未来を作る?

しかし、今までトランス脂肪酸を悪者のように扱ってきた日本ですから、「ゼロ」のマーガリンが発売されたというのはとても画期的な話です。

こうなってくると、ツイッターなどで流行った「ディストピア飯」が実現するような気がします。

「ディストピア飯」とは、現代よりも管理が厳しくなった近未来をディストピア(ユートピアの反対)と呼び、そこでの食事を再現することを言います。

ブロックやペースト状の食べ物をトレイに並べて写真を撮り、それを近未来に思いを馳せつつ食べるだけの遊びなのですが、トランス脂肪酸ゼロのマーガリンはかなり「ディストピア飯」だと思いませんか?

マーガリンのトランス脂肪酸ゼロのものは、人間がかなり人工的に作り上げた食品なので、「ディストピア飯」の定義にしっかり当てはまると思います。

そのうち食品の全てが、「この成分は3%まで!この成分は8%まで!」などと規制され始め、人間は見た目は昔と変わらず、味も悪くはないけれど、完全に管理された食物を口に運ぶようになるのではないでしょうか。

牛肉やビスケットなどにもトランス脂肪酸は含まれていますから、お肉も天然そっくりの人工肉で、主食のパンなどは見た目は普通でも成分が全然違う……なんてことが未来では起きるかもしれませんね。

実際にトランス脂肪酸は体に悪いのか?規制の理由と背景

さて、マーガリンのトランス脂肪酸の規制が盛んに話題になった時期がありました。

その背景には、アメリカでトランス脂肪酸の規制が強化されたことがあります。

2018年の6月以降、アメリカではマーガリンやファッドスプレッド、ショートニングなどの「部分水素添加油脂」をGRASという、以前から食品の安全基準を満たしているとされていた区分から外しました。

食品の製造に関しては、食医薬品局(FDA)の承認が新たに必要になり、その中でマーガリンがトランス脂肪酸を含む代表的な食品として候補に上がったのです。

この話題が取り上げられるたびに消費が伸び悩み、5年間で100億円以上市場が縮小したそうです。

規制強化が発表されたのは2015年のことですから、それ以降日本でもマーガリンは槍玉に挙げられ、トランス脂肪酸へのネガティブなイメージが広まることになりました。

確かにトランス脂肪酸は成人病などになりやすくなる、とされていますが、急激に市場が縮小したのに対して、日本では規制が入ったなどという事実はありません。

メーカーは自主規制として、トランス脂肪酸ゼロのマーガリンを作成しよう、となったのだそうです。

完全にゼロにはならなくても、企業の努力の結果、現在の主力商品はトランス脂肪酸がかなり減少しています。

日本はもともと油をたっぷりとる食生活ではないので、現段階でもかなり摂取量は低いと言えます。

健康にただちに影響があるものではないけれど、イメージを良くするためにトランス脂肪酸ゼロのマーガリンは生まれたのですね。

トランス脂肪酸ゼロのマーガリンが登場すると生活はこんなに変わる!

では、そのトランス脂肪酸のイメージが払拭されれば、つまりトランス脂肪酸ゼロのマーガリンが普及すれば、生活はどのように変わるのでしょうか。

トランス脂肪酸はもともと「不飽和脂肪酸」と呼ばれる脂の一種です。

脂が天然由来のものと人工由来のものがあることはご存知だと思います。

マーガリンは人工由来のもので、人工由来の油は「硬化油」と「食用植物油」に分かれます。

マーガリンは「硬化油」に分類され、アメリカで添加禁止になったのはこの「硬化油」です。

アメリカやカナダなどでは調理に油脂類を使用することが多いので、1日の摂取量は日本人の数倍になると言われています。

そのため、これを添加禁止にすると、成人病やアレルギー、不妊などのリスクが抑えられるとされています。

日本人はそこまでマーガリンをたくさん摂取する人はいないので、あまりトランス脂肪酸には気をつけなくてもいいのですが、現代は情報社会ですから、ネガティブなイメージがついたものは売り上げが落ちてしまいます。

トランス脂肪酸ゼロのマーガリンが登場することによって、マーガリンにネガティブなイメージを持っている人も、消費者に加わってくれるかもしれないという目論見があります。

メディアでも散々悪口を言われているマーガリンが、イメージの払拭によって消費量が増える、なんてことがあるかもしれないのです。

マーガリンはもともとは「バターよりヘルシー」という名目で売りに出された商品なので、トランス脂肪酸の問題をクリアできれば、マーガリン由来の商品はぐっと増える可能性があります。

そうなると、コストが安くて味がいい、健康にもただちには影響がない商品が増えることになりますね。

マーガリンは「食べるプラスチック」って本当?

トランス脂肪酸のことがよくわからない人でも、「マーガリンは食べるプラスチック」と呼ばれていたことは知っている方もいるのではないでしょうか。

マーガリン、ショートニング、ホイップクリームなどが「食べるプラスチック」として紹介されているメディアもありました。

この呼び方はどこからきたのでしょう?

それは製造方法にありました。

もともとこれらの商品は、液体の油を個体の油に変換する製造方法を取っています。

それが「水素添加」という方法です。

アメリカで規制された方法ですね。

プラスチックとは「合成樹脂」のことを指します。

食べ物ではないものに例える段階で、健康に悪いというイメージがついてしまったのですね。

でも、実際には構造などは全然似ていません。

ただ「合成」「人工」というだけで、それを有名な学者が本に載せてしまったため、こういった話が出回るようになってしまっただけのようです。

「冷蔵庫の中にずっと放置していてもカビないし、やっぱり体に悪いのでは?」という疑問もあるかと思います。

でも、もともと油は腐らないものなのです。

それは天然のものでも人工のものでも同じです。

そのため、腐らないからプラスチック、という説明には根拠がないことになります。

脂の取りすぎは健康に影響を与えますが、摂取をゼロにすることは不可能です。

きちんと理解した上で、商品の取捨選択をしましょう。

偏見を払拭してトランス脂肪酸ゼロのマーガリンを取り入れてみよう!

現在マーガリンを取り巻く、トランス脂肪酸やそれをゼロにしようとする状況があるのはご理解いただけたかと思います。

マーガリンは初めは「ヘルシー」という謳い文句で登場したものが、いつの間にか悪役になってしまっていたのですね。

過剰に摂取さえしなければ、油脂類は健康に甚大な被害をもたらすものではありません。

最近のマーガリンはとても美味しくなっているので、ぜひ一度試してみてください。

企業の努力が垣間見れて、嬉しい発見があると思います。

 - 健康管理