玄米、醗酵食などで美と健康を目指す、正しい食の情報メディア

健康人口倍増計画

知らない人も多い?グリコーゲンとグルコースの違いとは

      2017/11/29

知らない人も多い?グリコーゲンとグルコースの違いとは

どこかで「グリコーゲン」や「グルコース」という単語を、耳にしたことはありませんか?

聞いたことのある方は、ダイエット本を読んだことがあったり、健康志向の高い人かもしれませんね。

しかし、耳にしたことがあっても、この似ている2つの単語、実際は体の中でとても重要な働きをしているものなのですが、違いはご存知でしょうか。

全然分からない、何となくしか分からないという方のために、これから詳しくお話していきます。

スポンサーリンク

  こんな記事もよく読まれています

自然製法でもトランス脂肪酸フリーのバターは存在しない?

2018年6月にアメリカでは、トランス脂肪酸の使用の規制...

味噌を詰める容器がガラスであるメリットと注意点とは?

味噌というと、スーパーで売られているパック入りの味噌が一...

麦味噌を作ってみよう!試しに2kgを容器に詰めてみよう

麦味噌をご存知ですか? 九州や愛媛県、山口県ではメジャ...

カロリーと脂肪の量がうまく絡む豚肉と部位の深い関係

肉の部位とカロリーは大きく関係します。 多くの人が、精...

カロリーの一日に必要な摂取量はどれくらいなのでしょうか?

飽食の時代と言われて久しい現代、生活習慣病に悩む人々も増...

お茶碗一杯分のカロリー消費にはどんな運動をどれくらい?

秋、食事が美味しくなる季節です。 ついつい箸が進み、食...

枝豆はカロリーが低くてダイエットに最適って本当なの?

夏から秋にかけての旬といえば、枝豆ですよね。 最近は芸能...

おにぎりと大福のカロリーと満足度の比較をしてみた結果…!

お弁当の定番はおにぎりという方も多いのではないでしょうか...

ドライトマトにはどんな栄養がある?カロリーはどれぐらい?

ドライトマトといえば、美容・健康・ダイエットに効果があると...

5kgダイエットするために必要な消費カロリーは?方法は?

年々、付きやすく、落ちにくくなってきました。 これは体...

食事が進まない2歳児!1日に必要とするカロリーの目安は?

かわいい盛りの2歳児は、「魔の2歳児」といわれるぐらいで...

自分のカロリー消費量を知ろう!1日の活動強度ごとに解説

あなたは、自分の体が1日にどれくらいのカロリーを消費して...

玄米の炊き方と、含まれるとされる「毒」との関係性とは?

玄米は健康に良い食品なので注目される分、「毒」を持ってい...

玄米を浸水のために冷蔵庫を使う時の注意点とポイントとは?

冷蔵庫はとても便利な家電で、玄米の保存にも浸水のためにも...

スープジャーで楽しむ!栄養満点な玄米のあたたかいリゾット

健康やダイエットのために、玄米はとても効果的です。 昼...

マクロビは玄米食がメイン!そこに潜む「危険」とは?

海外のセレブも導入していることで日本にも広まった「マクロビ」...

玄米を土鍋で炊く場合、水の量はどれくらい入れれば良いの?

健康ブームに乗って見直されている玄米ですが、炊飯器ではな...

私たちの生活に馴染深くて体に良い玄米やお茶の歴史を教えて

お米もお茶も、私たちの食生活の根幹をなす大変歴史ある食材で...

玄米の早炊き方法を色々紹介!玄米でいつもの食卓をご馳走に

玄米は精白米よりも、炊き方が面倒、普通の炊き方では固くて...

すごい健康パワー!緑茶や玄米茶に含まれる優れた効能とは?

私たちの食生活に、お茶は切っても切り離せない存在です。 ...

スポンサーリンク


グリコーゲンとグルコースの糖質の違いとは

まず、グリコーゲンとグルコースの共通するところは、どちらも「糖質」のひとつだということです。

糖質=炭水化物と勘違いされる方もいますが、炭水化物は糖質と食物繊維を合わせたものを指しますので、覚えておきましょう。

糖質には、単糖類・二糖類・多糖類などがあり、グルコースは単糖類、グリコーゲンは多糖類に分類されます。

単糖類とは、糖質の最小単位のものを指し、グルコース(ぶどう糖)やフルクトース(果糖)、ガラクトースがあります。

二糖類とは、単糖が2つ結合してできたものを指します。

例えば、グルコースとガラクトースが結合してできた、フルクトース(乳糖)は二糖類のひとつです。

多糖類とは、単糖類が様々な形で結合したものを指します。

これには、1種類の単糖で構成されるグリコーゲンやデンプン、セルロースなどがあり、2種類以上の単糖で構成されるものにヒアルロン酸などがあります。

このように、グルコースは単糖、グリコーゲンは多糖という違いがあることが、お分かりいただけたでしょうか。

グルコースから構成されるグリコーゲン

グリコーゲンは1種類の単糖からなる、多糖類ということをお話しましたが、何から構成されるかご存知でしょうか。

それは、グルコースです。
グルコースの中でも複数の種類がありますが、このときに使われるのが、α-D-グルコースです。

この、多数のα-D-グルコースがグリコシド結合によって、枝分かれしながらくっ付いたものを、グリコーゲンと呼びます。

この枝分かれは、8~12残基(結合部分以外のこと)に1回の分岐となります。

直鎖部分は12~18残基ありますが、分岐の先にさらに分岐が続き、網目状の構造をしているのが特徴です。

グリコーゲンは、動物の体内に貯蔵される多糖と知られていて、動物デンプンとも言われます。

グルコースから構成される、グリコーゲンですが、同じようにグルコースから作られる「デンプン」というものがあります。

次項で、デンプンとの違いを見ていきましょう。

構造が似ているグリコーゲンとデンプンの違いとは

グリコーゲンと同じように、グルコースのみで構成される「デンプン」。
デンプンには、枝分かれしないアミロースと、枝分かれのあるアミロペクチンがあります。

この違いをお米で例えると、アミロースとアミロペクチンが含まれるものがうるち米、ほとんどアミロペクチンでできているものがもち米となります。

そのため、粘りが強いお米ほど、アミロペクチンが多く含まれます。

グルコースが結合するときの枝分かれが、粘りに関係しているのですね。

このように、2種類の結合の仕方のあるデンプンですが、特にグリコーゲンと構造が似ているのがアミロペクチンです。

どちらも結合するときに枝分かれをしているのに、なぜ、同じものにならないのでしょうか?

それは、分子量の違いによります。

アミロペクチンが数十万の分子量に対し、グリコーゲンは数百万にも上ります。
アミロースは数万ですので、アミロペクチンと合わせても、グリコーゲンの分子量には全く及びません。

また、合成される場所にも違いがあります。

先にも述べた通り、グリコーゲンは動物の体内で合成されるのに対し、デンプンは植物中で合成されるという違いがあります。

グルコースが増えると血糖値が上がる?

これまで、構造についてお話してきましたが、次にグルコースの働きについてご説明します。

食事を摂った後の糖類の多くは、人の体の中で消化吸収され、最終的にはグルコースに分解されます。
このグルコースは血液によって、体の各細胞に運ばれて、エネルギーとして使われます。

糖質は同じエネルギー源の脂質と違い、消化吸収が早いため、短時間のエネルギー補給に適しています。

逆に、過剰に摂取したグルコースはグリコーゲンになりきれず、中性脂肪となり体に蓄積されてしまうので、肥満傾向の方は摂り過ぎに注意しましょう。

このように、グルコースは血液によって運ばれるのですが、この血液の中にあるグルコースの量が血糖なのです。

よく、健康診断の血液検査の項目で、血糖値を目にすることはありませんか?

健康診断の直前では、食事を抜くようにと言われることも多いかと思います。

その理由のひとつが、この血糖値です。

グルコースの吸収はとても速いため、食事した後に健康診断を受けると、血糖値が高く出てしまうので、食事を抜くよう指導されるのです。

それでは、グルコースを効率的に燃焼させるには何が必要でしょうか?

それは、ビタミンB群やマグネシウムなどのミネラルです。

これらは、グルコースが燃焼されてエネルギーを作り出す、クエン酸回路という過程で活躍してくれるので、食事からも不足しないように摂りましょう。

筋グリコーゲンと肝グリコーゲンの違いとは

食事から摂った糖質は、小腸から吸収された後、肝臓で代謝されてエネルギーを作ります。

必要なエネルギーが作られた後、余分になったグルコースはグリコーゲンに合成されて、体内に一時保存されます。

このときに保存される場所が、肝臓と筋肉です。

肝臓に蓄えられるグリコーゲンを肝グリコーゲンと言います。

これの働きは、主に血糖値の調整になります。
糖質を貯蔵するには、脂肪やアミノ酸という形もありますが、分解に時間が掛かります。

それに比べ、肝グリコーゲンは、血糖値の調整に必要なグルコースに素早く分解できるので、瞬発力を使うような運動に必要です。

肝グリコーゲンの通常の貯蔵量は300~400Kcalなので、8時間くらいで無くなります。

人間は血糖値が下がると脳や体の働きが落ちて、場合によっては、昏睡状態のような危険な状態になることもあります。

そうならないように、適度に糖質を摂ると良いでしょう。

次に、筋肉に貯蔵されるグリコーゲンを筋グリコーゲンと言います。

こちらは肝グリコーゲンとは違い、運動や日常生活で体を動かしたときの筋肉の収縮などで、必要なグルコースが不足したときに利用されます。

肝グリコーゲンが一度に多く貯蔵できないのに対し、体内のグリコーゲンの約8割は筋グリコーゲンとして、存在しているのも特徴です。

グリコーゲンを使い切る?正しい糖質制限ダイエットの方法

近年、注目されているダイエット法のひとつに「糖質制限ダイエット」があります。

糖質をある程度摂らないと、体に必要なエネルギーが摂れないのではないかと心配になりますが、正しい知識を持って行うと、それが可能になります。

糖質制限をすると、糖質を貯蔵するグリコーゲンも使い切ることになり、このままだと危険です。

ですが、グリコーゲンがなくなると、今度は体内にある中性脂肪を分解し、脂肪酸とグリセロールになります。
グリセロールは糖新生によってグルコースに変えられて、エネルギーになります。

脂肪酸はグリセロールとは違い、そのままでもエネルギーとして使われますが、肝臓でケトン体に変えられて様々な臓器で使われます。

糖質制限ダイエットは、このケトン体を作り出す状態を生み出して、どんどん中性脂肪を分解することを目的としているのです。

ただし、糖新生の際にタンパク質を分解してできるアミノ酸を使うので、良質なタンパク質をしっかり摂ることが必須になります。

このダイエットには、厳しい食事制限と運動を行っていくので、それなりの覚悟が必要です。

実践したい方は、しっかりと勉強してから取り組みましょう。

グルコースとグリコーゲンの働きで、私たちは支えられている。

グルコースとグリコーゲンの違いは、お分かりいただけたでしょうか。

どちらも、糖質のひとつで、体内の代謝に大きく関わっているところが似ていましたね。

ですが、グルコースはそのまま代謝に使われるのに対し、グリコーゲンはエネルギーとして使われるまで、体内に蓄える働きをします。

両者がうまく働くことで、私たちの日々の活動を支えてくれるのですね。

 - 健康管理